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猫に知られるなかれ



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【この小説が収録されている参考書籍】
猫に知られるなかれ

猫に知られるなかれの評価: 3.33/5点 レビュー 3件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

主人公たちよりも、相対する者たちに切なさを感じました。

正直、終戦直後の物語は今一つ話に入り込めないため苦手な部類で、実在する団体や組織の名前が出てきてもよく分からないというのが本音でした。著者の作品のファンであるため、とりあえず本書を手に取って読んでみると、なかなか面白い。主人公の一人である藤江忠吾が何を考えているのか、どこかで何かをやらかすのではないか?と思いながら読んでいきました。暴力的シーンや拷問シーンでは過去の深町作品の中では物足りなさを感じましたが。私にとって最も印象的だったのは、主人公の永倉一馬、藤江忠吾よりも、主人公と相対する刑事の吉永、妻や子を想う秦野、永倉の幼馴染の香田といった登場人物に切なさを感じてしまうこと。この作品に限らず、深町作品では「ダブル」の神宮寛孝に同じようなものを感じたことを思い出しました。それは主人公の刈田誠次、園部佳子より神宮に魅力を感じました。本書「猫に知られる~」では、終戦後もなお戦い続ける(戦い続けざる得ない?)者たちの物語だと思いました。
猫に知られるなかれAmazon書評・レビュー:猫に知られるなかれより
4758412650

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