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宿命 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京
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【この小説が収録されている参考書籍】
宿命 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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物語の設定は少し古い1960年代後半の全共闘時代というのは理解できても、登場人物に会話でその時代を説明させています。しかも、そこに苦学物語を押し込めて。これを延々と続けられては読んでいる方は退屈します。加えて主人公の女性が安田講堂の機動隊導入の最中に、急に心が転換というかあまりにも簡単に転向してしまいます。まあ、ここまではいいとしても、その何十年後に会った元恋人同士が親となった見合いの席で、お互いを認識しない・・・こんなことってあるのかな?あまりに不自然です。物語を展開させていく上で安易過ぎる設定です。 それにしても、どの登場人物も総て同じ様な性格、上昇志向で利己主義で、他人を蹴落とすのに躊躇しないので、老若男女総て同じ人物の様にしか思えないのは自分だけでしょうか?有川三奈・白井眞一郎・有川崇は兎も角も、大学出たばかりの23歳白井尚子までが、いかに政治家の娘とはいえ、これではやり手の中年マダムです。それは笹山宣子にも言えることです。兎も角メインの全員がそんな性格なのです。 ですから上巻だけにしても、物語の展開が類型的で、策謀の段階で一流店でワインの銘柄とかそんなことばかりが、妙に詳細に描かれており、肝心の人間が個性がある様で無い。小悪人がコチョコチョと動き回っているとしか思えません。さて、下巻はどうなるか、ここまで来たら読んでみましょう。 | ||||
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優性遺伝、劣性遺伝の意味が間違っています。その性質の優劣ではなく性質が現れるかどうかの違いです。 作中の産婦人科医まで間違えているので、あえてそう書いているわけではないですね。 | ||||
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全体的に意味不明な点が多い。 「権力の頂点を極める」「総理総裁の椅子に座る」といった頭の悪い小学生のような表現が多用されているが、何のために総理大臣を目指しているのかが不明。特定の政策を実現したいのなら国務大臣になるか官僚のままでいる方が良いと思うのだが。 また、崇と尚子の婚約を破談にするために三奈がとる行動も意味不明。宣子を退職に追い込んだ際に、これですべての問題が解決したかのように不敵な笑みを浮かべるが、破談が実現するどころか、崇が大麻を吸引しているビデオが送られてきて状況が更に悪化している。 あと、登場人物が全員アル中なのか、何かいいことがあるとやたらとシャンパンやワインを開ける。 | ||||
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筆者のデビュー作品からのファンとしては、この作品には路線変更を感じざるを得ない。 テレビドラマ用に書かれたような展開に、ちょっと驚き。かなり軽めに読める。 | ||||
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シリーズものとして刊行していきそうですが、それにしては話が安っぽい。 これから面白くなるという気がしないのだが、大丈夫なのだろうか? | ||||
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ドラマから入りました。ストーリーはあまり変わりません。ちょっとマザコン気味の野心家である主人公が、婚約を機に母親の過去をめぐるドロドロに巻き込まれていく。そんな感じ。とても昼ドラぽい話で、「なぜこれをわすれていたの?」とか「なんで二人はくっついたの?」と??が山ほど浮かびます。「どうしてこうなった。」の世界。これはドラマも小説も同じなので、ドラマでわからなかったから小説で…というふうにはなりません。 ですがやっぱり小説で読むと物語の経緯や(学園紛争や政治のあれこれ)、過去の登場人物の気持ちの変化など回想などではしょられていたところがわかってドラマを補完できます。ここはよかった。 でも残念だったのはやはり文章が説明的で、キャラクターの掘り下げがあさいところでしょうか…。キャラ立ちができてないというか。崇のできる男なんだけど、あまったれでつめが甘いところとか、白井議員の不気味で肝のすわった所とか、役者さんの演技ありきで見ていた時より大分印象うすめ。ドラマのインパクトがあったので私はそのイメージで読みましたが、正直小説単体でなら楽しめなかったでしょう。それって小説としてどうなのか?と思わなくもないです。というわけで☆は2つ。 | ||||
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登場人物が全部主人公のような感じで感情移入しにくいし、 内容もその背景も中途半端。 難しい漢字を使って文章力をアピールしているつもりなんでしょうが、 文章の流れが微妙なところも多くあり、雑な感じがします。 とはいえ、ぐいぐい読めるし、おもしろさはあるのですが、 全てが中途半端で終了してしまいました。 中途半端ですが、「文章で書かなくてもわかるでしょ」という終わり方なので、 気持ち的にスッキリしません。 できれば、大逆転をする崇の物語を読んでみたいものです。 | ||||
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ドラマ(1〜2回)がなかなか魅力的なスタートだったので、原作を読んでみた。 学生紛争と現代社会を結びつけるというアイデアはなかなかおもしろいと思ったが、いくつか「?」ということがあって、なかなか物語に入り込めなかった。 一番、疑問に思ったのは、学生時代に付き合っていた(肉体関係もあった)相手と再会して、いくら苗字が変わっていたとして、まったくその本人と気づかない……ということ。整形したわけでもないのに、ありえるだろうか?? 同窓会で何十年かで友人と会っても、大学時代の仲間ならせいぜいハゲたとかメタボになったとかはあっても、結構面影は残っているもの。「ぜんぜん変わらないねえ」なんて言い合いません? 10年付き合った恋人をサクッと捨てる主人公(悪い男であってきちんと書き込めばリアリティーが出たのに、残念)に、年収4000万もあるのにぜんぜん貯金がない(弟の交通事故のお金の工面ができない)キャリアウーマンって。 全体的に人物造型が浅いというか、甘く、突っ込みどころ満載。それでもがんばって読了したが、あの結末はさすがに、どうよ??? 連載小説が急に打ち切りになったので、なんとか帳尻を合わせました、というような印象が否めなかった。 | ||||
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東大の安田講堂の描き方がまだまだ物足りない。もっとここを膨らませて ほしかった、帯に騙されたような気持ちに読者がならないように。泥臭さ が足りない。片岡義男のようなスマートさは要求しない。話しのスジが、 一般的すぎて読んでいてドキドキしない。セレブと全共闘はどうもなじま ない、ムリがある。医者ならば、今井澄や鎌田實が存在するし、議員なら 塩崎や横路、江田、経営者なら堤など実在するヒトと重なるような描き方 があればリアリティーが出て、もっと面白く読めたような気がする。それ と文章がとても重たい、読んでいると疲れる、もっとリズムカルな文章を 望む。よって星三つ落とす。次作に期待する。 | ||||
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学生運動、団塊の世代、というフレーズに惹かれて読んでみたが、深みが無くてがっかりだった。特に学生運動を経験したものとしては、女性が「オルグのため」に性的魅力を利用した、という決め付けが随所に出てくるのにはあきれた。これでは当時の右翼・権力者と同じではないか。著者は何の根拠があって彼女達を侮辱するような描き方をしたのだろうか。 また、学生運動をした者が、世を忍んで生きているかのように描いているが、実際には学生運動をした者をはじいてしまったら、世の中が回らないほど多くの学生が係ったのであり、現に官僚の中にも、公務員、教師、学者、あらゆるところに彼らは存在している。 (にもかかわらず、世の中がかわらない、という問題は確かに別の問題としてある) 世代が違うということの限界かもしれないが、あまりうまく描けているとは思えない。 まあ、筋書きが主たる大衆小説だから、という程度なら、単行本でよむほどでもない。 文庫本で読めばじゅうぶんです。 | ||||
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人物設定や科白が陳腐というのは、他の皆さんご指摘の通り。 新聞広告や帯に「日本の上流階級の実像をあらわに描く、壮大なるドラマ!」と謳い文句がありますが、民放で時々やってる‘セレブの生活特集’みたいな安っぽさ。例えば、尚子さんの言葉遣いには、背伸びしてお嬢様っぽさを気取ってみてもお里が知れちゃうわよねぇ、みたいな部分が見受けられ失笑しましたし(勿論、尚子さんがいけないのではありません。作者の所為です!)、登場人物にワインを飲ませたり語らせておけば上流階級が描けるかといったら、当然違います。 まあ、そういった安易な手法に感じられたり、違和感を覚えたところを列挙するのは、面倒臭いので省きますが、この小説の根幹部分を成す親子関係の問題で、「何故、さっさとDNA鑑定をしないの?」と、苛々させられて、精神衛生上悪かったです。 (三奈はテキパキと仕事をこなす出来る女性のようなのに、実はバカ? バカだから学生運動なんかにのめり込み、今度は一転、金と権力の亡者になったという人物設定でしょうかねぇ? 何故DNA鑑定を直ぐしなかったのか、もっと仕掛けが欲しかったと思います。) 次作では、読者を巧く騙して下さい。 | ||||
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東大紛争、大蔵省キャリアの生態、政治家、権力、政略結婚すべてが類型的かつ陳腐に描かれている。 作者は何を訴えたいのか。 ワインの薀蓄を語りたいのなら、こんな舞台仕掛けは不要だ。 | ||||
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楡周平の本は毎回チェックしています。デビュー作「Cの福音」は素人くささもあったが 斬新で面白かった。でもその後が、ごった煮のような何でも詰め込み型の小説が多い。 色々な料理を織り込んだコースメニューを出してくれるけど、味がそれぞれいまいち 洗練されてない料理屋みたい。 出会い頭にヒットが出たデビュー後、伸び悩んでいるという印象。本作もその一つ。 タイトル見て面白そうで、書店でパラパラ見たが、またぞろ詰め込みのごった煮。 単行本で買うほどはなく、文庫が出たら暇つぶしに読んでみたいというレベルですね。 | ||||
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