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花々



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【この小説が収録されている参考書籍】
花々
花々 (宝島社文庫 『日本ラブストーリー』大賞シリーズ)

花々の評価: 4.38/5点 レビュー 24件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.38pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全24件 1~20 1/2ページ
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No.24:
(4pt)

沖縄のスポーツショップでもの彼女の人間関係

原田マハさん出身の沖縄の
花々Amazon書評・レビュー:花々より
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No.23:
(4pt)

生まれた環境と現状の狭間にお悩みの方へ

両親、兄弟、故郷を愛し続けるには、経済的環境、地理的環境、幸福感などの条件が必要です。この本は、生まれた環境と現状の狭間にお悩みの方へお勧めします。幸せはどこにあるのか、立場や状況で価値観は目まぐるしく変化するときもあります。現実は難しいことが多いです。
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No.22:
(5pt)

「カフーを待ちわびて」の後日談

庄司のショップ店員の、純子&奈津子。本土からやってきた2人から見た、与那喜島のリゾート開発。山内成子との出会い。成子は成子なりのやりかたで、故郷の島を・…。    彼女たちの過去。人には、どうしようもない悲しい過去がある。出会った人とのかかわり。いま、どうやって生きてゆくのか。 考えさせる内容だった。 「カフーを待ちわびて」を読んでない人でも、問題なく引き込まれる本です。

今夜は、2冊読み終えた。次は、「いちまいの絵」「暗幕のゲルニカ」どっちを読むか。どっちも、なんとなく敬遠気味な本。
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No.21:
(4pt)

親うやぬゆしぐとぅや 肝ちむに染すみり

『カフーを待ちわびて』の続編というか、スピンアウトの物語。
 沖縄に咲いている花たちを中心にしての物語。原田マハは、やはり巧みに花と人間とのかかわりを描く。鳳仙花、ネムの花、デイゴの花、さがり花、ハンカチの木が登場する。
 鳳仙花は、ウチナーグチで「てぃんさぐぬ花」という。ちむどんどんで、歌子が歌っていた沖縄の代表的な民謡だ。実に美しい歌である。この本を読んで、初めててぃんさぐぬ花の歌詞の日本語訳を見て、そんな意味があったのかと驚いた。
てぃんさぐぬ花や 爪先ちみさちに染すみてぃ 親うやぬゆしぐとぅや 肝ちむに染すみり
(ホウセンカの花は 爪先に染めて 親の言うことは 心に染めなさい)

てぃんさぐぬ花の歌は、八・八・八・六の三十文字で琉歌になっている。
沖縄の生き方の教訓歌になっている。美しい歌の意味が奥深い。沖縄の人の慎み深さと親想いの心は歌い継がれるのだ。
 この物語は、沖縄、与那喜島のダイビングショップでアルバイトしている難波純子が主役。『カフーを待ちわびて』の与那喜島につながる。リゾートホテルができることで、ダイビングショップも立ち退きせざるを得ない。純子は、そのアルバイトがなくなることで、故郷である岡山に帰ることもできない。
純子は、母子家庭で育った。看護婦になって、母と暮らすが母親は認知症となり、「あんた誰?なんでここにおるん。いますぐ 出ていきんさい」と言われたことにショックを受ける。母を捨て、仕事も捨てて、島めぐりをするようになる。安住の地を求めて、与那喜島まできたのだ。
 鳳仙花が、住んでいる家の前にいっぱい咲いている。てぃんさぐぬ花の歌詞とリエゾンする。
「ホウセンカの花で指先を染めるように、親の言葉を胸に染めなさい」
ユタのおばあに、サガリバナを見に行きなさい。そして、すぐさま母親のもとにかえりなさいと言われ故郷に帰る。その日、母親は死んだのだった。
 山内成子は、与那喜島の出身で、東京で都市開発企業プロジェクトリーダーをしている。旦那は役所勤めで、仕事にのめり込みすぎて、旦那から離縁される。そんな傷を負いながら、離島開発をしようとする。それで、純子に離島生活のリサーチを依頼している。それは、与那喜島のリゾートホテル開発している照屋俊一と同級生だった。それに対抗意識があったのだ。
 加計呂麻島のカフェのオーナー知花子にあった成子は、ピシャリと「変な対抗意識で仕事をしないで」と言われる。知花子は一人娘を15歳で亡くした後、夫と離婚してしまい、縁があって加計呂麻島でカフェを開くことになった。それは、ハンカチの木を見て、娘を亡くしたことで、初めてたくさんの涙を流すことができた。ハンカチがいっぱいあるから、泣いていいんだと言われたことで。
 成子は、故郷の岡山に帰った純子に知花子が栽培したハンカチの木の鉢物を送るのだった。泣いていいんだ。純子の母が遺したノートには、「じゅんこあいたい」という言葉が、繰り返し書かれていたのだった。沖縄の花でつながる親の想い。友人たちの想い。うまいなぁ。
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No.20:
(4pt)

日常生活の中に人生のしおりみたいに差し挟みたい作品

『カフーを待ちわびて』のスピンオフ作品。この作品単独でも楽しめるとも思うけれど、あの鮮烈なデビュー作とペアで読んで頂くと、物語の時代や地平が陸続きで繋がるので、ダブルどころかそれ以上に楽しむことができると思う。単純な1+1ではなくて4倍にも16倍にもなるかもしれない立体感覚である。

 ちなみに陸続きというのは言葉の綾で、孤島の物語がメインの舞台となるところは元作品と同じ。但し、この本の登場人物は旅人ばかりなので、一つ所にとどまらない。ゆえに複数の孤島が別の舞台として登場する。本土の街だって舞台の一つとなる。モデルとなる島や場所はあっても、すべて架空の設定となっているので、ドラマ『Drコトー診療所』と同じイメージでトライして頂くとよいだろう。

 本作は、都会から島に住み着きダイビングショップで働く純子、島の生まれだけど東京に出てビジネスウーマンとして活躍してきた成子、という二人の交互の視点で綴られる一冊である。いわゆる連作短編集でもあり、全体で一作の中編小説とも読める。長編小説と言いたいが、ページが少なく、活字も大きい。中編の部類を長編一冊の値段で無理やり商品化したよ、というちゃっかりした印象。

 おまけに表紙イラストが少女コミックみたいなので、公共の場所ではブックカバー無しでは読みにくい。個人的には、一気に自宅で読み終えることに成功し、ほっとした次第。ちなみにぼくはブックカバーを使わない人なので。

 外観はともかく、内容は、『カフー、、、』を読んだ人ならば同じレベルで楽しめると思う。スピンオフ作品であるだけに、共通する登場人物たちの他の側面や違った物語を辿ることができるし、島の歴史や島民たちの印象を、さらに違った角度から俯瞰的に見ることもできる。明青や幸や愛犬カフーも、端役ながら登場させるサービス精神くらいは、この作者なので当然しっかり持っているので、ご安心あれ。

 さて、二人のヒロインの視点で交互に語られてゆく本作だが、他にも奈津子という気になる個性が、何度か彼女らの物語と交錯する。三人の女性が皆それぞれのオリジナルな人生と物語と生き様を抱えているのはもちろんのこと、彼女たちの運命がちょっとした交錯したり、邂逅し合ったりする構図が、不思議とじんと来たりする名シーンづくりの上手さは、この作者の持ち味で、作者の持つ女性ならではのデリカシーがいい具合に作品作りのスパイスとなっていると感じさせてくれる。

 まさか自分でもこの齢になって、言わば女性小説?を読むことになるとは思わなかったが、原田マハ作品には、国境も性別も年齢もあまり関係ないのだ、と最近では割り切れるようになってきた。人生を語るのに立ち止まる地点がどこだと定められているわけではないではないか。悲しみや歓びは、いつだって不意をついてやってくるものなのだ。

 この作家の作品では、様々な個性たちのそれぞれの人生の瞬間や、違った心の流れが、不思議なハサミで切り取られて構成されているように思う。それは、ぼくらが美しい海や空に眼を向ける一瞬のように、はっと気づかされる類いのものであったり、何かを想い出すとき、これまでずっと忘れていた大切なものごとに改めて気づかされるような、きっと人生のしおりみたいな瞬間だからだ。

 これからも折につけ、この作家の本を開こう。そのときには安心して心を預けよう。読み終わる都度、いつもぼくはそう思っている。
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No.19:
(5pt)

読みやすくて

優しい気持ち
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No.18:
(3pt)

自分探しの物語

映画化されたラブストーリー「カフーを待ちわびて」のスピンオフ。

元看護師の旅人(!)と東京のキャリアウーマン女子二人の人生にスポットが当てられている。奄美諸島を舞台にした自分探しの物語。

主役の二人は、別離を経験した妙齢の女子。著者の作品にちょいちょい登場するキャラ設定だ。大まかな展開は予想ができてしまうので、良いお話しではあるのもの、印象が残り難いとは思う。

「カフー〜」とは直接関係はないが、明青と幸が他者の視点で登場し、語られなかったその後にちょっと触れているのは嬉しい。
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No.17:
(5pt)

「カフーを待ちわびて」のスピンオフ

沖縄に行きたい
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No.16:
(5pt)

あなたも書いてみませんか

人生のきびを美しくもたゆまぬ歩みのもと数ある花の中ハンカチの花にたくさんの物語が隠されている、そんな中今手紙離れといわれて久しい世の中に一石を投じる作品です。私は昔から旅先で葉書や手紙を書くのが1日のピリオドとしております。相手の顔を思い浮かべ、旅の薫りを添えて封をします。車でしょうか?列車の貨物でしょうか飛行機で空を渡ってか?風をまとい誰かの手に届く時を想像するだけでもワクワクします。
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No.15:
(5pt)

肩の力が抜けるお話し

ああじゃなきゃ、こうじゃなきゃ、でもその通りにならなくてキーキーしている私には安らぎを与えてくれたお話し。
カフーを待ちわびてに 登場する女性の人生。カフーのファンは一緒に読んで欲しい。
お話しだとは分かっていても、ドキュメンタリーであって欲しいと つい思ってしまう素敵な話。世の中には要領よく幸せを作れる女性もいるけど、私はそうじゃなくて四苦八苦しているから、いやそう感じているだけかもしれなくてみんな苦労を隠して生きているのかもだけど、そういう四苦八苦人生に 人との優しい触れ合いを感じられる本。
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No.14:
(5pt)

美しい世界

読んで優しいきもちになりますし、良い言葉や、美しい言葉が、たくさん、たくさんでてくる、素晴らしい小説でした。
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No.13:
(5pt)

カフーを待ちわびての続編が

読みたくて購入。
ネタばれしたくないので詳しく書きませんが、
読んでない方は「カフーを待ちわびて」から、どうぞお読み下さい。

「カフーを待ちわびて」を読んだら、
これを読みたくて仕方なくなった私の気持ちが少しはわかってもらえると思います。
原田マハさんの作品好きです。
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No.12:
(5pt)

カフーを待ちわびてのスピンオフ的な作品

「カフーを待ちわびて」のスピンオフ的な作品。厳しい病院勤め、兄との確執、認知症の母のサポートのプレッシャーから故郷を捨てた純子。てぃんさぐぬ花の歌詞の意味を知って母親の自分への愛を想う。一輪のサガリバナが落ちたころ、母と一緒に暮らした故郷に一生暮らそうと決意する。一方で、明青の憧れの幼馴染の成子は与那喜島を出て東京でキャリアウーマンの道を進んでいたが、自分の事ばかり優先してしまい夫に逃げられてしまう。一生懸命仕事をやって誰かに褒められたい成子、だが加計呂麻島で出会った知花子のハンカチ花畑でふと我に返る。沖縄の島の包容力を感じ、読んでいて暖かい気持ちになる一冊だった。
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No.11:
(4pt)

「カフーを待ちわびて」のおまけ小説

故郷の地方都市を離れて、たどりついた南の島でのひとときの暮らしを経て、最終的には故郷に居場所を見つける純子。生まれ育った島を出て、東京の大企業の仕事に打ち込む人生を突き進む成子。そして、島から島への放浪を継続する奈津子。それぞれが何らかの鬱屈を心に抱えていて、決着のつけ方はやはりそれぞれ違っているのだが、その過程において、島での癒しとも言える時間が大きな役割となっているようだ。「カフーを待ちわびて」と同時進行で進むサイドストーリーという形で書かれたもので、まぁグリコのおまけみたいな位置づけかな。「カフーを待ちわびて」では匂わす形で終わっていた結末についても最後にちょこっと語られていた。あまり深く考えずにさらりと読み流すのがよさそうである。
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No.10:
(2pt)

主人公がフラフラしているのが気になりました

旅人の主人公とキャリアウーマンの女性の友情物語で共感できる部分もあるのですが、 看護師免許を持つ主人公が離島でダイビングショップに勤務したり、離島から戻ったら花屋に勤めたりと フラフラしているのが気になってしまいました。 キャリアや人生に悩んで離島を旅し、々な人と出会う事には理解できるのですが、 せっかく看護師免許を持っているのにそれを生かそうとしない事が不思議でした。 主人公は結局母の介護と家族、仕事から逃れたかっただけで岡山に戻っても何も解決しないと思ってしまいました。
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No.9:
(3pt)

「カフーを待ちわびて」には遠く及ばない

「カフーを待ちわびて」は大好きだったので、かなり期待していたのですが、これはちょっと
期待はずれでした。

それなりにきれいに話はまとまっています。でも、全般に薄いです。

「カフー」ではさまざまなものを抱えた明青と幸がそれでも幸せになろうと不器用に手を取り
合うところに心打たれましたが、こちらの登場人物たちの抱える悩みはあまりに普通で、この
程度の物語しかない人たちのスピンオフをわざわざ出すこともなかろうと思いました。「カフー」
が人気だったので、その登場人物たちにちょちょいと原田さん風の味付けをして書いてみました、
という感じです。表紙の漫画風のイラストから見てもむしろライトノベルという位置づけなの
でしょうか?

「カフーを待ちわびて」には遠く及びませんでした。
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No.8:
(4pt)

沖縄離島良い感じ

離島の開発問題やその離島に憧れて移住する人や沖縄離島に咲く花々にまつわる話が原田ワールドで中々良い感じで一日で読み切りました
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No.7:
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姉妹本、カフーを待ちわびてよりいい感じ

全体的にサラっとして読みやすいが、その分全体的に、読後の印象が薄い。やはり、楽園のキャンバスが原田マハのベストでしょう。
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No.6:
(4pt)

カフーを待ちわびてのスピンオフ、二十代、三十代、四十代、五十代の女性がそれぞれの人生を生きる

きれいにまとまりすぎなところはあるけど、普通に楽しく読めた。「カフーを待ちわびて」の主役である二人はほとんど出てこないが、世界観は同一なので引き続き同じテンションで読めた。
花々Amazon書評・レビュー:花々より
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No.5:
(5pt)

男、40歳超えでも楽しめました。

小説の本論とは直接的な関係はありませんが、沖縄の離島での人々の暮らしや距離感が、特に本土から来た主人公を取り巻くここちよい南風のような温かさにこころ癒されました。沖縄が好きなかた、離島が好きなかたにお奨めします。
女性に送るラブストーリー的な帯広告がついていますが、男性でも楽しめると思います。
私は多読家というわけではなく、年間50-100冊程度の本しか読みませんが、そのうちの1冊として申し分ない面白さです。
最後に忘れかけていたカフーのラストを思い出し、さらに温かな気持ちになりました。
花々Amazon書評・レビュー:花々より
4796670009

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