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最後の晩ごはん お兄さんとホットケーキ



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【この小説が収録されている参考書籍】
最後の晩ごはん お兄さんとホットケーキ (角川文庫)

最後の晩ごはん お兄さんとホットケーキの評価: 4.71/5点 レビュー 14件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.71pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

平成版のホームドラマのような流れ。

新たに加わった獣医(女性)が、仲違いしている兄の婚約者だった。
結婚してもいないのに、兄と弟の仲を取り持とうとしつつ、獣医師としても頑張る、
出来過ぎだ。
兄が、芸能界を通報された弟を実家から追い出したには、それなりの覚悟があっただろう。
そうでなければ、「母が可哀想だ!」というだけの、薄っぺらい物語になってしまう。
であれば、まだ一年も経っていないのに、自分との結婚を餌に中を取り持とうとするのは、
僭越以外の何者でもないだろう。
レギュラーになりそうな、しかも男性しか主な登場人物がいなかったシリーズに、
初めて女性が加わろうとしている獣医師が、兄の婚約者というのは、安易な設定ではないか。
広がる筈の物語の可能性が、いっきに狭まってしまった気がする。

先を急ぎたくなる気持ちも判らなくはないし、いろいろ解決もしたいだろう(読者も期待しているだろう)
けれど、物語の中で時間をショートカットでもしない限り、性急すぎる感は否めない。
人の記憶も、料理の腕も、兄弟の仲も、短時間で総てが都合良く動くのは、
平成の時代に、昭和のホームドラマを復活させようとするような、無理と無理解のほころびが出る。
力のある作家だけに、期待値も高くなる。
それでも楽しませてはくれたので、星は3つ。
2時間弱。
最後の晩ごはん お兄さんとホットケーキ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:最後の晩ごはん お兄さんとホットケーキ (角川文庫)より
4041020581

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