■スポンサードリンク
完璧な母親
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
完璧な母親の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.06pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まさきとしかさんは「あの日君は何をした」で知り、過去作の本書も読みました。 本作品もどんでん返しというほどの展開はないですが、バラバラのピースが少しずつ繋がっていき、関係のなさそうな二つの家族がだんだんと関わり合う伏線の解き方で、続きが気になり一気読みしました。 幼い息子を亡くした母。 そのあとに生まれてきた娘を亡くした息子の生まれ変わりだと信じて、息子として育てます。 そんな母の愛を超えた狂気、自分ではない兄として愛情を注がれる娘、そのストーリーに関わってくる別の家族。 それぞれの想いが交錯してどんどん繋がっていく構成は惹きつけられます。 スッキリはしないけど、ラストはすべて真実が分かります。そして、読後感はなんとも言えない感情になりました。 素晴らしい作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
衝撃的なタイトルに惹かれて購入。こうした虐待や虐め、少年法と言った社会的に注目を集めるネガなテーマはそもそものところで下駄を履いているのだな。。。とあらためて感じましたし、昨今ではそれらを食い物にしているコンテンツも多いなと感じます。おそらく前半の描写においては、ある人物に対するネガな印象へ誘導していますが、それが解消される為の明確なきっかけが文章のどこにも見当たらないので、消化不良で終わった作品となりました。ディスカウント品であれば、まぁこんなもんかな。。。と妥協出来ますが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
幼い子供を自分の不注意から死に至らしめ、その罪悪感を死んだ子供と同じ誕生日に産んだ2人目の子供の完璧な母親でいることで償おうとする知加子。誕生日には2人分のプレゼントを用意し、「兄」の存在を常に印象づけて妹として生まれた波流子のことを兄の代わりとして溺愛する知加子。それだけでも異常であって、その異常性がどう発展していくのか、「リング」や「リカ」シリーズを彷彿とさせる内容を期待したし、実際中盤でその予感も的中しそうだったのだが、期待は見事に裏切られる。前半は知加子を中心に物語りが展開し、後半は成長した波流子 を中心に物語りが展開していく。兄の生まれ代わりを名乗る謎の女性とその母親、兄の死にはもうひとつの真相があったのだが、彼女をとりまく人物の設定と前半の結びつきが曖昧で展開がよくわからない。そしてラストは波留子と知加子が親子としての絆を取り戻し「赦し」をテーマに母娘の物語になっている。伏線もはりめぐらされているようで回収しきれていないし(私が読み取れていないだけかもしれないが)とにかく中途半端で不完全燃焼感が否めない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
商品自体は問題ありませんでした。 作品としては、少し物足りませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
息子の死からどんな展開になるのか期待し続けたままジ・エンド。山場は?クライマックスは?母親の狂気は?死んだ息子の身代わりとなった娘の歪んだ人格は?などなどの期待と妄想は裏切られた。読んだ時間返して頂戴。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前半はかなり読ませるが真中からだんだん話が不安定になる(その分読者の心理的負担が軽くなる)、がまあかろうじて着地したという感じで、しかしこの作者はあと一歩という感じがする。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
途中までは歪んだ家族関係がどう展開するかワクワク読み進めましたが、途中から失速?! 確かに予想だにしない結末でしたが、取り立てて衝撃もなく「あ、そうなんだ」と言う感じ。オカルト要素は入れず生身の人間だけの怖さを期待していたので残念。結局何が言いたかったのかよく分からない作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1ページ目から、ざわざわざわざわしながら最後まで読みました。 こんな風に育てられたらそりゃ歪むわ〜。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
新聞広告で大きく載っていたので図書館で予約して読みました 前半は面白かったのですが後半は、つまらなく感じてしまいました | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今まで知らない作者の作品でも、裏面のあらすじだけ読んで、気になったら躊躇なく買っていた。 だけどそれで外れることが最近多い。 だから、しばらくは読んだことのない作家のものを新刊で買うのは控えることにする。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とってもいいです。 男の僕達が 巡り会いにくいジャンルのミステリーですね。 文章はくどくなく とってもスピーディーなのですが、 登場人物の心情 とても切なく とても納得できる描写で しっくりきました。 それだけに 次はどんな展開になるのか? 物語はどこに着地点見いだすのか ハラハラしながら 一気に読破できました。 でも 前半によく来ていた 変な、幸せを疑問視していた 丸文字の手紙 あれは 答え合わせできてませんねー | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めて手にする作家さんです。 タイトルと内容紹介に惹かれ読みましたがタイトルから想像していた物とは 少し異なるイメージのミステリー要素が強い作品でした。 流産を繰り返した後で授かった一人息子 波琉(はる) しかしその最愛の息子が池で溺死。 母親の知可子は息子を生み直す事を考え、実際息子と同じ誕生日に子供を出産 そしてその子(娘)に息子の名前に一文字を付け加え波琉子と命名します。 最初から病んでいる母親の姿が描き出され、重苦しい気分になります。 当然、兄の身代わりの様に育てられる子供が幸福になるわけはなく… 他の登場人物達も、母親からの歪んだ愛情を受けて育ち、救いのない描写に絶えずどんよりとさせられました。 事故による溺死で亡くなったと思っていた波琉 しかし真相は…。 物語終盤からミステリー要素が強くなり、頭を整理しながら読み進める事になりました。 読後感は切なさと息苦しさが残りました。 もう少し未来への光を感じたかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めて手にする作家さんです。 タイトルと内容紹介に惹かれ読みましたがタイトルから想像していた物とは 少し異なるイメージのミステリー要素が強い作品でした。 流産を繰り返した後で授かった一人息子 波琉(はる) しかしその最愛の息子が池で溺死。 母親の知可子は息子を生み直す事を考え、実際息子と同じ誕生日に子供を出産 そしてその子(娘)に息子の名前に一文字を付け加え波琉子と命名します。 最初から病んでいる母親の姿が描き出され、重苦しい気分になります。 当然、兄の身代わりの様に育てられる子供が幸福になるわけはなく… 他の登場人物達も、母親からの歪んだ愛情を受けて育ち、救いのない描写に絶えずどんよりとさせられました。 事故による溺死で亡くなったと思っていた波琉 しかし真相は…。 物語終盤からミステリー要素が強くなり、頭を整理しながら読み進める事になりました。 読後感は切なさと息苦しさが残りました。 もう少し未来への光を感じたかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いかんせん「輪」が閉じてない。故に「ミステリ」ではないと思う。 事件に傷つき、生い立ちに瑕疵がある人々の葛藤という感じ。これで「乗り越した」と言えるのかもすっきりしない。すっきり乗り越せないけれど、おのおのこれでやっていくしかないだろう、という「受容」のお話だと感じた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
無くなった兄の代わりに育てられた波琉子、正しくは無くても母親の愛情が注がれるその幼少期の様子は読んでいて痛々しい限りですが、どこに物語が向かっていくのか全く読めません。 第二章からは、何故か母親からの愛情が受けられず、家族の愛を知らない新聞社に勤務する成彦が登場。成彦が波琉子に会ったことがきっかけで、それぞれの過去が繋がるというのは正にミステリー仕立てです。 最後は成程と合点がいきますが、あまりにも不幸であり哀しき登場人物たちに同情したくなります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
著者初のミステリー小説、だという。確かに、「事件」の「真相」はページをめくるたびに少しずつ明らかになる。でも、読了した後もパズルを解き終わったような爽快さはない。そのはずだ。なぜならそもそも本書において解かれることを待っている「謎」は一度も明示されていないのだから。 本書では、幼少期に母親から愛されていなかった男女が出会うことで、少しずつかつての自分の「困難」の理由を知っていく。自分が生まれる前に亡くなった兄の一文字違いの名前を与えられ、「お兄ちゃんがいたから、あなたがいる」と日常的に言い聞かせられてきた波琉子。激愛されてきた姉の対照的に、「姉を殺す気でしょう」と憎悪を向けられた成彦。ふとしたきっかけで出会った二人は、互いの家族がかつて同時期に近所に住んでいたことを知り、自らの過去を再び探る。 そもそも、単に不適格な母親に生まれてしまった不幸として、彼女たちは自らの幼少期を片付けられないのか。それは彼女らもまた母親が抱えていた何かしらの「困難」の存在を予感しているからだ。<―お母さんは、いいお母さん? 頭の中で響く聞き慣れた言葉。いいお母さんでなければ、子供を守れない。いいお母さんでなければ子供を幸せにできない。いいお母さんでなければ子供を失ってしまう>波琉子は、母親の「完璧な母親」への強迫観念を知っている。<ごめんなさいごめんなさい。赦してください赦してください。私を赦して。ごめんなさい>成彦は虐待したあと、こう懇願する母親を知っている。だから波琉子たちは、その理由を欲する。 でも、しかし。一体その理由が今更わかったところで何が変わるというのだろう。探偵のように依頼者がいるわけでもなければ、母親への復讐を企てているわけでもない。事件の真相に近づいていくたち自身からもその理由が語られることはない。真相がわかったら、何がどうなるのか。波琉子らとともに空白地帯に取り残された読者は、同じように戸惑う。 このミステリー小説としての謎への吸引力が欠落した「わかりにくさ」「居心地」の悪さこそが、家族小説としての吸引力へとつながっている。 「原因」が解明されても、ミステリー小説のように、親子は、家族は「解決」へと導かれない。ただくずぐずと居心地悪く、わかりにくく、関係性を模索し続けるしかないのだ。読後感がとびきり悪い最終章を、単なる因果関係で回収できない親子関係の複雑さとともに噛み締めてほしい。 「親はその子供を持ったことで償い、子供はその親の子であることで償う。彼らの間で何が行われようと、どんなことを起こそうと、彼らの間だけですべてのことは片が付いてしまう。外側のものからはとやかくいわれることは何もない」(安岡章太郎「海辺の光景」より) | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!