アガサ・レーズンの困った料理
評判
アガサ・レーズンの困った料理の評価:
4.00/5点 レビュー 11件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1〜9 1/1ページ
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アガサ・レーズンの困った料理の評価:
4.00/5点 レビュー 11件。 B ランク
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大都会ロンドンのPR業界でバリバリと手腕を発揮して来たやり手のビジネス・ウーマンのアガサ・レーズン(53歳)は早期の引退を決意して幼い頃に訪れて憧れていた美しいコッツウォルズの村に移り住んで隠居生活をスタートさせる。目立ちたがり屋の彼女は手っ取り早く村の人気者になろうと地元のキッシュ・コンテストに参加するのだが、つい出来心でロンドンの人気店から買って来た物を出品するという不正を働いてしまい、何とこれが元でまさかまさかの審査員の男性の死を招く事態となってしまうのだった。
本当はびっくりするくらいに単純な真相なのに容易には見破れない様にカムフラージュする著者の技は中々にお見事だと思いますね。読者はアガサ・レーズンの喜怒哀楽の物語を読み進む内に何となくミステリーの焦点をボカされて「やっぱり単なる事故だったのかもね」と信じさせられそうになってしまうのが巧みなテクニックですね。最後の犯人との対決シーンもスリル満点の見せ場で(素人のアガサには誠にお気の毒な大試練でしたが)ハラハラドキドキして大満足しましたね。登場人物で気に入ったのは、親切な心遣いでアガサを慰めてくれた牧師夫人のミセス・プロクスビー、アガサの会社の元従業員の調子の良い若者ロイ、そしてアガサの一番の理解者で命の恩人の頼りになる東洋系の刑事ビル・ウォンですね。最後にヒロインのアガサですが、本業の凄腕を実感させるオークションで見せた名采配と陣頭指揮振りには感嘆しましたし、その裏でひとりきりの孤独に寂しさを感じて涙する場面には「人間そういう時もあるよね」と深く共感できて、とにかく実にリアルで人間臭いよなあと思えて実在感のある彼女が本当に大好きになりましたね。犯罪の真相を突き止める推理は鮮やかで中々に鋭い才能を発揮した物の最後の対決も素人の悲しさでカッコ良くは決められずにドジを踏んで大変な目に遭いましたが、それもまあ彼女らしくて嘘っぽくなく全面的に信じられますね。都会の元の暮らしに戻るか散々迷った末に再び居残る決意を固めた彼女に「人生そうそう良い事ばかりは続かないけれど、がんばればきっと幸せは来るからね」と励ましてこれからも応援してあげたい気持ちで一杯になりましたね。