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さまよう刃



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【この小説が収録されている参考書籍】
さまよう刃
さまよう刃 (角川文庫)

さまよう刃の評価: 3.83/5点 レビュー 340件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.83pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全243件 121~140 7/13ページ
No.123:
(4pt)

今時の若者はなんたらかんたら

心動かされ、考えさせられる作品ではありました少年法への問題提起もしっかりされていますが所々ある今時の若者批判的なものは萎えました
さまよう刃 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:さまよう刃 (角川文庫)より
4043718063
No.122:
(4pt)

誰もがさまよっている感じ

復讐、少年法、マスコミ。非常に重たいテーマだ。
物語は複数の視点を通じて描かれる。
誰もが迷いながら、考えながら行動している。誰も確固たる信念など持っていない。
この、誰もがさまよっている感じが非常にいい。
復讐を応援するのか、それとも止めるのか。
東野さんの描写力は流石だ。読者を事件の当事者に引っ張り込む。
これほどのエンターテイメントが他にあるだろうか。
これを娯楽と割り切るのは、やや不謹慎だろうか。
最後のオチは不評のようだ。物語の核心が、トリックによって逃げられた感じがするのだろうか。
小説としては非常に面白いと思うのですが。
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4043718063
No.121:
(5pt)

少年法に対する問題提起作品「さまよえる刃」

本の概要を言えば、中学生の一人娘を殺された父親が、犯人の少年たちに復讐する物語。1988年東京足立区綾瀬でおきた女子高生コンクリートつめ殺人事件、1999年山口県光市母子殺人事件。本著作と同様性犯罪絡みの少年犯罪です。少年の更生とは何か、更正させるための軽い刑期で死人の人権はどうなるのか、足立区綾瀬の事件の加害者はすでに社会復帰しているそうですが、どのように更生できたのか。どのように被害者に償いが出来たのか。それらを考えると、復讐を誓う父親が犯人の少年を追い詰めながら最後は警官に射殺されてしまう結末を非常に痛ましく思うのは私だけでしょうか。
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4043718063
No.120:
(5pt)

読み始めたら止まらない

読み始めたら止まらないので時間に余裕がある時に読みましょう 各登場人物の心理描写が本当に巧いですね。
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4043718063
No.119:
(4pt)

読み終わりに、「ええええっ!」。。。

なぜ著者は彼を殺してくれなかったのか。
もんもんとする気持ちと付き合わざるおえません。
今後も色んな事件がニュースで報道される度に、本書の結末を思い出すでしょう。
「誰を裁き、誰を守るための法律か、警察か」そう考えされられます。
この気持ちを読む人の心に宿すのが目的だったような気もしてきます。
考えさせられる一冊、是非ご一読を。
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4043718063
No.118:
(5pt)

結末に救いはあるか

つらい小説です。最愛の一人娘を二人の獣に、ただ欲望だけのためにまるで玩具のように陵辱されたうえ殺されたと知った父親が主人公です。
しかも犯人はその様子をおもしろ半分にビデオに撮っており、そのビデオで娘の最後の姿を見てしまった父親。
その父親がとった行動の是非を読者に問いかけます。
この小説を読んでいる間中、私は救いを求めていました。救いなどないことが判っていながら。
しかし私は娘を獣に殺された父親になんとか救いをと、作者・東野氏に対し心の中で手を合わせていました。
そう、私はたとえば藤沢周平氏が小説の中で、主人公の下級武士に一分をたててやるように、
割り切れない悲しみの中にも何らかの救いを用意してやって欲しかったのです。
小説中、東野氏は主人公・長峰重樹に次のように語らせます。
「法律は人間の弱さを理解していない」と・・・
果たしてこの結末に救いはあるのでしょうか。
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4043718063
No.117:
(5pt)

そんなことは分かっている

 あらすじを読むだけで重苦しく、救いの見えない物語だ。無駄の無い描写は冒頭からただならぬ雰囲気を醸し出し、誰もが救いの見えない結末を想起する。復讐しても許せる人物と、復讐されて然るべき人物という極端な人物設定が用意されているのは古典的だが、これほどの陰惨さで描かれる「現代の」仇討ちを読んだことが無かった。
 『さまよう刃』は、「そんなことは分かっている」の先を示した物語だ。
 「そんなこと」とは、「人が人を殺めてはならないこと」であり、「男が女を無理矢理犯してはならないこと」であり、「仇討ちをしてはならないこと」だ。法は、人に「そんなことは分かっている……」と言わせ諌める抑止力(のはず)だ。だが主人公の長峰にとっては、「そんなこと」は彼の覚悟を萎えさせるものにはならないし、萎えぬよう「訓練」すらしているのだ。
 息詰まる追走劇の果てに待っていたその「瞬間」、これは刑事の物語だったのかもしれないと思った。刑事すら犯人の心情を深く理解し、正義に疑念を漏らすこの物語は、何とも言えないやりきれなさを残す。
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4043718063
No.116:
(4pt)

ページをめくる手が止まらない?!

以前ガリレオは読んだことがありましたがそれから東野圭吾さんの本に触れる機会がありませんでした。
この本は映画化されて知りました。
テレビでの映像が気になって、本を読んでみようと思い購入しました。
父親の復讐ということはわかってましたが、どんな理由で復讐するのか知らないまま読みすすめたので本当に内容を知ったときは衝撃的でした。私はまだ親という立場にはなっていませんが娘さんがひどい目に遭わされて、本当に許せないような少年たちがいて、でも法律は少年を守るために存在している。私には衝撃的でした。未来明るい女の子となんの目的もなく獣のように生きる少年、どちらの命が重いのでしょうか。命の尊さは同じかもしれませんが少年に同情はできませんでした。ラストも私にとっては衝撃的でした。とても考えさせられる小説でした。
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4043718063
No.115:
(5pt)

一気に読んでしまいました

東野氏の小説は、「容疑者Xの献身」「手紙」に続いて3冊目です。
少年法の無力さを訴えているんですが、
文中に出てきた言葉がかなりやるせなく、また同意させるものでした。
例えば、
「(少年)法というのは、加害者を構成させるためにある。被害者には何もしてくれない」
とか、
「この拳銃は少年を守るためにあるのだ」(ラストの方)
など。
一文一文が重く、考えさせられ、とても面白かったです(笑えるという意味ではないですよ)。
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4043718063
No.114:
(5pt)

「謎の密告者のやったことは、正しいことだと思いますか。正義だったと思いますか」

 本書は、『容疑者Xの献身』『白夜行』など数々のヒット作を世に送り出し、現在〈いま〉や大人気のベストセラー作家である東野圭吾氏が’『週刊朝日』〈2003年9月〜2004年9月〉に連載され、2009年10月10日に映画化(監督:益子昌一、主演:寺尾聰)公開された復讐劇のサスペンス小説である。
 神戸連続児童殺傷事件(1997)や光市母子殺害事件(1999)以降、マスメディアなどで何かと話題となる少年法(少年犯罪)問題をテーマとしており、特に光市事件で当初重罪を犯した割にはそれに見合わない判決を下され、被害者遺族の沈痛な面持ちの光景を目にした人は多いはず…。そうした事を踏まえて、無意識のうちに感情移入をしながら読まれた方も多いのではないだろうか?
 娘の復讐に走る主人公・長峰重樹や間接的だが加害者グループに加担してしまった事に後悔する少年・中井誠、指名手配を受けた長峰の正体を知りながらも彼に協力するペンションの娘・丹沢和佳子、今回の事件を捜査し、長峰の行方を追う警視庁捜査一課の若手刑事・織部孝史、ベテラン刑事・真野、二人の上司である班長・久塚、といった主だった登場人物の設定や心理描写がよく描けており、特に物語の諸悪の根源である加害者リーダー・菅野快児がなかなか登場しないのでイライラとハラハラしながら読み進む事になるが、物語の構成がよく出来ているのでグイグイと引き込まれるようにこの世界観に入り込み、大いに堪能した。
 読者としては、ただただ復讐を遂げさせたい思いがある一方、丹沢和佳子と同じ思いで主人公・長峰に思い留まってほしい気持ちにもなる。ただ多くの読者の指摘どおり、読後感はなんともやるせない気持ちになる。他の少年犯罪物も同様であるが重いテーマを扱っている以上、スッキリした結末とはいかないものだ。
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4043718063
No.113:
(4pt)

重いテーマ

「さまよう刃」は昨年読みました。最初の方は結構リアルな描写でちょっと目を背けたくなるような感覚を受け、物語が進むにつれて、「自分がこの主人公だったらどうするだろうか?」と葛藤しながらあっという間に読み終わったことを覚えています。子を持つ親としても、非常に考えさせられるテーマの小説でした。映画ではこの小説の深いテーマがどこまで表現されているのかな?
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4043718063
No.112:
(5pt)

重いテーマ

 少年犯罪を扱った重いテーマである。
 現行の少年法がある限り、なくならない問題であろう。
 被害者の父を中心に描いており、復讐がテーマながら
単なる復讐劇に終わらない。
 またもう一人の被害者の父から、マスコミの興味本位や
売り上げ至上主義といった点を衝いている。
 加害者の反省の弁が最後までないのは、救われない気もするが、
それが現実であろう。
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4043718063
No.111:
(5pt)

素晴らしい作品です。

これは名作です。東野さんの、というより私が今まで読んだ小説の中で、
ナンバー3に入る作品です。
ものすごく分厚い本ですが、夢中で読んでしまいました。
テーマはものすごく重く、後味も決して良いとは言えないですが、
これは読み終わって「あ〜面白かった」というたぐいの作品ではなく、
現在の少年法や、
『警察は市民を守っているのではない。警察が守るのは法律の方だ』
など、色々と考えさせられる事が多く、
読み終わってからもいつまでも余韻が抜けないです。
ただ、ひとつ疑問に思った事は、携帯電話を使うシーンが多く、
電源を入れたら居場所がわかってしまうのではないのですか?
(確か酒井法子が逃げ回ってた時、そんなことを言っていた)
推理小説作家がそれを知らないはずはないと思うのですが、
どうしてだろうと、そこだけがひっかかったのは私だけでしょうか?(^_^;)
さまよう刃Amazon書評・レビュー:さまよう刃より
4022579684
No.110:
(4pt)

いつもながら…

読んだ後に、なんとも言えない気持ちになりますね。
"良い" "悪い" の次元ではなく、人の気持ち、弱さについて考えさせられます。
大事で仕方ない一人娘を、同じ人間とは思えないような酷い仕打ちで奪われたら…
「まぁ、運が悪かったんだ。」なんて諦められる人は、そうそういないと思います。
小説内でも、東野先生は色んな人間の心情をうまく描いているなぁ、と感じました。
他のレビューで「不自然な部分が有る」と仰ってる方がいらっしゃいますが
小説は、リアルに書くことが全てではなく、小説だからこそ出来る無茶もあるのだと思いますよ。
東野先生は、実際にあった事件を元にして書いている部分が多いのですし、
全て事実通り書いたら、それは小説ではなく、ただの記録です。
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4043718063
No.109:
(4pt)

人間の葛藤

作品のテーマは少年犯罪とのことですが
それよりも、事件を担当した刑事・織部の一人の人間としての良心と警察官としての職務の狭間の葛藤
そして娘を失った長峰の社会や少年犯罪に対する視点に力点が置かれた作品でしょう。
もう少し加害少年側の視点にも力を置いて欲しかった気持ちもありますが
作品自体は楽しめました。
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No.108:
(5pt)

さまよえる少年犯罪

この作品を読んでいると、とくに光市母子殺害事件のことを思い出される。
自分の欲望を満たすために何の罪もない母と幼き子が惨殺に殺されたあの事件。
そして、反省の言葉のない犯人に本村さんの全身全霊をかけての復讐。
煮えたぎる怒りの感情がこの作品の中にもぎっちり書かれている。
小説としてはかなりのボリュームがありそうだが読んでみるとあまりのリアルさとテンポの良さ、読みやすさが
相まって結局、2日で読んでしまった。
それだけはまってしまうのは、読み手が第3者になってしまわないところだろうか。
娘を殺された父親の感情になってしまうからだ。
少年犯罪の罪の問われ方が問題になっている現代だが
まさしく「罪を憎む正義とは何なのか、犯罪者をかばう法律とは何なのか?」を問う。
「刑務所で更正すれば、罪を償える」
そんな甘っちょろいことで被害者の傷は癒されない。
この「さまよう刃」ではその怒りの矛先を犯人に直接向け戦う父親の物語である。
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4043718063
No.107:
(4pt)

映画・原作、甲乙つけがたいが・・・

映画鑑賞後、
どうしても原作を
読みたくなり手にとりました。
著書通読後、
映画を鑑賞されたかたの、
評価が割れた理由がよくわかりました。
両方を観た感想としては、
甲乙つけがたいのが率直な気持ち。
やはり、名著の映像化は難しい。
だが、特にラスト。
わたしは、映画よりも原作のほうが好きです。
さまよう刃 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:さまよう刃 (角川文庫)より
4043718063
No.106:
(5pt)

「もういいよお父さん…」

東野さんの本は大体が読みやすい。
普段読書をされない人でも読めるんじゃないでしょうか?
この作品、
一つの「密通者」の話以外は、
読者の思ってる方に概ね進んでゆくので
「厚い」と思う本でもすらすらと読めます。笑
ただ最近…
ゴルフの話が出て来る事が多いのですが、
出来れば「しない」人には解らないので、
ギミックは他のものを使ってほしい所…。笑
世の中には…
世法という大衆感情というものがある…。
それから法律という国法がある…。
この本はこの二つのせめぎ合いである。
しかし、本当にそれだけだろうか?
「道」という映画がある。
この世は死んだら終わりとしてしまえば、
人間は結局好き勝手にして死んでゆく事になる。
しかしそれをしないのは良心の存在があるからだ。
「良心の感じているもの」はきっと「因果律の存在」だと思いたい。
どこまでも形而上ではあるが、
その哲学は「在る」と信じたくなる…。
そんな宇宙を貫く様な普遍的な「哲学」にすがりたくなる本です。
そうでないと、ここに出てくる人たちはうかばれない。
「人間らしさ」とは何か?を考えさせられます…。
興味のある方には特にさらに「すぐ読めます」。笑
ただし、残忍な話が多く出ます。
気分の悪く成られる方は、
かなり後のペンションのカレンダーという所以外は
飛ばして読んでも、
後で話のつじつまが合わ無くなることは有りませんので
安心して飛ばして読めますよ。笑
多くの「ありのままの声」が、現代の病理性を明らかにする…
そんな本です。
作者の問題提起には私は賛成出来るほう。
お奨め。
さまよう刃 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:さまよう刃 (角川文庫)より
4043718063
No.105:
(5pt)

迫る緊張感

東野圭吾は殆どハズレはないけれど、これはとても良かったです。いつもテンポの早いストーリー展開が見事です。このストーリーはあまりにも悲しくせつなく可哀想。私としては最後は主人公に思いをとげてもらいたかった・・・。何かくやしい!!!
それ位夢中でした。
とにかく最後まで息も抜けず緊張したまま読んでしまいました。
さまよう刃Amazon書評・レビュー:さまよう刃より
4022579684
No.104:
(5pt)

人間としての、親としての本質。

よく、死刑反対を唱える人がいます。
それを見るたびに、自分は思うことがあります。
「もしあなたの愛する家族が、理不尽に惨殺されたとしても、あなたはその加害者を
許し、死刑にしないでくれ」と言えるのか?と。
もし、そう言えるなら、あなたは人として何かが欠落していると言いたい。
もし、そう言えずに死刑にしろと叫ぶなら、あなたはキレイ事を言うだけのクズだと言いたい。
自分には、妻と二人の子供がいます。
もし、この家族に何かあったら。
自分は、何もかも捨てて、加害者を葬ります。
葬る前に刑務所に入ったら、一日も早く出てくることだけを祈り、自らの手で
地獄の裁きを与えます。
・・・これが、人として、親として、家族としての本質ではないでしょうか。
法律は、加害者を守り、被害者を苦しめるものです。
大学時代法学部だった自分は、この実態をまざまざと感じて、法曹界に入ることを
きっぱりとあきらめました。
法律は、何もしてくれない。
世論は、キレイ事を並べ立てるだけ。
そんな世の中、この主人公のとった行動は、自分は「正義」だと思います。
この作品を読んでいると、なんともいえない気持ちになります。
さまよう刃 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:さまよう刃 (角川文庫)より
4043718063

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