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刑事の絆: 警視庁追跡捜査係



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【この小説が収録されている参考書籍】
刑事の絆 警視庁追跡捜査係 (ハルキ文庫 と 5-5)

刑事の絆: 警視庁追跡捜査係の評価: 4.40/5点 レビュー 10件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.40pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

警察官を狙うにしても、わざわざ日比谷公園で銃を使って実行する必然性が全く感じられない

警視庁の目と鼻の先にある日比谷公園で警察官に対する銃撃事件が発生。全警察官を敵に回すかのような大胆な犯行に対し、銃撃されたかつての同僚に代わり追跡捜査係の主人公とそのチームが犯人に迫る。
 堂場作品の他シリーズを読んでから本作に入るのが良い、というのが多数派の意見であるが、私は順序立てて堂場作品を読んでいるわけではないので、「他の作品を読んでいなくても楽しめる」という少数派(?)の立場からレビューすることになる。
 とは言うものの、警視庁本部の目の前で警察官を銃撃するというセンセーショナルな事件にもかかわらず、その真相は浅いというか、犯人の動機が単純というか、首をかしげたくなってしまう。事情があって警察官を狙うにしても、わざわざ日比谷公園で銃を使って実行する必然性が全く感じられない。本当にそこでやるなら、見せしめのような意味があるとか、あるいは、どうしてもそこで銃撃しなければならないような差し迫った事情なりがあって然るべきじゃないのか。こうしたディテールを詰めていない、詰め切れていない警察小説というのは、そもそもストーリーの展開にリアルさを求める警察小説ファンの期待に応えていないのではないか、と思えるのだが、そういう指摘をしている人はあまりいないようだ。それとも、現実離れし過ぎている犯罪、という印象までは与えない程度にリアルな警察小説、と思われているということなのだろうか。これ自体が非常に面白い傾向だと思う。
 ということで、主人公とその相棒のコンビ、全力で犯人を追い詰めようとする警察官たちの熱い友情、といったものよりもむしろ、結婚詐欺の被害に遭ったはずなのに被害に遭ったとは自覚せず、逆に警察官を逆恨みする女性の「壊れ具合」の方に関心が行く本作である。
刑事の絆 警視庁追跡捜査係 (ハルキ文庫 と 5-5)Amazon書評・レビュー:刑事の絆 警視庁追跡捜査係 (ハルキ文庫 と 5-5)より
4758437912

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