貸しボート十三号
評判
貸しボート十三号の評価:
4.37/5点 レビュー 19件。 D ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1〜9 1/1ページ
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貸しボート十三号の評価:
4.37/5点 レビュー 19件。 D ランク
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と経済白書に書かれたのは本作よりもう少し後の1956年度のことだが、交通量の激しい交差点で社会科授業の中学生たちが交通量調査しているという本作冒頭の風景は、おそろしい早さで復興がなされつつあったことを如実に示していて興味深い。
著者や乱歩がセルフパロディのように使いまくった、石膏像の中から裸女死体発見!よりも衝撃的だw
ちなみに昭和29年と云えば、11月に『ゴジラ』が封切られている。
事件自体は、うーん、いつもの組み合わせであるw
このトリックでいつも思うのだが、ニューハーフやその逆であっても、ビジュアル的にはまったく無理なく変装できると思う。美しい人は大勢いる。しかし声まで装うのはかなり難しいのではないか……。
そこを海のように広い心で受入れても、石膏像に塗り込める意味をまるで見いだせない。煽情的に煽ることが、犯人の偽装にそれほど有利になるのかな?
結局は、劇場型に世間から騒がれたい犯人の歪んだ嗜好によるだけで、だからこそ、金田一耕助がこんな凶悪な犯罪は見たことがない、気持ち悪くて吐きそうだから、帰って酒でも飲んで寝るとまで言い放っているということか……。
それよりも特筆すべきは、本作で等々力警部と磯川警部が対面していることである。
著者が亡くなる前に温めていた新作の梗概の中には、両警部が共演する作品の予定があったことは有名で、それが叶わなかったから、てっきり共演は実現されなかったものだと思いこんでいた。昭和29年の段階で、早々に対面していたとは……。【注1】
本作では耕助は事件のアウトラインを解明するまでの関与で、犯人逮捕や立件まではまだかなりの手間がかかりそうな状況での幕引きなので、そこまでのどこかで両警部が酒を酌み交わすようなシーンもあったことだろう。
【注1】『悪魔が来りて笛を吹く』の際に、電話でのやりとりはあった。