戦闘妖精・雪風(改)

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評判

戦闘妖精・雪風(改)の評価:

4.49/5点 レビュー 82件。 B ランク

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平均点4.49pt

Amazonレビュー一覧

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全83件 81〜83 5/5ページ
No.3
(5pt)

本当に20年前の作品?

非人間的な主人公深井零と,高性能戦闘機「雪風」との関係を軸に,コミュニケート不能な敵<ジャム>との戦闘がリアルに描かれていく。初めはその精緻なメカ描写のカッコ良さに魅かれて読み進めたのだが,次第に明らかになる<ジャム>,そしてコンピュータ群の意識に戦慄し,後は衝撃的なラストまで一気読みだった。と,これは私が旧版を読んだ時の話。
 約20年の時を経て,加筆訂正された本書を読んでみたが,全く古さを感じなかった。
 加筆訂正の内容は,構成自体を大きく変えるようなものではないが,旧版を既読の方も,これを機会に再読されてはいかがか。
 本書は間違いなく日本SF史に残る傑作である。未読のSFファン,読むべし。
戦闘妖精・雪風(改) (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 戦闘妖精・雪風(改) (ハヤカワ文庫JA)より
4150306923
No.2
(5pt)

20年の時を経て・・・・

<改>の名の示すとおり、細かい部分が「改修」されたようですが、(あとがきで作者もいっているとおり)ストーリーそのものには、変わりないようです。しかし、20年前の作品と読み比べると、物語の背景(奥行き)が増しているように感じるのは何故でしょう?
 限りなく機械に近い人間「深井零」、高度に発達した知能(?)を持ちつつあるフェアリイ空軍特殊戦所属の「偵察機:雪風」。彼らの奇妙な連帯感、すれ違い、裏切り。実体がみえない「敵」ジャムとの戦いのなかで生まれる不安感・・・。単に戦闘機が出てくるメカニックSFの分類とするには、あまりにももったいないと(私は)思います。
話の内容は、コンピュータ、機械生命体(ジャム?)とデジタルチックなのですが、それをアナログの代表である「本(活字)」で読むという感覚が、私は好きです。
では恒例のエピグラムを紹介して終わります。
「妖精を見るには、妖精の目が必要だ」
PS:続編「グッドラック」もおすすめです。
戦闘妖精・雪風(改) (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 戦闘妖精・雪風(改) (ハヤカワ文庫JA)より
4150306923
No.1
(5pt)

テクノロジーによる人間の変容

本書は、代表的日本人SF作家、神林長平による傑作であり、間違いなく彼の代表作のひとつである。 正体不明・コミュニケート不能の敵《ジャム》との異世界での戦争、地球社会とは断絶した防衛軍《FAF》、高度な科学技術の結晶である戦闘兵器。コンピューターによって管理されるその戦争においては、人間は最早戦争遂行システム《FAF》のパーツでしかない。
《ジャム》と《FAF》の戦争の中で人間は思う。《ジャム》は「人間の敵であってほしい」。戦争遂行の技術によって戦争に追いこまれ、そこでむしろ自らの戦争を望む人間。 SFであるにもかかわらず、否、SFであるからこそ、本書は現実のテクノロジーと人間の問題を、鋭く描き出している。繰り返そう。本書は間違いなく傑作である。読むべし!
戦闘妖精・雪風(改) (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 戦闘妖精・雪風(改) (ハヤカワ文庫JA)より
4150306923