検事の死命
評判
検事の死命の評価:
4.24/5点 レビュー 59件。 A ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1〜7 1/1ページ
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検事の死命の評価:
4.24/5点 レビュー 59件。 A ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
佐方のような、自己の保身よりも正義及び真実発見を表立って優先する検事が現実に存在するかは疑わしく、この小説の魅力は佐方の徹底した真実を追求する姿にあります。読んでいて、佐方の愚直さには感動させられます。
ですが、著者の取材・調査が甘いと感じるところがありましたので、星3つとしました。
法律小説の中では、柚月氏の作品には法律的な誤りは少ない方ですが、本作では目に付く誤りが多かったです。
・195頁 再勾留と勾留延長は別物です。
・270頁冒頭 本来なら、裁判官は、この時点で弁護人に証拠意見を求めます。
・274頁 なぜ佐方の方から、269頁の証拠申請の時点で、本件の最重要証拠である被害者の証人申請をしていないのでしょうか。これでは、有能キャラの佐方が、検察庁一の無能に映ります。
・275頁 被告人質問は、他の証拠を取調べた後にするのが通常です。このタイミングでの被告人質問は、おかしいです。
・291頁 証人の人定でも、氏名については、裁判官は証人に対して「名前は何ですか」と尋ねて証人自身に答えさせます。
・309頁 再尋問ではなく、再主尋問です。また、再主尋問については、当事者から許可を申し出るのではなく、裁判官から「検察官、再主尋問をどうぞ」と振リます。
・348頁 書記官が裁判官と同時に入廷することはあり得ません。書記官は、誰よりも早く入廷しています。
・尋問全体を通して 検察官や弁護人が尋問中に、自己の見解や法的評価を述べることはありません。著者は、『最後の証人』でもこのような描写をしましたが、『最後の証人』は(間違いと分かっていながら)そう描写する必要性があったのに対し、本作では必要性が無いため、著者の誤りだと思われます。
以上のように、195頁の誤りを除くと、地裁に刑事裁判の傍聴に何度か行くだけで簡単に気付けるミスでした。
自分の専門分野になると、ストーリーが面白くても、誤りが気になり、集中が切れてしまいます。
著者は、公判について少々取材を手抜きしている感じがうかがわれますので、改善を求めたいです。