競売ナンバー49の叫び

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評判

競売ナンバー49の叫びの評価:

3.79/5点 レビュー 29件。 B ランク

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平均点3.79pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全50件 41〜50 3/3ページ
No.10
(5pt)

買いです。

難解というのももちろんありますが、とにかく長いピンチョンの著作にあって、例外的な分量と取っつきやすさを持って鳴る「競売ナンバー49の叫び」です。表紙に作中重要な意味を成すバロの絵画を用いたり、詳細な「解注」が付されていたりと、ピンチョン入門にうってつけだと思います。もう20数年前にこのサンリオ文庫で出されたのを読んだのが最初で、当時買った文庫には、「解注」で触れられている箇所にマーカーで線が付けられており、それを目にする度に苦戦した大学時代の記憶がよみがえります。ところで、この回初めて本書を手にされる方は、一見とかく詳細に過ぎるように見える「解注」に面食らうかもしれませんが、実は「解注」は本作の基調や読み方を読者に知らしめ、ピンチョンの世界にソフト・ランディングしてもらおうとの訳者、苦肉の一策であって、後半になるほどに質量ともに収まってきますので、100頁あたりまでは鳴らぬ堪忍で頑張りましょう。僕個人は、まず一度栞を二つ使って本文と「解注」を行きつ戻りつもたもた読んだ後、間を置かずもう一度読むようにしています。二度目は取るに足らない固有名詞の説明などが頭に入っていますのでほとんど「解注」を確かめる必要もなく、この作品の有する感傷的な部分まで愉しむことができるように思います。
競売ナンバー49の叫び (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: 競売ナンバー49の叫び (ちくま文庫)より
4480426965
No.9
(4pt)

仕組まれた自由に誰も気づかずに…

本書はThomas Pynchonの小説二点の翻訳、"The Crying of Lot 49 "および
"Mortality and Mercy in Vienna"を収録。

 表題作、『競売ナンバー49の叫び』。
「ある夏の日の午後」のこと、「どの日もどの日もまずは似たものばかり」、そんな平凡な
ヒロイン、エディパ・マースのもとに一通の手紙が舞い込むところからすべてははじまる。
それは大富豪ピアス・インヴェラリティの遺言執行人に彼女が選出されたことを告げる手紙、
そしてそれは彼女を夢幻とも現ともつかぬ波乱の日々へと誘う手紙。
 テレビの映画放送、観劇した芝居『急使の悲劇』、切手コレクションと秘密の郵便組織――
全てのものが意味ありげなざわめきを以って彼女にささやきかけてくる。彼女が巻き込まれた
世界は果たして、誰かの手によって周到に仕掛けられたものなのか、それとも歴史の必然の
こだまか、あるいは単なる偶然の連なりの中に妄想を見出しているに過ぎないのか。
「ザ・トライステロ」、それは彼女を包囲する何かの謎を明かすに留まらず、「彼女の塔に
幽閉されている状態に終止符を打つ」鍵を握ることばに違いなくて、ところが、このことばを
めぐる探求が彼女をさらなる深みへと引きずり込むこととなる。
 やがて狂気と正気は境界を失いそんな人間の依って立つ世界の危うさ、セカイの危うさに
肉薄した、実はすぐれて正統派の佳品。

 この小説は決して軽やかなエンターテインメントの類ではない。幾度となく執拗に慎重に
読み返され、読み解かれるべき一冊。
競売ナンバー49の叫び Amazon書評・レビュー: 競売ナンバー49の叫びより
4480831290
No.8
(4pt)

仕組まれた自由に誰も気づかずに…

本書はThomas Pynchonの小説二点の翻訳、"The Crying of Lot 49 "および
"Mortality and Mercy in Vienna"を収録。

 表題作、『競売ナンバー49の叫び』。
「ある夏の日の午後」のこと、「どの日もどの日もまずは似たものばかり」、そんな平凡な
ヒロイン、エディパ・マースのもとに一通の手紙が舞い込むところからすべてははじまる。
それは大富豪ピアス・インヴェラリティの遺言執行人に彼女が選出されたことを告げる手紙、
そしてそれは彼女を夢幻とも現ともつかぬ波乱の日々へと誘う手紙。
 テレビの映画放送、観劇した芝居『急使の悲劇』、切手コレクションと秘密の郵便組織――
全てのものが意味ありげなざわめきを以って彼女にささやきかけてくる。彼女が巻き込まれた
世界は果たして、誰かの手によって周到に仕掛けられたものなのか、それとも歴史の必然の
こだまか、あるいは単なる偶然の連なりの中に妄想を見出しているに過ぎないのか。
「ザ・トライステロ」、それは彼女を包囲する何かの謎を明かすに留まらず、「彼女の塔に
幽閉されている状態に終止符を打つ」鍵を握ることばに違いなくて、ところが、このことばを
めぐる探求が彼女をさらなる深みへと引きずり込むこととなる。
 やがて狂気と正気は境界を失いそんな人間の依って立つ世界の危うさ、セカイの危うさに
肉薄した、実はすぐれて正統派の佳品。

 この小説は決して軽やかなエンターテインメントの類ではない。幾度となく執拗に慎重に
読み返され、読み解かれるべき一冊。
競売ナンバー49の叫び (サンリオ文庫) Amazon書評・レビュー: 競売ナンバー49の叫び (サンリオ文庫)より
4387851317
No.7
(4pt)

仕組まれた自由に誰も気づかずに…

本書はThomas Pynchonの小説二点の翻訳、"The Crying of Lot 49 "および
"Mortality and Mercy in Vienna"を収録。

 表題作、『競売ナンバー49の叫び』。
「ある夏の日の午後」のこと、「どの日もどの日もまずは似たものばかり」、そんな平凡な
ヒロイン、エディパ・マースのもとに一通の手紙が舞い込むところからすべてははじまる。
それは大富豪ピアス・インヴェラリティの遺言執行人に彼女が選出されたことを告げる手紙、
そしてそれは彼女を夢幻とも現ともつかぬ波乱の日々へと誘う手紙。
 テレビの映画放送、観劇した芝居『急使の悲劇』、切手コレクションと秘密の郵便組織――
全てのものが意味ありげなざわめきを以って彼女にささやきかけてくる。彼女が巻き込まれた
世界は果たして、誰かの手によって周到に仕掛けられたものなのか、それとも歴史の必然の
こだまか、あるいは単なる偶然の連なりの中に妄想を見出しているに過ぎないのか。
「ザ・トライステロ」、それは彼女を包囲する何かの謎を明かすに留まらず、「彼女の塔に
幽閉されている状態に終止符を打つ」鍵を握ることばに違いなくて、ところが、このことばを
めぐる探求が彼女をさらなる深みへと引きずり込むこととなる。
 やがて狂気と正気は境界を失いそんな人間の依って立つ世界の危うさ、セカイの危うさに
肉薄した、実はすぐれて正統派の佳品。

 この小説は決して軽やかなエンターテインメントの類ではない。幾度となく執拗に慎重に
読み返され、読み解かれるべき一冊。
競売ナンバー49の叫び (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: 競売ナンバー49の叫び (ちくま文庫)より
4480426965
No.6
(5pt)

世界が変容する

ピンチョンを読むことは、読書というより体験だ。 圧倒的な力によって、60年代アメリカが、ぐんぐん異質なものに変容していく。 安っぽいモーテル、ロック、ホームパーティによるお買い物etc.といった既視感のある現実の日常の風景が、LSDの浸透の影に隠された陰謀、ヴィクトリア朝の郵便制度の秘密、フリーメーソンじみた奇妙な暗号に彩られた形成された別の次元にすりかわってしまうのだ。
競売ナンバー49の叫び Amazon書評・レビュー: 競売ナンバー49の叫びより
4480831290
No.5
(5pt)

世界が変容する

ピンチョンを読むことは、読書というより体験だ。 圧倒的な力によって、60年代アメリカが、ぐんぐん異質なものに変容していく。 安っぽいモーテル、ロック、ホームパーティによるお買い物etc.といった既視感のある現実の日常の風景が、LSDの浸透の影に隠された陰謀、ヴィクトリア朝の郵便制度の秘密、フリーメーソンじみた奇妙な暗号に彩られた形成された別の次元にすりかわってしまうのだ。
競売ナンバー49の叫び (サンリオ文庫) Amazon書評・レビュー: 競売ナンバー49の叫び (サンリオ文庫)より
4387851317
No.4
(5pt)

世界が変容する

ピンチョンを読むことは、読書というより体験だ。 圧倒的な力によって、60年代アメリカが、ぐんぐん異質なものに変容していく。 安っぽいモーテル、ロック、ホームパーティによるお買い物etc.といった既視感のある現実の日常の風景が、LSDの浸透の影に隠された陰謀、ヴィクトリア朝の郵便制度の秘密、フリーメーソンじみた奇妙な暗号に彩られた形成された別の次元にすりかわってしまうのだ。
競売ナンバー49の叫び (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: 競売ナンバー49の叫び (ちくま文庫)より
4480426965
No.3
(5pt)

ピンチョンを読むならまずこれを

かつての恋人の遺産を調べる女性主人公が、徐々にアメリカ全土に張り巡らされた、ホモセクシャルや自殺中毒者など非アメリカ的な人々の地下組織を幻視するようになっていく……、という風にストーリーを言葉でまとめられる事自体がピンチョン作品のなかでは稀有な存在です。 中編で、サスペンスフルでもあり、ピンチョン作品の導入には最適の作品。 ピンチョンお得意の、歴史的逸話をベースにした挿話も大変魅力的です。
競売ナンバー49の叫び Amazon書評・レビュー: 競売ナンバー49の叫びより
4480831290
No.2
(5pt)

ピンチョンを読むならまずこれを

かつての恋人の遺産を調べる女性主人公が、徐々にアメリカ全土に張り巡らされた、ホモセクシャルや自殺中毒者など非アメリカ的な人々の地下組織を幻視するようになっていく……、という風にストーリーを言葉でまとめられる事自体がピンチョン作品のなかでは稀有な存在です。 中編で、サスペンスフルでもあり、ピンチョン作品の導入には最適の作品。 ピンチョンお得意の、歴史的逸話をベースにした挿話も大変魅力的です。
競売ナンバー49の叫び (サンリオ文庫) Amazon書評・レビュー: 競売ナンバー49の叫び (サンリオ文庫)より
4387851317
No.1
(5pt)

ピンチョンを読むならまずこれを

かつての恋人の遺産を調べる女性主人公が、徐々にアメリカ全土に張り巡らされた、ホモセクシャルや自殺中毒者など非アメリカ的な人々の地下組織を幻視するようになっていく……、という風にストーリーを言葉でまとめられる事自体がピンチョン作品のなかでは稀有な存在です。 中編で、サスペンスフルでもあり、ピンチョン作品の導入には最適の作品。 ピンチョンお得意の、歴史的逸話をベースにした挿話も大変魅力的です。
競売ナンバー49の叫び (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: 競売ナンバー49の叫び (ちくま文庫)より
4480426965