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つねならぬ話
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つねならぬ話の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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この本での著者は、神話や民話、夢あるいはホラ話を悠々と話して聞かせる、語り部の長老といった趣。 いつものSFショートショートのような、興味をそそる設定や驚くようなオチはありませんが、現代的でドライな感覚は健在。 読者サービスは脇に置き、自由自在に語るその語り口が面白い。 | ||||
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亡くなる二年前に出版された文庫本である。最晩年の作と言っていいかな。 どれも短いので読みやすいのが長所だが、オチらしいオチもなく「えっ、これで終わりか」と思わされる作が多い。 作品というよりはアイデアの原型だけを放り出したような。 登場人物がメタ発言するのは、しらける。作者の心情がそのまま出てるみたいだ。 いかな天才と言えども、生涯にわたって傑作だけを書き続けることなんて出来ない。 だから星さんを責める気は毛頭ない。でも今から星新一を読もうという人には、絶対に勧められない。 『ボッコちゃん』から三十冊めくらいまでは文句なしに面白いので、そちらをお勧めしたい。 | ||||
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26編の短い物語が3部に分けてある。最初の「はじまりの物語」の8編は、各編が「○○の神話」となっていることからわかるように、神話をイメージしたお話。でも、それぞれが短すぎるのか、何かピンとくるものがなかった。次の「もしかしての物語」の3編は、義経、マルコ・ポーロ、秀忠を主人公にした歴史物。いまいち。三番目の「ささやかな物語」の15編は、民話風の小品。これは、それなりにおもしろかった。全体として、これまでイメージしていた星新一のショートショートとはかなり違う印象の作品。 | ||||
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自分が想像していた、星 新一とは違っていたがそれなりに楽しめた。 | ||||
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ちょっと、ものたりません。 ボッコちゃんとかの短編の様なキレが無いのが物足りません | ||||
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「きまぐれロボット」から「未来いそっぷ」までの 初期の作品に、慣れている私にはアレ!って感じでした。 好みもありますが、私は初期の作品の方が 読みやすく、単純に楽しかったです。 | ||||
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これは明らかにイタロ・カルビーノを意識していて、 「ああ、あんなのちょろいよ。 ショート・ショートのほうがきついよ」 ってえな調子で星さんが余裕の実験をかました、 ある意味痛快な話です。 心血ふりしぼって、 起承転結考えてるのに、 イタリア人のあの程度の実験に、 降参なんかしないよ!? って感じ。 星さんからしたら、 「前衛って楽でいいなあ」 だったでしょうねえ。 ページの裏側で、星さんが、 クツクツ笑ってそうな作品集です!! | ||||
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小学生の息子が星新一にはまっています。絶版になったものでも安く入手できるのでありがたいです。 星新一ものは選択肢が広く、値段と状態に応じて選べるので助かります。 | ||||
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私はいま中学生です。 星新一さんの本は、小学生のころお父さんに薦められ読みました。 持っているのは『ボンボンと悪夢』、『妄想銀行』etc・・・です。 星さんの話は若い人でも読みやすく、おこずかいが少なくても手に入れやすいのが利点だとおもいます。 今回のつねならぬ話は、後半のほうは1話1〜2Pくらいなので短時間でよめて、 しかもおもしろい!!!というのがとてもいいと思います。 初めて文庫本を読む人に星さんの本を1番私はお勧めします。 | ||||
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本書は1988年に刊行された同名の文庫版に「お寺の昔話」と「夢20夜」が追加されています。主に神話や民話、伝奇といった類の物語が生のまま、あるいはリメイクされて収録されています。 個人的には「海(P.175)」が印象に残りました。ある漁師がタコを捕まえ台所の桶に入れておいたところ夜のうちに野菜が減っている。タコのせいだろうと、食べ物や酒をやっているうちにタコにウサギのような毛が生えてくる。タコは家人にかわいがられ、評判を聞きつけて遠方からも人が見に来る。平穏な日が長く続くが、主人がカゼをこじらせて死んだ日、タコは悲しそうな様子で海へ帰っていく、という筋です。訓戒じみたこともなく、血湧き肉躍るところもなく、ただただ不思議。こういった類の伝奇は現代の作品ではまずお目にかかれません。最後の一言「あれは本当にタコだったのか(P.177)」には曰く言いがたい趣があります。 「鳥(P.166)」も興味深い話でした。山でウグイスの鳴き声にあわせてリスが踊る。リスの小さくすばしっこい動きはなぜかウグイスの声に良く合う。木こりはリスが貯蔵しているキノコを少しもらって酒に漬けておいた。その酒を飲んで祭で踊ったところ、気が付いたら朝であった。昨晩の記憶がない木こりに通り掛かった村女が言う。「あんな面白い踊り、初めて。みんな、大喜びだったわ(P.167)」。何とも脈絡のない話です。最後に村女が「よくわかんないけど、山には、なぞめいたことが多いのね(P.168)」と言うのですが、これは山深いところに分け入った経験があればよく分かると思います。人間の理とは別の理で動いているという感覚があります。それにしても、木こりはリスの貯蔵したキノコを分けてもらうときに代わりにマメを置いていきます。この心ばえのゆかしくも印象に残りました。 | ||||
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最相葉月の「あの頃の未来」を読み、星新一熱が再燃。中学時代に読んだときは気づかなかったが、星新一のショートショートはあんなに短いのに、しかも昔に書かれたものであるのに、内容は今取り沙汰される生命倫理などの問題、科学とそれを用いる社会への批判、風刺に満ちたものだ。 この本は5つの大きな章に分かれていて、特に最初の「はじまりの物語」は天地創造について様々な民族の神話を集めたという形式で書かれているのだが、作者の宗教観のようなものが伺えて興味深い。 | ||||
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