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(短編集)
碧空のカノン 航空自衛隊航空中央音楽隊ノート
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碧空のカノン 航空自衛隊航空中央音楽隊ノートの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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航空自衛隊の音楽隊員として活躍する鳴瀬佳音(なるせ かのん)の日常と事件を描いた作品です。 音楽隊の仕事や演奏会の裏側、航空自衛隊の歴史や文化など、興味深い情報が満載で、佳音の恋愛や友情、家族の関係など、人間ドラマも楽しめます。 この本の魅力は、音楽隊の活動をリアルに描いていることです。 作者は実際に航空自衛隊の音楽隊に取材しており、その様子は巻末のエッセイにも書かれています。 音楽隊のメンバーは、様々な楽器を演奏するだけでなく、自衛隊の任務や訓練にも参加しています。 音楽隊の役割や意義、自衛隊の使命や規律など、知らなかったことが山ほど出てきます。 音楽隊の演奏会のシーンは、音楽の魅力や感動を伝えてくれます。 この本のもう一つの魅力は、佳音の成長物語です。 佳音は、アルトサックスを担当する女性隊員で、最初はドジでおっちょこちょい、さらに天然です。 ですが、音楽隊の仲間や先輩、指揮者など、様々な人との出会いや別れを通して、自分の夢や目標を見つけていきます。 佳音は、音楽隊の一員としてだけでなく、自衛隊の一員としても、自分の役割や責任を果たそうと努力します。 佳音の恋愛も、音楽隊の仕事との両立や自衛隊の規則など、複雑な問題に直面しますが、それを乗り越えていきます。 この本は、音楽と自衛隊という異なる世界を結びつけた、今まで無かったユニークで魅力的な作品です。 音楽隊の活動や自衛隊の歴史を知ることができるだけでなく、佳音の人生を通して、音楽の力や自衛隊の精神を感じることができます。 音楽好きや自衛隊に興味のある方におすすめの本です。 | ||||
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主人公は鈍臭くてルーズで化粧っけも色気もない。元同級生が回想で演奏すると別人のようになると言ってるけどそれも一度だけなので、ただイライラする魅力がない女性としか思えない。 それだけじゃないんだという音楽の才能や感性にもっとフォーカスするべきだったのではないか。 自衛隊の音楽隊の話は面白かった。ただ、もう少し音楽以外の訓練の話とか、入隊するのは多分難しいだろうからその辺りを掘り下げて欲しかった。 ミステリー?要素を毎回入れてくるけどそれも中途半端だし、なんか全体としてちょっと足りない感じだった。 | ||||
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作中に鳥取県を舞台にした話が一つ。さすがに鳥取駅周辺の描写は的確で、「しっかり取材したんだな~」と感心したのもつかの間、読み進んで行くうちに「んっ?」という記述が。作中に「全日本で金賞を取った中学校」というのが出てくるが、う~ん、ここ数十年。鳥取県でそんな快挙を成し遂げた学校なんて聞いたことがない。いや、全国大会って、行ったことすらなかったんじゃないかな…。そんだけ鳥取県にとって、全国なんて夢のまた夢なんですよ。 これはフィクションであり、現実とは当然違う。でもその虚実のギリギリのバランスで成り立つのがこの手の作品じゃないのかな。全国で金賞を取った鳥取の中学校が出てきたとたん、何か白けてしまって…。 惜しい!あと少しでした。 | ||||
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自衛隊の音楽隊については警察の音楽隊、消防の音楽隊と同じくらいの漠然としたイメージしかありませんでしたが、音大出身者の進路の一つであるということをこれを読んで初めて知りました。 自衛隊員としての訓練も受けなければならないとか昇進しないと定年まで在籍することはできないなどの事情も知ることができます。 著者が楽器の経験があるのかどうかはわかりませんが、素人ながら楽器を演奏するものが読んでも表現が変だとか間違っていると思う箇所はないので実際に演奏する人によく取材されているのだろうと思います。 自衛隊員であっても人間。若い女性には若い女性らしい人生があります。 吹奏楽を扱った作品は京都アニメーションの作品をはじめとして少なくないのですが、以前『楽隊のうさぎ』を読んであまりいいイメージを持たなかったので手を出さずにいました。 しかしここでは登場人物は音大を卒業した大人ばかりで演奏技術もお墨付き。 そんな人たちの本番前や録音に臨む心境も適切に描かれていて実際に楽器に関わる人が手にしても楽しめると思います。 しかし大きな賞を狙うような内容ではないので肩肘張らずにヒロインに感情移入して読むことができます。 登場人物の造形も極端に個性的ではなくそれでいて魅力的に描かれているのは著者の力量でしょう。 三冊続けて読みました。 次が待ち遠しいです。 | ||||
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元自衛官として、自衛隊の内情について「?」の部分はいくつかあった。 例えば、入隊してまもなく2年経つ空士が未だに2士だったり(普通なら士長)、上官に対する呼び方だったり、取材した割にはツメが甘い。 もしかしたら、後者については硬派な雰囲気を削るための措置なのかもしれないが、厳しい上下関係なしにして自衛隊は語れないと思うのだが…と思う面はあった。 内容としては、ライトな書き口で、読みやすく、短編仕立てなので、ちょっと時間があるときにちょうどよい。 続巻はまだ未読だが、期待して読みたい。 | ||||
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ま、福田さんはどちらかと言えば硬い文章の方が得意なので、あなだらけの謎解きはいいのではないでしょうか。 肩ひじ張らずに何も考えずに読める作品。 ただ、福田さんがマーガレットを愛読されていたのだろうと推測するが、 「安西夫人」と独身女性が「夫人」と付けられている理由を「お蝶夫人」にちなんで名づけられた、 というくだりは大分苦しいと思う。 主人公の佳音世代は「エースをねらえ」を当然知らない世代の設定であり、「お蝶夫人?who?」である。 隊員の中には1人くらい古い漫画が好きで知っている者がいるということがあるかもしれないが、 それでも皆が知らないことは通り名として定着し辛い。 それでも舞台が社会人テニス部とかならまだわかるが、音楽隊では尚更となる。 ベルばらやキャンディキャンディとは同じ時代でも知名度が全然違うのである。 佳音が入隊の時代なら45歳以上のオバサンじゃないと熱心に読んだ世代ではない。 因みに同世代以上の男性も姉か妹がいなければ少女漫画なんか全く読まない世代だから、 「エースをねらえ」という題名くらいしか知らないのが普通。 まだデビ夫人あたりから取ってきた、という方が腑に落ちたと言える。 | ||||
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自衛隊の音楽隊というと、あくまでも自衛隊の付属部署で、自衛隊員から音楽の素養がある人が配属されるのかなという不確かな認識しか持っていなかったのだけど、いやいや本格的な楽隊で、音大出身のいわば音楽エリートがそこを目指して何倍もの関門をくぐり抜けて入ってくるところだったんだね。主人公はそんな音楽隊に所属するちょっとドジな女子自衛官 鳴瀬佳音(カノン)。次々起こる小さな謎かけを含むハプニングを、周囲を巻き込んで解決しながら、音楽隊の日常を描いていく連作集。ちょっと謎解きのプロセスが都合よすぎる感じもあるけど、まぁ話の本筋はそこじゃないのでいいのかな。続編もあるみたいなので、文庫化されたら読んでもいいかな・・。 | ||||
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急に購入しなくてはならない都合があり買ったはいいが、文庫ではないのが欲しかったので間違えてしまった。 よく見なかったので残念でした。 でも綺麗に包装されていたので商品としては良かったと思います。 もう少し大きくはっきり文庫と書いておいてほしかった。 | ||||
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空自中央音楽隊を舞台に、人一倍「天然」な音楽隊員の主人公と、彼女と仲良しの同僚や上司達が、時々舞い込む他愛ない謎を巡って小さなドタバタを繰り広げる短編集。 文章はこなれていて読みやすいし、話も適度に(発生した「謎」のヒントが全く提示されないので)先が読めないため、先が気になってつい読み進めてしまう。絶対に悲しい展開にならないのも、安心していられる。総じてライトノベル感覚で気軽に楽しめる作品。 ただ、読み終わった後でまず思うのが「これ別に舞台が自衛隊じゃなくても良くない?」ということ。 作品の中で描写される主人公達の日常は、練習する、飲食店で飲み食いする、コンサートで演奏する、集まってわいわい謎について語る、これしかない。自衛隊らしいところといえば、たまにマラソンをしているぐらいか。本当にきちんと音楽隊を取材して書いてるのかと疑問になる。 謎にしても、自衛隊がからまないと成立しないという謎はひとつとしてなく、ありていに言えば、わざわざ自衛隊にせずとも普通の楽団で話を作って十分成立する。 ぶっちゃけると、そのへんのほのぼのストーリーを、自衛隊という包装紙(しかもあまり質が良くない)で包んでブームに乗っかって売ろうとしているだけという安易さが見え隠れするため、さわやかな中にもなんとなく疑問を感じる読後感となっている。 | ||||
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音楽好き,特にブラバン出身者からすると垂涎の一品かと「誤解」した。 表紙通りのガールズ ノベル。 福田和代ってなにもの? | ||||
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音大でて自衛隊の音楽隊に就職した女の子と、その周囲の人たちの物語。ミステリーのカテゴリーにはいるのだろうが、私は人間模様として読んだ。若いっていいことですね。 | ||||
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"音大卒業後、航空自衛隊の音楽隊に入隊した鳴瀬佳音は、定期演奏会などの任務に向けて練習に励んでいる。自衛隊という未知の世界に戸惑いつつも鍛えられていく。 あるひ「ふれあいコンサート」で使う楽譜を用意したところ、佳音が担当するアルトサックスのパートの楽譜が楽譜庫から紛失していた。いったい、どこに消えたのか?" 航空自衛隊航空中央音楽隊を舞台にした"日常の謎"系のミステリ。 新人隊員の成長物語でありながらも、舞台を十分に生かした軽いタイプのミステリ。 音楽隊を丁寧に取材したんだろうなぁと思える描写がたっぷりで楽しく最後まで読むことができました。 作品の中では佳音たちが吹奏楽部の中学生たちに指導する「文明開化の鐘」が特に素敵。自分の実力を超えた成績をおさめたいと無理をする男子学生の謎に絡みながら、音楽隊の粋な計らいのラストにちょっと感動してしまいます。 自衛隊の作品というと有川浩さんですが、負けず劣らずの素敵な作品でした。 著者の他の作品も読んでみようかな。 | ||||
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航空自衛隊中央音楽隊の若き女性サックス奏者(当然女性自衛官でもある)佳音を主人公にした、広い意味での、日常ミステリー。 謎解きの醍醐味があるわけではありません。ただ、知られざる自衛隊音楽隊を正面から取り上げたということで、特筆すべき小説です。 ということで、自衛隊ファンには強く薦めますが、ミステリーファンにはあまり薦めません。 | ||||
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有川浩の自衛隊ものから興味を持って、空自の音楽隊コンサートに行き、そこでこの本を知りました。音楽隊の日常がわかり、おもしろく読みました。吹奏楽が好きで、自衛隊に興味がある私にとってはとってもよい本です。恋の行方にも興味があるので、ぜひ続編を読みたいです。 | ||||
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TVドラマ化された「空飛ぶ広報室」もおもしろかったですが、この小説も面白いです。 オーケストラや音楽に詳しい方だったらもっと楽しめるのかも? 続編と関連する曲を集めたCDを出してくれないかしら、と思ってしまいます。 あと、こちらもドラマに向いていそうな小説だと思いました。 | ||||
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有川浩だ〜 途中、何度も、作者を確認したくなる程、「福田和代」じゃなくて「有川浩」。自衛隊という題材も、甘ったるいテイストも。自衛隊の音楽隊を題材にしたミステリー仕立ての短編集。途中かったるくて、ななめ読みをした部分もあったけど、「遠き山に日は落ちてー渡会俊彦の場合ー」は良かったかな?その結末は、この本の中では至らないけど、さて、どうなるのか? | ||||
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これまでまったく別のフィールドで活躍してきた作者初(最近読んでなかったので違ってたらスマソ)の日常の謎系ミステリ。 後書きで同音楽隊のレポートも掲載されており、空自中央音楽隊が舞台というだけである程度の予想はついたのだが、 作者もどうやら筋金入りの真正吹ヲタではないだろうか。 名高い音楽隊が舞台なのである程度は当たり前だが、本書で取り上げられたレパートリーも以下のようなもので ちょっと吹奏楽をかじったくらいのファンではとても太刀打ちできまい。 ・交響曲第一番「ギルガメッシュ」(アッペルモント) ・シャコンヌS(新実徳英) ・レジェンド(ケンツビッチ) ・レスト(ティケリ) ・ザ・スピード・オブ・ヒート(ジロー) 他にもマニアっぽさが感じられるところは随所にある。 例えば掉尾の一篇のタイトルは「ラッパ吹きの休日」で、作品中にも「別名を『トランペット吹きの休日』ともいうとおり」というフレーズがあるが 正式名称(というより訳題か)としてはあくまで「ラッパ吹き」が正しいということはご存知ない方も多いと思う。 そんなわけで作者も相当楽しんで書いていることが感じられ、おそらく続編も出るのであろうが、 とりあえず吹奏楽ファンは読むべし。 | ||||
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政治テロや災害、またサイバー犯罪や警察モノなどのジャンルで評判が高い作家・福田和代が描く、航空自衛隊航空中央音楽隊を舞台にしたミステリ。ミステリといってもカバーイラストから判るとおりに「日常の謎」系のミステリといった方が、内容に即しているかもしれません。ちなみに航空中央音楽隊とは、航空自衛隊所属の軍楽隊で、様々なイベントなどで演奏を行なっているそうだ。私もこの小説で初めて知ったのだが、その日常や活動などが色々と描かれていてとても興味深い。 主人公はアルトサックス奏者の鳴瀬佳音。一応は、自衛官のはずなのだが、かなり天然系のドジ。加えて某少年探偵のように佳音がいるところには、なぜかトラブルが発生するという特異体質(?)の持ち主。著者的にこういうキャラを立てた小説は珍しく、有川浩の自衛隊モノと似たテイストを感じさせる。 1章 ギルガメッシュ交響曲 2章 ある愛のうた 3章 文明開化の鐘 4章 インビジブル・メッセージ 5章 遠き山に日は落ちて 6章 ラッパ吹きの休日 ミステリとしては1章、ギルガメッシュ交響曲が面白い。なぜか佳音が演奏するはずのパートの楽譜が行方不明になり……という話。楽譜とはいえ、自衛隊の備品であるわけで、不可思議な退職をした先輩自衛官の秘密とも絡んで膨らむ謎がとても面白かった。 でも個人的には海外の軍楽隊とのエピソードが語られる6章が個人的には一番面白かったかな? F-22ラプターをイメージした新曲が作曲されていると知らなかった(考えてみたら、昔の音楽を演奏しているだけではないよね)。航空自衛隊の知られていない一面が分かるのはとても良かった。 あと著者的な挑戦(?)とも言えるのが、第五章の進展しないラブストーリーだろうか? 福田和代の著作というと、カッコイイ男同士の友情とかが多いような先入観があるのだが、今回は非常にまっとうで、まるで週刊少年サンデーの高橋留美子とかあだち充のような恋愛模様が繰り広げられるので、素敵なカバーイラストから購入を決定した方は、ぜひ5章を読んで欲しいなぁと思いました。 今後のシリーズ継続も期待しつつ、星5つで! | ||||
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