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ママの狙撃銃
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ママの狙撃銃の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.72pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全39件 21~39 2/2ページ
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もの凄く悲惨で劇的な話を、どちらかというと日常生活の描写によってコミカルに さえ感じさせる筆致で読ませてしまう。 両親が亡くなり祖父に育てられる少女時代や帰国子女として苦労した学生時代、そ して娘のいじめ問題から夫のリストラの話等々。 勿論、最大の物は自分が殺人者であり、始終自分が殺した人間が幻覚としてリアル に見える事だろうけれど。 どれ一つををとっても人によってはくじけて立ち直れないような事柄ばかりなのに 主人公はタフに乗り越えていく。 面白いのは、日本の風習にどっぷりとなじんだ現在は、どちらかというとゴミだし のルールをまもらないご近所さんに睨まれ文句も言えない主婦なのに、スナイパー すなわちアメリカに居た頃の自分になった途端にとてつもなく強くなる。 勿論家族を自分の手で守らなければという使命感が強く働いてはいるものの。 日本人の典型的なダメ亭主である夫やうるさい姑からの電話。世話の焼けるいたずら 盛りの長男に反抗期の長女。それらに対し、オクラホマ州の広大な大地(がどんな に広大か知らないのだけれど)のようなおおらかさで接する主人公曜子には辛かっ たであろう過去を感じさせない明るさがあり救われる。 曜子の考え方や行動力、やさしさなどは、犯罪行為に対する道徳や倫理を超えて共感 し、モネをやっつけるくだりなどでは爽快感すら感じた。 それにつけても、この亭主はダメだねぇ。我が身にそっくりだ。 なのにこのダメ亭主を愛し、家族と一緒に生活できることに幸せを感じるというこの アメリカ育ちの主婦を見ていると、何故か元気をもらった気がする。 | ||||
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「読み出したら止まらない」サスペンス・ハードボイルド。 と、言うか、この荻原 浩さんの本は毎回読み出したら最後、終わるまで会社に行きたくないくらい困ってしまう代物。 さて、今回も同じような羽目に・・・。 この奥さん、普通のママさんなんだけど精巧な殺人者。英語が喋れて腕が太い、自動車免許は持っていないがアメリカ仕込みの腕前(駐車は苦手)。しかし家族は誰もその過去を知らない。家族の為、子供の為、生活のために「仕事」をする。 前半は普通の面白い小説、後半からはサスペンス。 しかし、何と言っても面白いのが、娘の同級生の帰国子女とのバトル。なんとも最高! いじめにあう娘を救うべく殺人鬼「ママ」が荒れ狂う! ものの見事に「スカッ!」とする作品。 やっぱ、荻原 浩さんの面白さは止まらない! | ||||
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ごく平凡な人が何かに奮闘するのが、荻原浩氏の特徴の一つだと思う。本作も元殺し屋さんの平凡な主婦(平凡か?w)がマイホームを守るため奮闘するストーリーです。 日常生活はユーモア満載のコメディー・タッチ、非日常生活はシリアスなハードボイルド・タッチで描かれていて、二重の意味で楽しめる小説だと思います。 特に娘・珠紀が陰湿ないじめに会っているときの主人公・曜子さんのとる行動は痛快でかっこいい。 | ||||
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ある種の小説や漫画では、暗殺者というのは非常にかっこよく書かれている。 が、所詮、どんな大義名分がついたところで、犯罪者であることは変わりない。 ユーモアな語り口で読みやすくはなっているが、倫理的に「殺人」を肯定せずに話を進めている手腕は、この作者ゆえだろう。 犯罪者であることが希薄なアメリカ人祖父に育てられた娘が、日本で平穏に過ごしてきた日々に、過去からの電話が...。 娘といっても既に二人の子供を持ち、日常の悩みを抱える主婦である。 そのヒロインの、ある時は格好良く、ある時は無様ともいえる様子が描かれる。 残り3分の1からラストまでを、爽快感をもって読むことは可能ではあるが、やはり一抹の苦味が利いている上でのこと...とは思う。 | ||||
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平凡な主婦として暮らす曜子は、かつて一度だけ仕事をしたことがある殺し屋で、25年ぶりに依頼をうけ、家族を守るため再びレミントンを手にする・・・。 結構好きです。荻原さんのユーモアのある作品が・・・。 娘・珠紀をいじめる同級生をこらしめるくだりは痛快でした。 息子の秀太が砂場やカーペットの上で泳ぎの練習をする場面では、 思わずかわいいなぁと思ったりしました。 曜子が任務を遂行する場面は思わずうなってしまいました。 みなさんも実際に読んでみてください。 | ||||
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文章が軽快に書かれていてとても読みやすかったし、ストーリーもおもしろかった。個人的には祖父エドの曜子に対するアメリカ人らしい肯定から入る教えが印象に残った。また、子育てに追われる一介の主婦が実はスナイパーで正体を隠しながら仕事を遂行するところもおもしろかったが、娘が同級生にいじめられているのを放っておけず助ける場面は爽快だった。親としての子供への教育という意味ではやりすぎのような気もしたが、一人だけで解決するのではなく娘にも勇気を振り絞って解決するところが本当の親の愛情なのだと思う。 | ||||
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1度いのちを奪おうものなら それから逃れようなどないのでしょう。 全体的な出来が あまり評価できず消化不良な気がします。 | ||||
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何かに“奮闘する”人の姿をコメディータッチで描いて、しかも最後にはホロリとさせてくれるのが、デビュー作以来の荻原浩のお得意のパターンである。 ある時は村おこしの青年団員だったり、ある時は暴力団のCIを担当する広告マンだったり、ある時はハードボイルド小説に心酔する探偵だったり、ある時はヤクザの組長の息子を誘拐してしまった若者だったり、ある時は潰れそうなテーマパークを建て直す公務員だったり、またある時は人の言葉が分かる猿(?)だったり。 今回“奮闘する”のは、荻原ワールドでは初登場の、女性主人公である。福田曜子は、41才。結婚14年目でちょっと頼りないがやさしい旦那さんと、愛すべき中学生の娘と幼稚園の息子を持つ2児のママだ。やっと庭付きのマイホームを手に入れて、趣味のガーデニングに余念がない。 そんなある日、かかってきた電話。それは25年ぶりに「仕事」を依頼する男からのものだった。そう、曜子はかつてアメリカで祖父のエドに鍛えられ、一度だけ「仕事」をした経験のあるクウォーターのスナイパーだったのだ。 一度は断るのだが、夫がリストラにあい、さらには友人に騙されるに至ってついに立ち上がる。愛する家族を守り、23年残っている家のローンを払うため、娘をイジメから守るため、ママは“奮闘する”。 『明日の記憶』を知る読者には多少食い足りない作品かもしれないが、ここに、ファンにとっては待ってましたとばかりの、“たっぷり笑えて、しみじみ泣ける”、お馴染みの荻原浩の世界が展開するのである。 | ||||
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今は平凡な主婦だが、25年前はスナイパーという経歴の持ち主の曜子。暗殺依頼を家族の ために断ろうとするが、彼女に、再び銃を手にする決心をさせたのが家庭の事情というのは 皮肉な話だ。冷酷な暗殺者に徹することができないまま曜子はターゲットに銃を向ける。 曜子の選んだ道にはやはり抵抗を感じる。殺人を犯した手で我が子に触れることは、私なら 絶対にできないだろう。描写はテンポがよく軽くてコメデイ風だが、いじめ、リストラ、殺人と 内容は重く、描写と内容の間にはかなりのギャップがある。読み手としては、それをどういう ふうに受け止めて読めばいいのか悩んでしまった。読後も複雑な思いが残った。 | ||||
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スナイパーだったという過去を隠してふつーの主婦になっている曜子。リストラされそうになる夫と、お金のかかる二人の子供を守るべく、再び仕事を引き受けて…。 荻原氏はテーマにするものがあまりに多岐にわたっていて、それが当たるとすごい面白いんですが、無理があるとどうも読み進めるのがつらくなってしましますね。本書はどちらかというと後者かなぁ〜? 私は主婦なので、苛められている娘の相手に詰め寄ることとか、スイミング大好きの息子を続けさせてやりたいと思う気持ちなど、曜子の感情に共感できる部分も多々ありましたが、やはり「暗殺者」という設定はあまりに突飛過ぎ、お金のためにその仕事に走ろうとする曜子の行動には理解不可能なものが。 でも、6歳の秀太くんはかわいかったですよ! | ||||
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なかなか、おもしろい設定で、魅力的なキャラクターを描いているように思います。男性よりも、女性に受けるのではないでしょうか。十分、気楽に楽しめる、エンターテイメント作品ですよね。 | ||||
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福田曜子は一見普通の主婦。 ちょっと頼りない夫とかわいい娘に息子。 ガーデニングを趣味とし、 買ったばかりの家をこよなく愛す。 そんな普通の主婦・・・のはずだけど、 実際は・・・・。 暗殺者だった!! とは言うものの実際に殺したのは一人だけった。 しかしある昼下がり、 その暗殺を依頼してきたKという人物が 20数年ぶりに連絡をよこしてきて、 次の仕事を依頼してくる。 葛藤しながらも、その仕事をやり遂げる曜子。 そして、Kは次なる仕事を・・・。 全体的に面白かった。 ただ、要らないエピソードもあったかな。 娘を苛めていた子を銃で脅してしまうってとこ。 読んでいて、重かったな。 そこ以外は面白く読めたんだけどな。 そのエピソードで家族を守らなければ、 そのためには仕事をこなさなければ、という方に持っていきたかったのかも しれないけど、残酷だったな。 銃に関して詳しくなりそうな、 物語でした。 実際には本物がないと訳わかんないけどね。 | ||||
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一見普通の主婦にしか見えない主婦・曜子。 しかし彼女は「暗殺者」。 25年ぶりに受けることになった依頼。 人の命を奪うなんて二度と嫌だ。 しかし曜子には祖父から受け継いだ暗殺者として天性の才能がある。 嫌でも忘れていた血が騒いでしまう・・・。 荻原浩さんにしてはテーマの焦点が定まっていない印象でした。 仕事を依頼され、実行するまでがどうも間延びしてるようで退屈。 娘をいじめる同級生にアメリカ的な制裁を加えるエピソードなんかはブラックコメディみたいで面白かったけど 全体を見るとまとまりに欠け、コメディに徹するかハードボイルドを強調するかどっちつかずな所も残念。 好きな作家だからこそ評価は厳しくします。 星は2つしかつけられません。 | ||||
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ああいう展開に持っていくのならば、重要人物をもっと早い段階で登場させておくべきであったろう。そうした基本を無視して、あれほど本筋と関係のない話を書き続けたのはミステリーとして怠慢であるといわれても反論できないだろう。 | ||||
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プロとしての腕を持つママだけに、ライフルにからむ箇所。 主婦としての生活も大切なママだけに、ガーデニングも一生懸命。 と、主人公の設定に一生懸命に凝りすぎたのか、小説としてママの暗殺をスカッとさせたいのか、涙ものにしたいのか、中途半端になってます。 | ||||
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今一番安心して読めるエンターテイメント作家の新作です。 今度はママがスナイパーです。 優しいけどかなり駄目な夫、中学に上がったばかりの娘、水泳にはまっている幼稚園児の息子を持つ、 ちょっと綺麗なおかあさん。 でもママは少女時代にオクラホマでおじいちゃんにみっちり狙撃の腕を仕込まれていたのでした。 爽快感があるシーンもあり、人情ホームドラマとしてとても楽しい面もあるのですが、 いかんせん、銃は強すぎます。 家庭をまわしてゆく主婦としてのリアルが強く著されればあらわされるほど、 銃で人を殺したこととのすりあわせがきつくなり、 ラストのおとしどころが難しくなってしまったのかなと感じられました。 でも主人公の曜子さんすきです。 | ||||
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現実には、そんなことはないだろうけれど、平凡な主婦が実は凄腕の暗殺者だった。コピーのように奥様は魔女的な発想でサクサク読めます。実は子供同士のお料理ごっこというのが、本当に流行っているらしく、愛娘のために、いじめっ子の家に殴りこみをかけるところなんて、いいぞ!と思いました。あまり現実の人生について考えたくない時にサクサク読めます。そして、荻原流にいろいろなところにユーモアがちりばめられています。 | ||||
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僕のような、ガーデニング、銃、語学、料理に疎い人間にはしっくりこないのですが、その道に詳しい、もしくは精通している人にはとても面白い本になるはずです。話は変わっちゃいますけど、萌音という名前の子は実在するのかな? | ||||
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この本は装丁と、「世界の平和より、今夜のおかず」という文句が非常に 気に入り、買ってしまいました。 内容を読んで思ったのは、非常に等身大でリアルな話だということ。 スナイパーであるという事実を覗けば普通の主婦なのです。 重い過去を持っていますけれど、ハードボイルドではなく、かつ面白い。 主婦の方には是非読んで欲しい一冊。 出来れば休みの日などに一気に読んでみて欲しいです。 ちょっと違う世界が見えるかもしれません。 | ||||
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