昭南島に蘭ありや
評判
昭南島に蘭ありやの評価:
4.35/5点 レビュー 26件。 A ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1〜4 1/1ページ
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昭南島に蘭ありやの評価:
4.35/5点 レビュー 26件。 A ランク
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そうした中で、戦時中に日本軍がシンガポールで何をしていたかについて、堅苦しくなく、エンターテイメント仕立てで語っているこの小説は、1人でも多くの日本人が歴史を知るきっかけとして意味があると思う。セントーサ島のカジノに遊びにいく日本人観光客が、その場所で何がおこなれたのか知るのは悪いことでない。
日本人の視点ではなく、日本の植民地時代の台湾に生まれた客家人と言う、微妙な立場に立っている主人公の視点から描いているところも優れている。ストーリーテリングが侵略側、日本の一方的な視点に陥ることを、うまく回避している。
とは言え、シンガポール攻略直後に行われた、憲兵隊による恐怖政治、軍刀で中国人達の首を跳ねてオーチャード通りに生首を並べて晒したこと(この恐ろしい写真は日本軍による暴虐の証拠としてシンガポールでは有名)は、かなり強引な感じで正当化されていたり、憲兵隊の拷問を「軽い殴打」と表現するなど、首をひねるところもある。
他の方も書いているように、結末があまりに唐突で安直なのは、かなり残念。
あまりに腑に落ちないので、もう一度読み返してみたが、この結末に繋がる伏線は物語のどこに敷かれていない。