■スポンサードリンク
容疑者Xの献身
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
容疑者Xの献身の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全678件 541~560 28/34ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
数学だけが取り柄の、恋に不器用な男と、ホステス経験のある女の物語。 取り返しのつかないことをしてしまった女を守るために男は方程式のような犯罪隠蔽を考える。 ラストはあまりにもあっけらかんとしていて期待していたほどの驚きは無かったけれど・・・ 愛の形についてはものすごく考えさせられました。 人を愛する形に決まりきった型はないのだと・・・。 手に汗握る展開とまではいかないけれど、それなりに楽しめる良い本だと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
P≠NP問題。数学の問題に対し、自分で答えを出すのと、他人から聞いた答えが正しいかどうかを確認するのとでは、どちらが難しいか? クレイ数学研究所が懸賞金をかけて出している問題だそうです。ご存知でしたか? これに倣うかのように、「人は時に、健気に生きているだけで、誰かを救っているときがある。」と、救われた想いを持つ数学者が、隣の母子の幸せのため、嘘をつくことなく証言が出来るよう作った完璧なアリバイを旧友の物理学者が検証してゆく。彼は2重3重のトリックで守る、が・・・。解明された事件の底にあったものは数学者の底知れぬ孤独。最後の彼の叫びは、胸が潰れる程苦しくさせます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
全体的な感想から言えば、よくできた推理小説です。はらはらもするし、ラストまで結末が見えないところも面白い。しかしほかのありきたりの推理小説と少し違うところは、ひとつは犯人がはじめからわかっていて、犯人がどのように逃げ切るかを読者に犯人側の気分でにはらはらさせたところ、そしてもうひとつは靖子、石神、刑事の3つの視点から書くことによってそれぞれの立場に立って考えさせるという手法をとったところです。でも最後にわかります、これも作者が読者に犯行についての経緯を明らかにしないための作戦だったのだと。天才数学者の正体はまさに作者本人である。 しかし私は後半部分の種明かしに納得できない。確かにストーリーは作者の自由だけど、ある意味反則技だ。もっとほかに犯行の方法があったはずなのに結局あんな方法を使ってしまったのではないかという気がしてならない。読めばわかるが、この作品としては似つかわしくない最後だと思う。それに最後の最後の展開が作者の作品である「秘密」とほとんど似ている。どことなく、大衆向けに書かれているという印象がぬぐえない。最後にどんでん返しをという考えであんな最後にするのなら、どんでん返しなど要らないから作者独自の辛口のスパイスで物語を締めてほしかったというのが私の希望である。 しかし、彼の文章はミステリーでも人間ドラマでも、(読みやすいだけに)文学的とはいえないまでも、人をひきつける魅力があるのは確かだ。文章全体に作者自身が見え隠れているような感じを与え、どことなく親密感を覚える。深刻な話なのにユーモアがあるのもこの人の魅力だ。作品を読み終わった後にすぐほかの作品を読んでみたいと思わせるのも、そんな理由からかもしれない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
冴えない風貌だけど、天才だといわれていた数学教師。 愛すべきキャラです。 彼の高校での生徒たちへの教え方、見え隠れする愛情もなんかいいです。 ラストは心がかなり痛くなりますよ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読みやすくて、面白くていっきに読んた。しかし、ラストがあまりにも奇想天外すぎて、純愛とは言えないような気がする。純愛なら、あくまでも自分が罪を犯したように装えばそれでよいのではないか。愛する人を守るために、どのようにして自分に疑いを向けさせるかというふうに。ラストが面白いと思う人と、あまりにも創り過ぎと思う人とに別れるだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これが純愛と呼べるかどうかはわからないけど… でも、こういう愛の形があってもいいんじゃないか?と 私は思いました。 いわゆる「泣ける本」で なかなか泣けない私ですが この作品のラストでは泣いてしまいました。 直木賞受賞、おめでとうございます!! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私がこの投稿をする時点で、170件ものレビューがすでに合ったことが、この小説が広く関心を集めていることを物語っているでしょう。 殺人事件のなぞを巡るミステリーとして、愛情のために人はどこまで出来るのかを問う恋愛小説として、あるいは犯罪を通して倫理観を問う物語としてなど色々な読み方が出来るところが、この小説の魅力なのだと思います。 観かたによって唐突とも思える幕切れも、ひとつの読み方に読者を縛りたくないという作者の計算と思えます。。 いずれにせよ読者はこの小説の読書体験を通じて、答えの出ない問いに向き合うことになるではないでしょうか。 小説家 東野 圭吾の技巧の冴えるこの作品。読んで損は無いと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文系の作家の本を読むと特定の登場人物に肩入れするあまり会話が冗長になったり、ひょっとして自分のこと書いてるんじゃないのと思うような表現によく出くわします。でも、東野圭吾の作品の登場人物と作家の距離は常に一定。理系作家特有のさめた目で相対化された人物の会話も、効率的というかいたずらに読者を惑わすような無駄な部分というものがあまり見当たりません。一気読みする読者が多いのもうなずける、読み手のことを考えたシンプルかつ丁寧な作風が魅力です。 本作品で激突するのは、ガリレオ探偵シリーズでおなじみの湯川教授と大学時代の同級生・石神。ひそかに好意を寄せる隣人親子が犯した殺人を隠蔽するために、数学の天才・石神が完全無欠なトリックを仕掛ける。担当刑事の草薙から依頼を受け事件に興味をもつ物理学の天才・湯川。まるで数学の難問を解決するように、両天才が殺人事件を読み解く、静かなる攻防が本作品の読みどころとなっています。 文中に無二の親友と説明されているわりには湯川と石神の仲の良さが伝わってこなかったり、どうせ身寄りのない仏なんだからバラバラにして海に捨てるだけでよかたんじゃない、なんて声も聞こえてきそうですが、変な横槍はやめておきましょう。Mixiや携帯メールで友達を作る時代に、ドロドロとした人間関係の説明などおそらく不要なのです。ある意味、文系ミステリー作家・横山秀夫の対極にいるような人なんですよ、東野圭吾は。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリーとしての仕掛けはさすがだと思います。それほど難解ではなく、 人によってはトリックを見抜くことができるでしょう。 恋愛ものとしても評価されているようですが、そこまで愛する理由と、 愛されるだけの理由に十分説明が与えられていない為、その方向に私は ピンときませんでした。ミステリー一辺倒よりはいい程度。 直木賞に異存はありませんが、各種ランキングでここまでぶっちぎり なのは、相対評価である事と過去の実績を加味されたからでしょう。 作中の容疑者Xにそこまでさせる必然性をもっと書き込んでもらえれば、 良かったのですが。文庫版で加筆なんてないですかね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
比較的スラスラと読める。ただずば抜けて面白いというわけではない。本の構成がうまいからだ。 この作品は予め犯人がわかるようになっていて、普通のミステリ小説とはまた違った面白みを持っている。また最後に明らかになるトリックは誰も想像することはできないだろう。 惜しいのが、犯人が行なった献身に相応する動機がないということである。これには疑問が残った方も多いかもしれない。 しかし、私はこの作品が好きである。ここまで書くことができた作者はすばらしい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
直木賞受賞作。ミステリーとしては傑作に違いないが、恋愛小説として読むと、いくつかの課題が残るのではないかと思った。主人公の愛した女性の性格や個性を描きだすことに成功していないと感じた。しかし、本作品の構成や謎解きの巧妙さ、そして全体的な完成度の高さについては流石だと思った。難解さは一切なく話しの展開も早いので、最後まで一気に読みきれた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これは純愛物語です。私はそうおもいます。登場人物の関係がどうこう言うより、もし、自分がそのような状況におかれたら。。。。。やはり、純愛です。最強の愛がなければこのシナリオはありえません。みなさん、過去に感じた愛の感覚をこの東野作品で思い起こしてください。ただし、違った意味でね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
論理的に組み立てられた心理小説で力量が充分認められる作品であるけれど、石神はほんとにそれでいいのかなあ、と、読後感が、すっきりしない。事の本質はどこにあるのか、人を愛するということはどういうことなのか、もっと突き詰めてくれれば、登場人物も読者も、もう少し救われるものがあったのではないだろうか | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人間性に主題が置かれた作品だと思います。 私はミステリー一色より、こういった動機に主題が 置かれている話の方が、伝わるものがあり好きです。 上記からわかるように私はミステリーや推理小説好きではないので、 そういう人にもお勧めできる一冊だということです。 最終部に「誰かに認められる必要はないのだ」という 胸に突き刺さるフレーズがあったのですが、 この犯人からは多々感じとることのできるものがいろいろありました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書は、直木賞の受賞作ということで、結構評価が高いとおもいますが、私は普通に面白いとは思いましたが、そんなに評価が高いと言うことに驚いています。私は、本書よりも白夜行のほうが好きですね。 帯に「これほど深い愛情に、これまで出会ったことがなかった。」とある。私はそのようには理解しなかった。むしろ、ストーカーのように付きまといながら、靖子を見守っているとさえ思える。靖子を見守ることを、「献身」という言葉で表しているんだろう。私なら、石神のような見守られ方ならば「きもい」と思うだろう。 本書の簡単なストーリーを述べる。靖子の元夫富樫を靖子が殺したことを偶然知った数学教師石神がアリバイ工作を考えることで完全犯罪を目指す。ある日、石神の旧友である湯川が完全犯罪に挑むことになる。完全犯罪を崩したキーワードは「思い込みによる盲点を突く」である。 結論を見てみると、やっぱり石神も靖子も同罪だと思う。靖子をかばおうとした石神に深い愛情があったとしても、やっぱり純愛だなあとは思わなかった。石神は、靖子という女性のおかげで生きがいを感じている。それはいいのだが、石神の自分勝手の思い込みに対して石神も靖子も運命共同体になってしまったという感じだ。靖子は、自ら自首をしたほうが、正当防衛が認められて罪が軽くなるんじゃないかな。ものすごく現実主義みたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公の真実の想いが理解できたとたん、それまで隣人に対する純愛と疑わず読んでいましたが、そうではないことに気付きました。巧いなーと思う1作です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めて、この作者の本を読んだが、純粋にこう言いたい。「感動した」と・・・・it's summer. 推理小説ファンなら、ああだこうだといろいろと批判はあるかもしれませんが、伏線はきっちり張られてたと思うし、ある種、恋愛小説のようなラストに惹かれました。5日間で読み終え、グイッと引き込まれました。もっとこの人の本を読んでみたいと思いましたので、次は何を読もうかと考えるだけでワクワクします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
トリック構成が素晴らしい。 冒頭からラストシーンまで謎解きのヒントが上手く並んでいる。 後半に、それらが一本の糸のようにつながる様は読んでいて爽快だ。 主人公の高校教師(数学者)の人物像の描き方は見事と言う以外にない。 ミステリーとしては秀逸だが、ラストシーンに救いを感じないという読者は多いだろう。 また、主人公の厚みに比べると脇役が少しぼんやりしている感じはある。 また、後半の女子高生の自殺未遂は少し突飛な感じがする。 しかし、本格ミステリーというのは少なからずご都合主義的な面があるもので、過去の名作に比較すると、そういった瑕疵はむしろ少ないのではないかと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリーをネタばれ抜きにレビューするのは難しいですが…。 主人公である石神は合理的、論理的な行動をとる人物として描かれているが、 結果的に彼の守ろうとした人たちの感情的な部分によって方程式が突き崩されてしまう。 全体的にやや現実離れした感はあるが、それでもこのラストは人間味に溢れているものになっており、嫌な印象は持たなかった。 また、ミステリーの醍醐味である真相、トリックの部分もわかりそうでわからない、そしてクライマックスで想像の範囲外の結論にまんまと驚かされ、目一杯どきどきさせてもらった。 奇抜な設定抜きの、正統派ミステリー。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は単純に『面白い』と思いました。 “現実離れしすぎていて、感情移入ができない”、 “中盤だらだらとして進展がない” と感じる方の気持ちもわかりましたが、 それでも面白いと感じました。 花まんまをはじめ、最近の直木賞受賞作品は面白いです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!