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赤い指
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赤い指の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全208件 121~140 7/11ページ
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事件が解決したときはずいぶん淡白で平凡な作品だと思ってしまった。ひょっとしたら作者は『容疑者Xの献身』で燃え尽きてしまったのかとさえ思った。しかし、その後にひねりがあり、油断した分、読後のやられた感は容疑者X以上だった。このひねりに違和感を感じるかどうかで評価が分かれるかもしれない。冷静に考えればあり得ないだろうとは思うのだが、話の流れで読むと全く不自然に感じなかったのは、やはり作者の巧さだろう。赤い指には、長年連れ添った夫婦の絆が象徴されている。赤い糸も連想され、絶妙なタイトルだと思う。 全体に奇をてらった感じもなく、地に足の着いた設定でありながらこの意外性を出す手腕はさすがだと思う。加賀刑事親子のエピソードもうまく絡んでおり、悲惨な事件の後味の悪さを緩和している。家族は大事だと頭では分かっているが、日常にまぎれてついつい面倒に感じてしまいがちなものである。自分も含め、家族関係を見直してみようと感じた人も多いのではないだろうか。 | ||||
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犯人が当初から明示されている殺人事件の捜査の過程で、刑事が殺人事件の発生した一家の親子の絆の再生を試みる物語である。殺人事件の現場となった一家の二つの親子関係と敏腕刑事の父親との関係など複数の親子関係が描かれている。本書の途中から、一家の主が真犯人を警察に告白する結末は想像できる。しかし、真犯人を刑事に告げた後、想定外の展開が織り込まれている。そして、敏腕刑事が自分の父親に会わない理由が最後に明らかになる。このような親子関係もあるのかと考えさせられる。最後まで一気に読めて、読後感は爽快である。(2010/2/17) | ||||
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介護の問題、散々甘やかされた末の「キレる」子供への接し方・・・どこの家庭でも直面する可能性がある問題を考えさせられた。 家族のあり方、それはやはり、家族と心を通わせきちんと向き合うこと。それを感じさせられた。 しかし、ただの感動もので終わらせないところはやっぱり東野作品。オチが「秘密」に似ているなと思った。 加賀と父親のエピソードも、この物語をうまくひきたてており、東野作品にしては珍しく、読後感がいい作品だった。 | ||||
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容疑者候補は家族のみ・・・ その中での犯人探しなんて・・・考えただけでも悲しいです。 今だからこそ描ける家族の物語なんでしょうね。 加賀恭一郎さんは今回は推理はしたのかな?推理と言うか人間観察? でもさすが加賀さん、見てるんですよね・・・ ラストにこの家の「叫び」が聞こえた気がしました。 | ||||
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国民的作家ですが、私にとっては初の東野作品でした。 読み終えた率直な感想は、「家族って大事だね」というような 小学生でも言えるようなものでした。 ただ、この小学生でも分かるような事を理解して実践している人が、 この社会でどれだけいるのか、 ただ、一緒に暮らしているだけでは、ダメなんだろうという事、 いろいろと考えさせられる小説でした。 内容としては、 殺人を犯した息子、彼を庇うために素人工作する準主人公の父(昭夫)と、 関係が崩壊しているその妻、そして昭夫の母、この4人家族と、 刑事2人が対峙し、事件解決に向けて話が展開していきます。 冒頭で殺人事件が発生してしまうので、 ミステリーのトリック展開等は物語最後にのみあります。 トリックには賛否両論あるようですが、 私は望まずして家族の絆を結ぶことが出来なかった、 彼らの哀れさを象徴するようで、違和感なく受け止めることは出来ました。 あくまで小説なので。 それよりも、崩壊した夫婦、親子の描写が余りに切ない。 見て見ぬふりをしていた、家族の不和の積み重ねの結果が、 ドラマティックに描かれていました。 ミステリーだけに終わらない良い小説なので、星5つ。 | ||||
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帯の言葉は 「どの家でも起こりうること。 だけどそれは我が家じゃないと思っていた」 本当にその通りだと思いました。 扱われているのは、ひきこもりだとか、幼女へのいたずらとか、嫁姑戦争だとか、認知症とか、よくニュースで聞く「事件」 身近だけど、どこか遠くに感じていた事件。 完全にやられました。 犯人は最初からわかっていて、それをいかにして加賀恭一郎氏が紐解いていくのか、というストーリー。 犯人が追いつめられ、恐れていた選択をしてしまう歪みは予想されるものでありましたが、あくまでも「この家族の中で解決しなくてはならない」というスタンスにこだわる恭一郎氏が、いかに追い込んでいくのかは見応えがありました。 大事にしているもの… アルバムが出てきたときは、わたしも「彼」もこらえました。 けど、あの杖が出てきたとき…もう号泣です。 子供は、どれだけの愛情を親から注がれてきたのだろう。 こちらはそれほど感じていないプレゼントを、どれだけ大切に思ってくれているのだろう。 老女の秘密がわかったときは、正直すこし冷めましたが…。 それは、彼女の苦悩をあまり受信できなかったからかもしれません。 そのままの方が情感はあったかも、と思いました。私は、ですけど。 ただ、何も言わず、肩を震わせている背中は、世界観を壊さずよかったです。 何も解決していませんが、 なにより「真犯人」がちゃんと更生できるのか、 なにもかもこれからですけど、 よかったね、とはとても言えない状態ですが。 すごく心にくる、つらいくらいの作品でした。 だけど、恭一郎さんのお父さんとの関係は、とてもしみじみときました。 | ||||
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サスペンス、ミステリー、家族、老人介護、子育て、いじめなど。 いろんな要素が完璧にまざりあって作品を形成している。特に社会派の要素が強い。 犯人側と刑事側双方の視点で書かれていて、最初から犯人は分かっているが、読者に対するどんでん返しもしっかり用意されている。すごい。 メインストーリーの伏線もサイドストーリーの伏線もすべて回収。 ラストは東野圭吾らしいきれいな終わり方。 タイトルも納得。 年齢を重ねてさらにクオリティが上がってるのでは。 | ||||
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読み始めはむかつく感情が続き、なんかいやな感じでしたが 最後の結論にやられました。 さすがです。 | ||||
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あっというまに読めました。赤い指とはこういうことか!とラストで納得。親子の絆も描かれており、面白かったです。それにしても東野さんの小説では、もうどうしようもない人(この本では奥さん、息子)が本当にどうしようもなく描かれてますね…。実際今の時代、こういう人は多いのでしょうか…。自分はこうはなりたくないものです…。 | ||||
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東野さんの作品は何作目かですか、 さすが人気作家だけあってハズレがないですね。 この作品も良かったです。 最後は感動して涙が出そうになりました。 加賀恭一郎のシリーズは2作目ですが、 たちまちこのキャラクターのファンになりました。 ドラマや映画化はされないのかな〜 俳優さんは誰がいいだろう〜 などとアレコレ考えてしまいました(^_^;) | ||||
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事件の起こり方があまりにも唐突で、展開にちょっと不安感があったのですが、 ラストの台詞を際だたせるための、布石だったのかもしれません。 ミステリーというよりは、社会派のドラマといった感じです。 前半のあまりにも救いのない家族の描写から、最後の心暖まるシーンへの展開は、 ”ちょっと出来すぎ?”と思いつつ、実は相当に感動してしまいました。 東野圭吾氏の好きな作品が、また一つ増えました。 | ||||
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介護の問題、子育ての問題、 いつ我が身に降り注ぐかわからない。 自分だったらどうする? と自問自答しながら、読み進めた。 一つ、一つ、回りくどくないストーリーのため、 読み終えた後にすっきりとした感想をもった。 是非、おすすめです。 | ||||
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様々な社会問題や家族とは何かというものを問いかけてくる一冊。 ミステリーというよりも社会ドラマのような感覚で読んだ方が 面白いかもしれません。犯罪を犯した息子をかばう為に家族が 選んだ非情な手段。家族とは何かを考えさせられます。 | ||||
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推理小説は自分の推理どおりにならないところに面白さがあります。 本作品でも、推理しきれるものではないところに、面白さと、楽しさが あります。 時系列的に整理していくと、時間の矛盾が出てきそうな感じもしますが、 無視しても良いでしょう。 ただ、内容が余りにも、現在の世の中を象徴しているだけに、読んだあと、 何か考えさせられるものがあります。 家庭の絆を大事にしたいことを考えさせる作品です。 | ||||
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「犯人は誰か?」ではなく、読者には犯人が分かっていて、どのように真相が明らかになっていくかというストーリー展開であるため、物語としての緊迫感はありません。 しかし、親子関係や家族のあり方を絡めながら、最後に意外な真実が明らかになるに至り、単なるミステリー作品ではないのだということに気付きます。 帯に書かれている「どこの家でも起こりうること」という一文が、結構深いんだな。 考えさせられました。 そして、さらに加賀刑事のエピソードが語られる。 読んでいる最中、容疑者の自分勝手な言動に苛立ちを感じているだけに、最後の最後が暖かい。 さすが、東野圭吾! | ||||
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やっぱり東野さんは外れないです。 老人介護のお話。読んでいて気持ちが暗くなりました。けれど東野さんはテーマが重たいときでも、文章がサラっとしているので作品全体が暗くなりすぎず、程よいテンションで読み進められるから好きです。 こうなるんだろうなぁと思った通りの展開になり、でもどんでん返しがあるんだろうなぁと思った通りにひっくりかえり、ああこれで終わりかと思ったら二転三転。油断してたので本当に驚きました。東野作品でこういう驚きを感じたのは久しぶりかも。切ないけれど暖かな余韻を残す作品です。 | ||||
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題材がひとつの家族にまつわる教育問題、介護問題であった。 鮮やかな推理や解決を期待しつつも、どこの誰にでも起こりえるそれらの問題が抱える当事者たちの心の叫びがずっと引っかかってしまった。 途中で読むのをやめたくなるぐらいリアルで、幼稚な動機で、救いがないような話の流れ。 どっぷりと東野圭吾の世界に浸ってしまいました。 読むのをやめたくなると書いたけれど、一度たりともページを繰る指は止まりませんでした。 いざ、自分だったら。と考える読んだ後もずっと心に引っかかる作品です。 これをきっかけに加賀恭一郎シリーズをもっと読みたくなり今は「卒業」を読んでいます。 | ||||
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筆者の作品は最近読み始めましたが、 本作品でも相変わらず要所要所でのアイテムの使い方がうまいです。 さりげない印象が伏線として十分に盛り上げてくれます。 社会問題をテーマにしていますが、 作中から筆者の慧眼な意見を伺うことはできません。 老人問題も家族問題もあくまで物語のネタですね。 おもしろければそれでいいと思いますが。 | ||||
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愛情ゆえの事件「容疑者Xの献身」から一転して、愛情ないための事件で動機のギャップがすごいです。東野圭吾さんの人間ドラマのギャップはすごいです。 ただ、全体的に淡々とした内容でした。 社会の怖さを学んだ感じはするのですが、祖母と父のつながりがあまり作中になく、加賀恭一郎の最後の追い詰める時に物足りなさがありました。 | ||||
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認知症と思われた老婆が実はそうではない、同居してそれに気付かない息子(笑)という無茶苦茶設定がな。妹が病院に連れていき手のほどこしようがないと言われたというのは何なのか?何故正常な判断ができるはずの老婆は女の子が亡くなったというのに警察に行かないのか?直巳はもちろんだがむしろこの老婆に薄気味悪さを感じた。事件自体も救いようのないものだが・・ラスト辺りは泣けた という事で星四つ | ||||
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