パレード

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評判

パレードの評価:

3.75/5点 レビュー 184件。 D ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.75pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全244件 81〜100 5/13ページ
No.164
(4pt)

怖い?

友人に薦められて読んでみました。

既にたくさんの感想がレビューされていますが、とりあえず読みやすい作品だったと思います。

5章編成で、各章が違う人物の視点。

やはりインパクトが強いのは第5章でしょうけど、作品の序盤で事件の話があり、第5章の主人公が直樹だった時点で予想の出来た人も結構いると思います。

ただ、終盤の犯行と、それを知った上で何も言わない同居人たち。

個人的にはこの部分に怖さが感じられませんでした。

本当に同居人たちが知っていたかについては意見が分かれるだろうし、もちろん現実に理由もなく他人を殺傷する人間がいるのも分かっています。

そんな人間が身近にいたら怖いかもしれないけど、架空の話である小説でいきなり犯罪を起こされても、どうもリアリティがありません。

何より、解説を担当している作家さんもプロだろうに「こわい」しか言わないことが一番興醒めでした。

各キャラクターに深入りした記述をしないことも作品の魅力なんでしょうけど、ちょっと物足りない感じを受けました。

もうちょっと影の部分を書いて欲しかったなぁと。

ただ、やはり読みやすい作品であることは確かなので、今度はタイトルの意味なども考えながら読み返してみようと思います。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.163
(4pt)

怖い?

友人に薦められて読んでみました。

既にたくさんの感想がレビューされていますが、とりあえず読みやすい作品だったと思います。

5章編成で、各章が違う人物の視点。

やはりインパクトが強いのは第5章でしょうけど、作品の序盤で事件の話があり、第5章の主人公が直樹だった時点で予想の出来た人も結構いると思います。

ただ、終盤の犯行と、それを知った上で何も言わない同居人たち。

個人的にはこの部分に怖さが感じられませんでした。

本当に同居人たちが知っていたかについては意見が分かれるだろうし、もちろん現実に理由もなく他人を殺傷する人間がいるのも分かっています。

そんな人間が身近にいたら怖いかもしれないけど、架空の話である小説でいきなり犯罪を起こされても、どうもリアリティがありません。

何より、解説を担当している作家さんもプロだろうに「こわい」しか言わないことが一番興醒めでした。

各キャラクターに深入りした記述をしないことも作品の魅力なんでしょうけど、ちょっと物足りない感じを受けました。

もうちょっと影の部分を書いて欲しかったなぁと。

ただ、やはり読みやすい作品であることは確かなので、今度はタイトルの意味なども考えながら読み返してみようと思います。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.162
(4pt)

この本をどう読むか、どこに着目するのか。

よくある光景よねぇ、気楽でいいじゃない、私もよくあるわぁ――
そこまで登場人物に共感しておいて、ラストに突き落とされる怖さ。
さっきまでは「少し変な人たちだけど、いい関係よね」なんて思っていたのに、
「世の中、こんなもんじゃない?同類同類」なんて思ってしまったのに、
私はこの人たちと同じなのか!!それは嫌だ!

直輝が“ジョギング”へ行くときに玄関で迷惑そうな顔を琴たちはしてみせる。
しかし、“ジョギング”自体を止めようとしない。

彼がどうなってもいいと言うことなんだな、結局私も。
と、思ってしまったら、自分のことが空恐ろしくなった。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.161
(4pt)

この本をどう読むか、どこに着目するのか。

よくある光景よねぇ、気楽でいいじゃない、私もよくあるわぁ――
そこまで登場人物に共感しておいて、ラストに突き落とされる怖さ。
さっきまでは「少し変な人たちだけど、いい関係よね」なんて思っていたのに、
「世の中、こんなもんじゃない?同類同類」なんて思ってしまったのに、
私はこの人たちと同じなのか!!それは嫌だ!

直輝が“ジョギング”へ行くときに玄関で迷惑そうな顔を琴たちはしてみせる。
しかし、“ジョギング”自体を止めようとしない。

彼がどうなってもいいと言うことなんだな、結局私も。
と、思ってしまったら、自分のことが空恐ろしくなった。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.160
(4pt)

淡々とした後に来る怖さ

5人の若者が、2LDKのマンションで同居する生活の中で
それぞれが、日常生活を淡々と語る話。

●第1章 良介 実家が寿司屋を営む、普通の大学生
●第2章 琴美 売出し中の俳優と付き合う、ニート
●第3章 未来 イラストレーター兼、雑貨屋でバイト中
●第4章 サトル ひょんな事から同居することになった謎の多い若者
●第5章 直樹 一番ちゃんとしてる(?)映画会社に勤める社会人
 
一体、何が起こるのかと思いつつ 読み進める。
ただ単に、本当に”ただ単に”日々のことを綴っていく過程は
さほどの面白みも無いが、その分味リアリティーがある。

人と必要以上に係わり合いになることを避けながら
それでも、やはり寂しいので
都合のいい部分だけは、仲良くと過ごす毎日。

深い部分での繋がりは面倒臭いが、孤独は嫌だという
ご都合主義的な部分は、居心地がいいのかもしれない。

何が怖いのか…。
読み終えて、思ったのは
人との深い係わり合いを保つことを、面倒なことだと
割り切れること。
確かに、そういう部分は誰にでもある。
冷めているという言葉では表現出来ない何かが怖い。

それなりに、楽しい生活。
大きな変化も無く、悪く言えばダラダラと過ぎて行く毎日。
だからこそ、思わず「えっ」となる最終章。

そして何よりも空恐ろしいのは、その事実が判った後の方。
これを怖いと思うか、思わないのかは
人それぞれなのかもしれない。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.159
(4pt)

淡々とした後に来る怖さ

5人の若者が、2LDKのマンションで同居する生活の中で
それぞれが、日常生活を淡々と語る話。

●第1章 良介 実家が寿司屋を営む、普通の大学生
●第2章 琴美 売出し中の俳優と付き合う、ニート
●第3章 未来 イラストレーター兼、雑貨屋でバイト中
●第4章 サトル ひょんな事から同居することになった謎の多い若者
●第5章 直樹 一番ちゃんとしてる(?)映画会社に勤める社会人
 
一体、何が起こるのかと思いつつ 読み進める。
ただ単に、本当に”ただ単に”日々のことを綴っていく過程は
さほどの面白みも無いが、その分味リアリティーがある。

人と必要以上に係わり合いになることを避けながら
それでも、やはり寂しいので
都合のいい部分だけは、仲良くと過ごす毎日。

深い部分での繋がりは面倒臭いが、孤独は嫌だという
ご都合主義的な部分は、居心地がいいのかもしれない。

何が怖いのか…。
読み終えて、思ったのは
人との深い係わり合いを保つことを、面倒なことだと
割り切れること。
確かに、そういう部分は誰にでもある。
冷めているという言葉では表現出来ない何かが怖い。

それなりに、楽しい生活。
大きな変化も無く、悪く言えばダラダラと過ぎて行く毎日。
だからこそ、思わず「えっ」となる最終章。

そして何よりも空恐ろしいのは、その事実が判った後の方。
これを怖いと思うか、思わないのかは
人それぞれなのかもしれない。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.158
(4pt)

怖かった

都内の2LDKをシェアする男女4人の若者。
そこにある日突然18歳の少年サトルが加わる。
お気楽な共同生活を章毎に一人一人が主人公となり、自分の視点で生活を語るストーリー。

まっとうに暮らしている私からすると、
最初の良介からクレイジーに見える。
まぁ、でも小説だからこんなものかな、という感じ。

サトルの章でだいぶ衝撃を受けた。
「みんなが知っているサトルなんていない」というのはこういうことなのかな、と。

最終章でさらに衝撃を受けた。
ある部分の予想はついた。でもそういうオチだとは。。。

最後まで読んで、最初に戻って拾い読みした。
世界が逆転する。

深読みしすぎかもしれないけど、、、
この作品の中の怖さは他にもある。
「自分だけが知っているつもりの自分」が、
「他人も知っている自分」であったということ。
自分だけの秘密が実は他人に気付かれている、という点もすごく怖かった。

占い師の存在が象徴的だった。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.157
(4pt)

怖かった

都内の2LDKをシェアする男女4人の若者。
そこにある日突然18歳の少年サトルが加わる。
お気楽な共同生活を章毎に一人一人が主人公となり、自分の視点で生活を語るストーリー。

まっとうに暮らしている私からすると、
最初の良介からクレイジーに見える。
まぁ、でも小説だからこんなものかな、という感じ。

サトルの章でだいぶ衝撃を受けた。
「みんなが知っているサトルなんていない」というのはこういうことなのかな、と。

最終章でさらに衝撃を受けた。
ある部分の予想はついた。でもそういうオチだとは。。。

最後まで読んで、最初に戻って拾い読みした。
世界が逆転する。

深読みしすぎかもしれないけど、、、
この作品の中の怖さは他にもある。
「自分だけが知っているつもりの自分」が、
「他人も知っている自分」であったということ。
自分だけの秘密が実は他人に気付かれている、という点もすごく怖かった。

占い師の存在が象徴的だった。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.156
(4pt)

自分だけが知っていたこと、自分だけが知らなかったこと

ひょんなことから同居することになった四人の若者。大学生の良介、ニートの琴美、フリーター
の未来に会社員の直樹。恋愛関係でないし、親友でもない4人は奇妙なバランスを取りながら
暮らしている。そんなとき、また一人若者が紛れ込んできた。一方その頃、近所で謎の連続婦
女暴行事件が起こり始めていて・・・

芥川賞作家吉田修一の『パレード』は、同じ2LDKの部屋で起こることを5人の異なる人物の視
点から描き出す手法をとっている。この手法は、これ以後の吉田作品『悪人』でも使われている。
あの作品でも、同じことを立場の違う複数の人の視点から描き、読者にとっての「悪人像」をぼか
していることに成功しているが、今にして思えばこの手法をもっとも効果的に、そして解説の川上
弘美の表現を借りればもっとも「こわい」ものを描くことに成功しているのは、実はこの『パレード』
の方だったかもしれない。

普段はあまり干渉しあわないが、いざという時は協力しあう。そんな若者が描きがちな、(都合の
いい)理想的なコミュニティー(今年すごく流行った言葉だ)をこの本は描こうとしているように見え
る。少なくとも最後までは…。

最初、多くの読者は油断するだろう。この手法で描かれるのは、たぶんある視点人物だけが「知っ
ていること」の真相なのだ、と。その人だけの知っていた秘密が明かされ、我々読者につまらない
日々の暮らしにちょっとした驚きを与えてくれるのだ、と。

だがそうではないのだ。事態はまったく逆、その人物だけが「知らなかったこと」なのだ。もちろんこ
れ以上は語ることはできないが、その真相がその視点人物に対して明かされたとき、世界は一気
に不気味なものとなる。それが川上いわく「こわい」のだ。この小説は「チャットみたい」なコミュニ
ティーの気軽さを一気に反転したときに現れる、「人」の見えない深淵の不気味さだ。快作といって
いい。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.155
(4pt)

自分だけが知っていたこと、自分だけが知らなかったこと

ひょんなことから同居することになった四人の若者。大学生の良介、ニートの琴美、フリーター
の未来に会社員の直樹。恋愛関係でないし、親友でもない4人は奇妙なバランスを取りながら
暮らしている。そんなとき、また一人若者が紛れ込んできた。一方その頃、近所で謎の連続婦
女暴行事件が起こり始めていて・・・

芥川賞作家吉田修一の『パレード』は、同じ2LDKの部屋で起こることを5人の異なる人物の視
点から描き出す手法をとっている。この手法は、これ以後の吉田作品『悪人』でも使われている。
あの作品でも、同じことを立場の違う複数の人の視点から描き、読者にとっての「悪人像」をぼか
していることに成功しているが、今にして思えばこの手法をもっとも効果的に、そして解説の川上
弘美の表現を借りればもっとも「こわい」ものを描くことに成功しているのは、実はこの『パレード』
の方だったかもしれない。

普段はあまり干渉しあわないが、いざという時は協力しあう。そんな若者が描きがちな、(都合の
いい)理想的なコミュニティー(今年すごく流行った言葉だ)をこの本は描こうとしているように見え
る。少なくとも最後までは…。

最初、多くの読者は油断するだろう。この手法で描かれるのは、たぶんある視点人物だけが「知っ
ていること」の真相なのだ、と。その人だけの知っていた秘密が明かされ、我々読者につまらない
日々の暮らしにちょっとした驚きを与えてくれるのだ、と。

だがそうではないのだ。事態はまったく逆、その人物だけが「知らなかったこと」なのだ。もちろんこ
れ以上は語ることはできないが、その真相がその視点人物に対して明かされたとき、世界は一気
に不気味なものとなる。それが川上いわく「こわい」のだ。この小説は「チャットみたい」なコミュニ
ティーの気軽さを一気に反転したときに現れる、「人」の見えない深淵の不気味さだ。快作といって
いい。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.154
(4pt)

薮の中

読み終えた後、さまざまな疑問がわき起こってくる。
人によって、いろいろな解釈の出来る作品だと思う。
作中人物の誰もが、わかっているようでわかっていない。本当の自分さえも。
わかっているつもりで読んでいたこちらも、どこまでわかっていたのか不安になってくる。
芥川龍之介の「薮の中」を思い起こさせる。

誰もがこんなふうに心の中に病んだ部分を抱えながら、それでも微妙な距離感を保って、日常を生きている。
そのバランスは、崩れそうで崩れない。
でも実は、とっくに崩れているのかもしれない。

作中人物のキャラクターは個性的なようでわりと似通っている。
都会に暮らす若者たち、少し非常識で、ナイーブで、優しく、愛すべき人物たち、一様に心の中に小さな闇を抱えている。
しかし、事件は予期しない方向から唐突に起きる。
そこにトリッキーな不合理さを感じて冷めてしまう人もいるかもしれないが
その不合理さこそこそリアルなのだという気もする。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.153
(4pt)

薮の中

読み終えた後、さまざまな疑問がわき起こってくる。
人によって、いろいろな解釈の出来る作品だと思う。
作中人物の誰もが、わかっているようでわかっていない。本当の自分さえも。
わかっているつもりで読んでいたこちらも、どこまでわかっていたのか不安になってくる。
芥川龍之介の「薮の中」を思い起こさせる。

誰もがこんなふうに心の中に病んだ部分を抱えながら、それでも微妙な距離感を保って、日常を生きている。
そのバランスは、崩れそうで崩れない。
でも実は、とっくに崩れているのかもしれない。

作中人物のキャラクターは個性的なようでわりと似通っている。
都会に暮らす若者たち、少し非常識で、ナイーブで、優しく、愛すべき人物たち、一様に心の中に小さな闇を抱えている。
しかし、事件は予期しない方向から唐突に起きる。
そこにトリッキーな不合理さを感じて冷めてしまう人もいるかもしれないが
その不合理さこそこそリアルなのだという気もする。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.152
(4pt)

? まず疑問符が浮かびます

消化不良を起こしているのか? むしろストンと腑に落ちているのか? 自分でもよくわからなくなります

5人の語りによって淡々と進むことでそこに感じるリアルさと嘘臭さ
正直な話、ラストの展開は何となく読めてしまうかもしれません ただだからこそ「こわさ」が生まれるのだと思います
特にピンクパンサーのパレードの描写にはこの「こわさ」の全てが凝縮されています

あまりにも衝撃を求めてしまうと肩をすかされイライラとしてしまいますが、 あっさりとしているのにどこか重たい そんな感覚を味わいければ読んでみる価値はあるかと思います
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.151
(4pt)

? まず疑問符が浮かびます

消化不良を起こしているのか? むしろストンと腑に落ちているのか? 自分でもよくわからなくなります

5人の語りによって淡々と進むことでそこに感じるリアルさと嘘臭さ
正直な話、ラストの展開は何となく読めてしまうかもしれません ただだからこそ「こわさ」が生まれるのだと思います
特にピンクパンサーのパレードの描写にはこの「こわさ」の全てが凝縮されています

あまりにも衝撃を求めてしまうと肩をすかされイライラとしてしまいますが、 あっさりとしているのにどこか重たい そんな感覚を味わいければ読んでみる価値はあるかと思います
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.150
(5pt)

狂っているのは、自分か?

東京のマンションで、若い男女五人が気楽な共同生活。
他人として適度な距離をたもちながら、気が向いたときは一緒に飲んだりビデオを見たり、
悩みを相談したり。

一時期、リゾートバイトなどでシェア暮らしをしていたものとしては、とても魅力的な感じ。
ドラマみたいに、やたらと他人に干渉してアツくないのも良い。
楽しかった日々を思いながら、登場人物の誰かに自分を重ね合わせて共感していた。

そしてラスト。
少し変わっているけど正常だと思っていた自分(登場人物)が
「実は狂っていた」という事実。

どんな本を読んでも、その本の中で自分が正しいと思える人物を知らず知らずに見つけているもの。
それをいきなり否定される怖さ。
山本文緒の「恋愛中毒」を読んだときのような。

自分が参加して、踊って、行進している「パレード(人生)」は、
果たして本当に正常なのだろうか?
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.149
(5pt)

狂っているのは、自分か?

東京のマンションで、若い男女五人が気楽な共同生活。
他人として適度な距離をたもちながら、気が向いたときは一緒に飲んだりビデオを見たり、
悩みを相談したり。

一時期、リゾートバイトなどでシェア暮らしをしていたものとしては、とても魅力的な感じ。
ドラマみたいに、やたらと他人に干渉してアツくないのも良い。
楽しかった日々を思いながら、登場人物の誰かに自分を重ね合わせて共感していた。

そしてラスト。
少し変わっているけど正常だと思っていた自分(登場人物)が
「実は狂っていた」という事実。

どんな本を読んでも、その本の中で自分が正しいと思える人物を知らず知らずに見つけているもの。
それをいきなり否定される怖さ。
山本文緒の「恋愛中毒」を読んだときのような。

自分が参加して、踊って、行進している「パレード(人生)」は、
果たして本当に正常なのだろうか?
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.148
(5pt)

「わかる」の怖さ

映画を先に見ていたので、第5章はどこで「来る」かばかりを気にして結果ラストの怖さは些細なものとなったけど、やはり吉田修一の作品はある意味で腑に落ちる。それは「リアル」という言葉を使えば簡単に説明できそうな手触りであっても、その「リアル」さは最後に「うそ寒さ」へ変わることで読者を裏切る。他愛のないツッコミや気遣いのある(ように思える)言葉、そしてそれぞれが抱えている悩みや不安さえも読後はぺらぺらなものに思えてしまう。「ここにいたければ笑っていればいい」から、他人の悩みはめんどくさいものとして流される。

しかし、それにもかかわらずこの5人の生活感は愛おしい。「愛おしい」ということは、「わかる」ということ。あーわかる、の「わかる」。解説で川上弘美さんも言っていたように、この小説の怖さは自在に変容する。その数ある怖さのなかでも打ち捨てておけないのは、同じ部屋に住んでいる人間の重大な行為を「めんどくさい」で片付けられてしまう人たちの気持ちや生活を「わかっ」てしまうことではないか。

吉田修一はほんとに、いそうでいなさそうで、実はいそうな人間を描くのがうまい。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.147
(5pt)

「わかる」の怖さ

映画を先に見ていたので、第5章はどこで「来る」かばかりを気にして結果ラストの怖さは些細なものとなったけど、やはり吉田修一の作品はある意味で腑に落ちる。それは「リアル」という言葉を使えば簡単に説明できそうな手触りであっても、その「リアル」さは最後に「うそ寒さ」へ変わることで読者を裏切る。他愛のないツッコミや気遣いのある(ように思える)言葉、そしてそれぞれが抱えている悩みや不安さえも読後はぺらぺらなものに思えてしまう。「ここにいたければ笑っていればいい」から、他人の悩みはめんどくさいものとして流される。

しかし、それにもかかわらずこの5人の生活感は愛おしい。「愛おしい」ということは、「わかる」ということ。あーわかる、の「わかる」。解説で川上弘美さんも言っていたように、この小説の怖さは自在に変容する。その数ある怖さのなかでも打ち捨てておけないのは、同じ部屋に住んでいる人間の重大な行為を「めんどくさい」で片付けられてしまう人たちの気持ちや生活を「わかっ」てしまうことではないか。

吉田修一はほんとに、いそうでいなさそうで、実はいそうな人間を描くのがうまい。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.146
(4pt)

下手なホラー作品より、よっぽど怖いです

映画キッカケで読みました。

映画はラストが原作以上に観客に対して
丸投げされていたので、スクリーンに映る
登場人物たちの表情が、無機質で怖かったのですが、
原作も十二分に怖くて、読み終わったとき、恐怖のあまり鳥肌が立ってしまいました。

私も大学生時代に
男4人のルームシェア経験があったのですが
当時の人間模様を思い出してしまいました。似ている部分もありました。

なお現在進行形で、
ルームシェアをされている人は
相手に対して不信感を抱く可能性が
ありますので読まないほうがイイかもしれません。

それほどまでにリアリティに溢れている証拠、褒め言葉ですよ(笑顔)
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.145
(4pt)

下手なホラー作品より、よっぽど怖いです

映画キッカケで読みました。

映画はラストが原作以上に観客に対して
丸投げされていたので、スクリーンに映る
登場人物たちの表情が、無機質で怖かったのですが、
原作も十二分に怖くて、読み終わったとき、恐怖のあまり鳥肌が立ってしまいました。

私も大学生時代に
男4人のルームシェア経験があったのですが
当時の人間模様を思い出してしまいました。似ている部分もありました。

なお現在進行形で、
ルームシェアをされている人は
相手に対して不信感を抱く可能性が
ありますので読まないほうがイイかもしれません。

それほどまでにリアリティに溢れている証拠、褒め言葉ですよ(笑顔)
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153