悪魔の飽食
評判
悪魔の飽食の評価:
3.27/5点 レビュー 161件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全165件 61〜80 4/9ページ
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悪魔の飽食の評価:
3.27/5点 レビュー 161件。 B ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
文体が小説風なので、小説と誤解する人もいるだろうが、資料に立脚して書かれている。
写真誤用の問題もあったが、著者が誤りを訂正したうえで再出版している。
731部隊に関する先駆け、パイオニアのような存在である。
80年代の著作なので、現在から見れば、種々間違った箇所もあるだろうが、本書が
その後の731部隊の研究を後押ししたという功績は不朽である。
実際、研究・調査が進んだ結果、現在では731部隊の残虐行為を疑う人間はいなくなった。
本書の正しさが実証されたと見て良いだろう。
グロテスクな描写が多いので、通読には注意を要するが、日本の負の歴史を知る上では
欠かせない本である。
追記
731部隊がただの防疫給水部隊であった、という主張がある。
全くのデマである。
防疫給水部隊は第三部であり、その他にも様々な部に分かれていた。
以下、常石敬一著『消えた細菌戦部隊』から引用。
「石井部隊」本部の構成
部(通称)
第一部(研究部) 各種細菌(ペスト菌、コレラ菌、ガスえそ菌、炭疽菌、腸・パラチフス菌)の細菌戦使用のための研究および培養。構内監獄の管理。
第二部(実験部) 細菌兵器(爆弾)の開発・実地試験。安達の屋外実験場での実験およびその管理。部隊保有の飛行機の運行と管理。ノミの培養。
第三部(防疫給水部) 防疫給水および病院。一九四四年からは、濾水機製作工場で、細菌爆弾の容器を製作(ハルビン市街に置かれていた)。
第四部(製造部) 各種細菌の大量生産の工場。細菌の貯蔵。
教育部(練成隊) 新入隊員の教育。細菌戦要員の養成。
総務部 庶務部と呼ばれることもあった。事務部。
資材部 細菌爆弾の製造。細菌生産のための材料(寒天等)の準備・貯蔵。
診療部 部隊員用の病院。(81ページから)
上記の内容で明らかなように、第一部が主として人体実験を、第二部が実戦研究を、第四部が細菌製造を
行っていた訳だ。
もう一つデマがある。アメリカ国立公文書館で公開された731部隊に関する10万ページの文書の中には、
人体実験や細菌戦を行った記録は全くなかった、というものだ。
この元ネタはあるネトウヨのブログからだが、731部隊に関する知識がほとんどないのだろう。
実際は、2007年にアメリカで公開された10万ページの文書の中には新たな証拠はなかったというだけの話だ。
それ以前にフェル・レポートやヒル・レポート、ダグウェイ文書など、有力な証拠は数多く存在する。
それでは、公開された文書の中身はどうだったかについて見ていこう。
近藤昭二『米軍接収資料の返還と七三一・細菌戦資料の行方』(下)
この結果は二〇〇七年になって公表された。七年に及ぶ作業で八〇〇万頁の文書をチェックしたという。
二〇〇七年一月、三種のガイド・約一〇万ページ分の以下のリストが発表された。
*Japanese War Crimes and Related Records:A Guide to Records in the National Archives compiled by Greg Bradsher. 日本の戦争犯罪と関係記録:国立公文書館の記録ガイド(一七〇〇ページ余)
*Researching Japanese War Crimes Records : Introductory Essays by IWG 日本の戦争犯罪の記録探求(二三〇ページ余)
*Selected Documents on Japanese War Crimes and Japanese Biological Warfar 1934-2006 compiled by William H.Cunriffe 日本の戦争犯罪と生物戦の記録選(一七〇ページ、一二五〇件)
結果は、この中には、先のフェルやヒルの報告書は含まれていたが、しかし、七三一部隊から吸い上げた一次資料は含まれていなかった。(53、54ページから)
『戦争責任研究』2012年春季号より
上記の記述からも分かる通り、10万ページの文書の内容は、日本の戦争犯罪がメインに据えられており、
細菌戦はごく一部でしかなかったのである。
それなのに、公開された文書の中に731部隊の悪事はなかった!などと主張するのは支離滅裂である。