忍法聖千姫
評判
忍法聖千姫の評価:
4.00/5点 レビュー 2件。 - ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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忍法聖千姫の評価:
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「忍法聖千姫」。
千姫の妖気に当てられてフェチシズムの性倒錯とスカトロジーにおちた三人の剣法者の話で、Bランク作か。
「忍法ガラシャの棺」。
光秀の娘、細川ガラシャ珠子の人格を二分してみたら・・・ 忍者・鴫留盃堂(しぎるはいどう、つまりジキルとハイド)の忍法「陰陽分身」が暴露したのは、聖女の内に秘められた女性の恐ろしさだった。Aランク。
「忍法穴ひとつ」。
生殖と排泄に使う道がひとつであるという非合理をネタにした、子供じみて単純なパンセクシャリズムのおとぎ話。シモネタの落語と同様で、風太郎らしいヒネリを効かせても感心する出来にはならない。Cランク。
「忍法眼録」。これは面白い、本短篇集中でベストではないか。
志摩藩十鬼組が開発した忍法“眼録”の秘密を公儀服部組が探る顛末。眼録の内容は読んで字の如し。半蔵の報告書3本と、その間に挟んだ現在進行形のストーリーという構成が上手い。最後のどんでん返しで明かされる真実は、やはり女の恐ろしさを思い知らされるもの。Sランク。
エッセイ「首切り浅右衛門」。
2頁に満たず短いが、まさに驚くべき内容。本書中でいちばんの面白さかもしれない。
著者の先祖は新陰流を直新陰流に改めた山田一風斉なる剣人で、その四男・浅右衛門吉時が直接の祖先であり、これがまさに初代・首切り浅右衛門! 先祖をさらにたどると、別の流れが例の「万川集海」にまで名が載る忍法名家。伊賀服部家と交流があり、家には系図のほか忍法相伝書なるものが残っている!
いやはや、忍者の子孫が忍法小説で当てたのか。浅右衛門のことも先祖の話を書いたのか!? それにしても本当だろうか、驚いた。