ドルフィン・ソングを救え!

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ドルフィン・ソングを救え!の評価:

3.58/5点 レビュー 40件。 B ランク

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平均点3.58pt

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全25件 21〜25 2/2ページ
No.5
(4pt)

この小説はタイムマシーンです。キラキラしていたあの時代に舞い戻った奇妙な感覚が味わえます。

楽しいお話ですね。本屋でチラ見するつもりが一気に読んでしまいました。

あの時代にフリッパースギターに夢中になった人は多分、全員ノックアウト☆されるでしょう。もう、懐かしさ全開!です。もし自分があの輝いていた時代に戻ることができたら・・・というワクワクする妄想を完璧に体言した小説と言っていいでしょう。もちろんフリッパーズネタだけではありません。ロッキンオン編集部を初めとする音楽ネタはもちろん、当時起きた事件や当時の渋谷の風景など懐かしいネタが随所に散りばめられていて、とにかく知っている人にはたまらない小説だと思いました。

ただ、トリコが昏睡から目覚めてからの展開が個人的にはダメでした。夢二とトリコのセ〇クス描写をあそこまで生生しくする必要があったのでしょうか?。引っ越すのはまだわかりますが、砂浜のシーンってなんか無理やりっぽくてシラけます。その後のドルフィンソングの顛末もあんまりだし、トリコのその後もそんなんでいいの?と思います。トリコが昏睡するまでの展開は本当に面白くて夢中になって読まされましたから、だからこそ後半の流れには違和感しか感じませんでした。

若い年代の方がこの小説を読んで面白く感じるかどうかは分かりません。基本、当時のネタ満載ですから、それを面白く感じられなければ退屈なだけのような気はします。この辺りは未知の世界です。書き手も当時を知っている前提で書き込んでいますから。出来ればどこかの高校生辺りに、文章量も多くないですしサラッと読んでもらって感想が聞いてみたいものです。

読了後、これは是非映画化してほしいと心の底から思いました。今はコンピューターグラフィック技術も進んでいるだろうから、当時の渋谷の街並みとかタワーレコード渋谷店とか最小のセットで映像化できるんじゃないでしょうか。懐かしさだけではなく資料的な意味合いを持たせる事もできます。後半の展開は新たに脚本家に考えてもらって(笑)。もちろんサウンドトラックは全編フリッパーズギターです。

・・・でも、これじゃ興行的に成功しそうもないですね(笑)。
ドルフィン・ソングを救え! Amazon書評・レビュー: ドルフィン・ソングを救え!より
4838728131
No.4
(5pt)

これは職人芸!

『二十五の瞳』をはじめ、実在の人物や出来事をモデリングするのがヒグタケ小説の真骨頂だが、本作でもそのモデリングの絶妙さが全開! ここまでくると職人芸か!? いつも以上にスピーディな物語の展開を追いながら、「この人物はアイツのことだな……」「この事件はアノことだな……」といったモデル探しまで楽しめる。 それにしても、数々の80年代シーンにおもわず「懐かしい!」と叫んでしまうのは、自分が歳とった証拠かも。
ドルフィン・ソングを救え! Amazon書評・レビュー: ドルフィン・ソングを救え!より
4838728131
No.3
(5pt)

副読本希望!

一気に読了、サイコーに面白い! だが、果たしてその面白さをすべて味わえているのか。 。 。 引用のラビリンスへようこそ! 80年代よ、もう一度と、そんな気にもなるのかなるのかー。
ドルフィン・ソングを救え! Amazon書評・レビュー: ドルフィン・ソングを救え!より
4838728131
No.2
(5pt)

2015年のドルフィン・ソング

フリッパーズ・ギターと同じように幾多のサンプリングで作られた、あの時代への追憶でも哀悼でも郷愁でもなく、はっきりと現代を生きる人間としての、激情的な経過報告のような小説である。過去は常に現代から現代の為に参照され、語り直され続ける。

やけくその引用句と逆さに進むエピローグを、そっとクイズを出したり君がわかってくれたらいいのになどと日和ることもなく、ひたすらビッグでバッドなビンゴを繰り出す。
キュートで、粗雑な言葉のサンプリングの嵐の中で物語が紡がれていく。どれだけの元ネタがこの小説に書きなぐられているのだろう。

(この世界におけるフリッパーズ・ギターであるところの)ドルフィン・ソングについての虚実ないまぜのエピソードは、僕らを幻惑するのではなく、はっきりとあの頃を対象化し、地獄のように絶望的な中年時代を生きることの必然をあぶり出す。それはバブルや怠惰や90年代やロッキングオンやサブカルのせいではないことはっきりと告げる。地獄の扉をノックするのは誰だ?

そして人生を詰んだ中年によるやり直しの時間旅行は、ありとあらゆる種類の言葉を知って何も言えなくなるなんてそんな馬鹿な過ちをせず、欲望と怒りをギラつかせながら世界をひっかきまわすのだ。例え何一つ変わることなんてなくても。

バックトゥザフューチャーでありターミネーターであり戦国自衛隊。フリッパーズ・ギターなんてまるで知らなくても、きっと面白いはず。

右へカーブを曲がると光る海ではないものが見えてくる。それはとても悲しいことだけど、この車を降りることなんて出来ないのさ!なんて考えたりもする。
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4838728131
No.1
(5pt)

林真理子×樋口毅宏

直木賞の「流」も林真理子の言葉にウソはなかったが、「ドルフィン」もそれに勝るとも劣らない面白さだった。 あっという間に読んじゃってもったいなかった。 皆さんじっくり読みましょう。
ドルフィン・ソングを救え! Amazon書評・レビュー: ドルフィン・ソングを救え!より
4838728131