パレード

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評判

パレードの評価:

3.75/5点 レビュー 184件。 D ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.75pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全244件 121〜140 7/13ページ
No.124
(5pt)

例えば都心のオフィスビルで。

読み終える5分前にギョッとして、すぐに2周目にとりかかり、
他人の感想が気になってネット巡回し、最後に感想を書きたくなる。
そんな本。

読んでいて、都心の高層ビルにある自分の会社を思い出した。

表面上和気藹々と楽しく穏やかにやっているが、
自分の仕事に関わる部分以外、相手に興味なんてない。
隣の同僚が殺人兵器を設計してようが知ったことじゃないが、
人の書類を捨てたり、給湯室を汚すようなら、断固として抗議する。

会社が誰をひき潰してようが、知ったことじゃない。
それを笑って黙認できなければ、出て行くしかない。

自分の周りの環境に、とても良く似ている。
そういう意味で、怖い。

また小説内で5人の思惑は色々と絡むのだけれど、
女性の心理描写が非常に上手いことに驚いた。

特に、家庭環境ゆえに酒飲みのおこげになった未来。
現実に適応した、斜に構える酒飲みだが、実は誰よりも臆病。
今時の30近い女性に、結構いそうなタイプ。

彼女のビデオに上書きされた、踊るピンクパンサーのパレードは、
タイトルにもなっているとおり、この物語の象徴なのかもしれない。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.123
(5pt)

例えば都心のオフィスビルで。

読み終える5分前にギョッとして、すぐに2周目にとりかかり、
他人の感想が気になってネット巡回し、最後に感想を書きたくなる。
そんな本。

読んでいて、都心の高層ビルにある自分の会社を思い出した。

表面上和気藹々と楽しく穏やかにやっているが、
自分の仕事に関わる部分以外、相手に興味なんてない。
隣の同僚が殺人兵器を設計してようが知ったことじゃないが、
人の書類を捨てたり、給湯室を汚すようなら、断固として抗議する。

会社が誰をひき潰してようが、知ったことじゃない。
それを笑って黙認できなければ、出て行くしかない。

自分の周りの環境に、とても良く似ている。
そういう意味で、怖い。

また小説内で5人の思惑は色々と絡むのだけれど、
女性の心理描写が非常に上手いことに驚いた。

特に、家庭環境ゆえに酒飲みのおこげになった未来。
現実に適応した、斜に構える酒飲みだが、実は誰よりも臆病。
今時の30近い女性に、結構いそうなタイプ。

彼女のビデオに上書きされた、踊るピンクパンサーのパレードは、
タイトルにもなっているとおり、この物語の象徴なのかもしれない。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.122
(5pt)

ばつぐん

抜群に面白い。属性を失った人間たちの小さなコミュニティ。
踏み込まないことによって傷つけあわず、笑って過ごせるけど
お互いの抱えてる問題までは引き受けきれない。
登場人物がみんな本当に孤独に感じる・・・。
語ろうと思えばいくらでも語れる作品じゃないでしょうか?
それぐらい「いま」について考えるテーマがふんだんに盛り
込まれた作品だと思います。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.121
(5pt)

ばつぐん

抜群に面白い。属性を失った人間たちの小さなコミュニティ。
踏み込まないことによって傷つけあわず、笑って過ごせるけど
お互いの抱えてる問題までは引き受けきれない。
登場人物がみんな本当に孤独に感じる・・・。
語ろうと思えばいくらでも語れる作品じゃないでしょうか?
それぐらい「いま」について考えるテーマがふんだんに盛り
込まれた作品だと思います。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.120
(5pt)

読み終えて

何なんだこれは!
と思ってしまった。
初めて吉田さんの本を
読ませてもらいましたが
まぁ面白すぎる。
それぞれの人物による
視点から描かれる
全5章からなる構成。
みんなが干渉しすぎず
しなさすぎず一緒に
暮らしているが、
だんだんとその全貌が
明らかになっていく。
クライマックスは
非常に奥が深いです。
2回読む価値がある本だと
思いました。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.119
(5pt)

読み終えて

何なんだこれは!
と思ってしまった。
初めて吉田さんの本を
読ませてもらいましたが
まぁ面白すぎる。
それぞれの人物による
視点から描かれる
全5章からなる構成。
みんなが干渉しすぎず
しなさすぎず一緒に
暮らしているが、
だんだんとその全貌が
明らかになっていく。
クライマックスは
非常に奥が深いです。
2回読む価値がある本だと
思いました。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.118
(4pt)

狂っている。

先に悪人を読んでしまったので悪人よりかは落ちるかなと思いつつまぁまぁ評価の高いパレードを読んでみました。一人称でそれぞれの語る平凡で退屈な日常を聞かされ、(それぞれに先輩の彼女、芸能人の彼等、深刻な悩みを抱えながら)それでもダラダラとしたつまらない日常の会話やとりたてて特別なことの起きない日常生活を欠伸をかみ殺しながら読んでました。サトルは最初はあのメンバーで一番奇抜だったというか言動がやはりおかしいので他のメンバーはそれなりにまともにみえたのですがあの展開で確かにビックリしましたが何故、そんなことをやったのか確かに必然性がなく「それ」を本当に分かっていたのか確認する為、読み返しをしてしまいます。最初に読んでた時は退屈ではありますがそれぞれ感情移入出来るけどそれにいつどうして気付いたのか何か作者都合という感じで納得出来ません。ただ読者を驚かす設定というか。まぁ知ってて何も本人にも言わない彼等は気持ち悪いというか理不尽な人間性を感じます。 伏線の占い師も何故か知っていたようですが隣の占い師を売春売春と騒ぐなら何とかしろよ!と彼等の態度などに不快感が込み上げました。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.117
(4pt)

狂っている。

先に悪人を読んでしまったので悪人よりかは落ちるかなと思いつつまぁまぁ評価の高いパレードを読んでみました。一人称でそれぞれの語る平凡で退屈な日常を聞かされ、(それぞれに先輩の彼女、芸能人の彼等、深刻な悩みを抱えながら)それでもダラダラとしたつまらない日常の会話やとりたてて特別なことの起きない日常生活を欠伸をかみ殺しながら読んでました。サトルは最初はあのメンバーで一番奇抜だったというか言動がやはりおかしいので他のメンバーはそれなりにまともにみえたのですがあの展開で確かにビックリしましたが何故、そんなことをやったのか確かに必然性がなく「それ」を本当に分かっていたのか確認する為、読み返しをしてしまいます。最初に読んでた時は退屈ではありますがそれぞれ感情移入出来るけどそれにいつどうして気付いたのか何か作者都合という感じで納得出来ません。ただ読者を驚かす設定というか。まぁ知ってて何も本人にも言わない彼等は気持ち悪いというか理不尽な人間性を感じます。 伏線の占い師も何故か知っていたようですが隣の占い師を売春売春と騒ぐなら何とかしろよ!と彼等の態度などに不快感が込み上げました。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.116
(5pt)

最終章の「こわさ」

四人の男女(途中から五人)の集う2LDKのマンションの一室。
それはまるでインターネットのチャットの様な「匿名性」の高い暮らしが、それぞれの住人の視点から五章に分けられて語られます。
そこに展開するのは、どこにでもいる様な人たちが、どこにでもあるような他愛のない会話をしている、どこにでもある日常です。
彼らは、「本当の自分」を装いながら生活しています。
しかも、彼らはそこに住んでいるようで、実は本拠地を別に持っているような生活ぶりです。
しかし、読み進むうちに、表面上は確かにそのように干渉せず干渉されずの世界なの筈が、徐々に結び付いてしまっていることに気付きます。
そして、最終章がやってきます。
それまでの怠惰とも言える生活ぶりの中にあった予想外の事実が突き付けられます。
その事態の一気の変容が、読む者に「こわさ」を感じさせます。
それまでが余りに平凡で、日常的であっただけに。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.115
(5pt)

最終章の「こわさ」

四人の男女(途中から五人)の集う2LDKのマンションの一室。
それはまるでインターネットのチャットの様な「匿名性」の高い暮らしが、それぞれの住人の視点から五章に分けられて語られます。
そこに展開するのは、どこにでもいる様な人たちが、どこにでもあるような他愛のない会話をしている、どこにでもある日常です。
彼らは、「本当の自分」を装いながら生活しています。
しかも、彼らはそこに住んでいるようで、実は本拠地を別に持っているような生活ぶりです。
しかし、読み進むうちに、表面上は確かにそのように干渉せず干渉されずの世界なの筈が、徐々に結び付いてしまっていることに気付きます。
そして、最終章がやってきます。
それまでの怠惰とも言える生活ぶりの中にあった予想外の事実が突き付けられます。
その事態の一気の変容が、読む者に「こわさ」を感じさせます。
それまでが余りに平凡で、日常的であっただけに。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.114
(5pt)

都会に生きる若者が描かれている

5人の男女がマンションの一室で共同生活を送る。
それぞれの視点で描かれていく。
職業も、年齢もバラバラ。
ロケーションはマンションが殆どだし、大きな問題も起きない。
5人の男女が暮らし、適度な距離感を保ってややこしい関係にならないことが、
唯一小説的な部分という印象がある。(ラスト部分は除く)

例えば男と女が本当に友達になれるのか? のアンケートがあったとする。

男と女は常に恋愛対象になるかならないかである、
2進数で「0:他人」か「1:恋人」の感情値しかない回答。
男と女が友達になれる、
10進数で「0:他人」から「10:恋人」までの感情値を持つ回答がある。

この小説に登場する5人の主人公は間違いなく後者の回答を選び、
感情値で言えば「4:やや友達」〜「6:けっこう友達」を行き来している。

そんな内容で読ませてしまうのだから、かなりの力量だと感じた。
「喧嘩するほど仲が良い」
の言葉を打破するのがテーマだったのではないかとも考えられる。
喧嘩をしてしまった場合、誰かしらここを出ていくのではないか?
ならば、本心をさらけ出すのは止そう。
これも5人という輪の中では暗黙の了解だったりする。
僕もそれらには賛成だ。

若い頃に、こういう生活を送っていたらな〜
ついつい嫉妬をあおってくる一冊でした。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.113
(5pt)

都会に生きる若者が描かれている

5人の男女がマンションの一室で共同生活を送る。
それぞれの視点で描かれていく。
職業も、年齢もバラバラ。
ロケーションはマンションが殆どだし、大きな問題も起きない。
5人の男女が暮らし、適度な距離感を保ってややこしい関係にならないことが、
唯一小説的な部分という印象がある。(ラスト部分は除く)

例えば男と女が本当に友達になれるのか? のアンケートがあったとする。

男と女は常に恋愛対象になるかならないかである、
2進数で「0:他人」か「1:恋人」の感情値しかない回答。
男と女が友達になれる、
10進数で「0:他人」から「10:恋人」までの感情値を持つ回答がある。

この小説に登場する5人の主人公は間違いなく後者の回答を選び、
感情値で言えば「4:やや友達」〜「6:けっこう友達」を行き来している。

そんな内容で読ませてしまうのだから、かなりの力量だと感じた。
「喧嘩するほど仲が良い」
の言葉を打破するのがテーマだったのではないかとも考えられる。
喧嘩をしてしまった場合、誰かしらここを出ていくのではないか?
ならば、本心をさらけ出すのは止そう。
これも5人という輪の中では暗黙の了解だったりする。
僕もそれらには賛成だ。

若い頃に、こういう生活を送っていたらな〜
ついつい嫉妬をあおってくる一冊でした。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.112
(5pt)

おもしろい…とおもう

深層心理、というか…、人間というものを透かして見たような物語です。

登場人物はどれもそこまで深い描写をされているわけではないけれど
なんとなくの雰囲気でしょうか?なぜか現実味があるのが面白い。
文字面は非常にステレオタイプなのですが、なんかわかる。
空気感のみで表現されているというか…。

でもこれを理解できるのは世代によるかもしれません。
ある程度現代っ子(笑)でないと感じないかも。
非常に映像的です。空間と時間を切り取る描写、でしょうか。

物語は最後に別視点が登場することで大きく転換するわけですが、
この作品の(というかこの作者の、でしょうか)の私が好きなところは
それでも、それまでの視点を否定しないところです。

なんというか、それはそれ、これはこれ。みたいな。
物事は何でも、別の視点から見れば別なものに見えるのは当然のこと。
どちらかが正しいとかではなく。

これで別視点だけがホンモノだとか言うとただのニヒリストですが
そうではないところがとても好感が持てました。
吉田さんのほかの作品も、全体的に同じ姿勢な気がします。

これでもっと成長されたら、すごい作家さんになりそうです。
描写とか、表現とか。
楽しみ。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.111
(5pt)

おもしろい…とおもう

深層心理、というか…、人間というものを透かして見たような物語です。

登場人物はどれもそこまで深い描写をされているわけではないけれど
なんとなくの雰囲気でしょうか?なぜか現実味があるのが面白い。
文字面は非常にステレオタイプなのですが、なんかわかる。
空気感のみで表現されているというか…。

でもこれを理解できるのは世代によるかもしれません。
ある程度現代っ子(笑)でないと感じないかも。
非常に映像的です。空間と時間を切り取る描写、でしょうか。

物語は最後に別視点が登場することで大きく転換するわけですが、
この作品の(というかこの作者の、でしょうか)の私が好きなところは
それでも、それまでの視点を否定しないところです。

なんというか、それはそれ、これはこれ。みたいな。
物事は何でも、別の視点から見れば別なものに見えるのは当然のこと。
どちらかが正しいとかではなく。

これで別視点だけがホンモノだとか言うとただのニヒリストですが
そうではないところがとても好感が持てました。
吉田さんのほかの作品も、全体的に同じ姿勢な気がします。

これでもっと成長されたら、すごい作家さんになりそうです。
描写とか、表現とか。
楽しみ。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.110
(4pt)

上辺の付き合いの落とし穴

都内の2LDKのマンションで共に生活をする4人の男女達の物語。
それぞれの人物が順番にモノローグで語る自分自身のこと、
各々の目から見た他の登場人物のこと、そして一見平凡な共同生活のこと。
読み進むにつれてその空間にどんどん引きずられていき、
気付けば自分もそこの住人になっていた、という感覚でラストを迎えてしまった。

その暮らしを「インターネットでチャットをしているようなもの」と言う者もいれば、
「ここで暮らしている私は、間違いなく私が創り出した『この部屋用の私』である」と言う者もいる。
家庭用の自分、職場用の自分、友達用の自分、
誰でも「その場」に適応する自分を自ら創り出して演じているのかもしれない・・・
偽っているわけではないけれど、しかし「ここではこの自分でいるのが最も適している」
と思うことは確かにあるし、ものすごく納得できる。
そしてこの話は、そのような生活の中にある「落とし穴」という表現が最もしっくりくるな、と最後に思った。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.109
(4pt)

上辺の付き合いの落とし穴

都内の2LDKのマンションで共に生活をする4人の男女達の物語。
それぞれの人物が順番にモノローグで語る自分自身のこと、
各々の目から見た他の登場人物のこと、そして一見平凡な共同生活のこと。
読み進むにつれてその空間にどんどん引きずられていき、
気付けば自分もそこの住人になっていた、という感覚でラストを迎えてしまった。

その暮らしを「インターネットでチャットをしているようなもの」と言う者もいれば、
「ここで暮らしている私は、間違いなく私が創り出した『この部屋用の私』である」と言う者もいる。
家庭用の自分、職場用の自分、友達用の自分、
誰でも「その場」に適応する自分を自ら創り出して演じているのかもしれない・・・
偽っているわけではないけれど、しかし「ここではこの自分でいるのが最も適している」
と思うことは確かにあるし、ものすごく納得できる。
そしてこの話は、そのような生活の中にある「落とし穴」という表現が最もしっくりくるな、と最後に思った。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.108
(4pt)

「こわい小説だ。」(川上弘美の解説より)

様々な事情から独りでは生活していくことができないため本当の自分を隠しながら「この部屋用の私」(130頁)として共同生活に入り、自己を抑制しつつ他の同居人に一応上辺だけは合わせて、しかしそれはそれで何となく充実的に生きてきた4人の人生の実相が、トリック・スターの登場で、暴露されるというストーリー。読み始めてすぐ何か背筋に寒いものが走りつつも、途切れのない緊張感をもって一気に読まされ、最終章でガツンと頭をぶん殴られたかのような刺激作。多くの現代人が多分抱え込んでいる筈のボッカリとした「虚無の世界」の存在を赤裸々に感得させる作品である。(タッチとしては、昔読んだJeffrey Eugenidesの『ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹』を思わせた。)

結局、相馬未来はハワイへ、杉本良介と大垣内琴美は故郷へ、それぞれ散って行くのであろう。(にしても、良介が持っていた五本目の鍵(275頁)は、どこを開けるためのものだったのか。)

カバーに記された粗筋に目を通さず、先入観なく虚心にそのこわさを味わってほしい。(但し、正直いって伊原直輝の人物描写から得られるその人物像と作中行為の必然性(連関性)は今一つよく分からないところがある。)
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.107
(4pt)

「こわい小説だ。」(川上弘美の解説より)

様々な事情から独りでは生活していくことができないため本当の自分を隠しながら「この部屋用の私」(130頁)として共同生活に入り、自己を抑制しつつ他の同居人に一応上辺だけは合わせて、しかしそれはそれで何となく充実的に生きてきた4人の人生の実相が、トリック・スターの登場で、暴露されるというストーリー。読み始めてすぐ何か背筋に寒いものが走りつつも、途切れのない緊張感をもって一気に読まされ、最終章でガツンと頭をぶん殴られたかのような刺激作。多くの現代人が多分抱え込んでいる筈のボッカリとした「虚無の世界」の存在を赤裸々に感得させる作品である。(タッチとしては、昔読んだJeffrey Eugenidesの『ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹』を思わせた。)

結局、相馬未来はハワイへ、杉本良介と大垣内琴美は故郷へ、それぞれ散って行くのであろう。(にしても、良介が持っていた五本目の鍵(275頁)は、どこを開けるためのものだったのか。)

カバーに記された粗筋に目を通さず、先入観なく虚心にそのこわさを味わってほしい。(但し、正直いって伊原直輝の人物描写から得られるその人物像と作中行為の必然性(連関性)は今一つよく分からないところがある。)
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.106
(5pt)

ある意味では、「ホラー」

まあ、それなりにいろいろ事情があって、同居することになった5人の若者の、

本音と建前

重たくもあり軽くもあり、

大変でもあり、何てことないようでもあり、

第15回山本周五郎賞受賞作なんですが、

ある意味では、「ホラー」のような気もしましたよ。

読んで損はないと思います。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.105
(5pt)

ある意味では、「ホラー」

まあ、それなりにいろいろ事情があって、同居することになった5人の若者の、

本音と建前

重たくもあり軽くもあり、

大変でもあり、何てことないようでもあり、

第15回山本周五郎賞受賞作なんですが、

ある意味では、「ホラー」のような気もしましたよ。

読んで損はないと思います。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153