天使の羽ばたき
評判
天使の羽ばたきの評価:
3.50/5点 レビュー 2件。 - ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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天使の羽ばたきの評価:
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
最終作は政治と戦争の巻である。前作のラストで原因不明の病に冒された主人公は、そのまま悪魔的な戦闘能力を失い殺し屋からも狙われることとなる。教皇にのし上がったボスコは人類殲滅計画のためケイルに執着している。周辺の人々も精力的に動き回っているものの、おのおのが生き延びるために必死である。
世界にメシア軍が侵攻する絶望的な状況の中、ケイルは再び政治の頂点へと上り詰め、戦争の最前線に立ち自らが育ったサンクチュアリへと進軍する。
本作には実在の地名や人物名が多数登場し、キリスト教やイスラム教に似た宗教等あたかも世界史のパラレルワールドの様相を呈する。今回はさらに中世はおろか現代に至る歴史的人物が語られ、作者はその意図を「あとがき」で語っている。
神の使いとして見出され、しかし人類にとっては悪魔であり災いをもたらす者と疎まれ、最後には民衆に救い主とあがめられつつ自らが生きる居場所をを失うという、数奇な運命の主人公が選んだ道とは!?
物語は、作者の気まぐれとも思えるさまざまな展開にひろがって行く。ファンタジーというお決まりの枠組みを拒否し、読者の望むハッピーエンドは潔しとしない。どうやら作者はファンタジー小説という形を借りながら、私たちの生きるこの複雑怪奇な現実世界そのものを描き出そうとしたようなのだ。