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エンタツアチャコぼくらは探偵
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エンタツアチャコぼくらは探偵の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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時は大恐慌の少し後、1930年代前半。モダンな時代の大阪、上海~西安を舞台に「大阪探偵倶楽部」の面々が、難事件、珍事件を解決。 探偵倶楽部のメンバーは、エンタツ・アチャコ(戦前、戦後一世を風靡した実在の人気漫才師)、料理屋や洋品店の大将、葬儀屋、グルメライター、レコー ド輸入商のアメリカ人など個性的なキャラクターが勢揃い。彼らの交わす漫才さながらの大阪弁と、ノスタルジックな大阪ミナミや上海の風景、音 楽・芸能などの風俗、太平洋戦争へと向かう世相の詳細な描写で当時にタイムスリップ。テンポの良い文章で虚々実々の世界が楽しめました。 洒脱な落語のような話あり、スケールの大きな冒険活劇あり、豊かなアイデアにびっくり。本作では3つの事件が扱われていましたが、「大阪探偵倶楽部」が次はどんな事件を解決してくれるのか。シリーズ化が待たれます。 | ||||
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全325頁だが、読み出したら止められなくなって、一気読みしてしまった。展開の面白さ、記述の巧さ、抜群です。このミス大賞もありかと。物語の始まりは1931年。今と変わらぬすっきりとしない世相がこの物語の背景にはあり、そこにも共感しました。この作家の次作あるいは続編も楽しみだ。 | ||||
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エンタツとアチャコが、探偵だった? 荒唐無稽な設定に、思わず手にとった一冊。本来、本はゆっくりと読む派の私だが、これは一気に読みきってしまった。それにしても、大阪の町の細かいディテールの描写の凄さ。大阪に50年以上住んでいる私でさえ知らない時代の風景なのだが、今、目の前に広がっているような錯覚に陥る。著者の記憶の描写だろうか?それとも、史実を調べて書いたのか?とても興味がある。リズミカルな大阪弁でテンポよく進んでいくストーリー。ともすれば、軽い読み物と捉えられるかもしれないが、先に書いた古き大阪の描写と、小説の中に垣間見える、著者の音楽に対する造詣の深さ(おそらくはそういう人なのだろう)が相まって、これまで読んだことがない心地よさに包まれた。次作も待つが、Amazonで過去の作品も探してみたい。 | ||||
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あまりにも面白過ぎて、一気に読了。エンタツ&アチャコが生き生きとフィクションの中で息づいている。演芸評論、演芸史研究の分野でも超一級の筆者ならではのリアル感が堪らない。"フィクションの衣を纏った小話芸能史"としても読み応えがある。お笑いに包まれた関西人で良かったと思えた会心作!束の割にすぐ読ませる所にも筆者の愛が伝わる。本屋大賞に超推しの秀作だ! | ||||
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