ペンギン・ハイウェイ

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評判

ペンギン・ハイウェイの評価:

4.10/5点 レビュー 225件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.10pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全444件 281〜300 15/23ページ
No.164
(5pt)

ファンタジー色

他の森美さんの作品に比べて、いくらか読みやすく、違う人の作品かと思う節もあった。

主人公は小学生なので他作品と比べて爽やかさにおいて事欠かない。

ファンタジーの要素においては他作品の追随を許さない。

異色だけど、これはこれで好きです。
ペンギン・ハイウェイ Amazon書評・レビュー: ペンギン・ハイウェイより
4048740636
No.163
(5pt)

ファンタジー色

他の森美さんの作品に比べて、いくらか読みやすく、違う人の作品かと思う節もあった。

主人公は小学生なので他作品と比べて爽やかさにおいて事欠かない。

ファンタジーの要素においては他作品の追随を許さない。

異色だけど、これはこれで好きです。
ペンギン・ハイウェイ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)より
4041005612
No.162
(4pt)

おませな男の子がかわいい

歯科医院のおねえさんとおねえさんのおっぱいが大好きな男の子は、日々疑問に思ったことを研究する小さな科学者であり、哲学者でもあります。
そんな男の子が住む新興住宅地に突然現れたペンギンの群れ、そして、「海」と呼ばれる不思議な球体。
仲の良い友達とそれらを研究を進めた結果、明らかにされる事実、おねえさんとの別れ。

性への芽生えを目前にした男の子がおねえさんに抱く恋心未満の気持ちがなんとも切なくかわいいです。
ペンギン・ハイウェイ Amazon書評・レビュー: ペンギン・ハイウェイより
4048740636
No.161
(4pt)

おませな男の子がかわいい

歯科医院のおねえさんとおねえさんのおっぱいが大好きな男の子は、日々疑問に思ったことを研究する小さな科学者であり、哲学者でもあります。
そんな男の子が住む新興住宅地に突然現れたペンギンの群れ、そして、「海」と呼ばれる不思議な球体。
仲の良い友達とそれらを研究を進めた結果、明らかにされる事実、おねえさんとの別れ。

性への芽生えを目前にした男の子がおねえさんに抱く恋心未満の気持ちがなんとも切なくかわいいです。
ペンギン・ハイウェイ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)より
4041005612
No.160
(5pt)

前向き!

主人公はちょ〜っと子供っぽくない、こまっしゃくれた小学4年生の男の子。幼少期にすでに ”怒らない” ”泣かない” を自身に誓った。
そんな彼は毎日研究ノートを付けている。その内容は大人にしてみれば他愛のないものかもしれないが、子供にとってはドキドキの探検・実験の記録なのだ。(自分にも探検でワクワクする子供の頃があったなあ〜)
そんなある日。ペンギンの群れが突然街に現れ、捜査することにした彼らはいつしか、歯科医院のお姉さんに関係のあることに気付く。
「大人にこの事がバレて、お姉さんが研究所に連れて行かれたら? ぼくがお姉さんを護る!」 そのまっすぐな想い。
そして、お姉さんとのお別れでは「いつかお姉さんを探して会いに行こう!」 それはとても明るくて前向きな気持ち。
彼は誰よりも等身大で、夢多き少年なのだ。
そんな姿につい嬉し涙と優しい気持ちをもらえる。
ペンギン・ハイウェイ Amazon書評・レビュー: ペンギン・ハイウェイより
4048740636
No.159
(5pt)

前向き!

主人公はちょ〜っと子供っぽくない、こまっしゃくれた小学4年生の男の子。幼少期にすでに ”怒らない” ”泣かない” を自身に誓った。
そんな彼は毎日研究ノートを付けている。その内容は大人にしてみれば他愛のないものかもしれないが、子供にとってはドキドキの探検・実験の記録なのだ。(自分にも探検でワクワクする子供の頃があったなあ〜)
そんなある日。ペンギンの群れが突然街に現れ、捜査することにした彼らはいつしか、歯科医院のお姉さんに関係のあることに気付く。
「大人にこの事がバレて、お姉さんが研究所に連れて行かれたら? ぼくがお姉さんを護る!」 そのまっすぐな想い。
そして、お姉さんとのお別れでは「いつかお姉さんを探して会いに行こう!」 それはとても明るくて前向きな気持ち。
彼は誰よりも等身大で、夢多き少年なのだ。
そんな姿につい嬉し涙と優しい気持ちをもらえる。
ペンギン・ハイウェイ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)より
4041005612
No.158
(5pt)

奈良県出身、農学部出ということで自分と同じなので。。。

著者は自分より年下ですが、経歴が自分と重なる部分が多いので、
(私も文筆業をしています。作家さんじゃないけど)
また、「ペンギン」という響きが気に入ったので、何の前知識もなく読みました。

この作者の本は初体験です。

透明感のある文章がツラツラと続き、最後の1ページでぐっと感動しました。

きっと著者も主人公のアオヤマくんみたいな少年だったのかな。
僕は知人から、この登場人物が僕に似ていると言われて借りて読みました。
理科系の作家は結構いらっしゃいますが、コンパクトな文体、何気に登場する理科系ネタ、
(死についての話は量子力学のパラレルワールドモデルですよね)
ハダカのままプールに上がる少年の心象風景、
(僕はパンツ1枚で小学校を1周したことがある。8歳のときに)

理科系の方はニヤリとする部分もあるでしょうし、
そうじゃない方も、
ピュアでライトな小説として楽しめます。
すぐに読めますしね。
ペンギン・ハイウェイ Amazon書評・レビュー: ペンギン・ハイウェイより
4048740636
No.157
(5pt)

これは児童書でもあるのかな?

いったいどのように話が終わるのか、気になって読み続けた。森見さんはこんな変わった子供だったのかなとも思ったけれど、小学生が語るとにかく穏やかな雰囲気のお話だから、今小学生の娘が読んだらどう思うのかな。これは児童書?と夫に聞いたら、ちがうやろ、こんなとっちらかった話はわからんやろ、と言われた。うーん。でもなんか平和な感じ、疲れたときに読んだら余計な力がぬけそうで、いいなあ。
ペンギン・ハイウェイ Amazon書評・レビュー: ペンギン・ハイウェイより
4048740636
No.156
(5pt)

奈良県出身、農学部出ということで自分と同じなので。。。

著者は自分より年下ですが、経歴が自分と重なる部分が多いので、
(私も文筆業をしています。作家さんじゃないけど)
また、「ペンギン」という響きが気に入ったので、何の前知識もなく読みました。

この作者の本は初体験です。

透明感のある文章がツラツラと続き、最後の1ページでぐっと感動しました。

きっと著者も主人公のアオヤマくんみたいな少年だったのかな。
僕は知人から、この登場人物が僕に似ていると言われて借りて読みました。
理科系の作家は結構いらっしゃいますが、コンパクトな文体、何気に登場する理科系ネタ、
(死についての話は量子力学のパラレルワールドモデルですよね)
ハダカのままプールに上がる少年の心象風景、
(僕はパンツ1枚で小学校を1周したことがある。8歳のときに)

理科系の方はニヤリとする部分もあるでしょうし、
そうじゃない方も、
ピュアでライトな小説として楽しめます。
すぐに読めますしね。
ペンギン・ハイウェイ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)より
4041005612
No.155
(5pt)

これは児童書でもあるのかな?

いったいどのように話が終わるのか、気になって読み続けた。森見さんはこんな変わった子供だったのかなとも思ったけれど、小学生が語るとにかく穏やかな雰囲気のお話だから、今小学生の娘が読んだらどう思うのかな。これは児童書?と夫に聞いたら、ちがうやろ、こんなとっちらかった話はわからんやろ、と言われた。うーん。でもなんか平和な感じ、疲れたときに読んだら余計な力がぬけそうで、いいなあ。
ペンギン・ハイウェイ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)より
4041005612
No.154
(5pt)

たいへん素敵な物語

一見賢く大人の様に見えるアオヤマ君。
研究や調査と称して、探検や基地遊びをする様子は正に子供である。
好きと恋や性の区別もつかない子供である。
それが何とも微笑ましい。

寡黙なウチダ君が唱えた
パラレル不死身説は一瞬ハッとさせられるのだが
大抵の子供がそうである様に「老い」の概念が決定的に欠けている。

そしてこの物語をギュツとしめているのは父の言葉。
ラスト2ページの
「知っていたとも」 と言う言葉で全てが語られている気がします。

お姉さんのぶっきらぼうににも見える優しさが
きっと好きになるでしょう。

アオヤマ君は理不尽な結末に 声をあげて泣くべきだったのです。
抱きしめる大人や仲間がいるのだから。
だけど泣いてる暇など無いのです。
彼は必ずやってくれるのだから。
ペンギン・ハイウェイ Amazon書評・レビュー: ペンギン・ハイウェイより
4048740636
No.153
(5pt)

たいへん素敵な物語

一見賢く大人の様に見えるアオヤマ君。
研究や調査と称して、探検や基地遊びをする様子は正に子供である。
好きと恋や性の区別もつかない子供である。
それが何とも微笑ましい。

寡黙なウチダ君が唱えた
パラレル不死身説は一瞬ハッとさせられるのだが
大抵の子供がそうである様に「老い」の概念が決定的に欠けている。

そしてこの物語をギュツとしめているのは父の言葉。
ラスト2ページの
「知っていたとも」 と言う言葉で全てが語られている気がします。

お姉さんのぶっきらぼうににも見える優しさが
きっと好きになるでしょう。

アオヤマ君は理不尽な結末に 声をあげて泣くべきだったのです。
抱きしめる大人や仲間がいるのだから。
だけど泣いてる暇など無いのです。
彼は必ずやってくれるのだから。
ペンギン・ハイウェイ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)より
4041005612
No.152
(4pt)

フィクションよりもサイエンス

SFジュブナイル。

ただ、ジュブナイル的な内容よりもSF色が強い。そしてさらに言えばscience色がfiction色よりも強く感じられる。

問題の発見 → 調査 → 仮説を立てる という科学的アプローチを少年たちに行わせるためにフィクションが設定されているとも思えた。

ペンギンの大量発生や謎の球体の出現は荒唐無稽であり、フィクションとしても理解しにくいストーリーだが、子供の頃、自分の周囲は謎に満ちており、今振り返れば荒唐無稽で理解しづらい発想や悩みを抱えていたように思う。
本作を読むと、大人がフィクションを読む感覚と同時並行して、子供の頃のもやに包まれていたような感覚を追体験させられる。

★1つマイナスは、物語の設定や挿入される科学エピソード(「宇宙」についてなど)を簡単にしてくれればより多くの大人と子供が楽しめる作品となったであろう点。

他の森見作品よりもペースは穏やかで平和、優しくて良い物語だったと思う。
ペンギン・ハイウェイ Amazon書評・レビュー: ペンギン・ハイウェイより
4048740636
No.151
(4pt)

フィクションよりもサイエンス

SFジュブナイル。

ただ、ジュブナイル的な内容よりもSF色が強い。そしてさらに言えばscience色がfiction色よりも強く感じられる。

問題の発見 → 調査 → 仮説を立てる という科学的アプローチを少年たちに行わせるためにフィクションが設定されているとも思えた。

ペンギンの大量発生や謎の球体の出現は荒唐無稽であり、フィクションとしても理解しにくいストーリーだが、子供の頃、自分の周囲は謎に満ちており、今振り返れば荒唐無稽で理解しづらい発想や悩みを抱えていたように思う。
本作を読むと、大人がフィクションを読む感覚と同時並行して、子供の頃のもやに包まれていたような感覚を追体験させられる。

★1つマイナスは、物語の設定や挿入される科学エピソード(「宇宙」についてなど)を簡単にしてくれればより多くの大人と子供が楽しめる作品となったであろう点。

他の森見作品よりもペースは穏やかで平和、優しくて良い物語だったと思う。
ペンギン・ハイウェイ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)より
4041005612
No.150
(2pt)

森見さんってJポップでいえばスピッツだよね。

ファンのかたには申し訳にないが、この作品はかなりガッカリさせられました。中だるみの半端なさはすさまじかったからです。

 まず無駄に「お姉さん」の出番が多すぎること。主人公が恋い焦がれる存在であり、彼女を中心に物語も発展していくけれど、どこでもこうでも出てきすぎる。それゆえ、うんざり感が伴って、あまり魅力的とも思えなくなる。

 エピソードがだらだら続きすぎて、物語に深まりもないんだよね。エヴァンゲリヲンみたいに謎めかせ、もっと先を見たいと思わせてほしい。

 ペンギンについても本格的な生態に調べていれば、もう少し違った味わいが出せていたのだろうけど、かたちとかデザインとか、外面だけで、中途半端な扱いになっている。ここは作者が京大の理系出身だから期待していたのに。

 もっともがっかりしたのは、この人もしょせん、村上春樹チルドレンか、といった文章のコピー感。「海辺のカフェ」って「海辺のカフカ」のパクリなの?
 
 「ジャバウオックの森」とか、海辺のカフカにも森が出てくるし。むしろ少年サンデーの「ARMS」っていう漫画を思い出させるし。

 「夜は短し、歩けよ乙女」あたりの森見作品は輝かしかった。大作家に化けてくれると思っていた。

  この人も綿谷りさのように、若いときに才能を消費しつくしちゃったのかな、と、この作品で思わされました。仕事の本数こなし。


ペンギン・ハイウェイ Amazon書評・レビュー: ペンギン・ハイウェイより
4048740636
No.149
(2pt)

森見さんってJポップでいえばスピッツだよね。

ファンのかたには申し訳にないが、この作品はかなりガッカリさせられました。中だるみの半端なさはすさまじかったからです。

 まず無駄に「お姉さん」の出番が多すぎること。主人公が恋い焦がれる存在であり、彼女を中心に物語も発展していくけれど、どこでもこうでも出てきすぎる。それゆえ、うんざり感が伴って、あまり魅力的とも思えなくなる。

 エピソードがだらだら続きすぎて、物語に深まりもないんだよね。エヴァンゲリヲンみたいに謎めかせ、もっと先を見たいと思わせてほしい。

 ペンギンについても本格的な生態に調べていれば、もう少し違った味わいが出せていたのだろうけど、かたちとかデザインとか、外面だけで、中途半端な扱いになっている。ここは作者が京大の理系出身だから期待していたのに。

 もっともがっかりしたのは、この人もしょせん、村上春樹チルドレンか、といった文章のコピー感。「海辺のカフェ」って「海辺のカフカ」のパクリなの?
 
 「ジャバウオックの森」とか、海辺のカフカにも森が出てくるし。むしろ少年サンデーの「ARMS」っていう漫画を思い出させるし。

 「夜は短し、歩けよ乙女」あたりの森見作品は輝かしかった。大作家に化けてくれると思っていた。

  この人も綿谷りさのように、若いときに才能を消費しつくしちゃったのかな、と、この作品で思わされました。仕事の本数こなし。


ペンギン・ハイウェイ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)より
4041005612
No.148
(1pt)

四畳半…は好きなのだが

子どもらしからぬ理屈っぽい小学4年生の男の子が主人公。大人の女性への憧れや、身の回りの事物に関する探究心がダラダラと盛り上がりなく描かれ、びっくりするぐらいつまらなかった。お話の中心となる不思議な現象は、SFと捉えるにせよファンタジーとして捉えるにせよ魅力的ではなかった。期待して読んだだけに残念。
ペンギン・ハイウェイ Amazon書評・レビュー: ペンギン・ハイウェイより
4048740636
No.147
(1pt)

四畳半…は好きなのだが

子どもらしからぬ理屈っぽい小学4年生の男の子が主人公。大人の女性への憧れや、身の回りの事物に関する探究心がダラダラと盛り上がりなく描かれ、びっくりするぐらいつまらなかった。お話の中心となる不思議な現象は、SFと捉えるにせよファンタジーとして捉えるにせよ魅力的ではなかった。期待して読んだだけに残念。
ペンギン・ハイウェイ (角川文庫) Amazon書評・レビュー: ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)より
4041005612
No.146
(5pt)

新興住宅街ワンダーランド

著者の京都を舞台にした作品をいくつか読んだことがある。それは現実の京都から非日常の魔法か幻想のような京都が地続きで連続しているような、不思議でありかつリアルな手触りを感じる、とても面白い作品だった。
幸せな読書体験をしつつも、なんかずるいよなぁと思ったものだ。私は歴史もたいしてない新しい街に育っていたからである。千年単位の歴史が積み重なっている京都ならそりゃあこんなこともあるでしょうよ、いいですね(ヤッカミ)。
が、それは間違いだった。別にどんな街にだって世界にだって、非日常に跳躍できるのである、森見氏のように類まれな想像力を、たぶん子供のころはみんなそのかけらをもっていたはずのものを、ずっと忘れられないでいられるのなら。

本作の舞台の街は「レゴブロックで作ったような」かわいい家が並ぶ都市郊外の住宅街だ。大きなショッピングセンターがあり、図書館があり、歯科医院があり、給水塔のある丘があり、学校の隣には水路がある。
うん、こんな街なら知っている。でも、こんな新しい小奇麗なところに、なにか冒険や不思議なこととか成立するの?
しかし主人公にしてこの物語の語り手・小学四年生のアオヤマ君たちの手にかかると、この平凡な街がワンダーランドになるのである。水路の水源探しはプロジェクト・アマゾンだし、探検隊を組織し街の秘密地図をつくっているし、古い毛布は基地に変わり、歯科医院には宇宙船の発着場を重ね合わせ、クラスのいじめっ子グループですら「スズキ君帝国」として観察対象になる。
世界が面白くないのは、私がつまらないのは、周りのせいではない。自分の認識と想像力ひとつで変わるのである。

思えば子供のころは、確かに世界はそのようではなかったか?
アオヤマ君はお父さんとドライブするときその道路がやがて至るかもしれない世界の果てを思い、妹は台風の夜にいつかは母親が自分より先に死んでしまう事実を怖れ泣く。ウチダ君は死について考察を深め、認識によって分裂するパラレルワールドの仮説をたてる。あれ、これ、自分も子供のころ似たようなこと考えてなかったっけ。

ただ、これは小説であるからして、アオヤマ君たちは本物の未知に出会う。ペンギンや<海>だ。知識が足りないからの未知ではなく、人知を超えた未知である。そしてアオヤマ君たちの素晴らしさは、そのとき人外の不思議に呑まれることなく、冷静かつ客観的な観察と考察にて向き合うところである。そんなアオヤマ君たちでなければ、ペンギンや<海>だってその前には出現しなかったろう。
この<日常にある未知>と<SF的創造性のある不可思議>の小説の中のバランスが素晴らしく巧みである。実際に小説では「プロジェクト・アマゾン」や「スズキ君帝国観察記」などと「ペンギン・ハイウェイ」「<海>の調査」は並行して進捗する。面白い。やがて大きな事件が起こり、今までの事象が有機的に絡み合い収束し結末を迎える。抒情と余韻を残す素敵な結末である。
ペンギン・ハイウェイ Amazon書評・レビュー: ペンギン・ハイウェイより
4048740636
No.145
(5pt)

余韻があって、だんだん高まる

かしこくも愛らしい少年がノートに綴った形で進んでく物語。
だいたいひと夏くらいの印象。
街にある日突如としてペンギンが現れる!という不思議な出来事、不思議に魅力的なお姉さん、、
と少年は休む暇もないんだけど、夜は眠くなってしまう。だって、小学生だから。
ひとりの視点で書かれているので、たくさんの登場人物がいても、読んでる感じが、本を読んでる、って感じられて、よいし、
何より少年のクールでありながら子どもっぽい感情が、少年によって綴られていて、人っていとおしいな、って思います。
ペンギン・ハイウェイ Amazon書評・レビュー: ペンギン・ハイウェイより
4048740636