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白馬山荘殺人事件
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白馬山荘殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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『ある閉ざされた雪の山荘で』を読み終え、”もう一冊、東野圭吾で、何か読んでもいいかな” と思った時に、目について購入。 購入理由のひとつは、カバーのデザインが良かったから。いわゆる”ジャケ買い”。 新装版の装丁は、水戸部功さん。ブックデザインの達人・菊地信義さんの晩年に私淑し、菊地 柔術を継承した。菊地さんは、文字を斜めにしたり、さらにそれを斜めにレイアウトするなど、 自分のスタイルを確立した。水戸部さんは、モダンな菊地デザインを、ポストモダン的に壊し 「字切れしたタイトルと著者名を、地に敷く」という新たなスタイル=フォーマットを編み出した。 その完成形が、この『白馬山荘殺人事件』だと思った。色も墨1色でバッチリ極まっている。 小説の内容としては、密室トリックと、暗号物がメイン。どちらも凝ったもので、単純ではなく 入り組んでいる。全体のトーンは会話が主体なので、重厚感はない。読み進めていくと、幾つもの 要素が重なりながら進行し複雑。最後にはすべての伏線や展開が回収されながら、結末が2転3転、 4転する。それは著者の特徴でもあるが、トリックのためのトリックというか、考え出したトリックを 開陳するための記述のようで、「名作を読んだ」という気にはならない。 | ||||
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東野圭吾の初期作品のようだが、館もの・密室・暗号など本格推理を意識して書こうと言う意欲が感じられた。日本人には馴染みの薄いマザーグースを用いた暗号は、ヴァン・ダインやクリスティーなど欧米ミステリーの影響が感じられる。 いわゆる名探偵は登場しないが、レズビアンぽい女子大生コンビと風采の上がらない刑事が推理を競う趣向。別に悪くはないが、名探偵と犯人の頭脳戦と言う魅力は感じられず、読者が推理をする余地もなかった。密室のトリックは読んでいると自然に明かされるんだけど、実際どうやって猛毒を飲ませたのか明らかにされないのでモヤモヤが残る。被害者の妹も気になったはずだけど。 マザーグースの暗号については読者の推理出来るものでなく、完全に読まされるだけだが、ホンマかいな? と首を捻るような大胆不敵な推理。リアリティに欠けるのは本格推理の常ではあるけれど。 総じて、本格推理を目指した意欲は買えるが、現代の目では古さを否めない作品と思った。 | ||||
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東野圭吾氏の「放課後」「卒業」に続く3作目です。あとがきでもデビュー当時のいきさつが説明されているくらいなので、最も初期の作品といっていいでしょう。昭和61年(1986)作だそうで、まだバブル華やかな頃ですね。他のレビューアさんも書いていらっしゃいましたが、このあたりの世代が読むとなにかとなつかしいと思います。冬には信州にスキーバスが出て、若者は週末ごとに繰り出していた、大学を卒業しても会社の歯車になるのを好まなかった世代が就職せず(反体制的だった団塊の世代がメインでしょうか)ペンションや喫茶店をするのが流行っていました。そんな時代がよく出ていると思います。また、「アルバイトの娘がコーヒーを運んできた。娘といっても20代半ばであろう。」というような文章があって、女性がクリスマスケーキと言われ、25歳を過ぎたらもうおばさん、みたいなヒドイ感覚の時代だったこともわかります(笑)。 自分は東野圭吾氏の小説は、比較的新しいものを数冊読んだだけで、全体にどんな作風なのかまだよくわかっていないのですが、この作品と、今読んでいる「卒業」のどちらにも、そっけなくてたくましい男性のような女性が登場します。そして、女らしい女性とペアで親友だという設定になっているので、何かそういう友達関係にこだわりがあるのでしょうか。レズビアンぽいと書いている方もいらっしゃいましたが、女らしい女性が親友のことを「どうして彼女が男じゃないんだろう」と思うシーンがあったりして、作者が意図したのかどうかわかりませんが、確かにそんな匂いがします。他の作品にもこういう人物が登場しているのでしょうか? テーマをマザーグースにしたあたりは、海外ミステリの古典をだいぶ意識されていると思います。ストーリーとしては、おっとりしているというか、古典的典型的な本格推理で、やや古い感じがするのは否めませんし、トリックや暗号もあまり現実味がありません。なんとなくバブル期の2時間ミステリ・ドラマのような感じもします。が、雪の山荘を思い浮かべながらのんびり読めますし、リラックスして楽しめる作品だと思います。 | ||||
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何か、だらだらしてテンポを感じなかった。悪くはないけどなんか今更という感じで再読はないな。 | ||||
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2つの殺人事件がどう絡んでいるのか、終始気になってはいたのだけど、最後に見事に絡めていただきました。 おかげさまですっきり。 個人的には今回のトリックはあまりなじめないかも。特にマザーグースについては、未だに解けた感がしない(汗) 山荘ということで登場人物の数が相応に抑えられていたおかげか、登場人物の名前を覚えるのが苦手な私にはとても読みやすかったです。それぞれのキャラクターもたってたし。 | ||||
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密室トリックと暗号解読の盛りだくさんな内容でした。 盛り込み過ぎて置いてきぼりにされた感じがありますが楽しめました。 主人公がお兄さんの手紙をヒントに暗号を解いたのは納得ですが、 かくいうそのお兄さんはどうやって暗号を解いたのかが謎です。 でもどっぷりミステリーを味わえる作品だと思います。 | ||||
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兄の自殺を信じられない妹は1年後,現場となった山荘を訪れる. マザーグースと密室の謎の先にある真相は? ベースとなっているのはマザーグースを元にした暗号と密室トリックという いかにも古典的題材である. つまらないというほどではないが,現代のミステリーとしてはいくらなんでも古くさい. 暗号の謎解きには説得力がないし,密室トリックもありふれている. 事件の背景にあるもう1つの真相の意外性が効いて読後感は悪くないが, 東野作品としてはやや魅力に欠ける. | ||||
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うーん、特に印象に残るものは何もなく。 この方の作品の中ではとても平凡な出来なのではないだろうか。 暇つぶしと言う意味では十分。 | ||||
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謎解きかな? 暗号を解いていく過程と、密室殺人の謎を解いていく過程。 容疑者は山荘の宿泊者と従業員に固定されているのでわかりやすいが 謎解きがメインで犯人は誰かという推理をする魅力にちょっと欠ける。 それから、山荘の描写は見取り図まででてきてわかりやすいのだが、 山や谷の位置関係とか、谷の深さの感覚がつかみにくくて風景描写の方に やや不満を感じた。従い、星3つ。 謎解きは、刑事と殺された兄のかたきを討つ妹およびその友達 によってなされるが、刑事さんのキャラクターが見えにくいのが残念。 かといって女性2人の大活躍かというと、そうでもないし。 なんとなく物足りないという感想です。 | ||||
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東野さんの初期の作品になりますが、最近のと作風も変わりませんので、安心して楽しめます。 白馬山荘で3年連続で起きる人の不審死。果たして自殺なのか事故なのか、事件なのか。 なお、トリックは難解で、説明されても熟読しないと理解できません。 よって、推測するのは無理かなと思います。 | ||||
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殺人トリックもさることながらマザー・グースの唄に謎を掛けながら展開していくところはなかなか面白い。トリックそのものは「放課後」の手法に近いものがある。一般文学314作品目の感想。2011/01/03 | ||||
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今から20年以上前の東野氏の作品。 何故か読むのを忘れていた。 最近のと比べるとテンポが悪いのは否めない。 が、やはり当時なら及第点レベルだ。 テーマはマザーグース。 だが、若干懲りすぎな感がある。 最後の二つのひねりもひねりすぎかな? この夏の旅行で海辺で読んだが舞台が舞台なのでそれはお勧めしない。 当然冬に読んだほうが気分が出る作品。 | ||||
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今回の東野圭吾さんは、「白馬山荘殺人事件」 これは、わりと初期のころの作品のようです。 外界から閉ざされた山荘ということで ミステリーとして古典的な舞台設定。 東野圭吾さんらしい点と言えば 謎が解決して、事件が終わった と思ったのに、 その後、新たな謎と解決が出てくる というところでしょうか。 ただ、その効果を上げるには、 最初のメインの謎解きを もっと全力を挙げて 書いて欲しかったかなあ と思います。 最後の方で、意外にあっさり 解けてしまってるような気がします。 それにしても「緻密」というか 計算された筋書きというわけでは、 なさそうですね。 例えば、山荘の従業員にお願いして 山荘の平面図(間取り図)を 描いてもらう場面があります。 その平面図が、本の1ページを割いて 掲載されていたりするので これが、後々、何かのヒントに なるのかと そのページに、しおりを挟んで 読み進めたのですが あれっ? と言うような。 まあ、そのおかげで、話の先が 予測しづらいというメリットはあると思いますが。 | ||||
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東野さんのわりと初期の頃の作品で、暗号の謎解きをメインとした本格推理もの。 白馬の山荘で突然の死を遂げた兄、その真実に迫るため妹のナオコは一年後にそこを訪れることを決意する。 暗号の鍵となるのがペンションの名前でもある「マザーグース」。 その唄の詞に隠された秘密を読解し、真実へと近づいていく・・・という物語。 ストーリーは普通に面白く、飽きずに読める。 が、トリックがかなり凝っていて、正直「ここまで!?」という感じ。 まぁそれを解き明かしてゆくのが推理小説の醍醐味なのかもしれないが、 ちょっと上手く出来すぎている感じは否めなかった。 しかし、犯人が判明してもそこで全てが終わるわけではなく、 更に二転、三転するところがやはり東野圭吾の凄さ。 最後の1ページまで存分に楽しませてもらった。 | ||||
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マザー・グースが小道具として扱われていると聞けば、普通は殺人の小道具だと考えるが、そこは東野圭吾、暗号として扱い、またどんでん返しも用意してある。 事件、犯人ともに最初はよくある山荘ものと思いきや、読み進むうちにいい意味で裏切ってくれ、なかなか込み入ったものにしてくれる。 | ||||
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がいいですねー。東野作品はみんなそうですが。しかし犯人に魅力なし、被害者もちょっと・・・。でー2。 | ||||
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これから読む方の為に細かくは書けませんが、主人公の名前がカタカナで表記され、途中で漢字になってることに作者のひねりを感じました。犯人が誰か分かっても、その後に登場人物の意外な正体も出てくるので最後まで飽きずに読めました。あちこちにひねりがあり、読んでいくにつれ、既に読んだ部分がこういう事情を用意する為だったんだな、と納得させられたりしました。 | ||||
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閉ざされた空間の中の殺人事件、容疑者は逃げない。パズルのような言葉の手がかり。そして密室。東野圭吾の3作目の作品だそうだ。ともかく『本格推理』を目指す彼の意気込みが伝わる。しかし犯人像に魅力がない。探偵のほうも今ひとつだ。お勧め度が低い所以です | ||||
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内容以前の問題として、本作は主人公とその親友の関係が<レズビアン関係>の領域に入っているのかという問題が生じる作品なのですが、結論的に言うと、著者はそれを意図していなかった、或いは間違って意図していたようです。つまり、著者は<本物のレズビアン>の何たるかを知らなかったようなのです。ですから、本書に見え隠れするものは、しばしば男性が想像しがちな(そして、間違いだらけの)<レズビアン>像なのです。また内容的に言うと、本作では<マザー・グース>が重要な役割を与えられていますが、そもそも<マザー・グース>とは西洋社会的背景を抜きに語れるものではなく、まして日本語訳されたものだけが日本という舞台に登場するというのは本来であれば非常に困るのですが、本作ではそれを純然たる<暗号>として扱うことで巧みに問題を回避しています。 | ||||
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