六花の勇者
評判
六花の勇者の評価:
4.06/5点 レビュー 67件。 A ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 41〜60 3/4ページ
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昨今のファンタジーブームによってライトノベルの隆盛いや増すばかりという時代になりましたが…言い方が悪いかもしれませんが、このジャンルのお話は内容の無いものばかりで、商業的にある程度アニメ化などして一定の収益があればそれで消滅、というような作品が多いように思われます。
ファンタジーは飽くまでも手段にすぎません。私が上記に書いたような作品は、作家さんが奇をてらって考え出した「設定」がそのままその世界で続けられていくのが至上命題になってしまって、ただドタバタラブコメディみたいな話がズルズル続くか、シリアスではあるが世界観が異常で理屈が多く、ついていけないような話か、イラストがかわいらしくてチョイエロであり、アニメにすりゃあ喰いつく者も出るだろう的な一発屋か、そんな話が多いという事です。
私がキチンと書いてあるなと思うファンタジーは、ファンタジーをイチ手段として、人間ドラマを書こうとする姿勢が貫かれている作品なのです。
そういう事からいえば、例えば古典や大河ドラマなどの時代劇も「異世界」という意味でファンタジーであり、その中で生きている人間の姿が読み手に共感を与え、感動を与える作品こそ、読まれるべきファンタジーだと私は思います。
で、この「六花の勇者」…作家さんが頑張って書いたというのがよく伝わってくるお話でした。変な恋愛話になるでもなく、キャラクターが自ら茶化してドラマを台無しにするでもなく、実際にこういう事が起こったら、渦中の人間の心はこういう風に揺れ動くだろうという描写がリアルでした。その揺れ動く気持ちの中から愛情が生まれてくる自然さも、素敵な描き方だと思いました。
イラストもアニメ化を意識したようなかわいすぎるものではなく、イラストレーターさんも作家さんの気持ちが分かって、あのキレイな絵が生まれたのだろうと思います。2巻以降の登場人物のイラストが、私はリアルでいいと思っていても、世間的には「ヘンテコ」なので、ライトノベルのアニメタッチな雰囲気になれてしまった人だと「何だこれ!?」と思われるかも知れません。私も若いころはファンタジー作品の選択基準はマンガチックなイラストにありました。
話の中身には触れられませんが、読んだ後にさわやかな風がスッと通り過ぎるような、解決はしていないが、一つの戦いが終わったととりあえず安心する主人公の気持ちが共感できる作品だと思います。私はそういうファンタジーが好きなのです。
いい感じで始まって、終わるときはスパッと終わる作品であって欲しいです。