(短編集)

盤上の夜

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評判

盤上の夜の評価:

3.76/5点 レビュー 49件。 E ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.76pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全98件 21〜40 2/5ページ
No.78
(5pt)

骨の震える連作

興味がなければ読まなくても良い作品群。しかし一旦読み始めれば読み終えずにいられない連作群だと思います。
盤上の夜 (創元日本SF叢書) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
4488018157
No.77
(5pt)

言葉の遊戯

ボードゲームが好きな人はただそれだけで楽しめる。ボードゲームが好きな人じゃなくても楽しめる。ボードゲームに興味がない人も興味が湧く。
何より小説として単純に面白い。麻雀のやりとりなど心理描写も見事。デビュー作でこれだけ完成度が高い作品を書き上げられる作家さんはなかなかいないのではないだろうか。
盤上の夜 (創元SF文庫) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元SF文庫)より
4488747019
No.76
(5pt)

言葉の遊戯

ボードゲームが好きな人はただそれだけで楽しめる。ボードゲームが好きな人じゃなくても楽しめる。ボードゲームに興味がない人も興味が湧く。
何より小説として単純に面白い。麻雀のやりとりなど心理描写も見事。デビュー作でこれだけ完成度が高い作品を書き上げられる作家さんはなかなかいないのではないだろうか。
盤上の夜 (創元日本SF叢書) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
B00A6PUQ1M
No.75
(5pt)

言葉の遊戯

ボードゲームが好きな人はただそれだけで楽しめる。ボードゲームが好きな人じゃなくても楽しめる。ボードゲームに興味がない人も興味が湧く。
何より小説として単純に面白い。麻雀のやりとりなど心理描写も見事。デビュー作でこれだけ完成度が高い作品を書き上げられる作家さんはなかなかいないのではないだろうか。
盤上の夜 (創元日本SF叢書) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
4488018157
No.74
(5pt)

SF要素は薄め?でもそれがいいかも

SFだと思って読むと、それほどSF的な要素が少なく感じてつまらないかもしれません。普通の小説だと思って読むと、SF的なギミックがせっかくの話をあらぬ方向に飛ばして「現実と地続きではないありえない話」にしてしまっているように感じられるかもしれません。でも、いい感じにSFを使って現実離れしているからこそ、短編の長さでまとまりがついている作品ではないかと思います。
6つの短編はどれも決して読みやすくはないけれど、私の場合は1つ目の表題作「盤上の夜」と2つ目の「人間の王」にて作品世界になじむことができ、3つ目の「清められた卓」からは一気にのめりこんでページをめくる手がとまりませんでした。
盤上の夜 (創元SF文庫) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元SF文庫)より
4488747019
No.73
(5pt)

SF要素は薄め?でもそれがいいかも

SFだと思って読むと、それほどSF的な要素が少なく感じてつまらないかもしれません。普通の小説だと思って読むと、SF的なギミックがせっかくの話をあらぬ方向に飛ばして「現実と地続きではないありえない話」にしてしまっているように感じられるかもしれません。でも、いい感じにSFを使って現実離れしているからこそ、短編の長さでまとまりがついている作品ではないかと思います。
6つの短編はどれも決して読みやすくはないけれど、私の場合は1つ目の表題作「盤上の夜」と2つ目の「人間の王」にて作品世界になじむことができ、3つ目の「清められた卓」からは一気にのめりこんでページをめくる手がとまりませんでした。
盤上の夜 (創元日本SF叢書) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
B00A6PUQ1M
No.72
(5pt)

SF要素は薄め?でもそれがいいかも

SFだと思って読むと、それほどSF的な要素が少なく感じてつまらないかもしれません。普通の小説だと思って読むと、SF的なギミックがせっかくの話をあらぬ方向に飛ばして「現実と地続きではないありえない話」にしてしまっているように感じられるかもしれません。でも、いい感じにSFを使って現実離れしているからこそ、短編の長さでまとまりがついている作品ではないかと思います。
6つの短編はどれも決して読みやすくはないけれど、私の場合は1つ目の表題作「盤上の夜」と2つ目の「人間の王」にて作品世界になじむことができ、3つ目の「清められた卓」からは一気にのめりこんでページをめくる手がとまりませんでした。
盤上の夜 (創元日本SF叢書) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
4488018157
No.71
(4pt)

ブッダの息子で十弟子の1人、ラーフラの話。

SF・純文学作家、宮内悠介さんのデビュー短編集です。

二作目の『ヨハネスブルグの天使たち』収録の短編〈ロワーサイドの幽霊たち〉が傑作だったので、ハードカバーの時に本作も買いました。

読んでおもしろかったのは、

実在したチェッカー(チェスの一種)の世界王者が、人工知能チェッカーを開発したプログラマーに対比させ、自分をプログラムした存在(恐らく神)を語る形而上学的な短編『人間の王』と、

ブッダの息子で、ブッダの十弟子の1人・ラーフラを主人公に語られるチャトランガ(古代将棋)がテーマの『象を飛ばした少年』です。これは本作の中でも異質な、SF色の全くない短編で、後の宮内さんの純文学への移行の先触れを感じました。
将棋のルールの発想過程に、父のブッダが後に理論化する仏教のイメージを重ねているのが独特で、仏教哲学を少し知っていると楽しめます。

純文学・SFとしては次作『ヨハネスブルグ〜』の方がスケールアップしていますが、この『盤上の夜』も豊かな想像力を楽しめると思いますよ。
盤上の夜 (創元SF文庫) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元SF文庫)より
4488747019
No.70
(4pt)

ブッダの息子で十弟子の1人、ラーフラの話。

SF・純文学作家、宮内悠介さんのデビュー短編集です。

二作目の『ヨハネスブルグの天使たち』収録の短編〈ロワーサイドの幽霊たち〉が傑作だったので、ハードカバーの時に本作も買いました。

読んでおもしろかったのは、

実在したチェッカー(チェスの一種)の世界王者が、人工知能チェッカーを開発したプログラマーに対比させ、自分をプログラムした存在(恐らく神)を語る形而上学的な短編『人間の王』と、

ブッダの息子で、ブッダの十弟子の1人・ラーフラを主人公に語られるチャトランガ(古代将棋)がテーマの『象を飛ばした少年』です。これは本作の中でも異質な、SF色の全くない短編で、後の宮内さんの純文学への移行の先触れを感じました。
将棋のルールの発想過程に、父のブッダが後に理論化する仏教のイメージを重ねているのが独特で、仏教哲学を少し知っていると楽しめます。

純文学・SFとしては次作『ヨハネスブルグ〜』の方がスケールアップしていますが、この『盤上の夜』も豊かな想像力を楽しめると思いますよ。
盤上の夜 (創元日本SF叢書) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
B00A6PUQ1M
No.69
(4pt)

ブッダの息子で十弟子の1人、ラーフラの話。

SF・純文学作家、宮内悠介さんのデビュー短編集です。

二作目の『ヨハネスブルグの天使たち』収録の短編〈ロワーサイドの幽霊たち〉が傑作だったので、ハードカバーの時に本作も買いました。

読んでおもしろかったのは、

実在したチェッカー(チェスの一種)の世界王者が、人工知能チェッカーを開発したプログラマーに対比させ、自分をプログラムした存在(恐らく神)を語る形而上学的な短編『人間の王』と、

ブッダの息子で、ブッダの十弟子の1人・ラーフラを主人公に語られるチャトランガ(古代将棋)がテーマの『象を飛ばした少年』です。これは本作の中でも異質な、SF色の全くない短編で、後の宮内さんの純文学への移行の先触れを感じました。
将棋のルールの発想過程に、父のブッダが後に理論化する仏教のイメージを重ねているのが独特で、仏教哲学を少し知っていると楽しめます。

純文学・SFとしては次作『ヨハネスブルグ〜』の方がスケールアップしていますが、この『盤上の夜』も豊かな想像力を楽しめると思いますよ。
盤上の夜 (創元日本SF叢書) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
4488018157
No.68
(5pt)

白い砂丘と黒い雨・・・イメージを構築した作者の力業に脱帽

小学校から大学まで将棋部一筋。就職してから30年職団戦出場と言う将棋マニアの私にはストライクの内容でとても面白かった。
 囲碁将棋などボードゲームを扱ったオムニバス短編集で、同じジャーナリストが取材して書いていると言う趣向。どうやら第一作の表題作の時点では関連付ける予定はなかったようだが、単行本に書き下ろした第5・6作を加えると見事に長編作となる。第1・6作で登場する、四肢を切断され碁盤に接続して感覚を得る天才女流棋士と彼女を支える元棋士の話がメインであるが、この話を含めた全編でSF的アイディアより人間同士のドラマの方が心に残った。特に男女が登場するエピソードでは、いずれも何らかのハンディを抱えた美女に下僕のように仕える男、と言うモチーフが使われており「春琴抄」を彷彿とさせたが、このFEMDOM的世界観は現代日本の風潮に合っていると思う。
 女流囲碁棋士の話はどちらも美しい視覚イメージが浮かぶ叙情的な面が素晴らしい。四肢を切断され碁盤に繋がれた女性なんて酸鼻なイメージかと言えばそうではない。新人らしからぬ巧みな描写の文章力もあるが、最終話の失踪した2人がアメリカの白い砂丘で碁盤を囲み、原爆投下時に開催されていた本因坊戦の棋譜を検討していると言う壮大なイメージには圧倒される思いだった。その砂丘は初めて核実験が行われた場所なのである。白い砂丘と原爆投下後の黒い雨はもちろん碁石の色を暗示しており、このイメージを構築した作者の力業には脱帽だ。
 6作いずれも味わい深いが、個人的に一番面白かったのは麻雀を扱ったエピソード。SF的アイディアを別にして最も派手な人間心理ドラマが雀卓を囲んだ4人の間で展開して、エンタテイメント性が最高と思う。内容は実際に読んでもらうとして、私個人の麻雀に関わる思い出を。広島の大学で将棋部に入部した時、部室に集まる先輩はギャンブラーが多く、私も誘われて本格的に麻雀をプレイするようになった。そして学内の麻雀大会にまで出場した覚えがあるのだが、部の合宿で徹夜で卓を囲んでいた時、将棋は弱いある先輩に自分の手牌や待ち牌をほぼ完璧に読まれていた。そして私は初心者なので、時々わざと振り込んでくれてたらしい事がわかり、こんな人達と麻雀をやるのが怖くなってやめたのである。その先輩もかなり酒が入ってたのでべらべら喋ったんだと思うが、いわゆる家庭麻雀しか知らなかった私には「麻雀は怖い」と言うイメージが強くすり込まれた。あの、上級者がイカサマをやってるんじゃないかと思う「自分の手を読まれる」事の恐怖が、この作品を読んでいて痛切に思い出されたのである。
盤上の夜 (創元SF文庫) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元SF文庫)より
4488747019
No.67
(5pt)

白い砂丘と黒い雨・・・イメージを構築した作者の力業に脱帽

小学校から大学まで将棋部一筋。就職してから30年職団戦出場と言う将棋マニアの私にはストライクの内容でとても面白かった。
 囲碁将棋などボードゲームを扱ったオムニバス短編集で、同じジャーナリストが取材して書いていると言う趣向。どうやら第一作の表題作の時点では関連付ける予定はなかったようだが、単行本に書き下ろした第5・6作を加えると見事に長編作となる。第1・6作で登場する、四肢を切断され碁盤に接続して感覚を得る天才女流棋士と彼女を支える元棋士の話がメインであるが、この話を含めた全編でSF的アイディアより人間同士のドラマの方が心に残った。特に男女が登場するエピソードでは、いずれも何らかのハンディを抱えた美女に下僕のように仕える男、と言うモチーフが使われており「春琴抄」を彷彿とさせたが、このFEMDOM的世界観は現代日本の風潮に合っていると思う。
 女流囲碁棋士の話はどちらも美しい視覚イメージが浮かぶ叙情的な面が素晴らしい。四肢を切断され碁盤に繋がれた女性なんて酸鼻なイメージかと言えばそうではない。新人らしからぬ巧みな描写の文章力もあるが、最終話の失踪した2人がアメリカの白い砂丘で碁盤を囲み、原爆投下時に開催されていた本因坊戦の棋譜を検討していると言う壮大なイメージには圧倒される思いだった。その砂丘は初めて核実験が行われた場所なのである。白い砂丘と原爆投下後の黒い雨はもちろん碁石の色を暗示しており、このイメージを構築した作者の力業には脱帽だ。
 6作いずれも味わい深いが、個人的に一番面白かったのは麻雀を扱ったエピソード。SF的アイディアを別にして最も派手な人間心理ドラマが雀卓を囲んだ4人の間で展開して、エンタテイメント性が最高と思う。内容は実際に読んでもらうとして、私個人の麻雀に関わる思い出を。広島の大学で将棋部に入部した時、部室に集まる先輩はギャンブラーが多く、私も誘われて本格的に麻雀をプレイするようになった。そして学内の麻雀大会にまで出場した覚えがあるのだが、部の合宿で徹夜で卓を囲んでいた時、将棋は弱いある先輩に自分の手牌や待ち牌をほぼ完璧に読まれていた。そして私は初心者なので、時々わざと振り込んでくれてたらしい事がわかり、こんな人達と麻雀をやるのが怖くなってやめたのである。その先輩もかなり酒が入ってたのでべらべら喋ったんだと思うが、いわゆる家庭麻雀しか知らなかった私には「麻雀は怖い」と言うイメージが強くすり込まれた。あの、上級者がイカサマをやってるんじゃないかと思う「自分の手を読まれる」事の恐怖が、この作品を読んでいて痛切に思い出されたのである。
盤上の夜 (創元日本SF叢書) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
B00A6PUQ1M
No.66
(5pt)

白い砂丘と黒い雨・・・イメージを構築した作者の力業に脱帽

小学校から大学まで将棋部一筋。就職してから30年職団戦出場と言う将棋マニアの私にはストライクの内容でとても面白かった。
 囲碁将棋などボードゲームを扱ったオムニバス短編集で、同じジャーナリストが取材して書いていると言う趣向。どうやら第一作の表題作の時点では関連付ける予定はなかったようだが、単行本に書き下ろした第5・6作を加えると見事に長編作となる。第1・6作で登場する、四肢を切断され碁盤に接続して感覚を得る天才女流棋士と彼女を支える元棋士の話がメインであるが、この話を含めた全編でSF的アイディアより人間同士のドラマの方が心に残った。特に男女が登場するエピソードでは、いずれも何らかのハンディを抱えた美女に下僕のように仕える男、と言うモチーフが使われており「春琴抄」を彷彿とさせたが、このFEMDOM的世界観は現代日本の風潮に合っていると思う。
 女流囲碁棋士の話はどちらも美しい視覚イメージが浮かぶ叙情的な面が素晴らしい。四肢を切断され碁盤に繋がれた女性なんて酸鼻なイメージかと言えばそうではない。新人らしからぬ巧みな描写の文章力もあるが、最終話の失踪した2人がアメリカの白い砂丘で碁盤を囲み、原爆投下時に開催されていた本因坊戦の棋譜を検討していると言う壮大なイメージには圧倒される思いだった。その砂丘は初めて核実験が行われた場所なのである。白い砂丘と原爆投下後の黒い雨はもちろん碁石の色を暗示しており、このイメージを構築した作者の力業には脱帽だ。
 6作いずれも味わい深いが、個人的に一番面白かったのは麻雀を扱ったエピソード。SF的アイディアを別にして最も派手な人間心理ドラマが雀卓を囲んだ4人の間で展開して、エンタテイメント性が最高と思う。内容は実際に読んでもらうとして、私個人の麻雀に関わる思い出を。広島の大学で将棋部に入部した時、部室に集まる先輩はギャンブラーが多く、私も誘われて本格的に麻雀をプレイするようになった。そして学内の麻雀大会にまで出場した覚えがあるのだが、部の合宿で徹夜で卓を囲んでいた時、将棋は弱いある先輩に自分の手牌や待ち牌をほぼ完璧に読まれていた。そして私は初心者なので、時々わざと振り込んでくれてたらしい事がわかり、こんな人達と麻雀をやるのが怖くなってやめたのである。その先輩もかなり酒が入ってたのでべらべら喋ったんだと思うが、いわゆる家庭麻雀しか知らなかった私には「麻雀は怖い」と言うイメージが強くすり込まれた。あの、上級者がイカサマをやってるんじゃないかと思う「自分の手を読まれる」事の恐怖が、この作品を読んでいて痛切に思い出されたのである。
盤上の夜 (創元日本SF叢書) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
4488018157
No.65
(4pt)

SF2、エンタメ5、純文学3

SFではないなというのが第一印象でした。でもそれはマイナスにはならず結果として物語それ自体で魅せてくれました。著者にはプロ麻雀士を目指した背景があるらしいですが、それもうなずける精緻な駆け引きを描いていました。
盤上の夜 (創元SF文庫) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元SF文庫)より
4488747019
No.64
(4pt)

SF2、エンタメ5、純文学3

SFではないなというのが第一印象でした。でもそれはマイナスにはならず結果として物語それ自体で魅せてくれました。著者にはプロ麻雀士を目指した背景があるらしいですが、それもうなずける精緻な駆け引きを描いていました。
盤上の夜 (創元日本SF叢書) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
B00A6PUQ1M
No.63
(4pt)

SF2、エンタメ5、純文学3

SFではないなというのが第一印象でした。でもそれはマイナスにはならず結果として物語それ自体で魅せてくれました。著者にはプロ麻雀士を目指した背景があるらしいですが、それもうなずける精緻な駆け引きを描いていました。
盤上の夜 (創元日本SF叢書) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
4488018157
No.62
(5pt)

盤上の大きな物語

囲碁、チェッカー、麻雀などといったボートゲームを題材にした作品でありながら、言語学、量子コンピュータ、政治などと絡めた大きな物語になっています。それでいて著者は難しい問題を簡明に説明する技術に優れており、また登場人物のキャラも立っているのでリーダビリティは非常に高いです。

「盤上の夜」
四肢を失い囲碁の盤面と感覚が繋がった少女の話。盤上の感覚を研ぎ澄ますため他国の言語を学んだり、言語を創造するなど、対局を通した対話というテーマを突き詰めた作品です。

「人間の王」
チェッカーのチャンピオンとコンピュータの戦い。既に多く語られているテーマのため、あまり新鮮味はありません。

「清められた卓」
麻雀の牌を読む教祖の能力がSF、ミステリー要素になっています。本短編集でもっともゲームの駆け引きという部分に注目した作品で、純粋にエンターテイメント作品として楽しめます。卓を囲む4人の描写も素晴らしい。4人の価値観やその後の人生がこのゲームを通して大きく変化していくところが爽快です。

「象を飛ばした王子」
古代チェスを題材にしていますが、物語との関連性を語ることは困難です。しかし教えによって人々を救おうとするブッダと、あくまで政治によって救おうとするその息子ラーフラの対決は見ものです。人間的な葛藤に苦しむラーフラの方がブッダよりはるかに魅力的に見えるのが面白い。

「千年の虚空」
将棋を題材にしてはいますが、それよりも男女の関係を非常に純粋に書いている部分に惹かれました。自分も男も破綻させてしまうヒロインの統合失調ぎみな描写が印象的です。
盤上の夜 (創元SF文庫) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元SF文庫)より
4488747019
No.61
(5pt)

盤上の大きな物語

囲碁、チェッカー、麻雀などといったボートゲームを題材にした作品でありながら、言語学、量子コンピュータ、政治などと絡めた大きな物語になっています。それでいて著者は難しい問題を簡明に説明する技術に優れており、また登場人物のキャラも立っているのでリーダビリティは非常に高いです。

「盤上の夜」
四肢を失い囲碁の盤面と感覚が繋がった少女の話。盤上の感覚を研ぎ澄ますため他国の言語を学んだり、言語を創造するなど、対局を通した対話というテーマを突き詰めた作品です。

「人間の王」
チェッカーのチャンピオンとコンピュータの戦い。既に多く語られているテーマのため、あまり新鮮味はありません。

「清められた卓」
麻雀の牌を読む教祖の能力がSF、ミステリー要素になっています。本短編集でもっともゲームの駆け引きという部分に注目した作品で、純粋にエンターテイメント作品として楽しめます。卓を囲む4人の描写も素晴らしい。4人の価値観やその後の人生がこのゲームを通して大きく変化していくところが爽快です。

「象を飛ばした王子」
古代チェスを題材にしていますが、物語との関連性を語ることは困難です。しかし教えによって人々を救おうとするブッダと、あくまで政治によって救おうとするその息子ラーフラの対決は見ものです。人間的な葛藤に苦しむラーフラの方がブッダよりはるかに魅力的に見えるのが面白い。

「千年の虚空」
将棋を題材にしてはいますが、それよりも男女の関係を非常に純粋に書いている部分に惹かれました。自分も男も破綻させてしまうヒロインの統合失調ぎみな描写が印象的です。
盤上の夜 (創元日本SF叢書) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
B00A6PUQ1M
No.60
(5pt)

盤上の大きな物語

囲碁、チェッカー、麻雀などといったボートゲームを題材にした作品でありながら、言語学、量子コンピュータ、政治などと絡めた大きな物語になっています。それでいて著者は難しい問題を簡明に説明する技術に優れており、また登場人物のキャラも立っているのでリーダビリティは非常に高いです。

「盤上の夜」
四肢を失い囲碁の盤面と感覚が繋がった少女の話。盤上の感覚を研ぎ澄ますため他国の言語を学んだり、言語を創造するなど、対局を通した対話というテーマを突き詰めた作品です。

「人間の王」
チェッカーのチャンピオンとコンピュータの戦い。既に多く語られているテーマのため、あまり新鮮味はありません。

「清められた卓」
麻雀の牌を読む教祖の能力がSF、ミステリー要素になっています。本短編集でもっともゲームの駆け引きという部分に注目した作品で、純粋にエンターテイメント作品として楽しめます。卓を囲む4人の描写も素晴らしい。4人の価値観やその後の人生がこのゲームを通して大きく変化していくところが爽快です。

「象を飛ばした王子」
古代チェスを題材にしていますが、物語との関連性を語ることは困難です。しかし教えによって人々を救おうとするブッダと、あくまで政治によって救おうとするその息子ラーフラの対決は見ものです。人間的な葛藤に苦しむラーフラの方がブッダよりはるかに魅力的に見えるのが面白い。

「千年の虚空」
将棋を題材にしてはいますが、それよりも男女の関係を非常に純粋に書いている部分に惹かれました。自分も男も破綻させてしまうヒロインの統合失調ぎみな描写が印象的です。
盤上の夜 (創元日本SF叢書) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元日本SF叢書)より
4488018157
No.59
(4pt)

普段、SFを読まないからわからないけれども。

表題作がなによりも気に入りました。
ある少女の人生を追いかける形での物語は、
非常に静謐で生々しさもある文体ですが、
それがこの本の読後に起こる、静かな幸福を表してるように感じます。
盤上の夜 (創元SF文庫) Amazon書評・レビュー: 盤上の夜 (創元SF文庫)より
4488747019