ナオミとカナコ
評判
ナオミとカナコの評価:
4.35/5点 レビュー 195件。 A ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全209件 121〜140 7/11ページ
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ナオミとカナコの評価:
4.35/5点 レビュー 195件。 A ランク
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この作家さんの本はいくつか読んでいて「最悪」がもっとも夢中になって読んだのですが、本作はその「最悪」と「真夜中のマーチ」を足して二で割ったような雰囲気だと感じました。「最悪」ほど切羽詰まった閉塞感はないが、「真夜中のマーチ」ほどのコミカルさもない。ちょうど中間の空気感を持ったお話ですね。
DV夫殺害を目論む親友二人というのが本作のざっくりとした構図。そしてわりにあっさり殺してしまうわけで、それからが本番といっても過言ではないです。素人考えの穴だらけの殺害計画、バレないはずもなく、じりじりじわじわ捜査の範囲が二人に及んでくる描写は読んでいるこちらの心臓までドキドキしてくる。犯人視点の小説はこれがあるから本当に心臓に悪い。面白いんですけどね。
終盤の加速ぶりはすごいです。早く早くといった感じでページを捲ってました。ラストは賛否両論ぶち分かれそうな結末ですが私は読んでいてよかった…と肩の力が抜けました。でも批判的な意見が出るのもわかる、難しい落としどころだと思います。
残念だったのは動機がやや弱いところ。実際にDV被害にあってた妻のではなく、その親友のです。そこまで親友に自分の人生預けられるものかなーといまいち感情移入できず。それほど大切に思っているんだという説得力あるエピソードも特になく、仲のいい友達レベルにしか描写されていなかったのでちょっと戸惑いました。
あとは肝心のDV描写がほとんどなかったので、これは殺しても仕方ないと読んでいて思えるほど事態の深刻性が伝わってこなかった。最初は妻時点ではないので仕方ないといえば仕方ないのですが…。
そういった細かい点をいえば難はありますが、中国人の李明美を筆頭に登場人物の造形は基本的に素晴らしいです。差し引き☆4かな。読んで損はないですよ。