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政と源
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政と源の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 21~27 2/2ページ
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主人公達は、70歳を超えた2人の男。 元銀行員で、数年前に妻が家を出て行き、現在は1人暮らしの有田国政(政)。 つまみ簪職人の堀源二郎(源)。 源は、1人弟子(徹平)をとっている。 政は非常に堅実な男、逆に言えば面白みがない。 源は昔堅気の職人気質。良く言えば豪快、細かな点を気にしない。 悪く言えば、デリカシーに乏しい。 この2人が、何故か幼なじみとして、何十年もの付き合いをしている。 話しは、政が腰痛になったのを源と徹平が助けたり、 政が別居している妻に戻って来てもらおうとしたり、と言う流れで進んでいく。 幼なじみであるが故の、政と源の掛け合いが面白い。 政の、妻に出て行かれた男の悲哀は秀逸。 先がそれほど長くないことが分かっているが故に、 大切なものを心に留めておこうという気持ちは心に響いた。 後半は話に重厚感があるが、前半はストーリー展開が安直で深みがないように感じる。 元々、1話ずつ雑誌に掲載されていたものを、本としてまとめているので仕方がないとは思う。 | ||||
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テレビで紹介されてて面白そうだと思い買ってみました。そして読んでみて思った通りとても面白い作品でした。読んでいる最中にふっと笑ってしまう作品でした。 | ||||
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二人そろって146歳の高齢者の物語といっても、現実離れした元気なおじいさんの話ではない。 国政は見合い結婚した妻が、妹夫婦の家に出て行ってしまい、さびしい毎日だが、そうかと言って土下座して 妻に帰ってきてくれとは言えない。孫の七五三にも、招待が来ない寂しさ・・・。 仕事人間で家庭をかえりみないとどうなるか、うーん、サラリーマンとしては考えさせられる。 源二郎は、かんざし職人。二十歳の若い弟子と生活しているが、こちらも病死したた愛妻の思い出が ときどきよみがえる。 大事件がおこるわけではないが、源二たちとのふれあいをとおして少しずつ、自分の大事なものに 向かって、コミュニケーションを始める政二の姿が、暖かく伝わってくる。 | ||||
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つまみかんざし職人の源と、元銀行員だった政。 幼なじみの2人の南都もいい感じがこの本の魅力。 政の妻は、娘のところに行ったきり、という何とも悲しいというか、辛いところも話を面白くしてくれて・・・・・。 とても、気分のいい小説だった。 きっと、ドラマ化か、映画化されることだろう。 さて、俳優さんは誰になるんだろうか? 監督が私だったら、源は誰にやってもらおうかな、政はだれかなあ? 考え始めたら、また、楽しい気分が戻ってきた。 もう一度読もうっと。 | ||||
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男二人を主人公に据えて物語を紡いでいくことを得意とするしをんさんの新作。 二人合わせて146歳の幼なじみの物語です。 仕事が生き甲斐みたいな男が、退職後に辿る寂しさ。 愛する妻に先立たれた男の哀しさ。 二つのデリケートな感情を巧くもつれさせ、辛気くさくなく描く筆には愉しませてもらいました。 簪(かんざし)というものを詳しくは知らず、つまみ簪というものを全く知らなかった私に、しをんさんは伝統工芸について教えてくれました。 あまり詳しく書いちゃうとネタバレしてはいけませんので、この辺りにしておきますが、三浦しをんの文章は今回も私を満足させてくれました。 | ||||
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老いても、幼なじみの、超親友がいて、政と源が羨ましいです。それに撤平とまみ。若い友人いいですね。 | ||||
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面白かったです。爺2人が主役なのだと知り即買い。 堅物爺はもと銀行員、やんちゃな爺はつまみ簪職人でマイペースが売り。凸凹でかみ合ってます!! 別居中の妻とのリアルな話や、爺達の若かりし頃の話、弟子の結婚話など掌編が六本でした。どれも爺と爺の絆が思い浮かべられる楽しい話です。 外国の水の都ではないけれど、水路を日常で使う場面がポンポン出て来ます。舞台効果もあり、景色を想像しやすいです。 少女小説雑誌に掲載されていたとの事で、イラストレーターは円陣闇丸氏、巻末には見開きで色んな場面の絵が載ってます。 若い頃の爺はかっこいい。 | ||||
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