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過ぎ去りし王国の城
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過ぎ去りし王国の城の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全57件 1~20 1/3ページ
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河原で、焼死体で発見された御夫婦の事件の内容とか、リンクして、宮部先生の小説は凄い。 | ||||
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おもしろいよ | ||||
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ファンタジーかと思っていたら、オカルトSFだった。主人公とヒロインが、初めて絵の世界に引き込まれるまでが、丁寧に書いてあったが、感情移入しにくいキャラ造形で、冗長に感じる。そこで出会った中年男は、好感の持てるキャラだが、二人の中学生に魅力がないのは、痛かったと思う。 ストーリーはそれなりに難がなく進行したが、この冒険を通して、二人の中学生が成長したとは、私にはあまり思えなかった。良識派の宮部みゆきなら、そのようにまとめて欲しかった、とは買いかぶりだろうか。 | ||||
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読んでいくと、面白くなったが、本屋で読みたい本を探す時には、買わないと思う。 | ||||
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単行本で買って読んだのだが、近所の小さな図書館に寄付してしまったので文庫版を買い直した。カバーは人気になった黒板アートで変わらなかった。ただ、私の記憶の方がおかしくなっていて、細かいところをすべて忘れていた。 「古城」を描いたスケッチに入り込むことができる、という設定は覚えていたのだが、誰がそのスケッチを描いたのかを忘れていた。そしてその動機も。これはテーマに関わる重要な要素なのに。 とにかく、虐待を受けている子どもを救うためにこの絵は描かれた。主人公の真(しん)は卒業を控えた中学3年生。偶然、この「古城」を描いたスケッチを手に入れ、隣のクラスの珠美に協力してもらって絵の中に入ることができるようになる。ファンタジーにありがちな設定だが、その城にかくまわれている少女を助けることによって、苦境にある現在の状況を変えることができるかもしれない、ということに気づく。珠美と、漫画家のアシスタントであるパクさんは変えたいと願い、真は変えたくないと反対する。それぞれのエゴがぶつかり合う。 虐待のニュースが途切れることなく報道されるのに、我々は何もできないのだろうか。作者は1つの可能性を示唆する。それは、誰でもできることだ。周りをよく見て関心を持つことだ。もしかしたら、電話番号を書き込むための油性ペン一本あれば、悲惨な運命を変えられるかもしれない。そう、そんなことは誰にでもできることだ。 | ||||
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1冊に収めるにはどこか無理がある。 もっと丁寧に書いてほしかった。あまりにも 主人公たちの物わかりの良さに、違和感を覚える。 もっと自然に丁寧に話が進めば おじさんの私にもすぐ理解できたかも・・・。 | ||||
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酷評が多いのにちょっとびっくりしました。個人的には、おもしろくてひきこまれ、一気読みしてしまいました。 確かにポイント、ポイントで、ん?と納得できないことはいくつかありました。たとえば、真が、自分が拾った絵の中に別世界があることに気がついて、その中に入ってみようと考えるのですが、入ってしまった後でどうなるのか?どうして戻ってくるのか?帰れなくなるかもしれないのでは?ということはまったく考えていないようで、ここまで無思慮で警戒心がなさすぎるのはおかしいと感じてしまいました。 それは、もうひとりの主人公、城田も同様です。城田は大きな病院の娘ながら家庭事情が複雑で、学校ではきついいじめを受けています。心の中で、ここではないどこかへ行ってしまいたいという願望がある、そのことが彼女を絵の中へと駆り立てるように描いてあります。最初に絵の世界に入った時、笛の音を聞いた彼女は、大声で「誰かいますかぁ~?」と叫びます。これもびっくりでした。何もわからない得体の知れない世界の中で、もし相手に敵意があったらいったいどうするのか?へたをすると殺されてしまうことだってあるかもしれないのに。彼らの無用心さがあまりにも不自然では、と思ってしまいました。 また、絵の世界から過去を変えることによって、自分たちの望まない現状も好転するかもしれないと考えることも、理論的にも確率としてもそんなにうまくいくわけないだろ、と思ってしまい、なんでそんな危ないことをするのか?へたをしたら、今、自分たちが生きている世界が消えてしまうことだってありうるのでは?と、このあたりは専門知識がないのでよくわかりませんが、とにかく登場人物たちの行動に納得のいかない点が多かったです。 ネタばれになってしまうのであまり書けませんが、あとは、絵の世界に奥行きがなかったことが残念でした。というか、こういう展開になるのでは?と思っていたような雄大な別世界の物語ではまったくありませんでした。最初はすごくミステリアスでどきどきしたのですが、わりとスケールの小さな話で終わってしまいました。 それでも、この世界の成り立ちがわかってきて、中に入っている間にどんどん世界が消えていってしまうあたりはいったいどうなるのだろうとハラハラし、希望のあるラストは清々しかったです。私はゲームもしないし、ファンタジーもそんなに多くは読んでいないので、結構楽しめたのかも。普段から、もっと奥の深いゲームをしている人だったら、物足りないかもしれません。 | ||||
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銀行展示絵が床に落ち、持ち帰った絵に触れると絵の中に入れる不思議な感触。 アバターとなって絵の中に入ることを覚えた尾垣らは10年前の謎の失踪した少女を絵の中の古城で発見。 現実の世界と絵の中で起きる事柄がどう結びつくかが興味あった。 一般文学通算2378作品目の感想。2020/02/27 14:30 | ||||
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他の方もレビューされているが、セリフ回しや描写が古臭い。 内容の方も、人間や社会の醜く悲しいところをストレートに描く、既存の宮部みゆき作品を思わせるものだ。ある意味、救いのない内容で、「火車」や「模倣犯」を思い出した。 ギミックもSFとしては使い古された、予想の範囲内のものだ。ともすると、異世界転生ものやタイムトラベルものの安っぽい焼き直しに感じてしまうかもしれない。 ただこの作品が異にしているのは、その悲劇やギミック自体が主題ではない、というところか。理不尽な境遇を受け入れる少女の、強さと健気さが素晴らしく、美しい。それと対比するような、安全地帯で何もできない(虐げる側や高みの見物を決め込むのと何らかわらない)意気地なしの自分。この主人公に嫌悪感やイライラを感じてしまうのも、自己投影によるものかもしれない。人物描写においては毎度過剰なほどに書き込む、作者らしさ、こだわりを感じた。この一点によって、中途半端な結末でも心に残る切なさ、読後感が生まれるのだろう。 あくまでファンタジーとして、現実味や結末の整合性も重視していないのだろう。だからこそ終盤のカタルシスがもの足りないのだが、なにもかもhappy endにしておけば良かったとはならない。それこそ、左近流行りの異世界転生、なろう系作品として、ライトノベルがお似合いだ。(それはそれで、深夜アニメにでもなったかもしれないが。) 上記のように、よくも悪くも宮部みゆきらしさを感じるファンタジーで、筆者にとってはこれからも宮部みゆき作品を読みたいと思わせるものであった。 手放しで☆5をつけたくなる傑作ではないが、この読後感を大事にしたいと思う一冊であった。 | ||||
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『悲嘆の門』といい、これといい、宮部みゆきはファンタジー続きである。 あまり好みとは言えないこの分野だけど、彼女が書くなら許す、というか読んでしまう。 絵画の世界にアバターを通じて入り込んでしまうという設定だが、思うに、こういう世界を生き生きと描けるのは、彼女が何十年も前からテレビゲーマーであることに関係するのではないかな? 今回も、それなりに満足した作品だった。 | ||||
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心が安らぐ一冊を安価に提供いただき感謝。 | ||||
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ではなかったのですが吸い込まれるように読むのに没頭してました。 自分で想像してたのとは随分と期待を裏切られた最後でしたが 宮部みゆきの最初に読んだ本よりは楽しめたかな。 文庫本の解説にのっていた問いの答えですが 迷わず城田・パクの選択を取ります。 それが悪い方向に転んだとしても・・・ | ||||
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自分の嗜好的に「過去のことをやり直す」は余り好まない 並行世界で、仮に「上手くやってる自分」を見たら、他人が上手くやってるのを見るのとは桁違いな「負の感情」が噴出しそうで 1点、エネルギーの補給より「吐き後始末」の面倒くささを詳細に描写して欲しかったかな。「いく度にこんだけの手間が掛る」をリアルに感じるのは喰う事より↑だから 好み的には少々外れているけれど、概ね楽しく読みました | ||||
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恩田陸や、宮部みゆきさんが、おかしな片仮名言葉を入れてくるのは、いったいどういう効果を狙っているの? 30代後半の読者からすると、「なンだよ?」という台詞が出て来た時に感じるのは、この小説を書いたのはバブル世代の作家で、しかもその時代の流行を捨てきれない方なのだな、という感想でしかない。 自分が若い頃にギャル男というものが流行った。 茶髪の長い髪にジーンズ、スタッズベルト、チェック柄のシャツといった感じ。 40才を過ぎても、そのセンスのままの人達も勿論いる。 恩田陸や宮部みゆきは、文芸の世界で、それをやってしまっていると思う。 憐れみを誘う程に、センスがない。 ブレイブストーリーやICOは大好きなのですが、これは酷かった。 おかしなカタカナコトバを直してくれない編集も、残酷だと思う。 売れ線の作家に忖度して、意見を言えないのかい? 君たちのその様な態度が、活字離れを招いているとは、思わないかい? | ||||
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情景描写がとても素敵で世界観を鮮やかに感じることができました。しかし、展開が若干のっぺりしてるかなって思います。登場人物もなかなか感情移入しづらい性格でしたね。 | ||||
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バブルを経験した世代の作家に、カタカナの扱い方に関しての講義か何かを行なおう。 出版社の主催で。 いまだに登場人物に若者っぽさ(いや子供っぽさか)を出したい時には、漢字で表記すべき所をカタカナにしたり、語尾をカタカナにすれば良いと思ってる作家が多すぎる。 「ほんとんどビョーキ!」 ↑ これと一緒だからね。やってる事が。 山田詠美は昔からこの片仮名が嫌だって言ってたけど、いまだに使う作家が多すぎるって。 活字離れが進むから、ほんとやめてくれよ。 あけおめ、ことよろ、とかと一緒のレベルだよ? 聞くだけでちょっと苛つくし、使ってる奴の事をちょっと嫌いになっちゃうだろ? クソださいし、あなた達はプロの作家なんだからさ。 | ||||
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私が、ずっと行きたかった、もしくは行っていた世界が描かれていました。自分がいる世界は、ここだけでは無かった事を実感しています。…他に世界を持たないと生きていけない人もいるんですね。この本に出会えて、自分に対する肯定感が生まれた気がします。ありがとうございます。 | ||||
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宮部みゆき、らしさの表現がある。 私は彼女のファンタジーが毎回楽しみでしょうがない。好みは人それぞれですよね。 | ||||
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始めはダラダラと児童小説を読んでる気分でなかなかいつものスピード感やスタートダッシュがありません。それが気がついたら半日で読んでしまい「もったいない」と思わせるところが宮部作品の一番良い所でしょうね。いろんな作家に必ずそんな思いを描く作品がありますが、次々と出てくる作品に飽きがこない処は山本周五郎的で中味のスピード感は宮部みゆき的なんですね。才能が枯渇しないようにいつも気にしています。 | ||||
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主人公とヒロインが絵の世界に入り込めるようになり、仲間を得て、さあこれから冒険の始まり……と思ったら登場人物のセリフによる説明だけであれよあれよという間に広げた風呂敷がたたまれて終わってしまった、という感じ。連載打ち切りが決まった漫画のよう。宮部さんのあの素晴らしい構成力はどこへ? 主人公とヒロインのキャラクターもどうも好きになれない。宮部さんの作品にはこれまでも『ステップファザー・ステップ』の「俺」のように皮肉屋で少々毒舌な主人公が出てきたことがあったが、この作品の主人公は「皮肉屋」というより「ひねくれ者」という感じで見ていてイライラした(特に後半)。 ヒロインは複雑な家庭環境やいじめで苦労しているという事情を差し引いても「可愛げのない子だな」という以上の印象が持てなかった。(絵の世界で二人の仲間になる休職中の漫画のアシスタント、パクさんは個人的には結構好き) 絵の世界で探索を始めるまでの話はさすがに引き込まれただけに残念。 | ||||
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