パレード

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評判

パレードの評価:

3.75/5点 レビュー 184件。 D ランク

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平均点3.75pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全244件 201〜220 11/13ページ
No.44
(4pt)

地方出身者として

作者と同じ長崎の出身です。
地方出身者にとって東京とはあまりにも大きくザワついた街で、あたりのノイズを振り払うかのように何らかのコミュニティ(仲間)にすがりつき、そうやっていつのまにかノイズは遠のいていき、自分がその一部に吸収されてしまったことすら分からなくなってしまいます。(あるいは気付きたくないだけなのかもしれません。)この作品の初めに語られる“良介”の章で、彼の両親への思い、都会への思い、故郷に残してきた友人への思い、そして新しい仲間への思いに、なんだかすべてを見透かされているような気持ちにさせられました。特に両親への感謝の念。作者は「最後の息子」でも同じような描き方をしています。そのエピソードのひとつひとつがまるで自分のことのように胸に突き刺さりました。そして、そういう人間にとっていちばんの憧れである“直樹”という存在。彼の言葉で語られる最終章にもグッとくるところが多かった。自分とは正反対の人間の実直な告白なんですから。きっと東京という街は、そういうエピソードの集積地点なのでしょう。ここへ寄り集まってきたすべての人間の中に、それぞれのアナザー・ストーリーが存在するのだと思います。作者はその一例を提示してくれた。そう考えた時に「パレード」というタイトルがよりリアリティを帯びてくると思うのです。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.43
(4pt)

地方出身者として

作者と同じ長崎の出身です。
地方出身者にとって東京とはあまりにも大きくザワついた街で、あたりのノイズを振り払うかのように何らかのコミュニティ(仲間)にすがりつき、そうやっていつのまにかノイズは遠のいていき、自分がその一部に吸収されてしまったことすら分からなくなってしまいます。(あるいは気付きたくないだけなのかもしれません。)この作品の初めに語られる“良介”の章で、彼の両親への思い、都会への思い、故郷に残してきた友人への思い、そして新しい仲間への思いに、なんだかすべてを見透かされているような気持ちにさせられました。特に両親への感謝の念。作者は「最後の息子」でも同じような描き方をしています。そのエピソードのひとつひとつがまるで自分のことのように胸に突き刺さりました。そして、そういう人間にとっていちばんの憧れである“直樹”という存在。彼の言葉で語られる最終章にもグッとくるところが多かった。自分とは正反対の人間の実直な告白なんですから。きっと東京という街は、そういうエピソードの集積地点なのでしょう。ここへ寄り集まってきたすべての人間の中に、それぞれのアナザー・ストーリーが存在するのだと思います。作者はその一例を提示してくれた。そう考えた時に「パレード」というタイトルがよりリアリティを帯びてくると思うのです。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.42
(4pt)

野良犬たちの奇妙な共同生活。

保坂和志の『草の上の朝食』若者たちは、野良犬たちの集まりという感じ。
ちょっと凶暴で乱暴で寂しがり屋で生きるのがへたくそで
集団でなくてはうまく生きるられない野犬たち。
直樹くんがリーダ犬といったところだろうか。みな素顔を隠したまま
上手にお互いとの距離をとって生活している。『草の上の朝食』の奇妙な共同生活もいいなあ~~と思ったけれど、このカタチの
人間関係もまた、とてもいい。ぜひ、二冊比べて読んでみてください。
そして、考えてみて。あなたは、猫派?それとも犬派?
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.41
(4pt)

野良犬たちの奇妙な共同生活。

保坂和志の『草の上の朝食』若者たちは、野良犬たちの集まりという感じ。
ちょっと凶暴で乱暴で寂しがり屋で生きるのがへたくそで
集団でなくてはうまく生きるられない野犬たち。
直樹くんがリーダ犬といったところだろうか。みな素顔を隠したまま
上手にお互いとの距離をとって生活している。『草の上の朝食』の奇妙な共同生活もいいなあ~~と思ったけれど、このカタチの
人間関係もまた、とてもいい。ぜひ、二冊比べて読んでみてください。
そして、考えてみて。あなたは、猫派?それとも犬派?
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.40
(4pt)

ルールが語られたとき、沈黙は恐怖へと変わる!!

男2人女2人の奇妙な同居生活。
お互いのことには干渉しない。
もちろん恋愛感情もない。
それぞれの事情を抱えながら過ぎてゆく時間を共有してゆく。
そんな中へ、また同居者が一人増えた。
サトル。
彼の職場は新宿二丁目の公園。
それぞれが、それぞれの方向を向いて暮らしている2LDK。
それぞれが、それぞれのすみやすい距離感を保つ2LDK。そこは暗黙のルールのある彼らの聖域。
そのルールが語られたとき、沈黙は恐怖へと変わる。怖いよ~。これ。
普段通りってやつが、これほど恐怖を際立たせるエッセンスになりうるとは!!
まるでアガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった。」を読んだときの「やられった!!」って言う感覚。物語は、同居している5人が順番に主人公となり、それぞれの事情を時間軸にそって展開していく形式をとっており、読み始めは「青春トンデモ物語」ってな感じなんですが、次第に各人が絡まり始め最後には加速度を増して暗闇の世界へ突入してゆきます。
考えてみれば、こんな風に話のほとんどをフリに使うなんて、小説にしか出来ないよな~。テレビや映画だったら、刺激的な展開がないと間違いなく最後まで見てくれないし。
詳しい内容をここで説明すると、本を読んだときのトリックの妙が半減しますので多くを語れませんが、読んだ後(ここが重要!!)、背中に冷たいものが走り、いろんなことを確かめるためもう一度読みたくなるような本です
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.39
(4pt)

ルールが語られたとき、沈黙は恐怖へと変わる!!

男2人女2人の奇妙な同居生活。
お互いのことには干渉しない。
もちろん恋愛感情もない。
それぞれの事情を抱えながら過ぎてゆく時間を共有してゆく。
そんな中へ、また同居者が一人増えた。
サトル。
彼の職場は新宿二丁目の公園。
それぞれが、それぞれの方向を向いて暮らしている2LDK。
それぞれが、それぞれのすみやすい距離感を保つ2LDK。そこは暗黙のルールのある彼らの聖域。
そのルールが語られたとき、沈黙は恐怖へと変わる。怖いよ~。これ。
普段通りってやつが、これほど恐怖を際立たせるエッセンスになりうるとは!!
まるでアガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった。」を読んだときの「やられった!!」って言う感覚。物語は、同居している5人が順番に主人公となり、それぞれの事情を時間軸にそって展開していく形式をとっており、読み始めは「青春トンデモ物語」ってな感じなんですが、次第に各人が絡まり始め最後には加速度を増して暗闇の世界へ突入してゆきます。
考えてみれば、こんな風に話のほとんどをフリに使うなんて、小説にしか出来ないよな~。テレビや映画だったら、刺激的な展開がないと間違いなく最後まで見てくれないし。
詳しい内容をここで説明すると、本を読んだときのトリックの妙が半減しますので多くを語れませんが、読んだ後(ここが重要!!)、背中に冷たいものが走り、いろんなことを確かめるためもう一度読みたくなるような本です
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.38
(4pt)

共同生活の中で

吉田氏の初期作品。山本周五郎受賞作品。主人公は5人。学生、フリーター、イラストレーター、無職…様々な人間が暮らす一室でのそれぞれの思いは…人が多く集まれば、それだけ色んな意見、生き方がある。それと同じで一人の人に対する思い、見方は色々あるわけで、もしかして自分は他人に期待されるような生き方をしているのではないかと…最後がまさに秀逸…東京湾景だけではない、吉田氏の魅力を物語る作品です。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.37
(4pt)

共同生活の中で

吉田氏の初期作品。山本周五郎受賞作品。主人公は5人。学生、フリーター、イラストレーター、無職…様々な人間が暮らす一室でのそれぞれの思いは…人が多く集まれば、それだけ色んな意見、生き方がある。それと同じで一人の人に対する思い、見方は色々あるわけで、もしかして自分は他人に期待されるような生き方をしているのではないかと…最後がまさに秀逸…東京湾景だけではない、吉田氏の魅力を物語る作品です。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.36
(5pt)

有りそうで無かった傑作

本書を評価する際に恐怖がキーワードとする人が多いのも納得。
良く有りそうなシチュエーションではあるが、これほどリアルな描写で書かれてしまうとそれこそ恐怖すら感じてしまう。
読み終えた後、すぐに2周目に入りたくなるほどの傑作に久しぶりに会うことが出来た。
2周目は一つ一つの描写に繋がりを感じ、また一味違った読み方が出来る。「これ以上、深い部分まで突っ込まれると読むのが辛い。」という寸前で話題が変わってくれるのもいい。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.35
(5pt)

有りそうで無かった傑作

本書を評価する際に恐怖がキーワードとする人が多いのも納得。
良く有りそうなシチュエーションではあるが、これほどリアルな描写で書かれてしまうとそれこそ恐怖すら感じてしまう。
読み終えた後、すぐに2周目に入りたくなるほどの傑作に久しぶりに会うことが出来た。
2周目は一つ一つの描写に繋がりを感じ、また一味違った読み方が出来る。「これ以上、深い部分まで突っ込まれると読むのが辛い。」という寸前で話題が変わってくれるのもいい。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.34
(5pt)

怖いけれど涙が出ました

怖い怖いと他サイトでも語られていた1冊でしたが、それだけではない気がして、自分がどう感じるか確かめたくて読みました。最終章「直輝」の章で私は涙が出ました。人との関係性に入りたいけれど、本気で付き合いたいと願っていたけれど、自分が思っていたところとは全く別のところに「本当」はあった、彼が哀れでなりませんでした。前の4章のそれぞれの人物の描写も素晴らしく、入り込むのも簡単でした。当たり前のように、当然のようにそこに「いる」他の4人は、最終章の直輝のために描かれたものだったと思います。
けれどそれは、生活の臭いも嫌というほどあるのに、やはり残像で、抜け殻で。彼の思う彼らは別のところに生きていた。人間同士の関係性を作れない哀れな彼らは、私の中にもあるように思います。だからこそ、哀れで切なくて涙が出ました。けれど、「怖い」けれど「悲しい」けれど、どこまでも救われないハナシにも感じたけれど、私には読後感がよかったのです。
明日読めばまた違う感想を持ち、明後日読めばまた違う感想を持つ、そんな小説だと思います。お奨めとは、言いません。
これを読んで、自分がどう感じるのか試してみたくはないですか?
と、問います。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.33
(5pt)

怖いけれど涙が出ました

怖い怖いと他サイトでも語られていた1冊でしたが、それだけではない気がして、自分がどう感じるか確かめたくて読みました。最終章「直輝」の章で私は涙が出ました。人との関係性に入りたいけれど、本気で付き合いたいと願っていたけれど、自分が思っていたところとは全く別のところに「本当」はあった、彼が哀れでなりませんでした。前の4章のそれぞれの人物の描写も素晴らしく、入り込むのも簡単でした。当たり前のように、当然のようにそこに「いる」他の4人は、最終章の直輝のために描かれたものだったと思います。
けれどそれは、生活の臭いも嫌というほどあるのに、やはり残像で、抜け殻で。彼の思う彼らは別のところに生きていた。人間同士の関係性を作れない哀れな彼らは、私の中にもあるように思います。だからこそ、哀れで切なくて涙が出ました。けれど、「怖い」けれど「悲しい」けれど、どこまでも救われないハナシにも感じたけれど、私には読後感がよかったのです。
明日読めばまた違う感想を持ち、明後日読めばまた違う感想を持つ、そんな小説だと思います。お奨めとは、言いません。
これを読んで、自分がどう感じるのか試してみたくはないですか?
と、問います。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.32
(5pt)

どきどきします。読み終わって。

最近、本屋さんで文庫版が平積みされているのをよく見ます。山本周五郎賞受賞だってことで、軽い気持ちで手に取ったこの本。(文庫の)解説にも書いてあったのですが、読んでみると……コワイっす(>_<)読み終えて、「ハリネズミのジレンマ」っていう言葉を思い出しました(有名なたとえ話ですけど、知らない人はネットで調べてみてください)。このお話は、あるマンションの同居人たちの話なんですけど、たぶん私の人間関係もこれに近いものがあったりなかったりで。。。みんな思い当たるところ、あるんじゃないでしょうか。この状態が良い悪いかは別にして、まるで自分の生活の一部分を切り取って見せられているようで、ハッとさせられます。読み終えた感想としては、不安っていうか、共感っていうか。
一言で言うと、なんだか「どきどき」します。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.31
(5pt)

どきどきします。読み終わって。

最近、本屋さんで文庫版が平積みされているのをよく見ます。山本周五郎賞受賞だってことで、軽い気持ちで手に取ったこの本。(文庫の)解説にも書いてあったのですが、読んでみると……コワイっす(>_<)読み終えて、「ハリネズミのジレンマ」っていう言葉を思い出しました(有名なたとえ話ですけど、知らない人はネットで調べてみてください)。このお話は、あるマンションの同居人たちの話なんですけど、たぶん私の人間関係もこれに近いものがあったりなかったりで。。。みんな思い当たるところ、あるんじゃないでしょうか。この状態が良い悪いかは別にして、まるで自分の生活の一部分を切り取って見せられているようで、ハッとさせられます。読み終えた感想としては、不安っていうか、共感っていうか。
一言で言うと、なんだか「どきどき」します。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.30
(4pt)

視点の違いで

パレード。
行列。行進。見せびらかし。そして、虚勢。登場人物の一人ずつが1章を一人称で綴る。マンションの1室をシェアして暮らす5人の若者たち。それぞれ悩みを抱え、それでも明るくふざけた顔して毎日を楽しく暮らしている。だけど、ちょっと視点を変えてみれば・・・?何気ない会話や行動の中に、ふと入り交じる違和感がたまらなく怖い。ひとりずつの世界に入り込めない彼らが、本当に理解していると思っている互いの存在ってなんなんだろう?読んだ後、少しショックを受けました。彼らがどのへんからずれているのかもう一度読みます。おかしいことを「おかしい」って正々堂々言える大人にならなきゃいけませんね。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.29
(4pt)

視点の違いで

パレード。
行列。行進。見せびらかし。そして、虚勢。登場人物の一人ずつが1章を一人称で綴る。マンションの1室をシェアして暮らす5人の若者たち。それぞれ悩みを抱え、それでも明るくふざけた顔して毎日を楽しく暮らしている。だけど、ちょっと視点を変えてみれば・・・?何気ない会話や行動の中に、ふと入り交じる違和感がたまらなく怖い。ひとりずつの世界に入り込めない彼らが、本当に理解していると思っている互いの存在ってなんなんだろう?読んだ後、少しショックを受けました。彼らがどのへんからずれているのかもう一度読みます。おかしいことを「おかしい」って正々堂々言える大人にならなきゃいけませんね。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.28
(5pt)

ルームメイトもいいかも。

社会人一年目、僕は会社の寮に入った。3LDKのマンションの一室に同期の人間と一緒に住むのだ。隣の部屋も反対の隣の部屋も、同期や先輩の社員が住んでいた。3ヶ月でイヤになって一人暮らしを始めた。一人暮らしを始めてもう5年。「誰かと一緒に住むのもいいかも」と、この本を読んで思った。この「パレード」では同じマンションの一室に住む5人の男女をそれぞれの視点から展開していく。同じ部屋で一緒に生活していくためにはそれぞれ「この部屋用の自分」を演じる必要がある。読み進めて行くうちに「共同生活ってそんなにも楽しいモノなのだろうか」という思いと、「そんなにも悲しいモノなのだろうか」という思いが浮かんでくる。そして最後は怖い。
近いウチにまた読み直したい。時間があれば今すぐにでも読み直したい。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.27
(5pt)

ルームメイトもいいかも。

社会人一年目、僕は会社の寮に入った。3LDKのマンションの一室に同期の人間と一緒に住むのだ。隣の部屋も反対の隣の部屋も、同期や先輩の社員が住んでいた。3ヶ月でイヤになって一人暮らしを始めた。一人暮らしを始めてもう5年。「誰かと一緒に住むのもいいかも」と、この本を読んで思った。この「パレード」では同じマンションの一室に住む5人の男女をそれぞれの視点から展開していく。同じ部屋で一緒に生活していくためにはそれぞれ「この部屋用の自分」を演じる必要がある。読み進めて行くうちに「共同生活ってそんなにも楽しいモノなのだろうか」という思いと、「そんなにも悲しいモノなのだろうか」という思いが浮かんでくる。そして最後は怖い。
近いウチにまた読み直したい。時間があれば今すぐにでも読み直したい。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153
No.26
(5pt)

こわい!!!

最初は楽しげに読み出したものの、最終章を読み終えると「ぎゃ-!」と叫び出したくなるほどに恐ろしくなりました。彼らは表面上とても平和に、穏やかに暮らしている。でもそれは他人を干渉しない、いわば「チャットルーム」の中で生活しているようなもんだからだ。5者5様、それぞれに抱えている問題があり、でもそれについて語ることはなく、そこで「話しても良い話題」だけを無意識に選んで暮らしている。こわいのは、暗い部分を持っている彼らではなく、相手に黙認されているという状態。それはストレートに生きられなかった者達が共有する礼儀なのではないかと思いました。共存するにはプライバシーを守ることは不可欠だ。例えば毎日顔を逢わせる同僚でも、休日何をしているかまったく想像が付かない人もいる。ついたとしても自分が作り上げたその人のイメージからくる思い込みかもしれない。相手が見ている自分が本当の自分ではないように、自分が見ている相手も本当の相手ではないかもしれない。自分が知っているのは、目の前にいる相手のことだけだ。だったらそれを信じるしかないのだけれど…。小説のように真上から人間模様を見ることができたらいいのに。いやそれもつらいか?わからない。なんだかとってもこわくなっていつまでも寝つけなくなる、同時に何度も読み返してしまいそうな不思議な魅力を持った1冊です。
パレード Amazon書評・レビュー: パレードより
4344001559
No.25
(5pt)

こわい!!!

最初は楽しげに読み出したものの、最終章を読み終えると「ぎゃ-!」と叫び出したくなるほどに恐ろしくなりました。彼らは表面上とても平和に、穏やかに暮らしている。でもそれは他人を干渉しない、いわば「チャットルーム」の中で生活しているようなもんだからだ。5者5様、それぞれに抱えている問題があり、でもそれについて語ることはなく、そこで「話しても良い話題」だけを無意識に選んで暮らしている。こわいのは、暗い部分を持っている彼らではなく、相手に黙認されているという状態。それはストレートに生きられなかった者達が共有する礼儀なのではないかと思いました。共存するにはプライバシーを守ることは不可欠だ。例えば毎日顔を逢わせる同僚でも、休日何をしているかまったく想像が付かない人もいる。ついたとしても自分が作り上げたその人のイメージからくる思い込みかもしれない。相手が見ている自分が本当の自分ではないように、自分が見ている相手も本当の相手ではないかもしれない。自分が知っているのは、目の前にいる相手のことだけだ。だったらそれを信じるしかないのだけれど…。小説のように真上から人間模様を見ることができたらいいのに。いやそれもつらいか?わからない。なんだかとってもこわくなっていつまでも寝つけなくなる、同時に何度も読み返してしまいそうな不思議な魅力を持った1冊です。
パレード (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: パレード (幻冬舎文庫)より
4344405153