■スポンサードリンク
狂う(彼女はもういない)
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
狂う(彼女はもういない)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.42pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
全てにおいて浅く、感情移入も起こらない。 残念。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分が女だから、というのもあって特殊な感情を持つ主人公鳴沢の気持ちに共感できないし、殺人の目的もめちゃくちゃなんだけどとりあえずページをめくる手が止まらなかった。 女性への暴行シーンもR18にしてはさほど過激ではなかったのでよかった。 想像の遥か上をいくラストに驚いた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
著者は初読。犯罪小説にしては犯行描写や犯人自体に怖さがなかった。犯人が「彼女」の苦しみや決断とリンクするような描写があればよかったが、それがないので男の蚊帳の外っぷりが目立って哀れ。サイコパスっぽく気軽に殺してきたのに、犯人が人の心を持ってる前提のラストにも拍子抜け。それを狙ったのかもしれないけど、猟奇犯罪ものかと思って読んでたので損した気分。なんだよどっちつかずなやつだな!と思うけど、現実はそんなものかも。 著者の他作品の登場人物らしい女性刑事だけがキャラ立ちしている。彼女の番外編みたいな位置付けの話とすれば、ファンは楽しめると思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作者は出来不出来の差が激しい。ハズレの時は半端なく、酷い。この作品はハズレ。本を買うお金を後悔した事はないが、読んだ時間がもったいない。他の1冊を読めるのだから。。。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
お金を使えばこんな事件を起こす必要がない(キリッ) 犯行現場を特定されるようなDVDを作る必要がない(キリッ) こんな見当外れなこと言ってる人が約一名いらっしゃるようですが…もう一回、ちゃんと読み直した方が恥をさらさずにすむかと…(笑) 犯人は、お金を使えば解決できるだろうという考え方に異常な反発を覚えていた。それが彼の人格に歪みを引き起こした原因のひとつであり、事件を計画実行する動機のひとつにもなった。 犯人のやったことには彼なりの目的があり、それを達成するためには、DVDを観てわかる人にはその現場が何処なのかすぐわかることが極めて不可欠なポイントであった。 日本語が理解できて、冒頭と解決編だけでもちゃんと読んでいれば、中学生程度でも読み落とすところじゃないはずなんですけどねぇ…狂ってる人間の思考だから、なんてムツカシイ話でもないしねぇ… ひょっとして、まともに読みもしないで適当にケチつけてる?怖い怖い(笑) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「狂う」というタイトルなので犯人である語り手のひとりよがりな身勝手な理屈にいらいらしても仕方がないのかもしれない。狂った人間に対してまともな理屈が通る訳はないのだから。動機がそもそも受け入れられないのもこれも無理からぬことだと諦めるしかない。なにせ「狂って」いるのだから。 そうはいってもさすがは西澤保彦氏なのでむかむかしつつもミステリとしてはとても良くできているので一気に読んでしまった。しかしながらさすがにこのラストはちょっと無理があるんじゃないかと思ってしまった。意外な結末という意味ではやはり西澤氏は郡を抜いているとは思うけれど。 今までも何度か手にとったことはあるけれど裏表紙の数行の作品紹介を読むたびなんだか読む気が失せてしまっていた。「殺す」と対をなす作品だというので(文庫版の表紙とかお揃いだし)とりあえず読んでおこうと思ったけれど読後感は更に悪かった。 ただ杉江松恋氏の解説がなかなか素晴らしくて気は晴れた。タカチやタックの活躍する安槻シリーズに関しても触れられていて興味深く読ませて頂いた。 もしあまり西澤作品を読んだことが無い方であれば個人的には安槻シリーズを先に読むことをお勧めしたい、と老婆心ながらに付け加えさせて頂きます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「彼女はもういない」の改題。 タイトルに関しては圧倒的に単行本の方が秀逸。 実に西澤さんらしいと言うか、氏の数ある作品群の中でもトップクラスにエグい内容(笑)。 確かに動機と犯行の無茶さのギャップに感情移入しにくい部分もありますが、真相の意外性はそのエグさをも内包し、旧タイトル「彼女はもういない」の意味が分かると共に切なさと虚しさがこみ上げてくる。 西澤さんのファンなら買いですが、そうでない人にはお奨めし兼ねる内容です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
金持ちの主人公は連続強姦殺人を企てる. その真の目的と結末は? 犯人目線から描かれるミステリーであるが,その目的は最後に明かされる. 序盤から繰り返される犯罪シーンの残虐さもミスリードの一環だろう. 元同級生の所在にまつわる真相と相まって,かなりの意外性を演出している. この計算はなかなかおもしろい. 一方で,刑事たちの推理のパートはやや説得力に欠け,物足りなさを感じる. こちらにもう一捻りあれば,より完成度が高くなったように思う. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品を手に取るきっかけとなったのは、YouTubeで観た「ビブリオバトル」動画です。 「ビブリオバトル」とは、数人が集まり、一人一人が、自分が読んで感銘を受けた書物を、他の参加者たちに、どれだけ説得力を持って読むことを薦められるか、を競う知的ゲームです。 言ってみれば、かつて、NHK「週刊ブックレビュー」にあったコーナー「私のお薦めの一冊」を、点数を付けることによって、話術の巧みさを競うゲーム形式に変えたもの、と言った感じでしょうか。 その動画の一つに、ある女子大生が、この作品を強烈にプッシュしていたものがあり、興味を持って読んでみました。 うむむ。確かに、ページをめくる手を止められなくなり、一晩で一気読みしてしまいました。無論、動画の中で女子大生が語っていた「驚愕の結末」まて゜早く辿り着きたくて、と言うこともありますが、それを割り引いても、作者の筆力は、中々のものだと思います。 ただ、多くの方が指摘しているとおり、最初にトリックありき、で、そのトリックを活かすためにキャラクターを作り、ストーリーの中で、彼らを駒のように動かしている、そうした感じは否めません。 複雑な生い立ちを持ち、屈折した心理を持つ主人公など、人格描写により、ぐっとその内面を深く掘り下げられたはずなのに、結局、「厨二病をこじらせた、変態中年おじさん」になってしまっています。 そのおじさんが、これまた、ダメダメな甥っ子を「あいつは、まだガキだ!」などと評するものだから、もしかして、これは笑う箇所!?と勘繰ってしまいました。 主人公が、たとえ、非道な行為をしたとしても、彼の性格に切なさを漂わせるところがあったり、「レクター博士」のように並外れた知性があったりしたら、読者として、感情移入出来るのですが、そうではないものだから、ラストも、意外ではあっても、決して、心を動かされるものではありませんでした。 これは、僕の勝手な推測ですが、作者は、この小説を、レイモンド・チャンドラーの「ロング・グッドバイ」へのオマージュとして書いたような気がします。 二つの小説に共通したテーマは、「友情への、ほろ苦い決別」です。ただし、この作品では、「ほろ苦い」などという、生やさしいものではありませんが。 他にも、「整形」「謎の過去を持つ男」など、いくつかの共通点があります。 この小説の主人公の真の悲劇は、自身の性癖に気付いていなかったことでしょう。 肉体は女性を求め、精神は男性を愛する、と言う、不思議な性癖。 ゆえに、主人公とヒロインは、恋愛感情ではなく、「同性としての深い友情」で結ばれていたのです。お互いに意識することなく。 ネタバレになりそうなので、これ以上は書きません。 しかし、仮に、この小説が、「ロング・グッドバイ」へのオマージュとして書かれたものとするならば、作者は、とんでもない離れ業を用いたものだなあ、と感心するばかりです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
幻冬舎文庫から出ている殺すの姉妹編であり、単行本刊行時は彼女はもういないというタイトルだったものの文庫化でこちらも改題されてい る。 もともとの彼女はもういないのタイトルの方が内容をよく表現しているのだが。 犯人視点からのストーリーだが、倒叙推理ではなく、犯行と警察の捜査を平行して描く一種の警察小説スタイルである。 猟奇的な趣向だが、単にそれだけではなく、西澤氏らしい謎の提示の仕方が抜群で先が気になって仕方ない。 動機に現実味がないという意見があるが、ミステリーにおける動機は現実味があるかどうかではなく、ストーリー内での整合性が納得できれば、現実的でないとかそういう突っ込みは無意味である。そういう点が気になるような人はそもそも西澤作品を読むべきではない。 本作もロジックの西澤氏らしく、現実にはこんなことあり得ないが、そうであった方が面白いという小説上の論理を優先しており、見事な結末である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
猟奇的連続殺人を犯人の側から描いた作品で、刑事側がああだこうだと推理していく過程はこの作者ならではの面白さがあり、わくわくしながら読み進むことが出来ます。 ただ、この動機は納得できませんね。こんなことで無関係な人を何人も殺せるものでしょうか。この犯人は、資産家の息子で金持ちです。お金があればこのような動機は起こりえません。お金を使えば何とかなるはずです。わざわざこんな事件を起こす必要はありません。だから狂っているといえばそれまでですが。犯行現場を特定出来るようなものが、DVDに映っているというのもずさんです。 最後のどんでん返しも、いかにもどんでん返しのためのどんでん返しで、現実味がまったく無く嘘っぽいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトルにもなっている「狂う」。 まさにその通りに、鬼畜な所業に手を染めていくわけですが、 終わってみれば、その動機は至って陳腐。 もっと、他に方法はあっただろうにと。 全体的に悪くはなかったですが、特別良くはなかったです。 しかし、ラストの真相はなかなか衝撃的でした。 もともとのタイトルは「彼女はもういない」で、文庫化にあたりタイトルを変更したそうですが、 読み終えてみると、当初のタイトルの方がしっくりくる気がしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
意外な結末。動機は単純だが魅力的?狂うのはラストで本当に狂ったこと。淡々と進む中でも真実は強烈。作者らしいといえばそれまでだが、色の付いたミステリーであった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人により評価が大きくわかれそうな作品ですね。「気分が悪くなっただけだった・・・」という読者もいそう。 ただ、私には合いました。動機は共感できませんが(当たり前か)、真相の部分のキレ味はなかなかのもの。 恥ずかしながら西澤さんの作品を読むのは初めてなので、他の作品も手に取ってみたいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いや〜、西澤さんらしいというか、そんな数ある作品群の中でもトップクラスにエグい内容(笑)。 しかし真相の意外性はそのエグさをも内包し、タイトルの意味が分かると共に切なさと虚しさがこみ上げてくる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
高校の同級生名簿から、かつてバンドを組んでいた女生徒の住所が消えた。 そこから主人公の憎悪の炎が上がり、凶行へと駆り立てられていきます。 殺人鬼と化した主人公の行為は、描写もグロテスクに過ぎます。 プロットからすれば無差別かつ残虐な行為にも必然性はあるのでしょうが、 大前提となる動機、そして行為への過程は、飛躍し過ぎの感があります。 もちろん、殺人鬼の心情は一般の理解など超越しているのでしょうけど。 他の方も言及されていますが、ラストは衝撃です。 その切れ味は大きな驚きと重い余韻をもたらす抜群の鮮やかさです。 ラストを読むと、途中のあれもこれも布石だったことがわかります。 ただそれはストーリーがラストありきの流れに偏っていて、 無理筋や飛躍が見えてくることと表裏一体かもしれません。 それにしてもあんな落とし方でくるとは…。 そう本を閉じて表紙に目を落とす。 タイトル…とても秀逸ですね。なるほどなあ。 西澤さんの他の作品もぜひ読んでみたいと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
正直なところ、主人公(鳴沢文彦)の人物造型が荒く(ちなみに、捜査官の城田理会警視も存在としては薄っぺら)、その性格破綻振りそして暴走振りには附いていけなかったというのが率直な感想なのですが、やや強引とはいえプロットの妙と作者の筆力で、徹夜で一気に読まされました。後から考えれば、全ての手掛り(例えば、『リセット・プレイ』なる詩の存在や性同一性障害への言及など)はきちんと開示されていましたが、最後まで結末が読めず、その分ラストでは頭を殴られたかのような衝撃を受けました。(それにしても、奏絵の住所が同窓会名簿から消えたことで何故鳴沢が「裏切られたという激しい被害妄想にまみれてしま」(188頁)ったのか、その動機はいまだに評者の理解の範疇を越えています。) 最後の疑問:「ガムテープでぐるぐる巻きにされたDVD四本」(120頁)と「エアコンのリモコン」(同)とは何の記号(隠喩)なのか?そもそも鳴沢の実家は日本の何処に位置しているのか?(事件の舞台はどこの町か?) 本年度の各種ミステリー・ランキングでも上位に入っている訳ではないようですが、読み始めたら止められない一作であることは間違いないように思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
話としては、ヘビーです。 人によっては途中で読むのを止めるグロさでしょう。 一冊の卒業後の住所録で、狂気の世界にはいっていく男。 狂気の世界は読者の心まで狂わせそうです。 学生時代に思いを寄せた少女。 どこに今はいるのか? その少女への思いを、恐ろしい表現ですすめていきます。 とはいえ、物語へ引き込むチカラは作者ならでは。。と いったところでしょうか。 後味は悪いのに、読んだ事への後悔はありません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
西澤さんの作風が大好きで、新作をいつも楽しみにしてます。 今回、説明文に『R18』と記載されていた為、ある程度のえげつなさを想像してましたが…想像以上のえげつなさです。 読み終えた第一印象は、救いの『す』の字も無い、えげつなさと悲しさです。 ラストは、読み終わる寸前、 『もしかして…』と予想した結果と同じでした。 そして、陰惨な内容は今までと似たような雰囲気ですが、何故か新しい作風だなと思いました。 『猟死の果て』という作品に出てくる女刑事が再登場します。 えげつないですが、やはり一気に読んでしまう所がさすがです。 読み終えてから、タイトルと表紙を見返すと、更に悲しい気分になります(笑) | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!