■スポンサードリンク


約束の森



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
約束の森
約束の森 (角川文庫)

約束の森の評価: 4.12/5点 レビュー 42件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.12pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(2pt)

約束の森

警視庁公安部の刑事だった奥野侑也は、殺人事件で妻を亡くし退職を決めた。孤独に暮らしていた侑也に、かつての上司を通じて潜入捜査の依頼が入る。北の果てに建つモウテルの管理人を務め、見知らぬ人物と暮らしながら疑似家族を演じろという。侑也が現地に赴くと、そこにいたのは若い男女と傷ついた一匹の番犬だった。やがて闇に隠れた謎の組織の存在と警察当局の狙いが明らかになり、侑也は眠っていた牙を再び甦らせる――。
約束の森 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:約束の森 (角川文庫)より
4041017785
No.2:
(2pt)

犬、いぬ、イヌ

ハードボイルドの重要な要素の一つが、「再起」である。
 傷ついた者たちが事件に遭遇し、窮地に陥る。残された道は「闘う」事だ。これはダブルミーニングになっている。一つは主人公を窮地に陥れる「敵」との戦い。もう一つは内なる敵である「己」との戦いだ。
 
 傷つき、人間不信に陥った番犬、わけありの人間たち。謎の共同生活。
 魅力的な要素をたっぷり盛り込んで出来上がったのはクーンツもどきのふやけたアクション小説だ。
 確かに犬と人間の絆が確立され、マクナイトが己の能力を発揮していく展開は王道だ。熱き想いは読者の涙腺を緩ませる事に成功している。
 だがどうにも、主人公たちに共同生活を送らせる理由が明確に浮かび上がってこないのだ。さらに欠点をあげるならば肝心の「犬」がそばにいる感覚が伝わってこない。匂いや感触、人類最古の友が側にいてくれるという安心感が、話すことのできない家族への愛おしさが、まるっきり希薄なのだ。これでは「可哀想な犬と、人間たちの物語です」で終わりなのだ。人生とは苦難の連続で、その中で誇りを取り戻すのは容易ではない。
 また、同じ悲劇が起きるのではないか。今度こそ、立てなくなってしまうのではないか。そんな闇の中で、再起するのは何故なのか。そういった葛藤が見えてこない。闘うことで自己を確立するはずが、いかにも約束された(悪い方の)予定調和にしかなっていないのだ。そもそも超能力を有する登場人物の扱い方もトリッキーでなく、予定された通りの行動でしかない。小説作法通りの用途であれば、伏線もなく、最低限の描写だけで「ここぞ」という時に能力を発露させる。それぐらいの工夫は見たかった。犬を登場人物に据える物語であればクーンツの『ウォッチャーズ』(上・下)、宮部の『パーフェクト・ブルー』『心とろかすような――マサの事件簿』の方が数段上である。
約束の森 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:約束の森 (角川文庫)より
4041017785
No.1:
(2pt)

動物愛護物語

ハードボイルドのように見えて、実は志村動物園的なほんわかドラマ。「マクナイト、ダイナマイト、どんちゃん、タイガーが血なまぐさい設定を緩和している」というよりも、「ハードボイルドの作風が動物の可愛らしさを一層引き立たせている」という感じ。「感動した」と言っている人は、おそらく、ストーリー性ではなく、「こんなペットなら飼ってみたい」という気持ちに感化されたのではないでしょうか。ということで、展開を楽しみにして自分には合いませんでした。残念無念。
約束の森 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:約束の森 (角川文庫)より
4041017785

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!