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(短編集)
名探偵の掟
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名探偵の掟の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全64件 21~40 2/4ページ
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一つ一つのお話が本当に良く出来ています。本当だ~そういう掟があるある!関心したり、最後に笑えたり、これを読んでからミステリードラマなど見ると、今まで気づかなかったけれど、その通り!と思えてまた面白いです。小説も面白いけれど、テレビドラマ(松田翔太さん主演)になったときに、これをどうやって映像にするのかな?出来るのか??と思ったら、うま~く映像になってました。思わずDVDを買ってしまいました。そしてそれを見てからまた本が読みたくなって、結構何度も楽しめました。DVDともに私は大好きです。 | ||||
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推理小説には、その話を推理と解決の物語として成立させるため、あるいはミステリ的興味をかきたてるために、さまざまな《お約束》=「掟」がある。なかには、本を置いてストーリーに距離感をとって考えれば、「そんなわけないだろ!」と叫びたくなるようなご都合主義すら存在する。本書は、推理小説が読者に目をつむってもらう色々な「掟」を正面から露骨にとりあげて、ミステリの多くが、その「掟」に盲目的でないならば、実は「バカミス」にすぎないし、「掟」は実に馬鹿馬鹿しいものだ、ということを暴露して見せる作品集である。 だから、本書は基本的に推理小説のベテランのためのもので、初めて推理小説を読もうとか東野氏の作品を読もうとかいう人には向かない。しかも、実は、本作がとりあげる「掟」のほとんどは、さんざん推理小説史において取り上げられてきたものなので、批評としての価値はない。(本格作家としてスタートした東野氏がこのような作品群を著さざるを得なくなった心境それ自体は、解説をまつまでもなく、気の毒なものであるが。)あくまで、「掟」についての古臭い批判をいまどき大真面目(めいて)批判して見せるギャップに笑い転げるためのバカミス作品である。 | ||||
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普通に、探偵ものつもりで購入しました。 が、見事に裏切られました。 コナンでも、金田一でもいいのでいわゆる王道の 探偵ものにふれたことがある方には特におすすめです。 続編の呪縛も、面白いですよ! | ||||
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たしか、あとがきにありましたが、売れない時にやぶれかぶれになって書かれた短編集ということでした。作者のやぶれかぶれ感がにじみ出ているだけでも笑いました。しかも、ネタばらしの後にも推理小説家としての意地を感じ、実はやぶれかぶれではないということに、いい意味で裏切られます。安易なミステリーなら許さん!と威嚇しているようにも感じます。それは他の作家や読者への挑戦状のようでした。 | ||||
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東野圭吾さんによる短編小説。 いわゆる本格推理モノへの皮肉や疑問を所々へ挟み込んだ内容。 その指摘は現代においてもまったく通じる。 小説だけではなく名探偵コナンや金田一少年の事件簿などにも 当てはまることばかりだ。 なぜ密室ばかり、なぜ都合よく屋敷なのか、童謡にそって殺人しすぎ・・ お約束と言われる事柄を笑い飛ばすだけではなく 探偵ガリレオやどちらが彼女を殺したなどの作品において 東野圭吾自身が本書で批判していることへの回答と呼べる作品が存在する。 それらの作品と本書をあわせて読むと東野圭吾の考えがよりはっきりするだろう。 掟や伝統の殻を打ち破り新しいモノを創造してこそ表現者だ。 東野圭吾の出す作品が新しいテーマでいつも新鮮である理由が本書を読むことで さらに納得いくことでしょう。 | ||||
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松田翔太でドラマ化もされた作品。 この作品は本格ミステリを小ばかにしながら 小説に生きる登場人物を描いています。 コミカルに本格ミステリのお約束のネタ晴らしをする ブラックなネタをテンポよく読めます。 続編である「名探偵の呪縛」を読むと 筆者の真意がよく分かると思うので、良ければそちらも一緒に読んでみてください。 | ||||
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短編集。 推理小説の裏表をぶちまけている。 推理小説作家に対する嫌み、自己嫌悪、不平不満、有象無象。 おしげもなく,種明かしをしてくれる。 ちょうど,手品の暴露本のよう。 推理小説作家をけなしてはいても,人間性を踏み外していないので読み続けられる。 | ||||
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笑える。 面白い。 読みやすい。 ここまで素晴らしい小説は見たことがありません。シリーズ化してほしいですけど無理でしょうね 推理小説がよく解る小説でした。東野さんの小説で一番好きです。 | ||||
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ミステリー小説にありがちな展開を、悉く皮肉めいた形でなじっている。 「笑小説」シリーズに通じる、東野氏の、毒を持って毒を制する痛快な切り口に今回もしてやられた。 小説の展開、登場人物を揶揄するだけでなく、ミーハーな読者までも、揶揄するターゲットとなっている。 ミステリー中級者〜上級者向けの一冊。 | ||||
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筒井康隆さんの「文学部只野教授」のように小説の形をとりながら、うんちくを語る。 推理小説のお約束を、突っ込みながら自虐ネタにしています。 その分、ミステリとしては???な事件も多かったですが、トリックやネタをこんなふうに料理できるのは さすが。 毒笑小説も好きだけど、これもおすすめ。 | ||||
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本格推理小説のお約束。でもそれってよく考えるとおかしくない? 暗黙のルール、ご都合主義にをばっさばっさと薙ぎ倒す。 登場人物が、小説世界を抜け出して本音を語る。 登場人物が小説世界と、こちらの世界を行き来するのが面白い。 ひとつの事件につき、ひとつのお約束を扱っている。 そして、このミステリ批評も面白いが、ただの批判で終わっていないが良い。 本格推理小説が本当に好きでなければ、こんな作品は書けないでしょう。 作者の熱意というか意気込みがひしひしと伝わってくる。 登場人物の本音を通して、作者も本音を語っている。 コメディということで敬遠していましたが、これはファンなら読むべき。 東野圭吾の小説に対する考え方が見えてきます。 | ||||
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頭脳明晰、博学多才、行動力抜群の名探偵(自称)天下一大五郎と、 ワトソン役の大河原警部が本格推理の世界の中で活躍する連作短編集です。 密室殺人 犯人当て(フーダニット) クローズドサークル ダイイングメッセージ 時刻表トリック バラバラ死体 首なし死体 童謡殺人 消えた凶器 などなど本格推理の矛盾をつき、思いっきり茶化しています。 本格推理小説を実際に数多く執筆し、 愛情を持っていることが覗える東野さんが書いているからこそ笑える作品になっていると思います。 本格モノが好きな人にこそ気軽に読んで笑ってほしいですね。ゼヒ。 天下一大五郎が出てくる長編『名探偵の呪縛』もオススメです☆ | ||||
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東野作品はまだ数冊しか読んだ事ありませんが、いずれもシリアスな物語ばかりだったので、今作を読んで正直驚きました。 コメディと言うべきか、シュールと言うべきか。 本当の事を言うと、読了に少々(3日ほど)時間がかかった程度には、他の東野作品よりかはのんびり気味に読んだんですが、ただ、私はこういうの、もの凄く好きだったりします。 繰り返しますが「もの凄く」。 比較していいのかどうかわかりませんが、北野武の『監督ばんざい!』を思わせるテイストだなと思いました(勿論今作の発表が先なのは承知してます)。 ちょっと俗な言い方をすると楽屋裏、かな? 楽屋裏というと安易なバラエティ番組でタレント同士が身内受けで視聴者置き去りにして盛り上がってるイメージで聞こえが悪いんですが、そういうのとはちょっと違って、物書きの頭の中を見せられる心地がして、とても得難い時間を享受出来ました。とにかくほぼ全話、結末の落ちでぶははははと吹き出しました。 ちなみに普段ミステリー小説は全く読まない方で、東野作品に限り数冊読んだ事があるという程度です。 | ||||
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ドラマを見て原作を購入した友人に「イマイチだけど」と 貸してもらいました。 私はドラマを見ておらず違いが分からないのですが、 元ネタが分かる人には結構笑えるのではないでしょうか? 昔から推理小説好きの私は通勤電車でニヤニヤしてしまい、 ちょっと困りました。 ただ同じような展開が続いて中だるみ気味でした。 8編くらいだと飽きずに最後まで笑って読める本になったかも しれません。 この方の本を数冊読みましたが、読みやすい文体で さくさく読めると思います。 | ||||
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東野作品だったの知りませんでした。ドラマの印象がめちゃくちゃありますけど、見てみたいです。 | ||||
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全くの予備知識なく読んだのでびっくりしました! とにかく面白い(ユニーク)です。 東野さん=ミステリーのイメージが強かったので、 こんな本を書いているなんて本当に驚きでした。 ちなみに『あの頃ぼくらはアホでした』は生まれ育った大阪での 少年時代から大学時代までのアホな体験記の書かれている 爆笑エッセー集もあるらしいので、そちらもぜひ読んでみたくなりました。 名探偵?である天下一と彼の引き立て役?の大河原警部との掛け合い、 既存の推理小説のお約束を痛烈に皮肉る。 東野さんの思考力、文章力があるからこそ成り立つ本です。 お勧めできる一冊です♪ | ||||
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本作はとてもよくできたバカミスになっています。とこがバカなのかというと、本格ミステリに対する評論にもなっていて、それがまた面白いのである。よく出来たトリックも、あの禁句を口にしてしまう事もありましたがとても個人的には好みですね^^ ただ、ドラマ化にあたって注意が必要だと思います。ドラマ→本というふうに読んでしまうと、本書の評価が落ちてしまうのでは?と思いました。ドラマを見ている限り原作よりもコメディーの要素を取り入れているので、ドラマ→本と読んでしまうと物足りなさを感じてしまうと思いました。 逆に原作読んだ後は両方楽しめるんだと思います^^ | ||||
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いつかドラマ化(映画化)されるんじゃないかと思ってましたけど、結構時間が掛かりましたね。10年以上ですか。 (セルフ)パロディとは、或る意味最も高度な娯楽(多分)。 「楽屋オチ系ミステリ」(?)の最高峰! 但し、それだけでは終わらないのが東野圭吾作品。 可愛さ余って何とかの(本当か)、「本格ミステリ」の「粋」をご堪能下さい。 | ||||
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推理小説ではありません。 推理小説をたくさん読んできた人向けです。 今までたくさんの小説家が知恵を絞って様々なパターンのミステリを描いてきていますが、この本で分類されるものに対して、ほかならぬ小説の「登場人物」が「こんなの読者に飽きられるよ」と嘆いているわけですね。いわゆる「メタ発言」ってやつです。 プロローグの二行目から、すでにひどいです(笑) 今まで推理小説をいくつか読んできた人には、思わず「ニヤッ」としてしまうこと間違いないでしょう。 17日からスタートしたドラマはこの作品の本当の面白さを全く生かし切れていないと思いますが。 | ||||
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名探偵:天下一大五郎と、県警本部捜査一課の大河原番三警部。 こう聞くといわゆる「難事件を警察を差し置いて解決する名探偵」と、「それに対し「さすが天下一くん、今回は一本取られたよ」と絶賛する脇役警部」の図式が出来上がるのがお決まりの推理モノのパターンですが、そんなお決まりのパターンに安易に作り上げられている小説とその作者への風刺小説となっているのが、この作品です。 風刺と言っても「ブラック・ユーモア」のような強烈な毒はありません。しかしそこには確実に「安易な推理モノ(小説、二時間ドラマ)」への批判と呼べるものがあります。推理モノへの愛あるからこそのツッコミとも言えますね。 話の流れは推理小説そのものですが、登場人物が自分が今話したセリフ、いた場面に対し、突如第三者的目線になり(つまり場面から離れた所で自分がいた場面を見るような感じになり)、自分でツッコミを入れる流れとなっています。 「ガハハ」と大笑いするようなものではありませんが、腹筋がプルプル震えるような笑いが出てきました。 そして、時折そんな中に、そんな推理小説をお決まりパターンで読み進める読者への風刺も感じることがあり、ドキリとします。 ちなみに私が気に入っているのは、「第十章 アンフェアの見本-ミステリのルール」です。 最後の最後にガツンときました。 なお、余談ですが「解説」に書かれていた通り、本書と『名探偵の呪縛』を読み終わった後、東野氏の別の著書である『毒笑小説』の中の短編「本格推理関連グッズ鑑定ショー」を再読しました。 これは、本書に出てくる「壁神家殺人事件」の外伝であり、もう1つの結末が強烈なブラック・ユーモアと共に出てきます。 実は『毒笑小説』を先に読んでしまった私ですが、これは確かに少なくとも『名探偵の掟』を読んだ後に読んだ方が、より面白さがわかりますしネタばれにもなりませんね。。。 | ||||
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