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つねならぬ話
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つねならぬ話の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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26編の短い物語が3部に分けてある。最初の「はじまりの物語」の8編は、各編が「○○の神話」となっていることからわかるように、神話をイメージしたお話。でも、それぞれが短すぎるのか、何かピンとくるものがなかった。次の「もしかしての物語」の3編は、義経、マルコ・ポーロ、秀忠を主人公にした歴史物。いまいち。三番目の「ささやかな物語」の15編は、民話風の小品。これは、それなりにおもしろかった。全体として、これまでイメージしていた星新一のショートショートとはかなり違う印象の作品。 | ||||
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自分が想像していた、星 新一とは違っていたがそれなりに楽しめた。 | ||||
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「きまぐれロボット」から「未来いそっぷ」までの 初期の作品に、慣れている私にはアレ!って感じでした。 好みもありますが、私は初期の作品の方が 読みやすく、単純に楽しかったです。 | ||||
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本書は1988年に刊行された同名の文庫版に「お寺の昔話」と「夢20夜」が追加されています。主に神話や民話、伝奇といった類の物語が生のまま、あるいはリメイクされて収録されています。 個人的には「海(P.175)」が印象に残りました。ある漁師がタコを捕まえ台所の桶に入れておいたところ夜のうちに野菜が減っている。タコのせいだろうと、食べ物や酒をやっているうちにタコにウサギのような毛が生えてくる。タコは家人にかわいがられ、評判を聞きつけて遠方からも人が見に来る。平穏な日が長く続くが、主人がカゼをこじらせて死んだ日、タコは悲しそうな様子で海へ帰っていく、という筋です。訓戒じみたこともなく、血湧き肉躍るところもなく、ただただ不思議。こういった類の伝奇は現代の作品ではまずお目にかかれません。最後の一言「あれは本当にタコだったのか(P.177)」には曰く言いがたい趣があります。 「鳥(P.166)」も興味深い話でした。山でウグイスの鳴き声にあわせてリスが踊る。リスの小さくすばしっこい動きはなぜかウグイスの声に良く合う。木こりはリスが貯蔵しているキノコを少しもらって酒に漬けておいた。その酒を飲んで祭で踊ったところ、気が付いたら朝であった。昨晩の記憶がない木こりに通り掛かった村女が言う。「あんな面白い踊り、初めて。みんな、大喜びだったわ(P.167)」。何とも脈絡のない話です。最後に村女が「よくわかんないけど、山には、なぞめいたことが多いのね(P.168)」と言うのですが、これは山深いところに分け入った経験があればよく分かると思います。人間の理とは別の理で動いているという感覚があります。それにしても、木こりはリスの貯蔵したキノコを分けてもらうときに代わりにマメを置いていきます。この心ばえのゆかしくも印象に残りました。 | ||||
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