(短編集)

盤上の夜

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評判

盤上の夜の評価:

3.76/5点 レビュー 49件。 E ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.76pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全98件 61〜80 4/5ページ
No.38
(4pt)

SF作品

SF成分はうすく
物語の背景、ガジェットとして2,3登場する程度。
物語の世界観は現実社会に近く 
ハードsfのような類を期待すると肩透かしでしょう。

量子コンピューター等でボードゲームの完全解が達成されている世界で
生身の体で その域に到達した人、到達せざる得ないほどの苦悩、辛酸をなめた人たちの
半生や心情。人知をこえた神の領域を垣間見る神秘的体験が主な読後感です。

高度な科学は魔法とみわけがつかないという有名な言葉がありますが
この本で描かれるテーマは
道を究めた人の高度な認知力は狂人のそれと見分けがつかない 、といったところでしょうか。

SF成分はうすいですが SF的小道具がなければ登場人物たちの行為の動機づけが難しい
ストーリー展開もあり、立派なSF作品といえます。

作者の今後に期待したいです。
盤上の夜 (創元SF文庫) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元SF文庫)より
4488747019
No.37
(4pt)

SF作品

SF成分はうすく
物語の背景、ガジェットとして2,3登場する程度。
物語の世界観は現実社会に近く 
ハードsfのような類を期待すると肩透かしでしょう。

量子コンピューター等でボードゲームの完全解が達成されている世界で
生身の体で その域に到達した人、到達せざる得ないほどの苦悩、辛酸をなめた人たちの
半生や心情。人知をこえた神の領域を垣間見る神秘的体験が主な読後感です。

高度な科学は魔法とみわけがつかないという有名な言葉がありますが
この本で描かれるテーマは
道を究めた人の高度な認知力は狂人のそれと見分けがつかない 、といったところでしょうか。

SF成分はうすいですが SF的小道具がなければ登場人物たちの行為の動機づけが難しい
ストーリー展開もあり、立派なSF作品といえます。

作者の今後に期待したいです。
盤上の夜 (創元日本SF叢書) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
B00A6PUQ1M
No.36
(4pt)

SF作品

SF成分はうすく
物語の背景、ガジェットとして2,3登場する程度。
物語の世界観は現実社会に近く 
ハードsfのような類を期待すると肩透かしでしょう。

量子コンピューター等でボードゲームの完全解が達成されている世界で
生身の体で その域に到達した人、到達せざる得ないほどの苦悩、辛酸をなめた人たちの
半生や心情。人知をこえた神の領域を垣間見る神秘的体験が主な読後感です。

高度な科学は魔法とみわけがつかないという有名な言葉がありますが
この本で描かれるテーマは
道を究めた人の高度な認知力は狂人のそれと見分けがつかない 、といったところでしょうか。

SF成分はうすいですが SF的小道具がなければ登場人物たちの行為の動機づけが難しい
ストーリー展開もあり、立派なSF作品といえます。

作者の今後に期待したいです。
盤上の夜 (創元日本SF叢書) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
4488018157
No.35
(5pt)

ゲーム盤上にあらわれる極彩色の世界

第一回創元SF短篇賞で選考委員特別賞を受賞した表題作を含めて6編の短編集です。
初の著作でありながら第147回直木賞の候補となり、また「2013年版このミステリーがすごい!」の10位にもランクインしています。
 
 6編とも、いずれもテーブルゲームの極致をもとめた人が、別次元の世界・神の領域とでも呼ぶべき地点へたどり着く物語です。ゲームについての知識はなくても十分に物語の中には入ることが出来ます。
「人間の王」と「象を飛ばした王子」の2編には実在した人物が主人公として登場しますので、SFが苦手な人でも物語の中に入れるのではと思います。
ミステリーがお好きな方は「清められた卓」でのやりとりや最後の勝負での逆転劇を楽しめるのではないかと思います。

私自身は「千年の虚空」が好きです。物語は暗い灰色の色調のなかで進行していきますが最後に兄弟が将棋盤に向かい合うシーンで、突然盤の上に極彩色の世界が広がったときに深い感動を覚えました。

SFとかミステリーとかのジャンル分けはこの作品には必要ないと思います。再びこの作者の作品に触れることが出来るのが楽しみです。
盤上の夜 (創元SF文庫) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元SF文庫)より
4488747019
No.34
(5pt)

ゲーム盤上にあらわれる極彩色の世界

第一回創元SF短篇賞で選考委員特別賞を受賞した表題作を含めて6編の短編集です。
初の著作でありながら第147回直木賞の候補となり、また「2013年版このミステリーがすごい!」の10位にもランクインしています。
 
 6編とも、いずれもテーブルゲームの極致をもとめた人が、別次元の世界・神の領域とでも呼ぶべき地点へたどり着く物語です。ゲームについての知識はなくても十分に物語の中には入ることが出来ます。
「人間の王」と「象を飛ばした王子」の2編には実在した人物が主人公として登場しますので、SFが苦手な人でも物語の中に入れるのではと思います。
ミステリーがお好きな方は「清められた卓」でのやりとりや最後の勝負での逆転劇を楽しめるのではないかと思います。

私自身は「千年の虚空」が好きです。物語は暗い灰色の色調のなかで進行していきますが最後に兄弟が将棋盤に向かい合うシーンで、突然盤の上に極彩色の世界が広がったときに深い感動を覚えました。

SFとかミステリーとかのジャンル分けはこの作品には必要ないと思います。再びこの作者の作品に触れることが出来るのが楽しみです。

盤上の夜 (創元日本SF叢書) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
B00A6PUQ1M
No.33
(5pt)

ゲーム盤上にあらわれる極彩色の世界

第一回創元SF短篇賞で選考委員特別賞を受賞した表題作を含めて6編の短編集です。
初の著作でありながら第147回直木賞の候補となり、また「2013年版このミステリーがすごい!」の10位にもランクインしています。
 
 6編とも、いずれもテーブルゲームの極致をもとめた人が、別次元の世界・神の領域とでも呼ぶべき地点へたどり着く物語です。ゲームについての知識はなくても十分に物語の中には入ることが出来ます。
「人間の王」と「象を飛ばした王子」の2編には実在した人物が主人公として登場しますので、SFが苦手な人でも物語の中に入れるのではと思います。
ミステリーがお好きな方は「清められた卓」でのやりとりや最後の勝負での逆転劇を楽しめるのではないかと思います。

私自身は「千年の虚空」が好きです。物語は暗い灰色の色調のなかで進行していきますが最後に兄弟が将棋盤に向かい合うシーンで、突然盤の上に極彩色の世界が広がったときに深い感動を覚えました。

SFとかミステリーとかのジャンル分けはこの作品には必要ないと思います。再びこの作者の作品に触れることが出来るのが楽しみです。

盤上の夜 (創元日本SF叢書) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
4488018157
No.32
(5pt)

テーブルゲームの極致をもとめた人が、別次元の世界・神の領域とでも呼ぶべき地点へたどり

第一回創元SF短篇賞で選考委員特別賞を受賞した表題作を含めて6編の短編集です。
初の著作でありながら第147回直木賞の候補となり、また「2013年版このミステリーがすごい!」の10位にもランクインしています。
 
 6つ短篇はすべてテーブルゲームが題材となっており、次のような内用です。

「盤上の夜」(囲碁)
  四肢を失った少女「由宇」が、自分の失った四肢の代わりに碁盤に知覚を獲得し囲碁界で頭角をあらわしていくが・・・

「人間の王」(チェッカー)
  実在のチェッカー・プレイヤー「ティンズリー」が癌を患いながらコンピューターとの対戦していき・・・

「清められた卓」(麻雀)
  麻雀のタイトル戦で対戦する4人のなかのアマチュア女性「真田優澄」の不思議な能力に他の三人が翻弄されるが、ついに一人が彼女の秘密に気づくが・・・

「象を飛ばした王子」(チャトランガ 古代インドの盤上ゲーム・将棋やチェスの起源)
  シャカ族の王子「ゴータマ・ラーフラ」が、周辺の強大な国から自国の民を救うために苦悩し考え出した方法とは・・・

「千年の虚空」(将棋)
  二人の兄弟「葦原一郎・恭二」とひとりの女性「織部綾」とをめぐる物語。将棋界で頭角をあらわす弟「恭二」は精神の病気に苦しみ・・・

「原爆の局」(囲碁)
  行方不明だった「盤上の夜」の少女・由宇が昭和20年8月6日に広島で打たれた本因坊戦の棋譜を持って出向いた先とは・・・

 すべての作品が、テーブルゲームの極致をもとめた人が、別次元の世界・神の領域とでも呼ぶべき地点へたどり着く物語です。ゲームについての知識はなくても十分に物語の中には入ることが出来ます
「人間の王」と「象を飛ばした王子」の2編には実在した人物が主人公として登場しますので、SFが苦手な人でも物語の中に入れるのではと思います。
ミステリーがお好きな方は「清められた卓」でのやりとりや最後の勝負での逆転劇を楽しめるのではないかと思います。

私自身は「千年の虚空」が好きです。物語は暗い灰色の色調のなかで進行していきますが最後に兄弟が将棋盤に向かい合うシーンで、突然盤の上に極彩色の世界が広がったときに深い感動を覚えました。

SFとかミステリーとかのジャンル分けはこの作品には必要ないと思います。再びこの作者の作品に触れることが出来るのを楽しみにしています。

盤上の夜 (創元日本SF叢書) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
B00A6PUQ1M
No.31
(5pt)

テーブルゲームの極致をもとめた人が、別次元の世界・神の領域とでも呼ぶべき地点へたどり

第一回創元SF短篇賞で選考委員特別賞を受賞した表題作を含めて6編の短編集です。
初の著作でありながら第147回直木賞の候補となり、また「2013年版このミステリーがすごい!」の10位にもランクインしています。
 
 6つ短篇はすべてテーブルゲームが題材となっており、次のような内用です。

「盤上の夜」(囲碁)
  四肢を失った少女「由宇」が、自分の失った四肢の代わりに碁盤に知覚を獲得し囲碁界で頭角をあらわしていくが・・・

「人間の王」(チェッカー)
  実在のチェッカー・プレイヤー「ティンズリー」が癌を患いながらコンピューターとの対戦していき・・・

「清められた卓」(麻雀)
  麻雀のタイトル戦で対戦する4人のなかのアマチュア女性「真田優澄」の不思議な能力に他の三人が翻弄されるが、ついに一人が彼女の秘密に気づくが・・・

「象を飛ばした王子」(チャトランガ 古代インドの盤上ゲーム・将棋やチェスの起源)
  シャカ族の王子「ゴータマ・ラーフラ」が、周辺の強大な国から自国の民を救うために苦悩し考え出した方法とは・・・

「千年の虚空」(将棋)
  二人の兄弟「葦原一郎・恭二」とひとりの女性「織部綾」とをめぐる物語。将棋界で頭角をあらわす弟「恭二」は精神の病気に苦しみ・・・

「原爆の局」(囲碁)
  行方不明だった「盤上の夜」の少女・由宇が昭和20年8月6日に広島で打たれた本因坊戦の棋譜を持って出向いた先とは・・・

 すべての作品が、テーブルゲームの極致をもとめた人が、別次元の世界・神の領域とでも呼ぶべき地点へたどり着く物語です。ゲームについての知識はなくても十分に物語の中には入ることが出来ます
「人間の王」と「象を飛ばした王子」の2編には実在した人物が主人公として登場しますので、SFが苦手な人でも物語の中に入れるのではと思います。
ミステリーがお好きな方は「清められた卓」でのやりとりや最後の勝負での逆転劇を楽しめるのではないかと思います。

私自身は「千年の虚空」が好きです。物語は暗い灰色の色調のなかで進行していきますが最後に兄弟が将棋盤に向かい合うシーンで、突然盤の上に極彩色の世界が広がったときに深い感動を覚えました。

SFとかミステリーとかのジャンル分けはこの作品には必要ないと思います。再びこの作者の作品に触れることが出来るのを楽しみにしています。

盤上の夜 (創元日本SF叢書) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
4488018157
No.30
(4pt)

テーブルゲームって面白い

囲碁、将棋、麻雀など、テーブルゲームに人生をかけた人たちを描いています。
狂気ってこういうのを言うんでしょうか。
私にはプレイヤーの心があまり理解出来なかったのですが、
怖いもの見たさで物語から離れられず、強烈な余韻を後に残しました。
盤上の夜 (創元SF文庫) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元SF文庫)より
4488747019
No.29
(4pt)

テーブルゲームって面白い

囲碁、将棋、麻雀など、テーブルゲームに人生をかけた人たちを描いています。
狂気ってこういうのを言うんでしょうか。
私にはプレイヤーの心があまり理解出来なかったのですが、
怖いもの見たさで物語から離れられず、強烈な余韻を後に残しました。
盤上の夜 (創元日本SF叢書) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
B00A6PUQ1M
No.28
(4pt)

テーブルゲームって面白い

囲碁、将棋、麻雀など、テーブルゲームに人生をかけた人たちを描いています。
狂気ってこういうのを言うんでしょうか。
私にはプレイヤーの心があまり理解出来なかったのですが、
怖いもの見たさで物語から離れられず、強烈な余韻を後に残しました。
盤上の夜 (創元日本SF叢書) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
4488018157
No.27
(4pt)

これは良い物件

キワものっぽいところから話は始まるのですが、おぉそっちに行きますか!と思わぬ展開で読者を飽きさせません。
落ち着いた語り口もよい感じ。こんな表紙じゃなくて(失礼!)SFジャンルにしなければもっと売れるのに、と思ってみたり。
素人にもわかりやすく書いてありますが(いやむしろ素人では不備が見えないのか)、麻雀の話は詳しくないと楽しめない感じでした。
(知ってる人はすご~く面白いらしい麻雀の漫画について語られた時のことを思い出す)
盤上から世界を語る(らしい)企画の関係か、無理やりっぽい短編もあるものの、仕事が丁寧なのでいやな感じはいたしませんね。
文庫なら強力プッシュ。
盤上の夜 (創元SF文庫) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元SF文庫)より
4488747019
No.26
(4pt)

これは良い物件

キワものっぽいところから話は始まるのですが、おぉそっちに行きますか!と思わぬ展開で読者を飽きさせません。
落ち着いた語り口もよい感じ。こんな表紙じゃなくて(失礼!)SFジャンルにしなければもっと売れるのに、と思ってみたり。
素人にもわかりやすく書いてありますが(いやむしろ素人では不備が見えないのか)、麻雀の話は詳しくないと楽しめない感じでした。
(知ってる人はすご~く面白いらしい麻雀の漫画について語られた時のことを思い出す)
盤上から世界を語る(らしい)企画の関係か、無理やりっぽい短編もあるものの、仕事が丁寧なのでいやな感じはいたしませんね。
文庫なら強力プッシュ。
盤上の夜 (創元日本SF叢書) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
B00A6PUQ1M
No.25
(4pt)

これは良い物件

キワものっぽいところから話は始まるのですが、おぉそっちに行きますか!と思わぬ展開で読者を飽きさせません。
落ち着いた語り口もよい感じ。こんな表紙じゃなくて(失礼!)SFジャンルにしなければもっと売れるのに、と思ってみたり。
素人にもわかりやすく書いてありますが(いやむしろ素人では不備が見えないのか)、麻雀の話は詳しくないと楽しめない感じでした。
(知ってる人はすご~く面白いらしい麻雀の漫画について語られた時のことを思い出す)
盤上から世界を語る(らしい)企画の関係か、無理やりっぽい短編もあるものの、仕事が丁寧なのでいやな感じはいたしませんね。
文庫なら強力プッシュ。
盤上の夜 (創元日本SF叢書) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
4488018157
No.24
(5pt)

囲碁、チェッカー、麻雀、古代チェス、将棋を題材にした怪作にして快作。大傑作!

タイトルの通り、盤上遊戯?(こんな言葉あるんだね)を題材にした短編連作集。

舞台は基本“盤上”であり、所詮大きくても麻雀卓サイズだが、作者の語る世界は、時空を超えて壮大かつ深遠である。
また、四肢欠損や近親相姦、あるいはオカルトめいた描写もあり、一見“キワモノ”めいた印象を与えるが、深い思索に基づいた哲学的な叙述で“人”を“世界”を語っており、単なるエンタメ小説には止まっていない。(むしろ難解に過ぎて追いついていない部分があるかもしれない…)

6編の中では『清められた卓』『象を飛ばした王子』が秀逸。

『清められた卓』は、四人によるゼロサムゲームであり、かつ勝負は運に左右される部分が大きい、あるいはイカサマや様々なルールといったゲームとしての麻雀の特性に、各々特異なキャラクターを持つ4人の人間模様を重ねることで極めてエンターテイメント性の高い面白い作品に仕上がっている。

古代チェスを題材にした『象を飛ばした王子』は、6編の中では最も“おとなしい”作品と言えるだろう。だが、ゴータマ・シッダールタの一人息子の王子 ラーフラが古代チェス=チャトランガに込めた平和への思いが心を打ち、切なくも癒しの傑作となっている。

最終章『原爆の局』は、表題作である『盤上の夜』の対をなす作品である。ストーリーが整理されておらず、今一歩わかりにくい部分はあるが、作者の志の高さがあらわれた作品と理解したい。

いずれにしろ、次回作を期待させる怪作にして快作だ。
盤上の夜 (創元SF文庫) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元SF文庫)より
4488747019
No.23
(5pt)

囲碁、チェッカー、麻雀、古代チェス、将棋を題材にした怪作にして快作。大傑作!

タイトルの通り、盤上遊戯?(こんな言葉あるんだね)を題材にした短編連作集。

舞台は基本“盤上”であり、所詮大きくても麻雀卓サイズだが、作者の語る世界は、時空を超えて壮大かつ深遠である。
また、四肢欠損や近親相姦、あるいはオカルトめいた描写もあり、一見“キワモノ”めいた印象を与えるが、深い思索に基づいた哲学的な叙述で“人”を“世界”を語っており、単なるエンタメ小説には止まっていない。(むしろ難解に過ぎて追いついていない部分があるかもしれない…)

6編の中では『清められた卓』『象を飛ばした王子』が秀逸。

『清められた卓』は、四人によるゼロサムゲームであり、かつ勝負は運に左右される部分が大きい、あるいはイカサマや様々なルールといったゲームとしての麻雀の特性に、各々特異なキャラクターを持つ4人の人間模様を重ねることで極めてエンターテイメント性の高い面白い作品に仕上がっている。

古代チェスを題材にした『象を飛ばした王子』は、6編の中では最も“おとなしい”作品と言えるだろう。だが、ゴータマ・シッダールタの一人息子の王子 ラーフラが古代チェス=チャトランガに込めた平和への思いが心を打ち、切なくも癒しの傑作となっている。

最終章『原爆の局』は、表題作である『盤上の夜』の対をなす作品である。ストーリーが整理されておらず、今一歩わかりにくい部分はあるが、作者の志の高さがあらわれた作品と理解したい。

いずれにしろ、次回作を期待させる怪作にして快作だ。
盤上の夜 (創元日本SF叢書) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
B00A6PUQ1M
No.22
(5pt)

囲碁、チェッカー、麻雀、古代チェス、将棋を題材にした怪作にして快作。大傑作!

タイトルの通り、盤上遊戯?(こんな言葉あるんだね)を題材にした短編連作集。

舞台は基本“盤上”であり、所詮大きくても麻雀卓サイズだが、作者の語る世界は、時空を超えて壮大かつ深遠である。
また、四肢欠損や近親相姦、あるいはオカルトめいた描写もあり、一見“キワモノ”めいた印象を与えるが、深い思索に基づいた哲学的な叙述で“人”を“世界”を語っており、単なるエンタメ小説には止まっていない。(むしろ難解に過ぎて追いついていない部分があるかもしれない…)

6編の中では『清められた卓』『象を飛ばした王子』が秀逸。

『清められた卓』は、四人によるゼロサムゲームであり、かつ勝負は運に左右される部分が大きい、あるいはイカサマや様々なルールといったゲームとしての麻雀の特性に、各々特異なキャラクターを持つ4人の人間模様を重ねることで極めてエンターテイメント性の高い面白い作品に仕上がっている。

古代チェスを題材にした『象を飛ばした王子』は、6編の中では最も“おとなしい”作品と言えるだろう。だが、ゴータマ・シッダールタの一人息子の王子 ラーフラが古代チェス=チャトランガに込めた平和への思いが心を打ち、切なくも癒しの傑作となっている。

最終章『原爆の局』は、表題作である『盤上の夜』の対をなす作品である。ストーリーが整理されておらず、今一歩わかりにくい部分はあるが、作者の志の高さがあらわれた作品と理解したい。

いずれにしろ、次回作を期待させる怪作にして快作だ。
盤上の夜 (創元日本SF叢書) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
4488018157
No.21
(4pt)

将棋編も奥が深い

書名の「盤上の夜」は最初の囲碁の話のタイトルですが、将棋の「千年の虚空」について
書きます。といっても将棋の細かい対局内容は出て来ません。
2作ある囲碁は巻末でも多くの参考文献が示されているし、
麻雀は著者本人も詳しいらしく逆に、ルールを知らないと読み進められませんが、

将棋の話の「千年の虚空」は書下ろしで、参考文献もなく、
「王位リーグに旬が過ぎたダメ棋士が入っている」という前提のようですが、ありえないし、
王位リーグを指しているプロが、アマ初心者のように、攻撃の要の駒が角で両取りされるのを
見落とすなんてこともありえないので、
著者は将棋を知らず、なのに将棋編が入っているのは
「囲碁や麻雀のゲーム連作集を作るのに将棋も入れた」という動機のようですが、
(逆に言えば、将棋のルールを知らなくても読める)

しかし小説としては大変高度で奥が深く、
「コンピュータと対戦する」という場面も出てくるので、将棋ファンも読む価値があります。

もちろん他の作品は名作揃いで、どれもそのまま長編にしてもよかったほどの濃密ぶりです。
素晴らしい才能だと思います。
盤上の夜 (創元SF文庫) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元SF文庫)より
4488747019
No.20
(4pt)

将棋編も奥が深い

書名の「盤上の夜」は最初の囲碁の話のタイトルですが、将棋の「千年の虚空」について
書きます。といっても将棋の細かい対局内容は出て来ません。
2作ある囲碁は巻末でも多くの参考文献が示されているし、
麻雀は著者本人も詳しいらしく逆に、ルールを知らないと読み進められませんが、

将棋の話の「千年の虚空」は書下ろしで、参考文献もなく、
「王位リーグに旬が過ぎたダメ棋士が入っている」という前提のようですが、ありえないし、
王位リーグを指しているプロが、アマ初心者のように、攻撃の要の駒が角で両取りされるのを
見落とすなんてこともありえないので、
著者は将棋を知らず、なのに将棋編が入っているのは
「囲碁や麻雀のゲーム連作集を作るのに将棋も入れた」という動機のようですが、
(逆に言えば、将棋のルールを知らなくても読める)

しかし小説としては大変高度で奥が深く、
「コンピュータと対戦する」という場面も出てくるので、将棋ファンも読む価値があります。

もちろん他の作品は名作揃いで、どれもそのまま長編にしてもよかったほどの濃密ぶりです。
素晴らしい才能だと思います。
盤上の夜 (創元日本SF叢書) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
B00A6PUQ1M
No.19
(4pt)

将棋編も奥が深い

書名の「盤上の夜」は最初の囲碁の話のタイトルですが、将棋の「千年の虚空」について
書きます。といっても将棋の細かい対局内容は出て来ません。
2作ある囲碁は巻末でも多くの参考文献が示されているし、
麻雀は著者本人も詳しいらしく逆に、ルールを知らないと読み進められませんが、

将棋の話の「千年の虚空」は書下ろしで、参考文献もなく、
「王位リーグに旬が過ぎたダメ棋士が入っている」という前提のようですが、ありえないし、
王位リーグを指しているプロが、アマ初心者のように、攻撃の要の駒が角で両取りされるのを
見落とすなんてこともありえないので、
著者は将棋を知らず、なのに将棋編が入っているのは
「囲碁や麻雀のゲーム連作集を作るのに将棋も入れた」という動機のようですが、
(逆に言えば、将棋のルールを知らなくても読める)

しかし小説としては大変高度で奥が深く、
「コンピュータと対戦する」という場面も出てくるので、将棋ファンも読む価値があります。

もちろん他の作品は名作揃いで、どれもそのまま長編にしてもよかったほどの濃密ぶりです。
素晴らしい才能だと思います。
盤上の夜 (創元日本SF叢書) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
4488018157