死屍累々の夜
評判
死屍累々の夜の評価:
3.57/5点 レビュー 7件。 D ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1〜7 1/1ページ
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死屍累々の夜の評価:
3.57/5点 レビュー 7件。 D ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
俗にいう「木裏事件」を、事件から30年を経て、因縁のあるジャーナリストが改めて見直し、書きつづったノンフィクション、という形の小説(ノンフィクショナルノベル)。
読み始めてすぐに私の脳裏に浮かんだのは、佐木隆三氏のノンフィクション小説や映画「復讐するは我にあり」で有名になった西口彰だ(小説では榎津)。
キリスト教の信者の家に生まれた西口と売春宿で生まれた木裏。
大学教授や弁護士に化けて、次から次へと殺人を犯し、日本列島を縦断しながら逃亡した西口と違って、本作の主人公木浦は、東大での本当のインテリだが、人を騙すこと、殺すことなどなんとも思わず、やはり人間の心をもたないサイコパスだ。
また、2人とも頭が良いが、結局は犯行の目的が常人には理解不能で、まともじゃない破滅という結末に自ら突き進んでしまうところも、逃避行という最終手段も良く似ている。
本作でも、大殺戮をする木裏だが、加害者とはいえ、それなりの手間や苦労があるだろうに、何のための犯罪行為だったのか、結局は誰にもわからないところが、とってもノンフィクションっぽく書かれている、というべきか。
一家がまるまる監禁され、拷問され、殺される過程は本当に恐ろしく、真正面から向き合って読み進めるのがとってもつらかったが、最近起きた尼崎や北九州での殺人事件を考えると、こんなこと、またはこれ以上の残酷な出来事が実際に起きていたのかと思うと心底ぞっとする。(あれらの事件あっての、この作品なのかもしれないけど)
フィクションなのに、まるで実在する犠牲者の無念が胸に迫ってくるような作品でした。