(短編集)

雷の季節の終わりに

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評判

雷の季節の終わりにの評価:

4.25/5点 レビュー 95件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.25pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全160件 101〜120 6/8ページ
No.60
(5pt)

静かな水面から水底の世界をのぞいているような気がする

ここは「隠」という国。日本とは少し違う位相にある国。そこに僕はいた。姉と二人で暮らしていた。
けれどある年の「雷の季節」に姉は失踪する。姉はどこへ消えたのか。同じころ僕は「風わいわい」に憑かれる。
そして一人の暮らしは僕を孤独にした。

話がいくつも並行して語られて、初めは何が何だかわからないときがありました。
けれど全体にある雰囲気は特殊で、触れそうなのに触れない。とてもあやふや。
謎が謎をよぶ。世界観が不思議で隠の世界は本当にこちらとは違う。内容的には夜市などの作品とはちょっと違うけれど、不思議な世界に絶対的な悪がいる部分はけっこう変わらないなと思う。
風の古道にもいた。あの悪としかいいようのない人物。弱い心がねじくれてしまった醜い奴。嫌だなあ。
でも、あれが人の本質のような気が…。
それでもこの作品は水の深いところをのぞいているような気になる。
雷の季節の終わりに Amazon書評・レビュー: 雷の季節の終わりにより
4048737414
No.59
(5pt)

静かな水面から水底の世界をのぞいているような気がする

ここは「隠」という国。日本とは少し違う位相にある国。そこに僕はいた。姉と二人で暮らしていた。
けれどある年の「雷の季節」に姉は失踪する。姉はどこへ消えたのか。同じころ僕は「風わいわい」に憑かれる。
そして一人の暮らしは僕を孤独にした。

話がいくつも並行して語られて、初めは何が何だかわからないときがありました。
けれど全体にある雰囲気は特殊で、触れそうなのに触れない。とてもあやふや。
謎が謎をよぶ。世界観が不思議で隠の世界は本当にこちらとは違う。内容的には夜市などの作品とはちょっと違うけれど、不思議な世界に絶対的な悪がいる部分はけっこう変わらないなと思う。
風の古道にもいた。あの悪としかいいようのない人物。弱い心がねじくれてしまった醜い奴。嫌だなあ。
でも、あれが人の本質のような気が…。
それでもこの作品は水の深いところをのぞいているような気になる。
雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫)より
4043892020
No.58
(5pt)

文庫本と単行本

単行本版と比較し、文庫本では宿命というか、古い縁というか
個々のつながりを深くしたような感じがします。
少し作品の味わいが異なっていて、単行本と文庫本を
読み比べてみると面白いかと思います。
雷の季節の終わりに Amazon書評・レビュー: 雷の季節の終わりにより
4048737414
No.57
(5pt)

文庫本と単行本

単行本版と比較し、文庫本では宿命というか、古い縁というか
個々のつながりを深くしたような感じがします。
少し作品の味わいが異なっていて、単行本と文庫本を
読み比べてみると面白いかと思います。
雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫)より
4043892020
No.56
(5pt)

恒川ワールド最高!

「夜市」を読んで、大ファンに!!

この長編は、マジでヤバい!
オイラは、こういうちょっと怖くて切ない話が大好きなので、カナリ壺にハマりました!

このジメジメした感じを文章で表現するのはスゴイ技術です・・・、圧巻。
雷の季節の終わりに Amazon書評・レビュー: 雷の季節の終わりにより
4048737414
No.55
(5pt)

恒川ワールド最高!

「夜市」を読んで、大ファンに!!

この長編は、マジでヤバい!
オイラは、こういうちょっと怖くて切ない話が大好きなので、カナリ壺にハマりました!

このジメジメした感じを文章で表現するのはスゴイ技術です・・・、圧巻。
雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫)より
4043892020
No.54
(5pt)

幻想的ファンタジー。

『秋の牢獄』や『夜市』は怪異が主体なのに対して、この『雷の……』は世界が主体に思える。
壮大な世界がまず第一にあり、その世界ではこうこうこういった謎がある……といった感じだ。
しかし、それが計算された美しさを持っている。
やはりここにも氏特有の人間のイヤらしさがあるが、何故そうなったのかが描かれている分、安心して読めた。

世界は広大で謎や秘密があり、そしてそれは時に人を怪物に変える。

本当にそんな世界があるのではないか、そう思わせる作品だった。
問題といえるかどうかは分からないが、すっきりと最後を終わらせているが故に違和感のようなものがあった。

あまり高い評価を受けていないようだが私は個人的に“こちら側”の世界を突き詰めた本を出して欲しいと思った。
あの人間達やあの現象についてもっと掘り下げてもいいんじゃないだろうか。
雷の季節の終わりに Amazon書評・レビュー: 雷の季節の終わりにより
4048737414
No.53
(5pt)

幻想的ファンタジー。

『秋の牢獄』や『夜市』は怪異が主体なのに対して、この『雷の……』は世界が主体に思える。
壮大な世界がまず第一にあり、その世界ではこうこうこういった謎がある……といった感じだ。
しかし、それが計算された美しさを持っている。
やはりここにも氏特有の人間のイヤらしさがあるが、何故そうなったのかが描かれている分、安心して読めた。

世界は広大で謎や秘密があり、そしてそれは時に人を怪物に変える。

本当にそんな世界があるのではないか、そう思わせる作品だった。
問題といえるかどうかは分からないが、すっきりと最後を終わらせているが故に違和感のようなものがあった。

あまり高い評価を受けていないようだが私は個人的に“こちら側”の世界を突き詰めた本を出して欲しいと思った。
あの人間達やあの現象についてもっと掘り下げてもいいんじゃないだろうか。
雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫)より
4043892020
No.52
(4pt)

なかなか

前半はかったるかったけど、後半は一気読みでした。
この作者の「夜市」という作品も今読んでいるがかなりいいですよ、
一度読まれてみては、、、。
雷の季節の終わりに Amazon書評・レビュー: 雷の季節の終わりにより
4048737414
No.51
(4pt)

なかなか

前半はかったるかったけど、後半は一気読みでした。
この作者の「夜市」という作品も今読んでいるがかなりいいですよ、
一度読まれてみては、、、。
雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫)より
4043892020
No.50
(5pt)

異世界

地図にも載っていない土地「穏」。穏には春夏秋冬以外にもう1つ季節がある。雷季、それは雷の季節。2週間ほど雷が雨のように降るこの季節に起こることは誰にも分からない。
穏に住む少年賢也は姉と血の繋がっていない老夫婦と暮らしていた。そして姉は雷季に姿を消した。そして賢也はある日「風わいわい」に憑かれてしまう。「墓町」で賢也が目撃したものとは?
「賢也」「ナギヒサ」「茜」「トバムネキ」の四人の視点で描かれた物語。

ミステリーのようでホラー。かと思えばファンタジー、本当に不思議な世界へ連れて行ってくれる一冊。
クリアでどす黒い年齢関係無に楽しめる一冊だと思います。

4人の視点で描かれているので、たとえば「賢也」で感じた謎や見てきたものが他の誰かの視点によって頭の中で繋がる、そんなことが多く、頭の中で繋がった時のワクワクドキドキ感、と言うのでしょうか・・・分からなかった問題が解けたような感覚が味わえ、読み終わらないで欲しい、もっと読んでいたい、そう思わせてくれます。

迷っている方、少し興味のある方は取り合えず読んでみてください。一度読むと忘れられない、そんな一冊。

久しぶりにドキドキしました。ですので☆5つです。
雷の季節の終わりに Amazon書評・レビュー: 雷の季節の終わりにより
4048737414
No.49
(5pt)

異世界

地図にも載っていない土地「穏」。穏には春夏秋冬以外にもう1つ季節がある。雷季、それは雷の季節。2週間ほど雷が雨のように降るこの季節に起こることは誰にも分からない。
穏に住む少年賢也は姉と血の繋がっていない老夫婦と暮らしていた。そして姉は雷季に姿を消した。そして賢也はある日「風わいわい」に憑かれてしまう。「墓町」で賢也が目撃したものとは?
「賢也」「ナギヒサ」「茜」「トバムネキ」の四人の視点で描かれた物語。

ミステリーのようでホラー。かと思えばファンタジー、本当に不思議な世界へ連れて行ってくれる一冊。
クリアでどす黒い年齢関係無に楽しめる一冊だと思います。

4人の視点で描かれているので、たとえば「賢也」で感じた謎や見てきたものが他の誰かの視点によって頭の中で繋がる、そんなことが多く、頭の中で繋がった時のワクワクドキドキ感、と言うのでしょうか・・・分からなかった問題が解けたような感覚が味わえ、読み終わらないで欲しい、もっと読んでいたい、そう思わせてくれます。

迷っている方、少し興味のある方は取り合えず読んでみてください。一度読むと忘れられない、そんな一冊。

久しぶりにドキドキしました。ですので☆5つです。
雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫)より
4043892020
No.48
(4pt)

ベテランのような巧さ、世界を感じさせます

恒川光太郎の第三作品、文庫での最新刊です。
 デビュー作、前作同様に、この世界と微妙に重なり合う異世界を舞台にした幻想小説ですが、あいかわらず巧いです。もう何十年とこの世界で文筆業をしている老成作家のような落ち着きと技巧でこの小説は書き上げられています。才能というのはあるものなのだなぁとこの作家の作品をむと強く思います。
 (同じようなオンリーワンの才能でも、SFの北野優作や、ペダンチックで硬質な佐藤亜紀などと比べたら、ジャンルこそマイナーだけれど受け入れられやすい文体ですし、この人はどこまで伸びていくんだろうなぁと思ったりもします)
 さて。作品のあらすじはというと、今回の舞台は「隠」という異界。この世界では、春夏秋冬に加えて、雷の季節、別名神の季節というものがあります。その期間には雷がなり続け、風が吹きすさび、到底人は外を歩き回れるような状態にありません。加えてこの季節には、神によって連れて行かれる村人も出たりします。その村に姉と弟の二人で暮らしていた少年が今作の主人公なんですが、彼の姉も雷の季節に誰かに連れ去られてしまいます。また、同じ時期に、彼には何ものかが取り憑いてしまいます。はじめは、ただただそこにいて、自分を通して世界を見ている「何か」。それに気付く村人もいれば、気付かない人もいますが、少年はそのことを気にかけており、どこか世界から隔離されているような弾かれているような疎外感を持っています。
 そんな彼の転機になったのは、彼の知人の女の子が行方不明になったこと。その少女は、ある日村からいなくなってしまい杳として行方が知れませんでしたが、ある日、彼はその女の子の幽霊に出会います。。。ここから物語は加速して、過去と現在がうまく繋ぎ合わされていくのですが、その構成が見事で先が気になって一気に読ませます。中盤からだいたいの人物の繋がりは見えてはくるのですが、どうしてそうなっているのか、本当に運命を操っていたのは誰か、などなど気になってしまいます。
 前作前々作同様に、わかりやすい回答があるわけでもなく、明確な世界観があるわけでもないのですが、それがフラストレーションにならずにただただ世界の奥行きを感じさせるのが巧いなぁと思います。当分、作者はこの路線で行くのでしょうが、それでもワンパターンにならずにいけるほどにこの世界は広がりを持っています。物語の器として、いい金脈を恒川光太郎は引き当てたのでしょうね。
 お勧めです。
雷の季節の終わりに Amazon書評・レビュー: 雷の季節の終わりにより
4048737414
No.47
(4pt)

ベテランのような巧さ、世界を感じさせます

恒川光太郎の第三作品、文庫での最新刊です。
 デビュー作、前作同様に、この世界と微妙に重なり合う異世界を舞台にした幻想小説ですが、あいかわらず巧いです。もう何十年とこの世界で文筆業をしている老成作家のような落ち着きと技巧でこの小説は書き上げられています。才能というのはあるものなのだなぁとこの作家の作品をむと強く思います。
 (同じようなオンリーワンの才能でも、SFの北野優作や、ペダンチックで硬質な佐藤亜紀などと比べたら、ジャンルこそマイナーだけれど受け入れられやすい文体ですし、この人はどこまで伸びていくんだろうなぁと思ったりもします)
 さて。作品のあらすじはというと、今回の舞台は「隠」という異界。この世界では、春夏秋冬に加えて、雷の季節、別名神の季節というものがあります。その期間には雷がなり続け、風が吹きすさび、到底人は外を歩き回れるような状態にありません。加えてこの季節には、神によって連れて行かれる村人も出たりします。その村に姉と弟の二人で暮らしていた少年が今作の主人公なんですが、彼の姉も雷の季節に誰かに連れ去られてしまいます。また、同じ時期に、彼には何ものかが取り憑いてしまいます。はじめは、ただただそこにいて、自分を通して世界を見ている「何か」。それに気付く村人もいれば、気付かない人もいますが、少年はそのことを気にかけており、どこか世界から隔離されているような弾かれているような疎外感を持っています。
 そんな彼の転機になったのは、彼の知人の女の子が行方不明になったこと。その少女は、ある日村からいなくなってしまい杳として行方が知れませんでしたが、ある日、彼はその女の子の幽霊に出会います。。。ここから物語は加速して、過去と現在がうまく繋ぎ合わされていくのですが、その構成が見事で先が気になって一気に読ませます。中盤からだいたいの人物の繋がりは見えてはくるのですが、どうしてそうなっているのか、本当に運命を操っていたのは誰か、などなど気になってしまいます。
 前作前々作同様に、わかりやすい回答があるわけでもなく、明確な世界観があるわけでもないのですが、それがフラストレーションにならずにただただ世界の奥行きを感じさせるのが巧いなぁと思います。当分、作者はこの路線で行くのでしょうが、それでもワンパターンにならずにいけるほどにこの世界は広がりを持っています。物語の器として、いい金脈を恒川光太郎は引き当てたのでしょうね。
 お勧めです。
雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫)より
4043892020
No.46
(5pt)

風わいわいに誘われて

ずっとこの話が終わって欲しくないと思いながら読み進めていました。
風わいわいや陰(おん)の世界をまた続けて欲しいです。
続編が出て欲しいと切に願って止まない一冊です。
雷の季節の終わりに Amazon書評・レビュー: 雷の季節の終わりにより
4048737414
No.45
(5pt)

風わいわいに誘われて

ずっとこの話が終わって欲しくないと思いながら読み進めていました。
風わいわいや陰(おん)の世界をまた続けて欲しいです。
続編が出て欲しいと切に願って止まない一冊です。
雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫)より
4043892020
No.44
(5pt)

本当美しいが似合う

前作「夜市」がもの凄く面白かったので購入。
とても面白かったです。
私の勝手な妄想なんですが、ある意味「夜市」と繋がってる気がしました。
夜市から自分が元居る世界には戻らずに穏に来た気がしましたww
この順番で読めて本当に良かったと思います。
いくつかの物語りが進んでいきじょじょに合流し、最終的には一つにはまる。
本当いい作品だと思います。
おすすめです。
雷の季節の終わりに Amazon書評・レビュー: 雷の季節の終わりにより
4048737414
No.43
(5pt)

本当美しいが似合う

前作「夜市」がもの凄く面白かったので購入。
とても面白かったです。
私の勝手な妄想なんですが、ある意味「夜市」と繋がってる気がしました。
夜市から自分が元居る世界には戻らずに穏に来た気がしましたww
この順番で読めて本当に良かったと思います。
いくつかの物語りが進んでいきじょじょに合流し、最終的には一つにはまる。
本当いい作品だと思います。
おすすめです。
雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫)より
4043892020
No.42
(4pt)

急ぎ足の後半が惜しい

恒川光太郎さんの文章をあまりに美しく、読んでいるとついついこの世にいることを忘れてしまいそうになります。
1973年生まれのまだ若い作家なのだけど、この年齢でこんなに雰囲気のある世界を構築できるなんて素晴らしい!
穏という町の設定も味わい深いし、
風わいわい・闇番・墓町・獅子野・・・次々と現れる不思議な存在に読んでてワクワクします。

けど、「夜市」や「秋の牢獄」に比べるとちょっと荒い感じは否めない。
前半はあくまで穏を舞台にした賢也という少年が中心となる物語なのだけど、途中からそれとは別に茜という少女の物語も描かれます。
こちらは私達の住む現代に似たような世界が舞台なので、
せっかくの幻想的な世界に俗世界的なものが混雑してしまい、なんだかいい雰囲気が損なわれてしまうのです
それだけでなく、このへんから話は意外な展開に転がり、しかも急ぎ足で進んでいくので、
なんだか読者はおいてきぼりを食うような寂しさに襲われそう・・・。
いまひとつ惜しい作品でした。
が、やっぱりこの人の世界観は素晴らしいので、これからの読み続けたい作家です。
雷の季節の終わりに Amazon書評・レビュー: 雷の季節の終わりにより
4048737414
No.41
(4pt)

急ぎ足の後半が惜しい

恒川光太郎さんの文章をあまりに美しく、読んでいるとついついこの世にいることを忘れてしまいそうになります。
1973年生まれのまだ若い作家なのだけど、この年齢でこんなに雰囲気のある世界を構築できるなんて素晴らしい!
穏という町の設定も味わい深いし、
風わいわい・闇番・墓町・獅子野・・・次々と現れる不思議な存在に読んでてワクワクします。

けど、「夜市」や「秋の牢獄」に比べるとちょっと荒い感じは否めない。
前半はあくまで穏を舞台にした賢也という少年が中心となる物語なのだけど、途中からそれとは別に茜という少女の物語も描かれます。
こちらは私達の住む現代に似たような世界が舞台なので、
せっかくの幻想的な世界に俗世界的なものが混雑してしまい、なんだかいい雰囲気が損なわれてしまうのです
それだけでなく、このへんから話は意外な展開に転がり、しかも急ぎ足で進んでいくので、
なんだか読者はおいてきぼりを食うような寂しさに襲われそう・・・。
いまひとつ惜しい作品でした。
が、やっぱりこの人の世界観は素晴らしいので、これからの読み続けたい作家です。
雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫)より
4043892020