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白夜行
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白夜行の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全559件 301~320 16/28ページ
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すべての本において言える事ですが、読む人にとって物語の捕らえ方は分かれると思います。 特に『白夜行』では賛否が分かれるようです、この本を私は2回読みました、張り巡らされた伏線と点と線で結ばれていく真実、醜い犯罪、二人の過酷過ぎる過去、男は『昼を歩きたい』と語り、女は『太陽などなかったとただ太陽に代わるものがあった、それで十分だったと』語る、確かに二人の愛は歪んでいたかもしてないが純愛である事には変わりはない、本当に愛し合っていたからこそのラストだったと僕は思う。とても読みやすいが、伏線を見落とさないように集中して読む必要がある、3度目を読むときはまた新しい発見があるかも。 | ||||
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氏の作品は全作品読んでいるが、ほとんどの作品で、日常では忘れている(または感じる機会が少ないのだが)感情を思い起こさせてくれる。あくまでも私にとってはだが、至る所で哲学・道徳・倫理・本当の正義とは?など、素人の私には表すことのできない気持ちを見事に言葉にして表してくれる。スパイス的な軽いものでは無く、重いものが多い。そこが、言葉は悪いが他の薄っぺらい作家達とは違うのだと思う。以前読んだインタビューで東野氏は『作品は世に出した後は自分のものではなく読者のもの。』と話していて、だからこそ読者がどう感じようと、それぞれ自由でいいのだと言っていた。うまく表現できないが、逆説的にそれこそまさに東野氏が狙っているところであると思う。何が逆説的かというと、レビューのようにこの作品を読んで、単に不快だとか気持ち悪くなったとか、読後感が悪いとかいう気持ちになった人。ただ読んだだけではそれだけの感想なのかもしれないが、そこから先が作者の狙うところなのではないか。読者をそういう感情にさせるのは当然作者の狙うところであって、そこから心ではなく頭で深く感じてほしいのだと思う。素人の私には全くうまく伝えられないが、とにかくただ感情だけで読むものではないのだと思う。愛のない夫婦や、愛のない少年、愛のないそんな人間を多く描く作者自身はめちゃくちゃ愛に溢れていると思うのだ。だから私は東野作品が好きなのだ。 | ||||
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オイラは、こんな文庫本なんて自分が読み終えられると思っていなかったけど、なぜか買ってしまい そして、2日で読み終えました。 何かに取り憑かれる様に読んでしまったのです。 傑作と言わずして、なんと呼べばいいのでしょうか? 物語のドコドコがこう面白かった、とかそんな小難しい事は言えないけど、とにかく面白かった。 問答無用に★五個です。 | ||||
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ドラマの再放送を見て、 あらためて原作を読んでみたいと思い、早速読みました。850ページ以上あって分厚すぎて読んでる最中も手が痛くて大変でしたが、皆さんがおっしゃるようにかなり読みやすくてスイスイ読めました。雪穂と亮司の心理描写が全くない、というところがドラマとは違って良かったです。けどドラマを知る前に読んでいたかった…。 | ||||
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3年ぐらい前に私は初めてこの小説を読みました。 レイプや性交、殺人の描写、救いの無い結末に「こんな小説もあるんだ」と衝撃を受けたのを覚えています。 (ちなみに、この作品が私の東野圭吾デビュー作品だったので、この人はなんて暗い話を書く人なんだと思いました)高2になった今改めて読み返すと、東野さんはこの話には救いも共感する要素も用意していないのではないかと思いました。 ある出来事によって心のどこかが結果的に損なわれた男女を、第三者というフィルターを通したカメラで追っているだけなのでは? そして、何を感じるかは読者次第という事にしたかったのではないかと思います。個人的な意見ですが。 そんな感じで、堕ちる所まで堕ちたように見える雪穂がこの先どう生きるのか考えるとかなり怖いです。 | ||||
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最初から最後まで途切れることのない緊張感に引っ張られまくって、一気に読みました。亮司と雪穂の関係がうっすらと見えてくるのも快感で、ラストのほうではそういうことかと鳥肌が立ちました。雪穂は悲しい過去がありながらも凛として、悪い女だと思いながらも惹かれました。亮司の側のストーリーの家庭用コンピュータの変遷のわかる物語もまた楽しかったです。途中でちょっと同じようなエピソードの繰り返しだなと思ったりもしたのですが、そのあとで追う刑事が現れてまた面白くなりました。ラストシーンは映像が目の前に広がって、雪穂という女性の存在が限界までこちらに迫ってくるようでした。 | ||||
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長編ですが、最後まで一気に読めます。なんとも言えない哀しい話です。長編ですが、小難しい書き方がしてなく、さっと読めるので、機会があればいろんな人に読んで欲しい本です。 お薦めです。 白夜行 (集英社文庫)白夜行ドラマ「白夜行」オリジナル・サウンドトラック写真集 白夜行 | ||||
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『幻夜』と並んでやはり最高ではないでしょうか?男のひたむきさが悲しく悲しく書かれています。自分だけが知ってる女の痛み、そのときの傷みから女を守るため、女を美しくはばたかせるためならなんでもやる男。ふたりの、お互いの感情表現も心理表現も一箇所もなく、周りの人間に起こる状況描写から浮かび上がらせます。それがやるせないくらいはっきりとあぶりだされます。全然別の方向をみて生きてるような男女が、水面下奥深くでしっかりと手を握っていて、誰にも邪魔されない、みたいな感じ、ですか?これは純愛というのとは全然違いますよね?あくまで女は自分のためだし・・・お互い同じくらい弱いところさらけだして、じゃないもんね、男は悲しいね。 | ||||
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悲惨なストーリー、主人公の心情描写のなさ、登場人物の多さ、最悪のラスト、などかなり読みずらいはずの小説。けどちゃんと面白かったってことがこの小説の凄さだと思います。なかでも主人公雪穂と亮司が絡んでる場面がなく、心情描写もない、やはりこれがこの小説の面白ろさです。小説ならではじゃないですか。自分で想像するから、出来るから面白いのです。めちゃめちゃ想像しやすく書いてくれてます。僕はラストを読み終えて解釈したことは、雪穂は亮司でさえもただ利用してただけやったんか、でした。そう解釈したらゾクゾクしてきて寒気がして、怖くて布団から出れなくなりました。やばいこの女ほんまに怖すぎる…って。 僕はこの東野圭吾って人を物を作る人として大好きになりました。 雪穂はどこまでもとんでもない女であって欲しい。 だって作り話やねんから。そっちの方が絶対面白いでしょ。 | ||||
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一人の愛する人を守るため、幸せにするために 自分の人生をささげた男の子と、その愛に精一杯応えて 昇りつめていく女の子の物語。残酷で、悲しくてやりきれないけど 読み終えた後は、何かが心に残りました。 この二人がこんなに悲しい人生を送るはめになってしまったのは 一言で言えば、子供の純粋な魂を汚してしまった 自分勝手な大人たちのせいです。 東野さんの作品の中で、一番好きな作品。 続編の幻夜も、読むことをお勧めします。 | ||||
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犯人は最初から読み手にわかるような手法ですが、伏線がたくさん張られているので 気が抜けず、展開に目が離せなくなりました。 東野氏は後のエッセイで、ある受賞作品の選考員にトラウマの一言 で片づけられたことを残念がっています。この犯罪の根底はトラウマと言ってしまえるほど 単純なものではない気がします。 雪穂と亮司の心理状況は書かれていませんが、あらゆる箇所で2人の密な関係を示すものがあります。 例えば小学生の雪穂が作った小物入れにR.Kと刺繍していることや、彼女が大阪にオープンさせた 心斎橋店のR&Yという店名など... 冒頭から出てくるササガキという刑事がいい味だしてます. 後半はどういう終わり方をするのかハラハラしましたが、最後もこの おやっさんが結末を見届けてくれてほっとしました. 男たちの下劣な欲望で傷つけられた雪穂を亮司が身を粉にして支え続ける。 読み手の想像力や恋愛経験によっても感じ方がさまざまな作品だと思います. 白夜行 | ||||
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今頃になって読みました。 もう、すっごく面白かったです!! 長い作品ですが、読み終わってしまうのが残念でした。 もっと知りたいことがあるのに〜!という感じで。 続編であるという「幻夜」も読んでみようと思います。 | ||||
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東野圭吾氏の作品の中でも、個人的に最も印象に残る作品です。 これだけのボリュームにも関わらず、作品全体に張り巡らされた伏線によって、物語の緊張感は維持され一気に読まされてしまいます。 作者自身がインタビュー等で語っているとおり、物語は読者以外には真相が解らないような形で進んでいきます。さらに主人公である亮司と雪穂が直接接触する場面もないため、犯行の動機などは読者の推測に委ねられてしまいます。 読後感は“爽快”といったものには程遠いのですが、かといって二度と読みたくなくなる類のものでもありません(実際に「幻夜」を読む前に再読してしまいました)。それは、亮司と雪穂が少年少女時代に身勝手な大人達から受けた「心の傷」ともいうような経験や、お互いへの思いやりに対する同情からかもしれません(陳腐な言い方ですが)。 ただ、数々の犯罪を重ねていく先にあったであろう、二人が目指したものは結局解らずじまいでした。このことは、続編的な作品で描かれていくのでしょうか・・・ | ||||
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私はTVドラマの方を先に観てしまったので、犯人も、犯人達がどういう流れや心境で犯罪を行ったのか、知っていたわけなので・・・・・、プラス私がこの本をわざわざ買った目的は、この2人の心境をもっとリアルに細かく知りたかったからなので・・・・、お読みになった方は分かるとおり、その目的は果たされませんでした。 ただ、先に原作を読んでいたら、もしかしたら面白かったのかもしれないな〜と思いました。私はこういう主人公達の心情に一切タッチしない手法の小説は、初めてだったので、楽しめたかどうかは分かりませんが・・・。なんだか、とても悔しいので、続編?にあたる「幻夜」を読もうと思いまっす! | ||||
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「幻夜」を先に読んだ後、こちらを読みました。私の中では、雪穂=美冬としています。 雪穂が中学生の時の贈り物や、店の名前に亮司のイニシャルを使うなど、雪穂の亮司に対する気持ちに特別なものを感じさせられます。が、どうしても、彼女が亮司を愛していたと思えないのです。彼女は小学生の時の環境と衝撃的な体験を経て、心は閉ざされ人を信じることもできなくなったのではないでしょうか。犯罪に直接手を下しているのはいつも亮司でしょう。もちろん私の想像ですが、彼は利用されているのを完全に分かっていて(どの時点で分かっていたのかは?)、彼女の思うままに行動し、彼女を守っていたと思う。雪穂=美冬は男から愛されるが、自分が男を本気で愛することはできない悲しくも美しい女です。亮司は彼女の心を知っている点で、「幻夜」のパートナー雅也より救われていると思います。 第二の続編がありそうなので、そこでは是非彼女の心理を明かして欲しい。作者が表現する男と女の心理模様はとても共感します。私は、トリックもさることながら、東野さんの描く男女の物語を期待しています。 | ||||
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全部読んだ後に、自分も雪穂の立場だったら、と考えてしまった。 育つ環境によって人間は変わる事を痛感して生きてるから、分かる気がする。原因は最後にならないと分からなかったが、犯人、共犯者が誰なのか等は雪穂が制服を見つけた辺りですぐ分かった。それでも、「今後は?」と思いながら読んだ。不快に思う人も居る小説だけど私は好きです。根本から来る人間の悪を描いてると思う。 | ||||
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一気に読めるといえば読めるのですが、とにかく長い! 途中間延びしてしまうところもあり、もっと簡潔にできるところもあったのでは? と思いました。 ラストまで徹底して主人公二人の内面が書かれない。 二人の接点、一緒にいるシーンもまったく描かれない。 そのためさまざまな解釈を読者に預けてしまっています。 このあたりはかなり好き嫌いが分かれるところでしょう。 私は、この作品にはこれでよかった気もしますが。 ただ、二人の感情が書かれないので余計にか、 短絡的な犯罪の数々に引っかかるといえば引っかかりました。 もう少し事件を繊細に取り扱ってほしかったです。 雪穂の「魔性」といえる一面に一番取り付かれてしまったのが亮司なんでしょうか? 雪穂は亮司をどこまで愛していたのでしょうか…? | ||||
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「このミス」歴代ランキングされている作品として、以前から気になっていましたが、通勤時間を使って、一週間で読みきりました。 冒頭、「近鉄布施席を出て〜」の出だしから、以前勤務経験のある東大阪市を想像しながら、感情移入できました。 主人公の内面描写を終始排することで、読者にそれぞれの「亮司」「雪穂」像を考えさせる、押し付けがましさが無いところが、私には良かったと思います。 大阪は怖いところだと改めて思わせる一冊でした。 | ||||
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今、読み終わりました。面白い。ラスト云々、意見は分かれるようですが、図書館の光景なんて切なくなります。840ページを一気に読ませる面白さ、それで充分。1050円の価値ありです。馳星周さんが嫉妬するのが解る気がします。物語の登場人物同様、雪穂にヤラレっ放しの数日間でした。これ程、謎めいた魅力的な女性に出会ったのはメーテル以来!!そのぐらいの衝撃でした。女性の読者の方は亮司にそれだけの魅力を感じたでしょうか?そういった意味では、男性読者の方が支持が高そうな気が・・・。でも、まだ雪穂の人生の半分を知ったに過ぎません。是非、今から、続編と呼ばれる続きを読んでみたいと思います。 | ||||
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まさにこの言葉が当てはまるといいますか。 何人かの方も書いてあるように、読んだ後に何とも言えない、奥歯に物が挟まってる気持ちになる作品です。 どなたかも書いていたように、宮部みゆきさんの『火車』の手法に似た話の展開です。 最後まで犯罪動機がはっきりせず、当事者の心理描写がまったくない。 ラストで読み手が求めていたものは雪穂と亮司の真実の人間像であったはず。 筆者は狡猾で、他の作品においても最後の最後までその後の成り行きを描かないことが多く、結論は読者の想像に委ねるといった感じです。 ここに一番読み手としての物足りなさがあるように思えます。 東野氏にとって、いったいどうすることが正しいのか間違っているのかはっきりせず物語を終わってしまうことが多々あります。 そういった観点からいくと、読み手によっては良書であったり悪書にも成りうる一冊だと思います。 しかしながら内容的にはかなり読み応えがあります。 読むに価値ある一冊であることは間違いありません。 | ||||
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