偶然の音楽

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

偶然の音楽の評価:

4.27/5点 レビュー 37件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.27pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全74件 21〜40 2/4ページ
No.54
(5pt)

誰にでも起こってしまう可能性がありそう

確か前回はナッシュと同じ年齢のときに読んだ記憶があります。
もうだいぶ前のことです。
そのときも面白いと思ったのですが、今回も同じように面白く読みました。
誰にでもこういう人生になる可能性を秘めているのではないでしょうか。
昔ジュビロにいた奥選手の人生をちらっと思い出しました。
こつこつと何かを積み上げるような時期って必要ですね。
偶然の音楽 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 偶然の音楽 (新潮文庫)より
4102451064
No.53
(5pt)

誰にでも起こってしまう可能性がありそう

確か前回はナッシュと同じ年齢のときに読んだ記憶があります。
もうだいぶ前のことです。
そのときも面白いと思ったのですが、今回も同じように面白く読みました。
誰にでもこういう人生になる可能性を秘めているのではないでしょうか。
昔ジュビロにいた奥選手の人生をちらっと思い出しました。
こつこつと何かを積み上げるような時期って必要ですね。
偶然の音楽 Amazon書評・レビュー: 偶然の音楽より
4105217046
No.52
(4pt)

もう一つのエンディングが見たかった

この一冊はオースターにしては異色に見える。物語を内側内側に折り重ねるではなく、外へ外へと拡げていく。内側へ向かう筈の思考が外側へ展開されるのだ。1つ1つ思考を積み重ね、思考の壁を創り上げ、それが神秘的な障壁となり、彼自身を強く外側へ開放する原動力となる。少し抽象的な言い方になったが、ストーリーとしては、実に爽快でミステリアスで恐ろしいほどにさっぱりと単直化されてる。単純に面白いという点では、彼の作品中トップクラスであろう。
 大まかな流れとしては、妻に逃げられ自暴自棄になりかけた主人公ジム・ナッシュに、亡き父の遺産が転がり込み、車と音楽に心中する自己開放の旅に出かける。途中でポッツィーという若き哀れなラウンダーズと出会い、文無しの彼と心中し、大勝負を打つも大負けを食らう。1万ドルの借金を返済する為に、700mに渡る壁を作らされる羽目に。逃亡を図るポッツィーは殺され、ナッシュは復讐を誓う。一気に読み干せるほどのシンプルな作りだが、これほど思い込みの激しい情の篭った作品は、オースターにしては珍しく思える。
 この物語の見所は、ポーカー賭博のスリリングさと絶妙な駆け引き、それにただ単に壁を築くという単調な重労働の空虚さにある。この2つの相反する対象的な行為の中で、様々なカードが繰り出され、いろんな駆け引きが折り重なる。ナッシュの燻し銀的な復讐劇を期待したせいか、淡白であっさりとしたエンディングには多少の物足りなさを感じた。何とも煮え切らない微妙な感傷を抱かせる所がまたまた憎い。
 ポッツィーはもう一人の若きナッシュであり、ナッシュはポッツィーにとって絶対の守護神なのだ。ポッツィーが死んだ時点で、ナッシュの物語も終わった。ポッツィーを生かしとけば、大半の読者が期待するような、複雑多岐に導くドラマチックな結末になるかも知れないが、それではナッシュの影が薄くなる。これはポッツィーではなくジム・ナッシュの物語なのだ。全く、オースターの思考の軽快さと快活さを見せつけられた気がした。
 でももう一つのエンディングも見たいものだ。そう思った人は、この作品を映画化した『The Music of Chance』のDVDで確認しよう。
偶然の音楽 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 偶然の音楽 (新潮文庫)より
4102451064
No.51
(4pt)

もう一つのエンディングが見たかった

この一冊はオースターにしては異色に見える。物語を内側内側に折り重ねるではなく、外へ外へと拡げていく。内側へ向かう筈の思考が外側へ展開されるのだ。1つ1つ思考を積み重ね、思考の壁を創り上げ、それが神秘的な障壁となり、彼自身を強く外側へ開放する原動力となる。少し抽象的な言い方になったが、ストーリーとしては、実に爽快でミステリアスで恐ろしいほどにさっぱりと単直化されてる。単純に面白いという点では、彼の作品中トップクラスであろう。
 大まかな流れとしては、妻に逃げられ自暴自棄になりかけた主人公ジム・ナッシュに、亡き父の遺産が転がり込み、車と音楽に心中する自己開放の旅に出かける。途中でポッツィーという若き哀れなラウンダーズと出会い、文無しの彼と心中し、大勝負を打つも大負けを食らう。1万ドルの借金を返済する為に、700mに渡る壁を作らされる羽目に。逃亡を図るポッツィーは殺され、ナッシュは復讐を誓う。一気に読み干せるほどのシンプルな作りだが、これほど思い込みの激しい情の篭った作品は、オースターにしては珍しく思える。
 この物語の見所は、ポーカー賭博のスリリングさと絶妙な駆け引き、それにただ単に壁を築くという単調な重労働の空虚さにある。この2つの相反する対象的な行為の中で、様々なカードが繰り出され、いろんな駆け引きが折り重なる。ナッシュの燻し銀的な復讐劇を期待したせいか、淡白であっさりとしたエンディングには多少の物足りなさを感じた。何とも煮え切らない微妙な感傷を抱かせる所がまたまた憎い。
 ポッツィーはもう一人の若きナッシュであり、ナッシュはポッツィーにとって絶対の守護神なのだ。ポッツィーが死んだ時点で、ナッシュの物語も終わった。ポッツィーを生かしとけば、大半の読者が期待するような、複雑多岐に導くドラマチックな結末になるかも知れないが、それではナッシュの影が薄くなる。これはポッツィーではなくジム・ナッシュの物語なのだ。全く、オースターの思考の軽快さと快活さを見せつけられた気がした。
 でももう一つのエンディングも見たいものだ。そう思った人は、この作品を映画化した『The Music of Chance』のDVDで確認しよう。
偶然の音楽 Amazon書評・レビュー: 偶然の音楽より
4105217046
No.50
(3pt)

赤いサーブでアメリカ大陸1.3万キロの旅

タイトルが読後でもピンとこない。旅行記ではなく、家族、友人との交流、奇妙な体験談みたい。ポーカーゲームが主人公ナッシュの人生を象徴しているようだ。奇妙な「偶然の出逢い」でギャンブル屋の小柄なポッツイに最後の掛けを挑み失敗、愛車を取られ最後の終末に突っ込むエンディング。時代の隔世で現実感が無い分を楽しめる。
偶然の音楽 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 偶然の音楽 (新潮文庫)より
4102451064
No.49
(3pt)

赤いサーブでアメリカ大陸1.3万キロの旅

タイトルが読後でもピンとこない。旅行記ではなく、家族、友人との交流、奇妙な体験談みたい。ポーカーゲームが主人公ナッシュの人生を象徴しているようだ。奇妙な「偶然の出逢い」でギャンブル屋の小柄なポッツイに最後の掛けを挑み失敗、愛車を取られ最後の終末に突っ込むエンディング。時代の隔世で現実感が無い分を楽しめる。
偶然の音楽 Amazon書評・レビュー: 偶然の音楽より
4105217046
No.48
(5pt)

神秘の障壁

小説を読み、音楽を聞いてみたいという気持ちになりました。
主人公のナッシュが弾く「Les Baricades Misterieuses」というF.クープランの曲は、大のお気に入りになりました。
めぐり合わせの音楽です。

ハードカバーの装丁が好きです。
たまに読み直します。

ポーカーでナッシュが席を立ち、帰ってきたときにポッツィのシーンが印象的です。
偶然の音楽 Amazon書評・レビュー: 偶然の音楽より
4105217046
No.47
(5pt)

神秘の障壁

小説を読み、音楽を聞いてみたいという気持ちになりました。
主人公のナッシュが弾く「Les Baricades Misterieuses」というF.クープランの曲は、大のお気に入りになりました。
めぐり合わせの音楽です。

ハードカバーの装丁が好きです。
たまに読み直します。

ポーカーでナッシュが席を立ち、帰ってきたときにポッツィのシーンが印象的です。
偶然の音楽 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 偶然の音楽 (新潮文庫)より
4102451064
No.46
(4pt)

破滅なのか解放なのか。

このところポール・オースターにはまり、何冊も買い込み週末の休みの楽しみにとってある。なぜ週末かと言えば、僕にとってレベルが低くつまらない純文学を読む週末ほどストレスになるものはないからだ。まず、本書は完成度が高い。主人公が天才ポーカープレイヤーと知り合いになり、相続した金を預けて大金持ちとの勝負に出るが敗れ、壁を作らされ、その上労働対価の生活費までぼられるあたりの作り方は見事なものだ。文章も肩から力が抜け、洗練された文体で二人の会話を上手く描き、面白い。だが、本書は様々なモチーフによって人生の閉塞状況をあぶり出す。そしてラストは破滅へ向かう主人公の暴走で幕を閉じる。著者の中核をなしている自己と孤独と閉塞感といったテーマはそこからの解放を強く願い、最近の作になるほど希望を失わない方向へと思想が変化しているが、本作執筆あたりでは破滅願望が強かったのだろうか。とにかく一読して決して損はない一冊だ。
偶然の音楽 Amazon書評・レビュー: 偶然の音楽より
4105217046
No.45
(4pt)

破滅なのか解放なのか。

このところポール・オースターにはまり、何冊も買い込み週末の休みの楽しみにとってある。なぜ週末かと言えば、僕にとってレベルが低くつまらない純文学を読む週末ほどストレスになるものはないからだ。まず、本書は完成度が高い。主人公が天才ポーカープレイヤーと知り合いになり、相続した金を預けて大金持ちとの勝負に出るが敗れ、壁を作らされ、その上労働対価の生活費までぼられるあたりの作り方は見事なものだ。文章も肩から力が抜け、洗練された文体で二人の会話を上手く描き、面白い。だが、本書は様々なモチーフによって人生の閉塞状況をあぶり出す。そしてラストは破滅へ向かう主人公の暴走で幕を閉じる。著者の中核をなしている自己と孤独と閉塞感といったテーマはそこからの解放を強く願い、最近の作になるほど希望を失わない方向へと思想が変化しているが、本作執筆あたりでは破滅願望が強かったのだろうか。とにかく一読して決して損はない一冊だ。
偶然の音楽 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 偶然の音楽 (新潮文庫)より
4102451064
No.44
(4pt)

旅行に出かけたくなるような小説

時には欲望の赴くままに行動して、先行きの無い人生に直面し夢想に耽るのもいいのではないだろうか?この小説はムーンパレスと並び、読者にそんな感慨を与えてくれる。先がわからないから面白い、いやたとえ先に絶望が待ち受けていようともそれはそれでいい。何故ならまさしくその不安な状態こそが、我々に生きている実感を感じさせるのだから。
作中にちりばめられた数々の偶然、中でも賭博者ポッツィとの出会いと突然の別れには深く考えさせられました。主人公ナッシュの中でポッツィはまさに「呼吸する偶然」であり、ナッシュの外で独自に存在しているにも関わらず、同時に彼の一部でもある。ナッシュが自発的にポッツィに逃亡を進めたのに、彼が去った後どうしようもない喪失感にとらわれたのはナッシュ自身の偶然を奪われたように感じたのではあるまいか?
『死にたくないからただ生きるのか。それとも、生きていると実感したいから死を呼び寄せるのか』。読後、こんな哲学的な問いを思い浮かべてしまいました。
偶然の音楽 Amazon書評・レビュー: 偶然の音楽より
4105217046
No.43
(4pt)

旅行に出かけたくなるような小説

時には欲望の赴くままに行動して、先行きの無い人生に直面し夢想に耽るのもいいのではないだろうか?この小説はムーンパレスと並び、読者にそんな感慨を与えてくれる。先がわからないから面白い、いやたとえ先に絶望が待ち受けていようともそれはそれでいい。何故ならまさしくその不安な状態こそが、我々に生きている実感を感じさせるのだから。
作中にちりばめられた数々の偶然、中でも賭博者ポッツィとの出会いと突然の別れには深く考えさせられました。主人公ナッシュの中でポッツィはまさに「呼吸する偶然」であり、ナッシュの外で独自に存在しているにも関わらず、同時に彼の一部でもある。ナッシュが自発的にポッツィに逃亡を進めたのに、彼が去った後どうしようもない喪失感にとらわれたのはナッシュ自身の偶然を奪われたように感じたのではあるまいか?
『死にたくないからただ生きるのか。それとも、生きていると実感したいから死を呼び寄せるのか』。読後、こんな哲学的な問いを思い浮かべてしまいました。
偶然の音楽 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 偶然の音楽 (新潮文庫)より
4102451064
No.42
(5pt)

自由だけど奴隷な現代人のために

すべてを辞めてしまいたくなったことはないだろうか。すべてを捨ててしまいたくなったことはないだろうか。現代社会を生きる私たちにとって、すべてを辞めてしまいたい、自分という主体を消失させてしまいたいという抑え難い欲望と、それでも社会と何らかの形で付き合っていかなければならないというジレンマは永遠のテーマである。

 ポール・オースターの作品はリアリズムと虚構的な位相とが入り混じった部分に魅力がある。本作が描く主人公は、元消防士で家族には捨てられ、職を捨て、父の遺産をひたすらアメリカの荒野を走りまくることによって食い潰す。

 ポール・オースターはすべてを失った人間を描くのが本当に上手い。大の大人がすべてを放り投げて、ほとんどゼロになる。なろうとする。しかし人間は本当にゼロになりきれるのだろうか。統一した主体であることを止め、ほとんどその瞬間のみを生きるといった80年代的な言説に対する思考が本作『偶然の音楽』では描かれている。

 逃げてはとらわれ、逃げてはとらわれ、主人公はなかなか「自由」にはなれない。本作はロード・ノヴェルの形式を取り、形式的にはアメリカ的だが、その理念において実はアメリカが標榜する「自由」に疑念を示してさえいる。すべての財産も、自由意志も、家族も、すべて喪失しながらもなお、主人公は奴隷になってしまう。資本主義の奴隷に。

 本書は「自由」の問題を論じていながらも、結論としては極めて絶望的な気がする。我々は、結局のところ遍在する権力からは逃れられない。奇妙に倫理観を欠いた「神」たちによって、私たちは奴隷にされる他ないのか。この時期のオースター作品にはそのような極めてスリリングな問題提起がちりばめられている。オースターを読むなら、本作か、この作品と地続きのアイディアから描かれた『ムーン・パレス』『リヴァイアサン』がお薦め。


偶然の音楽 Amazon書評・レビュー: 偶然の音楽より
4105217046
No.41
(5pt)

自由だけど奴隷な現代人のために

すべてを辞めてしまいたくなったことはないだろうか。すべてを捨ててしまいたくなったことはないだろうか。現代社会を生きる私たちにとって、すべてを辞めてしまいたい、自分という主体を消失させてしまいたいという抑え難い欲望と、それでも社会と何らかの形で付き合っていかなければならないというジレンマは永遠のテーマである。

 ポール・オースターの作品はリアリズムと虚構的な位相とが入り混じった部分に魅力がある。本作が描く主人公は、元消防士で家族には捨てられ、職を捨て、父の遺産をひたすらアメリカの荒野を走りまくることによって食い潰す。

 ポール・オースターはすべてを失った人間を描くのが本当に上手い。大の大人がすべてを放り投げて、ほとんどゼロになる。なろうとする。しかし人間は本当にゼロになりきれるのだろうか。統一した主体であることを止め、ほとんどその瞬間のみを生きるといった80年代的な言説に対する思考が本作『偶然の音楽』では描かれている。

 逃げてはとらわれ、逃げてはとらわれ、主人公はなかなか「自由」にはなれない。本作はロード・ノヴェルの形式を取り、形式的にはアメリカ的だが、その理念において実はアメリカが標榜する「自由」に疑念を示してさえいる。すべての財産も、自由意志も、家族も、すべて喪失しながらもなお、主人公は奴隷になってしまう。資本主義の奴隷に。

 本書は「自由」の問題を論じていながらも、結論としては極めて絶望的な気がする。我々は、結局のところ遍在する権力からは逃れられない。奇妙に倫理観を欠いた「神」たちによって、私たちは奴隷にされる他ないのか。この時期のオースター作品にはそのような極めてスリリングな問題提起がちりばめられている。オースターを読むなら、本作か、この作品と地続きのアイディアから描かれた『ムーン・パレス』『リヴァイアサン』がお薦め。


偶然の音楽 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 偶然の音楽 (新潮文庫)より
4102451064
No.40
(5pt)

理性と衝動との強烈な葛藤

物語世界の中に読者を強く引き込む力を備えた作品である。

読み終えて思ったのは、登場人物たちが、理性と衝動の狭間に立たされて、迅速な判断を下すことを迫られる場面が
実に頻繁に出てくるということ。

そしてそのことがまさに、この小説を、衝撃的な結末へと邁進させていくエネルギーの源になっている。

ヒトを襲う衝動を取り巻く、さまざまな要因(狂気、破壊、性)が、巻頭から巻末まで、ぎっしりと詰め込まれており、
それが一個の生命体となって、作品内を激しくのたくっているような感じがした。
読んでいる最中、胸が苦しくなってくるような気分を覚えた。

この小説は、読者にエネルギーの消費を要求してきます。覚悟して読んでください。
偶然の音楽 Amazon書評・レビュー: 偶然の音楽より
4105217046
No.39
(5pt)

理性と衝動との強烈な葛藤

物語世界の中に読者を強く引き込む力を備えた作品である。

読み終えて思ったのは、登場人物たちが、理性と衝動の狭間に立たされて、迅速な判断を下すことを迫られる場面が
実に頻繁に出てくるということ。

そしてそのことがまさに、この小説を、衝撃的な結末へと邁進させていくエネルギーの源になっている。

ヒトを襲う衝動を取り巻く、さまざまな要因(狂気、破壊、性)が、巻頭から巻末まで、ぎっしりと詰め込まれており、
それが一個の生命体となって、作品内を激しくのたくっているような感じがした。
読んでいる最中、胸が苦しくなってくるような気分を覚えた。

この小説は、読者にエネルギーの消費を要求してきます。覚悟して読んでください。
偶然の音楽 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 偶然の音楽 (新潮文庫)より
4102451064
No.38
(4pt)

偶然の読書

たまたま本棚にあったから手にとってみました。僕にとって、初めてのポール・オースター作品がこれです。

僕はよく「その作家との出会いの作品」でハズレを引きます。そして「きっとこの人のは、ハズレしかないんだ」という強固な偏見のもと、二度と同じ作家のものを読まなくなることしばしばです。でもこの本は、少なくとも僕にそう感じさせはしませんでした。だから僕はまたいつかどこかで、別なオースター作品を読むことになるかも知れません。

問題は「いつどこで読むか」なのですが、僕がそれに明確に答えられるような読者なら、この本に魅力を感じたりはしなかったんじゃないかなと思います。多分、たまたまどっかの本棚にあるのをまた見つけたときかな。

つまり、これはそういう小説だろうと思いました。

起承転結のそれぞれが必然性を欠きつつも、それなりの連続性を持ち続けており、そしてそのことが何やら妙なリアリティを演出しているようだと感じさせたのです。だから、よく考えれば奇妙な物語じゃないかとも思うのですが、「でもね、それが彼らの人生だったのさ」と言われれば「ふうん」と納得してしまいそうになる。そのあたり、割と絶妙なバランスです。

まあ話の筋には触れないでおこう。大抵いつも触れないんですけど、この本の場合、とりわけ意味がなさそうだから。
偶然の音楽 Amazon書評・レビュー: 偶然の音楽より
4105217046
No.37
(4pt)

偶然の読書

たまたま本棚にあったから手にとってみました。僕にとって、初めてのポール・オースター作品がこれです。

僕はよく「その作家との出会いの作品」でハズレを引きます。そして「きっとこの人のは、ハズレしかないんだ」という強固な偏見のもと、二度と同じ作家のものを読まなくなることしばしばです。でもこの本は、少なくとも僕にそう感じさせはしませんでした。だから僕はまたいつかどこかで、別なオースター作品を読むことになるかも知れません。

問題は「いつどこで読むか」なのですが、僕がそれに明確に答えられるような読者なら、この本に魅力を感じたりはしなかったんじゃないかなと思います。多分、たまたまどっかの本棚にあるのをまた見つけたときかな。

つまり、これはそういう小説だろうと思いました。

起承転結のそれぞれが必然性を欠きつつも、それなりの連続性を持ち続けており、そしてそのことが何やら妙なリアリティを演出しているようだと感じさせたのです。だから、よく考えれば奇妙な物語じゃないかとも思うのですが、「でもね、それが彼らの人生だったのさ」と言われれば「ふうん」と納得してしまいそうになる。そのあたり、割と絶妙なバランスです。

まあ話の筋には触れないでおこう。大抵いつも触れないんですけど、この本の場合、とりわけ意味がなさそうだから。
偶然の音楽 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 偶然の音楽 (新潮文庫)より
4102451064
No.36
(5pt)

衝撃的な結末

衝撃的な結末。決して予想外というわけではないけど、やはり、あの終わり方にはショックを受けた。

小川洋子が後書きを書いていたけど、たしかに、オースターの小説には閉塞感がある。主人公がそこからどう脱却しようとするかという、テーマはムーン・パレスと共通だ。なんだか、身につまされる話だ。
偶然の音楽 Amazon書評・レビュー: 偶然の音楽より
4105217046
No.35
(5pt)

衝撃的な結末

衝撃的な結末。決して予想外というわけではないけど、やはり、あの終わり方にはショックを受けた。

小川洋子が後書きを書いていたけど、たしかに、オースターの小説には閉塞感がある。主人公がそこからどう脱却しようとするかという、テーマはムーン・パレスと共通だ。なんだか、身につまされる話だ。
偶然の音楽 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 偶然の音楽 (新潮文庫)より
4102451064