私が殺した少女

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私が殺した少女の評価:

3.88/5点 レビュー 80件。 B ランク

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平均点3.88pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全106件 1〜20 1/6ページ
No.106
(5pt)

日本のハードボイルドの到達点

沢崎よかですねえ。いまわ澤崎に変わっちゃいましたがそんなことまあよろし。
もう新作読めないのが全く残念。
私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA)より
4150305463
No.105
(5pt)

日本のハードボイルドの到達点

沢崎よかですねえ。いまわ澤崎に変わっちゃいましたがそんなことまあよろし。
もう新作読めないのが全く残念。
私が殺した少女 Amazon書評・レビュー: 私が殺した少女より
4152034165
No.104
(5pt)

タイトルほどセンチメンタルな話ではない。むしろ、それを真っ向から否定するハードボイルド長篇

文庫版に併録されている「あとがきに代えて―敗者の文学」は、沢崎に原尞の身元調査をさせるというシャレた趣向の短文で、この作家のエスキースがかなりの精度で描かれていると思われる。高齢の依頼人に促されて沢崎は原尞についての調査結果を逐一報告していくのだが、そこには、<いや>と否定で受け続けたり、<一体どっちが本当なのかね?>という問いにも<さあ、よくわからないが、おそらくどちらも本当ではないかと思いますね>などと答える始末。3人に訊いた証言もAの言ったことをBが打ち消し、Bが言ったことをCが打ち消すという風にシッポをみせない男として表される。あるいは、興味の推移にしても<それが、そうでもない>で受けることによって、原尞の生き方そのものが誰もが共感を得るようなものではないことが強調される。
そして、この態度こそが彼の書くものそのものでもあるのだ。今回の事件への介入も<まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日>として始まる。それほど滅多に遭遇することのない事件であり、二度と遭遇したくない事件であった。誘拐事件である本件に、なぜか身代金を運ぶ任務を指名され、さんざんあちこちに駆けずり廻されたあげく、アタマを殴打され、身代金は盗まれ、オマケに犯人からは連絡を遮断されてしまう。さらにあろうことか探偵の沢崎が共謀者にさえ追いつめられてしまうのだ。最初の8章はこれだけで吹っ飛んでしまう。
「真壁清香(さやか)」この12歳の天才ヴァイオリニスト。―しかし、一面識もないこの少女を殺したのは、むろん沢崎ではない。しかし、その死の周辺で蠢いていた一人であることは紛れもない。“犬の糞は飼い主が始末して下さい”という看板を見て、彼の愛車ブルーバードを、<犬の糞に間違えられたとしても>おかしくないが<掃き捨てられることはないだろう>だとか、Tシャツのマイケル・ジャクソンの顔が<整形手術の甲斐もなく醜く歪んだ>とか、ニュー・ファミリーふうのマスターが経営する<名前のない喫茶店>の<BGMはもちろんニューミュージック>などと揶揄しているうちは、―沢崎がタバコの<フィルターをちぎり取って火をつけ>るのを見た若者が<不思議な儀式でも見物するような眼つきで見ている>のを、<問題があれば、必ず模範解答がついていると思っている><世代>だとか批評しているうちは―もしくは、錦織警部の<カミナリという表現では上品すぎる悪態を三十秒間黙って聞い>ているうちはまだよかった。
一旦解決したかに見えた事件は、さらに新たな皮をむかれるようにして次々と異なる局面を見せて変転してゆく。それは、まるで誘拐事件そのものが身代金とは別の目的をまとっているようにさえ感じられる奇妙にねじれた事件だったのだ。ただ一人真っ先に事件の真相にたどりついた探偵は、容疑者が胸を張ってのたまう“家族愛”とやらに苦言を呈す。<人間のすることはすべて間違っていると考えるほうがいい。すべて間違っているが、せめて恕される間違いを選ぼうとする努力はあっていい>。ここに、この事件に対する探偵の―そして作者のいささか苦い所見がある。
今回、沢崎の元パートナー―かつて池辺良に肖ていたらしい渡辺がチラリと登場する。それも一分一秒を争う可及的な場面で。ほんの瞬間的に。これが効いている。この一瞬のフラッシュバックが沢崎にインスピレーションを与えたのかも知れないからだ。けっしてスッキリした後味をあたえる爽やかな読み物などではないが、せめてこういう探偵が生息していてくれたなら少しは息がつけるのにな、とは思わせてもらえるかもしれない。それは、言うも野暮だが、バックのないたった一匹のしがない探偵風情だからこそのリアリティであり、それ以上でも以下でもない。
私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA)より
4150305463
No.103
(5pt)

タイトルほどセンチメンタルな話ではない。むしろ、それを真っ向から否定するハードボイルド長篇

文庫版に併録されている「あとがきに代えて―敗者の文学」は、沢崎に原尞の身元調査をさせるというシャレた趣向の短文で、この作家のエスキースがかなりの精度で描かれていると思われる。高齢の依頼人に促されて沢崎は原尞についての調査結果を逐一報告していくのだが、そこには、<いや>と否定で受け続けたり、<一体どっちが本当なのかね?>という問いにも<さあ、よくわからないが、おそらくどちらも本当ではないかと思いますね>などと答える始末。3人に訊いた証言もAの言ったことをBが打ち消し、Bが言ったことをCが打ち消すという風にシッポをみせない男として表される。あるいは、興味の推移にしても<それが、そうでもない>で受けることによって、原尞の生き方そのものが誰もが共感を得るようなものではないことが強調される。
そして、この態度こそが彼の書くものそのものでもあるのだ。今回の事件への介入も<まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日>として始まる。それほど滅多に遭遇することのない事件であり、二度と遭遇したくない事件であった。誘拐事件である本件に、なぜか身代金を運ぶ任務を指名され、さんざんあちこちに駆けずり廻されたあげく、アタマを殴打され、身代金は盗まれ、オマケに犯人からは連絡を遮断されてしまう。さらにあろうことか探偵の沢崎が共謀者にさえ追いつめられてしまうのだ。最初の8章はこれだけで吹っ飛んでしまう。
「真壁清香(さやか)」この12歳の天才ヴァイオリニスト。―しかし、一面識もないこの少女を殺したのは、むろん沢崎ではない。しかし、その死の周辺で蠢いていた一人であることは紛れもない。“犬の糞は飼い主が始末して下さい”という看板を見て、彼の愛車ブルーバードを、<犬の糞に間違えられたとしても>おかしくないが<掃き捨てられることはないだろう>だとか、Tシャツのマイケル・ジャクソンの顔が<整形手術の甲斐もなく醜く歪んだ>とか、ニュー・ファミリーふうのマスターが経営する<名前のない喫茶店>の<BGMはもちろんニューミュージック>などと揶揄しているうちは、―沢崎がタバコの<フィルターをちぎり取って火をつけ>るのを見た若者が<不思議な儀式でも見物するような眼つきで見ている>のを、<問題があれば、必ず模範解答がついていると思っている><世代>だとか批評しているうちは―もしくは、錦織警部の<カミナリという表現では上品すぎる悪態を三十秒間黙って聞い>ているうちはまだよかった。
一旦解決したかに見えた事件は、さらに新たな皮をむかれるようにして次々と異なる局面を見せて変転してゆく。それは、まるで誘拐事件そのものが身代金とは別の目的をまとっているようにさえ感じられる奇妙にねじれた事件だったのだ。ただ一人真っ先に事件の真相にたどりついた探偵は、容疑者が胸を張ってのたまう“家族愛”とやらに苦言を呈す。<人間のすることはすべて間違っていると考えるほうがいい。すべて間違っているが、せめて恕される間違いを選ぼうとする努力はあっていい>。ここに、この事件に対する探偵の―そして作者のいささか苦い所見がある。
今回、沢崎の元パートナー―かつて池辺良に肖ていたらしい渡辺がチラリと登場する。それも一分一秒を争う可及的な場面で。ほんの瞬間的に。これが効いている。この一瞬のフラッシュバックが沢崎にインスピレーションを与えたのかも知れないからだ。けっしてスッキリした後味をあたえる爽やかな読み物などではないが、せめてこういう探偵が生息していてくれたなら少しは息がつけるのにな、とは思わせてもらえるかもしれない。それは、言うも野暮だが、バックのないたった一匹のしがない探偵風情だからこそのリアリティであり、それ以上でも以下でもない。
私が殺した少女 Amazon書評・レビュー: 私が殺した少女より
4152034165
No.102
(5pt)

問題なく読みました

綺麗に包装され、本自体も綺麗で読み切りました。楽しんで読みました。
私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA)より
4150305463
No.101
(5pt)

問題なく読みました

綺麗に包装され、本自体も綺麗で読み切りました。楽しんで読みました。
私が殺した少女 Amazon書評・レビュー: 私が殺した少女より
4152034165
No.100
(5pt)

一人称

この2週間、ハードボイルド小説を立て続けに3冊読みました。
本家チャンドラー「ロング・グッドバイ」、それに日本のチャンドラーと言われている
原尞の「私が殺した少女」と「愚か者死すべし」です。
3冊とも文章が簡潔で大変読みやすかった。
個人的には「私が殺した少女」が一番面白かった。

その中の一件を紹介しましょう。
『私はパッケージを破ってタバコを一本抜き取ると、
  フィルターをちぎり取って火をつけた。
  二人は、それを不思議な儀式でも見物するかのよう目つきで見ていた。』

これら小説はこのタバコを吸ったときのように、すうーと一気に文章が入ってくる。
フィルターやパイプをつけて吸った時のように屈折して喉に入ってこない。
ハードボイルドとは堅く茹でた卵のこと、でも続けざまに3冊も読むと
私の頭の中は、「スクランブル・エッグ」になりそうです。

彼は作品のほとんどを一人称で書いている。
これは素晴らしい事だと思います。

そんな彼が逝きました。
とても悲しいことです。
私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA)より
4150305463
No.99
(5pt)

一人称

この2週間、ハードボイルド小説を立て続けに3冊読みました。
本家チャンドラー「ロング・グッドバイ」、それに日本のチャンドラーと言われている
原尞の「私が殺した少女」と「愚か者死すべし」です。
3冊とも文章が簡潔で大変読みやすかった。
個人的には「私が殺した少女」が一番面白かった。

その中の一件を紹介しましょう。
『私はパッケージを破ってタバコを一本抜き取ると、
  フィルターをちぎり取って火をつけた。
  二人は、それを不思議な儀式でも見物するかのよう目つきで見ていた。』

これら小説はこのタバコを吸ったときのように、すうーと一気に文章が入ってくる。
フィルターやパイプをつけて吸った時のように屈折して喉に入ってこない。
ハードボイルドとは堅く茹でた卵のこと、でも続けざまに3冊も読むと
私の頭の中は、「スクランブル・エッグ」になりそうです。

彼は作品のほとんどを一人称で書いている。
これは素晴らしい事だと思います。

そんな彼が逝きました。
とても悲しいことです。
私が殺した少女 Amazon書評・レビュー: 私が殺した少女より
4152034165
No.98
(5pt)

★★★★★

★★★★★
私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA)より
4150305463
No.97
(5pt)

★★★★★

★★★★★
私が殺した少女 Amazon書評・レビュー: 私が殺した少女より
4152034165
No.96
(5pt)

とても綺麗

とても綺麗
私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA)より
4150305463
No.95
(5pt)

とても綺麗

とても綺麗
私が殺した少女 Amazon書評・レビュー: 私が殺した少女より
4152034165
No.94
(5pt)

文章を味わう

和製チャンドラー、といわれるのは文章のムード作りが巧いからでしょう。ちょっと踏み外すと、気障で陳腐な世界になってしまうので、慎重に言葉を選んでいます。著者は、物語の結末より、そこに至る文章に重きを置いているのが、後年の作品でより分かります。文章を味わいましょう。最後に、私立探偵を主人公にして成功した日本の小説は稀有で、その意味でも貴重な作品です。
私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA)より
4150305463
No.93
(5pt)

文章を味わう

和製チャンドラー、といわれるのは文章のムード作りが巧いからでしょう。ちょっと踏み外すと、気障で陳腐な世界になってしまうので、慎重に言葉を選んでいます。著者は、物語の結末より、そこに至る文章に重きを置いているのが、後年の作品でより分かります。文章を味わいましょう。最後に、私立探偵を主人公にして成功した日本の小説は稀有で、その意味でも貴重な作品です。
私が殺した少女 Amazon書評・レビュー: 私が殺した少女より
4152034165
No.92
(5pt)

ハードボイルド

こういうのは久々に読みました。あまりカッコよくないのが良いですね。
私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA)より
4150305463
No.91
(5pt)

ハードボイルド

こういうのは久々に読みました。あまりカッコよくないのが良いですね。
私が殺した少女 Amazon書評・レビュー: 私が殺した少女より
4152034165
No.90
(4pt)

面白い誘拐もの

誘拐ものは数多あり本格系の込み入ったものから、シンプルなものまで様々。
今作はほどほど込み入り方はほどほど。法月綸太郎の小説のように後からストーリーの説明に困るほど複雑な話ではないが、意外性もあり楽しく読めた。
ハードボイルド作家なので当然、探偵はヤクザや警察官に毅然としていて、というか終始喧嘩腰でかっつけるんだけど、こういうハードボイルドのノリって要するに『なろう系』の主人公みたいな無敵感を感じて白ける人もいるだろうな、という印象。正直こういうのを現代では中二と呼ぶのでは、と思う。
それ言い出すとチャンドラーからしてあれなんだけどね。
私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA)より
4150305463
No.89
(4pt)

面白い誘拐もの

誘拐ものは数多あり本格系の込み入ったものから、シンプルなものまで様々。
今作はほどほど込み入り方はほどほど。法月綸太郎の小説のように後からストーリーの説明に困るほど複雑な話ではないが、意外性もあり楽しく読めた。
ハードボイルド作家なので当然、探偵はヤクザや警察官に毅然としていて、というか終始喧嘩腰でかっつけるんだけど、こういうハードボイルドのノリって要するに『なろう系』の主人公みたいな無敵感を感じて白ける人もいるだろうな、という印象。正直こういうのを現代では中二と呼ぶのでは、と思う。
それ言い出すとチャンドラーからしてあれなんだけどね。
私が殺した少女 Amazon書評・レビュー: 私が殺した少女より
4152034165
No.88
(5pt)

ファンになりました

原さんの本を何冊か読んでいたのですが、これを読んで大ファンになりました。
私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA)より
4150305463
No.87
(5pt)

ファンになりました

原さんの本を何冊か読んでいたのですが、これを読んで大ファンになりました。
私が殺した少女 Amazon書評・レビュー: 私が殺した少女より
4152034165