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夜叉桜
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夜叉桜の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.68pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 21~21 2/2ページ
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| 『弥勒の月』の続編です。一応ミステリーのカテゴリで括られているみたい(?)ですが、事件自体よりも、主要人物3名+αがその事件に関わって行く中での心の動きに重きを置いているので、純粋な謎解きとかを期待する人は満足しないと思います。 どこか醒めていて人を厭い一癖も二癖もある若い同心=主人公・信次郎/初老の岡っ引=伊佐治/訳ありの過去を持つ小間物問屋=清之介の3人を軸にまた新たな事件が起こります。お話は、どちらかと言うと前作は信次郎寄りでしたが今作は清之介寄りです。 前作の終わり方からは、良い方にも悪い方にも向かってしまいそうに思えた清次郎が、今作できちんと前回の事件を抱えつつ苦悩しつつ、しっかり前進する強い意志を見せるのに至ったのを読んでとてもホッとし嬉しかったです。とは言え、まだまだ過去に関する柵からこれから波乱を呼びそうな伏線が…今後もシリーズ化するのかな。 (このお話はお話としてきちんと落ちドコロをつけてくれてます。先が気になる極悪な終わり方はしてませんのでご安心を) 主人公の信次郎にも僅かながら変化があり(とは言え相変わらず毒舌皮肉屋(?)は健在で清之介とのやり取りは心臓に痛いですが)、これから清之介との関わりでどう変わっていくのかが心配でもあり楽しみでもあります。 相変わらずあさのさんは人の心を書くのが上手いなぁと唸ります。最後まで頁を繰る手が止まらず、あっという間に読了しました。今更私が言うまでもありませんが、あさのさんの作品の人物は本当に『生身』を感じさせられますね。どんな人間にも光があれば闇もある。その表現がまた説得力があり惹き付けられます。目を背けたくもあり哀しく切なくもあり…。 最後の、伊佐治親分の願いに激しく同意しました。文句無しの☆5つ。 | ||||
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