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宿命 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京



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宿命 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京の評価: 3.16/5点 レビュー 31件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.16pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(3pt)

題材が古すぎる

1960年代後半、東大安田講堂占拠事件を引きつりながらそれに参加した学生が後に各分野で活躍する中、過去の亡霊が目を覚まし始める。
2008年に書かれた作品だが題材が古すぎて安田講堂事件など知らない人も多かろう。
発表のタイミングが悪い。
一般文学通算2420作品目の感想。2020/08/03 17:25
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京(上)Amazon書評・レビュー:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京(上)より
4062142538
No.2:
(3pt)

これは小説でしょうか?

navyfrog993さんに、まったく同感です。二名の某評論家がベタ褒めだったので、あまり考えずに上下二冊を買ってしまい。最初の数ページでがっかりしてしまいました。普通、自分の置かれている状況を家族に説明するでしょうか?「お兄さまは国家の中枢をになう存在になり……」等々、いちいち説明されてしまうと、失笑するしかありません。何だがロボットのような家族です。そういうことを登場人物の行動や心理描写でなどで、読者に自然にわからせるのが小説ではないでしょうか。からくり人形のような登場人物では、いくらストーリーが面白くても、物語に入っていけず、緊張感や緊迫感がまるで味わえません。せっかくの舞台設定が台無しになり、残念でなりません。話としては面白いのになぁ。
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京(上)Amazon書評・レビュー:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京(上)より
4062142538
No.1:
(3pt)

微妙です。

革命を信じて、安田講堂攻防戦に参加し、その本質が革命ごっこに過ぎないことに気付き絶望したにもかかわらず逮捕され、完黙で釈放された女性活動家と。

彼女と偶然知り合った、貧乏な、でも優秀な学生。貧窮から身を起こし、学生運動に目もくれず、権力を目指し大蔵官僚から与党の政調会長まで登り詰めた野心溢れる男性が。

その息子と娘を軸にして、当時とは全く違った身分で運命の再会をし、お互い権力の頂点を目指す、というプロットで。

新聞の広告を見たとたんに、注文してしまったのだが。

読後感はというと。
うーん。微妙。

まず、最初の数十ページの台詞回しが下手すぎて。
上下巻を買ったというのに、上巻の初めで挫折しそうになった。

というのも。当初の登場人物の描写にあたり。
登場人物に様々な過去の歴史や事件、野望を語らせるのだが。

やたらと台詞が、説明的なのだ。
30年以上連れ添った夫婦が、就寝前に交わす会話で。
そこまで細かく雄弁に、お互いの忘れたい過去を語ったりはしまい。

7、8年も大蔵官僚をやってきた人物が。
正月に家族に向かって改めて官僚の立ち居振る舞いを説明したり、しまい。

もうちょっと上手い、小説の書き方があってもよかろう。

「取材の緻密さで定評のある」、との触れ込みだったが。
私の仕事と関係する部分が、物語の重要な部分をなしているのだが。
うーん、現場を知る人間からすると、ちょっとリアリティがないんだよね…。

あと、学生運動華やかりし頃に出会った二人は。
30年余を経て、日本の上流階級となっている、という設定で。
やたらと高級品、とくにワインの描写が出てくるのだが。

高級なシャンパンのコルクを抜くシーンが何度もあり。
「シルクのような」という描写が、何度も出てきて興ざめ。

とはいえ、下巻になると、ストーリーが綺麗に廻りはじめて。
ぐいぐい引き込まれ、先へ先へと読みたくなるのだが。

なーんか中途半端で消化不良のまま、終わってしまう。

ずっと我慢して読んだわけではなく、途中で先がもどかしくなったのだが。
しかし。
上下巻合わせて、700ページを終わらせて。
その終わり方は、ちょっと…。
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京(上)Amazon書評・レビュー:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京(上)より
4062142538

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