聖域

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聖域の評価:

4.12/5点 レビュー 41件。 B ランク

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平均点4.12pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全96件 61〜80 4/5ページ
No.36
(5pt)

単なるサスペンスではない

8世紀終わりごろの東北を舞台に、ある僧侶の多くの苦難の物語を、文芸誌の編集者が発見。それは未完成であり「聖域」という題であった。いよいよと思わせたところで途切れ、その先は見つからず、原稿、さては作者探しの旅となる。新興宗教の教祖となった作者を東北で発見、続きを書かせようと苦心する。

文庫本解説の熊谷達也が、作中の東北人や、古代人たる蝦夷に対する見方が的確であり、この作品は1944年4月刊行されたが、7月には青森の三内丸山遺跡での発見により、蝦夷が見直される切っ掛けになったので驚いている。

新興宗教の胡散臭さも描かれるが、オウムの地下鉄サリン事件はこの翌年起こっており 「夏の災厄」といい、予言的な時代の先取りは、その洞察力は無論、女性の勘のようなものが閃くのではないか。この作者のものを読んでいると、単なるサスペンス、ホラーに留まらないものがあり、ストーリーの面白さもさることながら、他のものも読んでみようという気を起こさせる。
聖域 Amazon書評・レビュー: 聖域より
4062070006
No.35
(5pt)

単なるサスペンスではない

8世紀終わりごろの東北を舞台に、ある僧侶の多くの苦難の物語を、文芸誌の編集者が発見。それは未完成であり「聖域」という題であった。いよいよと思わせたところで途切れ、その先は見つからず、原稿、さては作者探しの旅となる。新興宗教の教祖となった作者を東北で発見、続きを書かせようと苦心する。

文庫本解説の熊谷達也が、作中の東北人や、古代人たる蝦夷に対する見方が的確であり、この作品は1944年4月刊行されたが、7月には青森の三内丸山遺跡での発見により、蝦夷が見直される切っ掛けになったので驚いている。

新興宗教の胡散臭さも描かれるが、オウムの地下鉄サリン事件はこの翌年起こっており 「夏の災厄」といい、予言的な時代の先取りは、その洞察力は無論、女性の勘のようなものが閃くのではないか。この作者のものを読んでいると、単なるサスペンス、ホラーに留まらないものがあり、ストーリーの面白さもさることながら、他のものも読んでみようという気を起こさせる。
聖域 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 聖域 (講談社文庫)より
4062635798
No.34
(5pt)

単なるサスペンスではない

8世紀終わりごろの東北を舞台に、ある僧侶の多くの苦難の物語を、文芸誌の編集者が発見。それは未完成であり「聖域」という題であった。いよいよと思わせたところで途切れ、その先は見つからず、原稿、さては作者探しの旅となる。新興宗教の教祖となった作者を東北で発見、続きを書かせようと苦心する。

文庫本解説の熊谷達也が、作中の東北人や、古代人たる蝦夷に対する見方が的確であり、この作品は1944年4月刊行されたが、7月には青森の三内丸山遺跡での発見により、蝦夷が見直される切っ掛けになったので驚いている。

新興宗教の胡散臭さも描かれるが、オウムの地下鉄サリン事件はこの翌年起こっており 「夏の災厄」といい、予言的な時代の先取りは、その洞察力は無論、女性の勘のようなものが閃くのではないか。この作者のものを読んでいると、単なるサスペンス、ホラーに留まらないものがあり、ストーリーの面白さもさることながら、他のものも読んでみようという気を起こさせる。
聖域 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 聖域 (集英社文庫)より
408746315X
No.33
(5pt)

東北だからこそ生きる物語

篠田節子の「聖域」です。東北地方を舞台にしているからこそ、物語の奥行きが広がります。舞台が東北だからこそ、現実感がでるのだと思います。人の死を通して感じること、そしてその死が現実と繋がったときの人間の感情を描いている作品です。その舞台は東北でなければいけません。東北の風土でなければいけません。そして東北の風土の中で登場人物たちはもがき続けるのです。悩み続けるのです。
受け取り方は様々でしょうが、一気に読ませる物語です。
聖域 Amazon書評・レビュー: 聖域より
4062070006
No.32
(5pt)

東北だからこそ生きる物語

篠田節子の「聖域」です。東北地方を舞台にしているからこそ、物語の奥行きが広がります。舞台が東北だからこそ、現実感がでるのだと思います。人の死を通して感じること、そしてその死が現実と繋がったときの人間の感情を描いている作品です。その舞台は東北でなければいけません。東北の風土でなければいけません。そして東北の風土の中で登場人物たちはもがき続けるのです。悩み続けるのです。
受け取り方は様々でしょうが、一気に読ませる物語です。
聖域 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 聖域 (講談社文庫)より
4062635798
No.31
(5pt)

東北だからこそ生きる物語

篠田節子の「聖域」です。東北地方を舞台にしているからこそ、物語の奥行きが広がります。舞台が東北だからこそ、現実感がでるのだと思います。人の死を通して感じること、そしてその死が現実と繋がったときの人間の感情を描いている作品です。その舞台は東北でなければいけません。東北の風土でなければいけません。そして東北の風土の中で登場人物たちはもがき続けるのです。悩み続けるのです。
受け取り方は様々でしょうが、一気に読ませる物語です。
聖域 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 聖域 (集英社文庫)より
408746315X
No.30
(5pt)

恐るべき作品

ミステリーとして十分な面白さを持ちながら、同時に人生とか死についての深い洞察を含んだ作品である。単なる謎解きとして読んでも優れた作品であるが、著者の一番の持ち味は、この世とあの世のグレーな境界を描く筆力である。この世の中には、このグレーな領域に入って初めて描くことができるものがあるようだ。しかしこの境界は微妙なもので、あの世に近づき過ぎると現実感はなくなってしまう。この作品はそのバランスをうまくとった名作だと思う。
 私自身は宗教に関心を持ち、禅寺で教えを受けたり、行のように山の中を走ったりし、読書ではドストエフスキー、S.ヴェイユ、ヴィトゲンシュタイン、V.フランクル、西田幾多郎などを読んできた。しかしながら、篠田節子の描く世界はそれらの大家の世界と比較し得るようなものである。著者の作品は殆ど読んでいるが、極めて稀な宗教的な感性を持っているように見える。しかしエッセイなどを読むと、本人もそのことを自覚していないのではないかと思う。小説を書いているときに、著者自身が自覚しないままに、非常に深い宗教性を発揮するように思える。その意味で不思議な作家である。
 
聖域 Amazon書評・レビュー: 聖域より
4062070006
No.29
(5pt)

恐るべき作品

ミステリーとして十分な面白さを持ちながら、同時に人生とか死についての深い洞察を含んだ作品である。単なる謎解きとして読んでも優れた作品であるが、著者の一番の持ち味は、この世とあの世のグレーな境界を描く筆力である。この世の中には、このグレーな領域に入って初めて描くことができるものがあるようだ。しかしこの境界は微妙なもので、あの世に近づき過ぎると現実感はなくなってしまう。この作品はそのバランスをうまくとった名作だと思う。
 私自身は宗教に関心を持ち、禅寺で教えを受けたり、行のように山の中を走ったりし、読書ではドストエフスキー、S.ヴェイユ、ヴィトゲンシュタイン、V.フランクル、西田幾多郎などを読んできた。しかしながら、篠田節子の描く世界はそれらの大家の世界と比較し得るようなものである。著者の作品は殆ど読んでいるが、極めて稀な宗教的な感性を持っているように見える。しかしエッセイなどを読むと、本人もそのことを自覚していないのではないかと思う。小説を書いているときに、著者自身が自覚しないままに、非常に深い宗教性を発揮するように思える。その意味で不思議な作家である。
 
聖域 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 聖域 (講談社文庫)より
4062635798
No.28
(5pt)

恐るべき作品

ミステリーとして十分な面白さを持ちながら、同時に人生とか死についての深い洞察を含んだ作品である。単なる謎解きとして読んでも優れた作品であるが、著者の一番の持ち味は、この世とあの世のグレーな境界を描く筆力である。この世の中には、このグレーな領域に入って初めて描くことができるものがあるようだ。しかしこの境界は微妙なもので、あの世に近づき過ぎると現実感はなくなってしまう。この作品はそのバランスをうまくとった名作だと思う。
 私自身は宗教に関心を持ち、禅寺で教えを受けたり、行のように山の中を走ったりし、読書ではドストエフスキー、S.ヴェイユ、ヴィトゲンシュタイン、V.フランクル、西田幾多郎などを読んできた。しかしながら、篠田節子の描く世界はそれらの大家の世界と比較し得るようなものである。著者の作品は殆ど読んでいるが、極めて稀な宗教的な感性を持っているように見える。しかしエッセイなどを読むと、本人もそのことを自覚していないのではないかと思う。小説を書いているときに、著者自身が自覚しないままに、非常に深い宗教性を発揮するように思える。その意味で不思議な作家である。
 
聖域 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 聖域 (集英社文庫)より
408746315X
No.27
(5pt)

至高の一冊、骨太の名作。

女たちのジハードで語られたような、シンプルで無駄のない地の文体に、文中小説(とはいっても引用と概要ではあるが)が挟まる、最初の展開。

その文中小説が秀逸。
文章も練られていて、それだけで十分に読みごたえを感じるような素晴らしいプロット。もったいない!
このままできればきちんと読みたい、そう思わされるほどの出来栄え。

しかし作者の展開するストーリーの肝は、そこにはない。
その作者の数奇な運命?才能?能力を軸に、担当者、同じ賞をとった老作家、そして主人公と3人の人生が絡まりあいほつれていく。
最後の結末は・・・

人は失われたものを求めずにはいられない。

なくしたものの輝きを美化し、そこに逃げ込み、
自分が欲しかった答えをひたすらカクニンしようとする男たちの姿は、
愕然とするほどに脆く、そうして胸に痛い。

失われたから、そこにないから輝いている。
それに目を奪われるのあまりにすぐ手の届く手垢のついた現実を、貶めた瞬間にそこは、闇。
聖域 Amazon書評・レビュー: 聖域より
4062070006
No.26
(5pt)

至高の一冊、骨太の名作。

女たちのジハードで語られたような、シンプルで無駄のない地の文体に、文中小説(とはいっても引用と概要ではあるが)が挟まる、最初の展開。

その文中小説が秀逸。
文章も練られていて、それだけで十分に読みごたえを感じるような素晴らしいプロット。もったいない!
このままできればきちんと読みたい、そう思わされるほどの出来栄え。

しかし作者の展開するストーリーの肝は、そこにはない。
その作者の数奇な運命?才能?能力を軸に、担当者、同じ賞をとった老作家、そして主人公と3人の人生が絡まりあいほつれていく。
最後の結末は・・・

人は失われたものを求めずにはいられない。

なくしたものの輝きを美化し、そこに逃げ込み、
自分が欲しかった答えをひたすらカクニンしようとする男たちの姿は、
愕然とするほどに脆く、そうして胸に痛い。

失われたから、そこにないから輝いている。
それに目を奪われるのあまりにすぐ手の届く手垢のついた現実を、貶めた瞬間にそこは、闇。
聖域 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 聖域 (講談社文庫)より
4062635798
No.25
(5pt)

至高の一冊、骨太の名作。

女たちのジハードで語られたような、シンプルで無駄のない地の文体に、文中小説(とはいっても引用と概要ではあるが)が挟まる、最初の展開。

その文中小説が秀逸。
文章も練られていて、それだけで十分に読みごたえを感じるような素晴らしいプロット。もったいない!
このままできればきちんと読みたい、そう思わされるほどの出来栄え。

しかし作者の展開するストーリーの肝は、そこにはない。
その作者の数奇な運命?才能?能力を軸に、担当者、同じ賞をとった老作家、そして主人公と3人の人生が絡まりあいほつれていく。
最後の結末は・・・

人は失われたものを求めずにはいられない。

なくしたものの輝きを美化し、そこに逃げ込み、
自分が欲しかった答えをひたすらカクニンしようとする男たちの姿は、
愕然とするほどに脆く、そうして胸に痛い。

失われたから、そこにないから輝いている。
それに目を奪われるのあまりにすぐ手の届く手垢のついた現実を、貶めた瞬間にそこは、闇。
聖域 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 聖域 (集英社文庫)より
408746315X
No.24
(5pt)

サスペンスのようで実は別物

この作品は何年も前に一度読んだのだけれど
その時はサスペンス調の展開の面白さにとらわれて
おそらく表面的にしか読んでいなかったのだと思います。

時を経てふたたびこの作品を読んだのですが
篠田節子さんの世界観に感銘を受けました。
これは枠組みはともかく、どちらかというと哲学的な内容なので
そう思って読むと楽しめるかと思います。

身も蓋もないように見える現実を受け止めて
そこから考えを進めていくことが大切だと思っているので
篠田節子さんの小説はどれもとても好きです。
聖域 Amazon書評・レビュー: 聖域より
4062070006
No.23
(5pt)

サスペンスのようで実は別物

この作品は何年も前に一度読んだのだけれど
その時はサスペンス調の展開の面白さにとらわれて
おそらく表面的にしか読んでいなかったのだと思います。

時を経てふたたびこの作品を読んだのですが
篠田節子さんの世界観に感銘を受けました。
これは枠組みはともかく、どちらかというと哲学的な内容なので
そう思って読むと楽しめるかと思います。

身も蓋もないように見える現実を受け止めて
そこから考えを進めていくことが大切だと思っているので
篠田節子さんの小説はどれもとても好きです。
聖域 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 聖域 (講談社文庫)より
4062635798
No.22
(5pt)

サスペンスのようで実は別物

この作品は何年も前に一度読んだのだけれど
その時はサスペンス調の展開の面白さにとらわれて
おそらく表面的にしか読んでいなかったのだと思います。

時を経てふたたびこの作品を読んだのですが
篠田節子さんの世界観に感銘を受けました。
これは枠組みはともかく、どちらかというと哲学的な内容なので
そう思って読むと楽しめるかと思います。

身も蓋もないように見える現実を受け止めて
そこから考えを進めていくことが大切だと思っているので
篠田節子さんの小説はどれもとても好きです。
聖域 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 聖域 (集英社文庫)より
408746315X
No.21
(4pt)

やられた、また夜更かし・・・

相変わらずスゴイ筆力、また一気読みしてしまった。もう読むまいと決めてたのにね。一気に読まされて、ケチつけるのも何だが、「日本教=汎神論」みたいな「公式」を丸まま飲み込んで、それを勢いで小説化しようとしたんかね?最後の方は・・・そりゃムリだぜ。作品が作家を超えて自己増殖(?)するとでも言いたいんだろうが、これは違うね。意図が見え透いているし、説得力はない。しかし面白かった。またこの作家の小説読んじゃいそうだ。
聖域 Amazon書評・レビュー: 聖域より
4062070006
No.20
(4pt)

やられた、また夜更かし・・・

相変わらずスゴイ筆力、また一気読みしてしまった。もう読むまいと決めてたのにね。一気に読まされて、ケチつけるのも何だが、「日本教=汎神論」みたいな「公式」を丸まま飲み込んで、それを勢いで小説化しようとしたんかね?最後の方は・・・そりゃムリだぜ。作品が作家を超えて自己増殖(?)するとでも言いたいんだろうが、これは違うね。意図が見え透いているし、説得力はない。しかし面白かった。またこの作家の小説読んじゃいそうだ。
聖域 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 聖域 (講談社文庫)より
4062635798
No.19
(4pt)

やられた、また夜更かし・・・

相変わらずスゴイ筆力、また一気読みしてしまった。もう読むまいと決めてたのにね。一気に読まされて、ケチつけるのも何だが、「日本教=汎神論」みたいな「公式」を丸まま飲み込んで、それを勢いで小説化しようとしたんかね?最後の方は・・・そりゃムリだぜ。作品が作家を超えて自己増殖(?)するとでも言いたいんだろうが、これは違うね。意図が見え透いているし、説得力はない。しかし面白かった。またこの作家の小説読んじゃいそうだ。
聖域 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 聖域 (集英社文庫)より
408746315X
No.18
(4pt)

久しぶりに出会った・・・

思わず夢中でページを捲りました。こんな骨太の小説に出会ったのは久しぶりです。前半の謎の小説の謎解きまでは完全に小説の中の小説に取り憑かれました。後半は少しダレタ部分もありましたが、想いを寄せた女性を効果的に登場させ、飽きさせませんでした。結末が凡庸だったのが残念ですが、これからこの作家の小説を読んでみたくなりました。
聖域 Amazon書評・レビュー: 聖域より
4062070006
No.17
(4pt)

久しぶりに出会った・・・

思わず夢中でページを捲りました。こんな骨太の小説に出会ったのは久しぶりです。前半の謎の小説の謎解きまでは完全に小説の中の小説に取り憑かれました。後半は少しダレタ部分もありましたが、想いを寄せた女性を効果的に登場させ、飽きさせませんでした。結末が凡庸だったのが残念ですが、これからこの作家の小説を読んでみたくなりました。
聖域 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 聖域 (講談社文庫)より
4062635798