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ヘルズ・キッチン
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ヘルズ・キッチンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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ジョー・ペラム シリーズ第三弾。連続放火の主犯として逮捕された老女を救うため奮闘する元ロケーション・スカウトの姿が描かれる。 本作のペラムは、ヘルズ・キッチンを舞台としドキュメンタリー映画を制作中だ。インタビューの中心の老女が、自身の住うアパートを放火した容疑で逮捕されたことから、彼女の無実の罪を晴らさんと、ヘルズ・キッチンの深部に突き進んでいく。 キューバ系ギャングとアイルランド系ギャングの抗争に巻き込まれたり、連続放火犯につけ狙われたりと本作のペラムは三作品の中では一番ハード(そんな中でもラブアフェアきっちりと入れている)。 老女を含めて腹にいちもつありの面々が、もつれ合って、誰か味方か敵か、判然としないスリルがある。火災調査官のプレッシャーを受けながら、ヘルズ・キッチンの現実を知ることになるペラム。満身創痍になりながら、果たして真実に辿りつくことができるのか。 前ニ作はディーヴァのマニア向けであったが、本作はどんでん返しが三つほどあり、ラストまで気を緩めることができない。これで完結?はちょっと惜しいかも。 | ||||
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本書は、ジェフリー・ディーヴァーの<ジョン・ぺラム>シリーズ3部作の第3作にしてシリーズ完結編である。長い間お蔵入りになっていたが、’01年に完成・発表された。 今回の舞台はニューヨーク、マンハッタンのヘルズ・キッチン。本書は全編にわたってヘルズ・キッチンという土地(地域)とそこに住む人々をフォーカスした物語になっている。 「ヘルズ・キッチン」とは、もともとイーストサイドにあった酒場の名前だったらしいが、南北戦争の後、八番街の西側に面した広い地域の呼び名になったという。20世紀になってからも、長らくギャングの巣窟のように言われ、貧困層の暮らす一画だった。近年、再開発が進んでいる。 ペラムは3ヶ月前に映画のロケーション・スカウトという放浪生活を中断して、≪八番街の西―ヘルズ・キッチンの口述歴史≫というドキュメンタリーを撮るために、マンハッタンに腰を落ち着けた。また、彼にはある個人的な目的(物語の中盤にヒントが提示され、ラストでその秘密が明かされる。)もあった。 物語は、ペラムの撮影現場であるアパートの放火による火災から幕を開ける。逮捕された老婦人の無実を信じるペラムは真犯人の放火魔を捜し始める。やがて彼の前に現れるのは親のいない少年、アイルランド系やキューバ系のギャングたち、地域再開発のためのタワービルを建築中の不動産王など、ヘルズ・キッチンに関わる者たちだった。 3部作で一番新しい作品だけあって、全体的におとなしめながらも、二転三転するストーリー展開、意外な真相、いったんは解決したかに見えた事件の最後のツイストといった、近年のディーヴァーらしさは前2作以上である。 しかし本書の読みどころは、波瀾万丈のサスペンスとかペラムと放火魔との対決というよりは、物語の根底に流れるヘルズ・キッチンという大都会の裏側の感傷とか、そこに生きる人々の哀歓ではないだろうかと思う。 | ||||
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ジェフリー・ディーヴァーの新作!ともなれば、カバーはタイトルより作家名のほうが大きい。それはそれでいいんだけど、本作はディーヴァーがウィリアム・ジェフリーズと名乗り、ペイパー・バック向けに書いたものだーと解説されている。それもそれでいいんだけどーやっぱり「そういう感じ」は否めない。「手を抜いている」とは言いたくない。読者を飽きさせないーという観点で言えば、ハード・カヴァー向けの作品よりキャッチーで、魅力がある。それぞれの章に山場があり、ドンデン返しもしっかりと用意されている。物語は、ヘルズ・キッチンを取材するドキュメンタリー映画の監督が、放火事件に巻き込まれるーというモノだ。犯行を重ねる放火犯やギャングたちに立ち向かう主人公ー何故彼がこんなにタフなんだろう?とか(元・スタントマン)何故ヘルズ・キッチンにそんなに執着する?(これはネタバレなので…)という疑問にも、きちんと答えるだけのモノは持ってはいる。でも山場をつなぐエピソードには無理が感じられ、必然性が感じられない。ほんの少しだけれど。 リンカーン・ライムものの切れ味を期待すると裏切られるけど「正しい」エンタテイメントを求めるなら、良いチョイスだと思いますよ。誰しも納得する、良く切れる万能包丁ーってところでしょう。 | ||||
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作家に期待すると、どうしても出版されるごとに面白くなっていくのが当たり前、と思いたいのです。・・ふう・・いつ面白くなるのだろうと思って読みましたが、今ひとつでした。主人公の立場よりも、別の登場人物の火災調査官を主人公にして、全く別の話を作って欲しいです。その方が面白そうだぞ。筆跡鑑定人の活躍する「悪魔の涙」みたいに・・。まだ次回に期待してます。 | ||||
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