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光秀の定理
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光秀の定理の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 1~20 1/2ページ
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出尽くし感がある歴史モノは「解釈」が楽しめるかどうかがキモ。 本書の光秀はリベラル派(←自分はそう読んだ)だった 「この時代の人間は自らの感情を韜晦することを覚えてない」と、「自己への憐憫の薄さ」 が、時代的な通念ってモノを凄く分かり易く表してるなあ。と このラスト好きだ 余り関係ないが「足利義輝」に興味が湧いた そういえば、その辺って自分的には丁度「隙間」になってるなあ | ||||
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垣根涼介氏の解説は、熟読する価値があります。架空の人物の話は、飛ばして、最後に出て来る解説の処だけを、何度も繰り返して読んでみましょう。この本の値打ちは、ここに、凝集している様に思います。 | ||||
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初志貫徹を貫くことは意思の強さの表れとも思われますが、物事の表裏一体からすれば、初志貫徹はただの頑固さとも考えられるわけで、結局時代を上手く渡り歩くには初志に縛られないことだということでしょうか。 しかし、初志を貫こうが途中で転進しようが、そこに信念があれば美学となり、ドラマが生まれるのだとも感じました。 愚息の確率論に惹かれ、実際に数回実験してみましたが、数字が収束しないのである程度の回数を試す必要があると感じました。 垣根涼介の時代小説は評判どおり新しくて面白く読めました。 | ||||
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史観として悪役、若しくは小心者としてワンパターン化されたが描き方多い光秀。しかし当然に、人に歴史有り、十人十色で生き様有り、それはその者のみが持つ経緯と立場が織りなすもの。そんな群像として描かれている光秀は、この上なく魅力的。 脇を固める愚息と新九郎、この人物像も絶妙の配置。 垣根さん、これからどうかこうした歴史小説、引き続きお願い致します。 | ||||
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山城攻めにモンティ・ホール問題を適用するのは妥当かどうか意見がわかけるかもしれません。 でも、詳細に書くとネタバレになりますが、山城の城主と光秀の関係の伏線、山城へ至る山道の過去の経緯の伏線、4人の間者の伏線がうまくつながっていて、モンティ・ホール問題となっていると思います。 また、この本のオチとしての信長が絡む場面も目に浮かぶようで、面白くて一気に読破しました。 | ||||
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お椀や賽子を使ったトリックは面白い。 少し間違っているようなとこもあるような気がするが、 まあ、眼から鱗が落ちたのでよし。 愚息という人物もいいし、 違った光秀像を書いたのもいい。 ただ全体的に、転がなく決にいたったような気がする。 本能寺の変を回想ではなく、リアルタイムで書くべきだったのでは。 そして、椀や賽子の定理を軸にするならば光秀を書かなくてもよかったような気がする。 前半は面白かったが、最終章は本能寺を書いてくれなかったという不満が残る。 | ||||
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面白く読ませてもらいました。読了するのが惜しいぐらいでした。 結局、光秀の最後のレンマは働かなかったのは歴史が証明してます。 事後確率の話を筋にうまく取り入れていると思います。 さすが信長、愚息の定理を見破った。天晴れじゃ。 私にとっては、光秀と細川藤孝との関係が話の伏線になってました。 かっての主従であり、盟友だった男に見捨てられてしまった光秀の運命。 人は一番信じていたものに、裏切られる という古今の摂理。 | ||||
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モンティホール問題を伏線に時代の流れと光秀の人生観を森と樹とを対比するかのように周りの登場人物達が守り立てる。 | ||||
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最終章で光秀の友人が語る信長と光秀の合理的な考え方の一致点の話は、新鮮でよかった。 多くの歴史小説は不一致を強調するので、逆説的な考え方は非常におもしろいです。 そして、両者の人間関係の捉え方に決定的な違いがあるという考え方も腑に落ちるものでした。 人に序列を求める信長と対等を求める光秀。 この違いが本能寺の要因の一つとなったという考察も、人間性を想像して歴史を再構築する 歴史小説ならではのおもしろさがありました。 | ||||
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光秀出世物語です。出世するまでの話がメインです。その後のことはあまり書かれていません。 本能寺の謎は解けません。山崎の合戦の後のことも出てきません。ひょっとしたら生きていて、後に天海僧正になったということでもないようです。 光秀の、というよりは愚息と新九郎の物語といったほうがいいかもしれません。 それでも読んで損はないと思います。 おすすめします。 | ||||
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光秀=裏切り者というイメージを覆す本だった。 歴史小説というよりはヒューマンドラマと言っていいと思う。 光秀のドラマでもあり、彼ととつるむ二人のドラマでもある。(また、この二人がそれぞれ魅力的) 更には確率論(ベイズの定理)を歴史小説とうまくマッチさせた、天才的なひらめきで書かれた本でもある。 最後の章もなんとも言えない温かみに満ちていている。 肝心の所でちょっと「?」がつく思いもあるが、これから読まれる方は「ベイズの定理」とか「モンティホール」とかを事前に調べたりせずに読み始める事をお勧めする。 | ||||
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主人公は光秀ではなく、侍と坊の生き方を見ているようで、 ほのぼのとした、欲を持たない、彼らに共感しました。 | ||||
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普通の光秀を書いた本とは視点を変えたストーリーは面白い。 光秀の人となりに関する印象も変わるかも! | ||||
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明智光秀の「本能寺の変」は、日本のミステリーとして語られることが多い。 その点に関し明確な答えを出しているように思います。 答えも奇をてらわず明智光秀とはこうした人であるという人物像から導かれる「本能寺の変」は、 明智光秀がいなかったら「空恐ろしい」と感じられるところまで行き届いています。 明智光秀という言えばずっとヒールだと”思わされている”風潮を変えることで、僕らが学べる理があります。 そして、この勝算は高い。 | ||||
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光秀に対しての知識は教科書通りで本能寺の変を引き起こした ってことぐらいでした そういうただの歴史上の人物 好きでも嫌いでもない でも この本を読んで光秀に愛着ができました たった一冊の本しか読んでいなくてそれだけで光秀を 理解した事にはなりませんが、光秀に対する人物像はこの本を 軸にしようと思います この小説には光秀がいかに文武両道、情に厚く、陰では女々しくて 素直かよく書かれています その人となりを想像すると可愛く思えてなりません(笑) この小説には本能寺の変に対する解釈が信長は日本を独裁政権下に おこうとしていている それは光秀の共感するところではなく、そうなれば自分たち一族も 信長のさじ加減でどうにでもなってしまう 一族の事を第一に考えて人生を生きてきた光秀には耐え難い事である そして 本能寺の変を実行した 光秀の定理というくらいだから光秀が主役だと思っていたんですが 光秀は脇役で2/3から1/3くらいしか出てきません ほとんどは愚息と新九郎が人が人として生きる境地を解釈しています 多分作者が一番言いたい事は すべてにおいて物事の本質を見極める事が大切である だと、思います そして、人の本質・・・・ 人は生まれて死ぬだけの生き物 生きていく為の知恵を学んで自分の力のみで生きていく 誰にも依存しない生き方なので人格は穏やかで芯が通っている 長い歴史の中で人の人生など一瞬 ならば楽に生きよう 温かくて読み心地の良い作品でした | ||||
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他の作品同様、名脇役が躍動しながら主人公光秀を浮き彫りにしていく作風。今回は初の歴史小説ということで気合いが入っていたのか若干史実説明の部分で退屈する読者がいるかもしれないが、4つのお碗の定理を軸に物語が進行していくあたりは実にユニークで思わずはっとする。新天地を切り開いた筆者渾身の歴史小説である。 | ||||
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石田三成や明智光秀、木村政彦など、敗者の評価は常に勝者によって作られ、 その人格を貶められる事が多かった。いわゆる「大本営発表」である。 また司馬遼太郎始め、多くの歴史小説家達はこの「大本営発表」に沿って 小説を展開し、それは物書きの姿勢としてどうなのか? と、思っていた。 「大本営」と違い、三成も光秀もとても優しい人だったらしい。 そこに、この小説が現れた。 敗者に光を当てた小説である。 私はこういう小説を待っていた。 そう、光秀は、優しい人だったのです。 | ||||
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この作者の作品には初めて取り組みました。 年表順に調べたことにときおり心情っぽいものを挟み込む作風で、「はい、よく調べてますね」って感想だけ。 全体の一割が済んでもまだ「1から10まで全部足すといくつになるか5拍くらいの間に答えるのじゃ!」と言っている。そのあたり、ほとんど光秀関係なく脇役二人で進行。このあと面白くなってくるのかどうか知らないが、とりあえず『へうげもの』全部読み返すほうが楽しそうだから終わるまでそこで待ってて(-_-)。 | ||||
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道ばたで怪しげなバクチをしては日々の糧をかせぐ僧・愚息。 剣の道を究めるため京に上ってきた若い兵法者・新九郎。 運命的な出会いをした二人が歩む道に、落魄した光秀が交差する。 家を再興し出世の道を探る光秀と自由に生きる愚息と新九郎。 “怪しげなバクチ”が縁となり、反りの合わないはずの三者が、 お互いに引かれあい不思議な友情を育んでゆく。 織田家に破格の高禄で召し抱えられた光秀の乾坤一擲の初陣で、 愚息が密かに与えた助言が、光秀の一生を決めるところが見もの! | ||||
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不遇の時期から織田家の大家臣にのしあがるまでの光秀が、在野で逞しく生きる僧侶と剣術家という光秀の「友人」の視点から暖かく描かれている。真面目であったり妻に弱さを見せたり、生活感あふれる具体的な人間像が浮かび上がってくる。 驚いたのは時系列で本能寺の変のくだりがいきなりすっぽり抜けて、天王山の戦いなどが終わった後の二人の友人の回想という形で光秀の心理が解かれている。ユニークなリズム感が出ている。 数学的な話にこだわり過ぎているようにも感じたが、光秀に絡んで細川藤孝の一筋縄ではいかない「悪党ぶり」なども面白く、戦国時代の人間模様が生き生きと伝わってくる。 | ||||
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