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分身
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分身の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全100件 61~80 4/5ページ
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東京と北海道、双葉と鞠子、交互に入れ替わる一人称。最初は、つながりのない二人が徐々に近づいていくていく過程が、サスペンスドラマを見ているようで非常にスリリングで面白いです。最後のシーン、これからのふたりを思うと少し胸が痛みました。 秘密 (文春文庫) | ||||
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東野圭吾氏の作品はどれも素晴らしく、次の展開が気になり気づいたときには一気に読んで しまう程であるが、本作品も期待を裏切らない素晴らしい作品だと思う。 1990年当時の時代背景の中で「クローン人間」問題を取り上げたその才能にも敬意を評すが、 私が一番感銘を受けたのはこの物語を通して出てくる「母」という存在である。 鞠子の育て母はずっと鞠子が自分に似てないことを感じながらも母親として振る舞い、そして 実は自分の遺伝子とは関係ない子と知って一家心中を試みながらも最終的に鞠子の命を救う。 双葉の育て母はクローン実験として当初は中絶を予定されていたにも関わらず、いわば他人の子 である双葉を出産し母として双葉を育て上げた。 クローンという単なる医学的倫理問題のみが取り上げられますが、自分はこの2人の「母」から 感じ取れる「母性」というものの素晴らしさ、壮大さという隠れたテーマが非常に秀逸に描かれて いたと思います。 そして最後の鞠子、双葉の初対面のシーンは燃え盛る実験場を背景としてラベンダー畑の中で 幻想的な出会いとして描かれ、「その後二人はどうなった」などという野暮ったい現実的なシーンを 排除した非常に綺麗なシーンで物語を終えているところにも東野氏の才能の高さを感じずには いられない。 当作品は人によって感じ方は違うと思われるが少なくとも私には最高傑作として感じ取れました。 | ||||
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違う環境で育った二人の女性がクローン技術によって造られ、そして互いにあるきっかけをもとに自分たちの生い立ちを追うことになる。 クローン技術についての応用や道徳感についても軽妙に織り交ぜられており、近い将来の人類のあり方を考えさせられた。 同時に、人とは?とか、アイデンティティとは?など個人の生き様、表し方にも考えることがあった。 本来は星5つにしたいところだったが、この二人の女性が出会う過程があまりにも出来すぎていて、というかショートカットされている感があったところが星1つ評価を落とした。 作者の狙いがその過程のプロットに重きを置かれていないと考えれば、伝えたかったことが他にあったのかどうか知りたいところである。他の方のレビューも参考にさせてもらっています。 | ||||
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ガリレオシリーズのようなおもしろさはなかったのですが、2人の女子大生がとてもよかったです。サスペンスと言うよりも、東野作品は心理状況の変化がとてもおもしろいです。2人の全く違う女の子。自分たちの出会った運命をうけつつ、未来はどうなるのか?揺れ動く心がとてもよく描かれていました。 | ||||
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鞠子と双葉、それぞれ違う環境で育った二人が、それぞれ身の回りである事件が起き、それをきっかけに自らの生い立ちに疑問を持ちそれぞれが独自に調べ始めます。 「サスペンス」となっていますが、謎解きという点に関してはそれほどおもしろさがあるわけでもありません。 それよりも真相を知っていく過程での二人のそれぞれの心理の移り変わりに引き込まれ、最後まで読み進めました。 特に「双葉の章 その十一」は、あまりに悲しすぎて強烈に胸が締め付けられました。 そして「鞠子の章 その十四」も。 そのためラストは、そんな暗闇にさした1筋の光とも感じました。 | ||||
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スリルがあった。 でも、緊張感があってよかったです。 | ||||
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やっぱり東野圭吾は面白いです。 知らないところで自分の分身がいたらどう思うか?それがSFっぽくみえてSFではない。それをここまでスリリングに描けるのはこの人しかいないんじゃないかと。 ただし終わり方がちょっとあっさりしすぎかも。もうちょっと長くこの世界に浸っていたかったと思いました。 | ||||
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二人の主人公を結びつけるものは、当初から、大まかには想像出来る。 しかし、その実態は、想像をはるかに超える複雑さだ。 当初より、謎だらけであるが、一つの謎の答えに少し近付いたと思ったら、新たな謎が持ち上がる。 しかも、ヒントを小出しに示し、常に次章へのヒキが用意されており、読み始めると、止まらない仕掛けになっている。 著者は医学理工学の分野を得意とするので、リアルなサスペンスに仕上がっている。 鞠子の章と双葉の章が交互に配置されているが、比較的当初からの、微妙な結び付きが面白い。 つまり、特定の人物が、交互に行き来したりしていて、ハラハラとさせられる。 しかし、この作品には、著者らしくない面も、少し感じる。 特に、近年の著者の作品は、我々の心の奥底に、深く訴えかけてくるものが多い。 本作品は、サスペンス性としての面白さが重視されていて、上述の様な面は多くはない。 それは、著者の作品群のレベルの高さ故の、高望みかも知れない。 とにかく、いったん本書を手に取ると、睡眠不足要注意だ。 | ||||
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面白かった。 結構分厚い本なのに、スラスラ読んでしまった。 スラスラ読ませてしまうのが東野さんの力量なのかもと思う。 東京と札幌で分かれてる二人がいつ出会うのかが結構興味深々だった。 | ||||
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私も医学をかじっている人間なので、東野圭吾さんの作品は非常に読みやすく、いつも愛読させていただいております。 この話は、実は私が生まれて初めて 「読んでる最中にぞくっときた」 話なんです。 「あのボーカルはあなたよ」という台詞のところです。 もう目が離せませんでした。 最後のシーンで出会う二人ですが、 その時の心境は私には想像し難いものでした。 とても面白かったです。 | ||||
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東野さんの作品は結構読んできましたが、ショック度で言えば白夜行が一番。感動度で言えばこれが一番です。レビューを見ると賛否両論があるようですが、これはミステリーではないと思います。なので、種明かしをする作品ではないような気がします。この2人の主人公の謎は初めの方で誰もが想像つくことです。 一番伝えたいことはもっと深いところにあって、姿かたちがどうであれ、育てた親の愛情とか科学では割り切れない人間の心にあると思います。 最終的にわかる母親の愛に夜中一人で泣いてしまいました。最後ちょびっと出てくる女の人(詳しくは書けないですが)もやっぱり割り切れないところがあったんだなぁ・・・と、こんな小さなエピソードを挿むの東野さんはやっぱりウマイなぁと感じずにはいられません。 あと、レモンとラベンダーの最後は読んでいて目に浮かぶようでした。 | ||||
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題名ですでにネタバレしてるにもかかわらず、この面白さはなんだ!? 展開が気になり読むのがやめられない。 東野氏の筆力のすごさが分かる作品でした。 | ||||
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とにかく先が気になって自分では珍しく1日で読んでしまいました。 親に似ないまったく同じ2つの顔、というだけで今の時代では ある程度先が読めてしまいますが、どうやって二人が出会うのか なぜそんなことになったのかを、 交互に追っていくのが面白かったです。 そうなってしまった原因がある人物の 勝手な思いによるものですが、許せないですねー。 また自分の知らないところで同じ顔があったら 実際どんな風に感じるかという点についても、 予想外な展開がありました。 近い将来あってもおかしくないようなお話でした。 | ||||
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この作品は読んでいてページをめくるペースが全然落ちなかったです。いつもなら、途中で休憩を入れたりするのですが、本作品は休憩をとるのも惜しいくらいに次の展開が気になってしょうがありませんでした。交互に違う人物の全く違う話をすると言うのもとても新鮮だったし、そのふたりが徐々に近づいていくところはとても面白かったです。 それから、面白かったのはもちろんですが、現実の社会を考えながら読むことも出来ました。代理出産やクローン技術の話はニュースなどで見ることがあるからです。特に、クローン技術と言うのは本当に必要なのかと本作品を読んでいてとても考えさせられました。 東野圭吾の作品はまだ「秘密」「変身」「手紙」、そして「分身」だけですが、その中でも「分身」は一番といっていいほど面白かったです。また他の東野圭吾作品も読んで出みたいです。 東野圭吾の原作で実写化している作品はありますが、この小説を読んでいて、「これは実写化は無理だろうな」と思いました。氏家鞠子と小林双葉の役は双子じゃなければ出来ないし、またこのふたりの役をやれる人なんてそうはいないだろうと思うからです。また、とても面白い小説なので実写化はして欲しくないとも思います。 | ||||
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続きが気になって気になってどんどん読み耽ってしまう。 まぁ、東野圭吾さんの小説は全部そうですが。。 本当に東野圭吾さんの話はどれも甲乙つけがたいですが、 あえて1番面白かったものと聞かれたら、、 容疑者X〜も捨てがたいですが、「分身」を選びます。 | ||||
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「分身」「医大」「瓜二つ」 このキーワードから、この本の内容を推測することは簡単だろう。 これまでにも、多くの作家によって取り上げられてきたテーマでもある。 だからこそ、それぞれの作家の個性が出るし、いわゆる「腕のみせどころ」的な内容ではないだろうか。 よくあるテーマなのに決して在り来たりにならず、読む者を作品の世界に引きずり込む。 構成、設定、表現などいろいろあるだろうが、登場人物に違和感なく感情移入ができるため、理屈で理解するのではなく、同じヒトとして気持ちが分かる。 あたかも自分も、そんな経験をしたことがあるかのように・・・・・・ これは、著者の作品全体を通じて、いえることではないだろうか。 私にとっては、物語を読みすすめていくことの「心地よさ」を味わえる、貴重な作家である。 | ||||
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二人の主人公たちのストーリーが交互に語られる。登場人物が交錯していくことでストーリーが徐々に絡まって、だんだん大きな幹をなしていく。それと同時に謎も大きく膨らんでいく、という展開が読んでいて非常に楽しい。構成としてはそれほど珍しくないのだが、キーとなる仕掛けや人間関係が分かり始めてもなお読者を引きつけて止まないところが作者のうまさだと思う。どういう話になるんだろうかという期待が持続する。 冒頭から主人公二人、更に途中で加わるもう一人との邂逅シーン。読み進める目的はこれを待ち望むことにあった。最後の主人公二人の対面部分は、途中の伏線がやや出来すぎで個人的には多少トーンダウンしてしまったが、十分な満足を与えてくれる物だった。 科学的な着想は現実的なものだが、母性のあり方やその大きさについて疑問を投げかける内容でもある。 | ||||
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北海道育ちの鞠子と東京育ちの双葉、この二人の主役の章が交互に繰り返され物語は進んでいきます。 鞠子は幼い頃から自分が両親に似てなくて、母親から愛されていないことに悩んでいました。中学生の時、一家心中を図った母親が家に火をつけ、母親だけ焼死していまいます。大学生になった鞠子は母親の死の真実を確かめようと東京に向かいます。そこで、自分にそっくりな小林双葉の存在を知ります。 双葉は母親と二人で暮らしていました。アマチュアバンドのボーカルでプロになるステップとして、母親に禁止されていたテレビに出演します。その後母親が何者かに轢き逃げされてしまい死んでしまいます。母親の死に疑問を抱く双葉はその真相を確かめるために北海道に向かいます。そこで自分にそっくりな氏家鞠子の存在を知ります。 詳しくは書けませんが二人が出会うシーンは、さすがは東野圭吾です。皆さんも自分で読んで確かめてください。 この話にはクローン、体外受精などの言葉が出てきます。今でこそよく耳にする言葉ですが、この作品がかかれた10年前は聞いたこともない言葉だったと思います。 東野さんの知識の豊富さの一端が見れた気がします。 | ||||
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読んでる最中何度も鳥肌が立ちました。 主人公達に感情移入して読むことができる文章で、 二人が自分の体の秘密を徐々に知っていく様子が なんともスリリングです。 倫理的な問題を考えさせられた点も良かったです。 ただ、先に白夜行を読んでしまったせいか、 迫力不足な感じがしてしまいました。 | ||||
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実際にあり得そうだと思わせるのは、作者の筆力のたまものだろう。登場人物の迷いと苦悩が、ありありと伝わる。山本文緒『ブルーもしくはブルー』と設定は共通部分があるが、読後感は全く逆で、こちらや迷いや苦悩の共感を存分に楽しめる。 | ||||
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