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白夜行
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白夜行の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全559件 501~520 26/28ページ
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私が初めて東野さんの本を読んだのは、この白夜行でした。私が生まれ育った「布施」から物語が始まることから、引き込まれてしまいました。主人公の2人を軸にして日本の高度成長時代とバブルを描き時代にあわせるように二人の関係も発展していくストーリー、日本版「フォレストガンプ」です。時代背景がいまいちわからなかった「ガンプ」よりも二人の育った時代に自分も育った「布施」という街を知っていたからこそ他の人より余計に面白かったことは、確かです。30歳以上の人には、自分の成長ともオーバーラップさせて読めるので最高に面白いと思います。で東野さんにはまってこの次に読んだのが「回廊亭殺人事件」。。。。。 | ||||
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読み終えて、心がもやもやしています。読み返したい気持ちと、気分変えて他の本読もうかなぁって気持ちで1日過ごしてしまいました。ダークな作品です。なんといってもせつない。ため息がでてしょうがないです。大人の身勝手さに腹が立ちます。涙が止まらなくて、夜中にシクシク泣きました。やはり、私としては主人公2人の本当の気持ち、心の中や思ってることを聞きたかったかなぁ。でも、とりあえず読んでみることをおすすめします!分厚い本ですが、引き込まれて一気に読めます。ひとつ気になるのが解説。なんか「ノワール」を連発されもよくわからない。私だけかもしれませんが・・・。 | ||||
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東野さんの作品はけっこう読んでいますが、この作品を超えるものは今のところほとんどない気がします。推理小説ではなく、一組の男女の、愛とも友情とも言い切れぬ、もっと宿命的な繋がりを描いた叙情詩的な雰囲気が、深い感動を呼びます。息をつかせぬ展開も素晴らしく(悪く言えばご都合主義となるのでしょうが)、最後までページをめくる手が止まらないのは間違いない作品かと。続編も出ていますが、やや二番煎じ的な感じは否めず、この作品ほどの感動は得られませんでした。さまざまな方向性の著書を書きすすめる東野さんですが、こうした感動をわき起こさせる作品が一番素晴らしい気がします。もっとも今後、これを軽々と越える作品を出してしまいそうなほど、やる気と才能に溢れている人だと思いますが。 | ||||
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ストーリーなら『秘密』学術的ならこれだろうね。凄くリアリティであり薄暗さがある。まさに白夜を彷徨っているような生き方だ。『風とともに去りぬ』のスカーレット・オハラをモデルにしたらしいが雰囲気がでている。激情で形振り構わぬ姿勢は極貧時代から生まれたものだろうが、中流以上の生活を得ても更に上を目指す行動力は哲学的レベルだ。主人公が殆ど登場してこないのに人物像が浮かび上がる作品は、そうないのではないか。そう言う意味でも一見の価値はある。 | ||||
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ミステリ―なのに、涙が出る。これはそういう作品だと思う。涙は流さなくても、哀しくなることは必至である。さて、854ページもあるこの「白夜行」、長篇傑作です。これだけ量があるのに、苦痛を感じさせない。それどころか、どんどん物語に引き込まれていきます。ついでに、解説によると、これは「ノワール」という部類の小説だそうです。内容の一つの要素として、人間の側面のようなものが描かれています。心の闇の部分、それに引き込まれた人たちの哀しい物語です。その裏に隠れた1つの想い。これは悲劇というしかない物語でしょう。値段は高いですが、それに見合った価値があります。1度読んでみてはどうでしょう。 | ||||
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寝食を忘れるとはこの事をいうのか。読書をするという習慣がない私にはこの本を買った当初は800ページを越えるボリュームから、投げ出さないで最後まで読みきれるか不安があった。そんな不安は最初の10ページで吹き飛ぶ。著者自身この作品には苦労して書いた分、特別な思い入れがあると言っている。短編として書いたものを長編でつなる大胆さ、主人公の内面をあえて描かないテクニック。東野ワールドが見事に展開されている。桐原亮治と雪穂が「共に」白夜の中を歩く姿は一切描かれていない。しかし、読者の頭の中では読者なりの二人の姿が浮かびあがる。最後の最後はちょっともの足りなかったけど、そこまでのプロセスからはそこらの小説では得られない感覚を味わうことができる。 | ||||
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初めて読んだ東野氏の作品。正直身震いした。実に巧妙緻密に練られたストーリーで素晴らしいの一言につきる。氏の才能には他の人間には真似できないものがある、とまで思った。興味があるなら必ず読んだほうがいい。傑作という言葉が相応しい作品。 | ||||
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たぶん主人公というべきなのであろう雪穂の人生。その雪穂の人生の要所要所で怒る奇怪な事件。そのほとんどは謎のままになっていくが,必ず残る雪穂への奇妙な疑念。その疑念を追い続けるベテラン刑事。雪穂が階段を駆け上がるように見事に人生の成功者になっていく陰で,もう1人の主人公とあえて言わせてもらう桐原亮司の影。影は決して表には出てこない。長い人生を影のままで生き続けようとする亮司の心を縛り付けている強いものはいったいなんなのか。誰もがもっている心の中の小さく暗い渦を,ずっと回し続けている雪穂と,その渦にまったく手を触れないよう生き続けている亮司。雪穂の光と亮司の影が実に対象的に描かれている。その雪穂に最後まで迫ろうとした刑事とその雪穂を最後まで守ろうとした亮司の最後。かわいそうな被害者からやがて重要参考人として刑事にマークされるまで,少しづつ謎がとけていくかのように進む内容は,長編なのに一気に最後まで読み続けさせられる作品。ただ一言言わせてもらえば,そこまで読まさせておいて終わり方はこれでいいの?それともやはりこれで終わりでなく,今回はここで終わりということ?? | ||||
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ひんしゅくを買うのを承知で言うと悪女になるならここまでやりたい。そう思う。そして、非常に面白い。それはみとめる。しかし、何でだろう。キャラに生きた魅力を感じないのだ。どの作品のどの登場人物にも。面白いと思ってずっと東野作品ばかり読んでいるというのに。小学生が「風とともに去りぬ」を読む状況というのもあっていいと思うし、この場合マキャベリストの本を読んでいてもいいのであるが、スカーレットとこの作品の登場人物は正直あまり接点がない。東野さん本当に「風」読んだ?と聞きたい。目的のために手段を選ばない女と言ってもスカーレットはある程度人間的に描かれている。(情におぼれて失敗もする。奴隷を愛する。エトセトラ)しかし東野スカーレットには体温がない。それに先を読んで動いているようで結構やらなくていいことをやってしっぽを捕まれる。しっぽがなければストーリーは進まない。それに彼女のパシリの行動原理(動機)はいつものことながらピンとこない。それだけの妖婦と言うことだろうが、文章からそれを感じ取れない。見返りもなくいつも日陰で何でも言うことを聞くパシリ。白夜行にもいるな。う~む。 | ||||
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「凄く面白かった」これが素直な感想です。長い話だけど、中だるみすることなく無く、小道具の使い方も上手で、一気に読んでしまいました。こんなに引き込まれた小説は三年ぶりくらいです。説明は最小限で、亮司と雪穂が気持ちを語る場面などは出てこなくもっと知りたいという気もするけど、だから一言が重く響いてきます。太陽の当たらない世界をかけ抜けて行くような亮司と雪穂の人生。他の生き方は出来なかったのかな・・・切なすぎてそんなことを考えてしまいます。 | ||||
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とにかくスケールの大きな物語。人間の光と影、特に影の部分を絶妙に描いています。語られることのない2人の主人公の本当の気持ち、そこに何があるのか?いろいろ考えさせられる秀逸な作品です。 | ||||
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主人公2人が、どんな思いで生きてきたのか・・・。大晦日の時の3人の会話。車の中での部下との会話。第三者の視点で描かれているので、主人公たちの「思い」を読者が察せる部分は数少ないですが、作者は十分にその「思い」を伝えてきたと思います。数少ない主人公たちの「思い」の吐露に、また、二人に関わる人々の二人に対する「思い」に深く感動しました。 | ||||
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読み始めると、最後まで読み終わるまで止まらない。こんなに分厚いのに、止まらない。それほど引き込んで放されない魅力がこの物語、そして登場人物にあります。読み終わった時は、ひたすら切なさに胸が締め付けられ、余韻がかなり続きます。そう、この本のためだけに休日または週末を費やしてみてください。私は後悔していません。 | ||||
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近くの書店で、単行本の取り寄せをお願いしたところ、現在は文庫しか扱っていないとの事で、あきらめかけていましたが、新書を販売しているのを見つけ、購入する事ができました。注文してから発送されるまで一ヶ月程かかりましたが、届いた時は、それはもう嬉しくて、嬉しくて!!そういった経緯と内容も含め、「白夜行」は私の宝物です。この小説は読み終えてからが、とても味わい深い作品であると思います。とにかく、魂をギュッとつかまれたかのように、強い引力で物語に引き込まれます。小説の中に、一切記述のない二人の密談が、どこでどうなされていたのか、覗き見したい気持ちになります。二人の間に愛情はあったのでしょうか?SEXの関係はあったのでしょうか?大好きな人に触れたい、触れられたいという素直な思いは・・・?周囲の大人の歪んだ性によって、二人は多くの人の人生を狂わせ、自身をも傷ついていきます。それはもう、恐ろしいほどに。未読の方は、どうぞ小説を手にとり、引力に身をまかせてみてはいかがですか?自分の集中力にも驚かされるもしれませんよ! | ||||
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最高峰のモノだと思います。特に余韻の残るラストが良いです。一見、単純な描写なのに・・・ちなみに「幻夜」はイマイチだと思います・・・ | ||||
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序盤は次々と人物があらわれ、徐々に反復して出てくる名前が現れ核心に迫っていく。三人称の客観的な語りで、オムニバス映画のようにそれぞれの視点から一つのストーリーが構成される。ラストで最初の語り部である刑事の視点にもどることで、読者としては何十年も事件をひたすら追い謎解きをする刑事の気持ちが味わえる。この構成の旨さや、手がかりを少しずつ与えられる快感に、ラストまで一気に読まされてしまう。何よりこの作品の秀逸さは、登場人物の描写であり、その孤独で静謐な姿に圧倒される。何十年も昔の過去から逃れることができない人間たちを描く。冷徹で非情だが、日常のふとした間や会話や背中から、運命に翻弄され続けた人間の悲哀がところどころで感じられる。それがこの作品の魅力であるように思う。真実が解明されても誰も救われない。人間の決して明るくないすさんだ一面をあますところなくつきつけてくる。健康的な日向の人生を送ってきた人間には拒否反応があるかもしれないが、慇懃とした部分に人間の生を感じたことのある人間であればぜひこの孤独な人生の道程をともに体感してもらいたい。 | ||||
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東野圭吾さんの傑作、「白夜行」つかず離れずの二人を中心にストーリーが展開していきます。詳しい内容については触れません。特筆すべきは登場人物の多さです。二人の人間性を浮き彫りにするような個性的な人物が数多く登場します。それぞれの人物が魅力を持っており、サイドストーリーも面白いのです。また、不幸な人物の多いこと・・ページ数は多いですが、一気に読めてしまいます。何か、胸にしこりの残る読後感は形容できません。ぜひ読んでみてください。 | ||||
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美人な女の人とそれに従う影のような男・・・すごくせつない話だな、と思いました。このようなことが自分の知らないところで本当にあるかもしれないと思うと鳥肌がたちます。。東野圭吾さんの作品の中で、一番好きな作品です。 | ||||
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私にとって始めての東野圭吾作品。この話、「先がどうなるんだろう」っていうところで、いきなり場面変更するので、先が気になり「30分だけ」と読み始めると、気がつくと朝になっていたというほど引き込まれましたね。基本的には、身勝手な大人によって精神が曲げられ、大人以上に冷めた心や残虐性も持った子供の成長をつづった作品だと私は感じました、まあ人によって感じ方は違うと思いますが。そういう部分も、興味深かったのですが、工学系の私には、オイルショックの時代からコンピュータの変遷、クレジットカードの仕組み、オンラインシステムの成長というか、そういう話が時代背景として差し込まれているんですけれど、それがなんだか凄く面白かったです。それと、さらに個人的な趣味の話になりますけれど、私はミステリ作品に謎の解明に繋がらない不要な文学的記述(登場人物の趣向や生活のこまごましたこと)がうだうだ書かれているのは嫌いなので、この作品のように必要なことが無機質に書いてあり、さらに事件に関わる人間を第三者的に捉えて記述されている作品はとっても分かりやすくて良かったです。 | ||||
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傑作の一言に尽きます。構造的には宮部みゆきの傑作「火車」に似ている点があるので決まった時間に黄門様が出てきて悪人お縄ちょうだい、、が好きな人にはちょっとものたりないかもしれませんが、しかし実際には某ウイスキーではありませんが「何も引かない、何も足さない」の傑作です。血が飛び散るわけでもなく、なんでもわかるコンピューターが活躍するわけでもなく、しかし、読んでいくうちに、誰か他に人がいる部屋で読もうかな、、、というような静かな恐怖感が背中から立ち上ってくるようです。 | ||||
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